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【2026年】保育士の給料は上がる?処遇改善の状況と今後の見通しを解説

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封筒を持っている保育士

「2026年、保育士の給料は上がるの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。保育士の処遇改善は近年加速しており、2026年度も給料アップの動きは継続する見通しです。一方で、園ごとの対応の差も課題となっています。この記事では、2026年に実施予定の施策や2025年度の処遇改善が現場にもたらした影響を解説します。年収アップを実現するための方法も紹介するので、ぜひお役立てください。

この記事のまとめ

  • 保育士の給料は2026年も上がる見込み(人件費5.3%アップ予定)

  • 処遇改善等加算の一本化や経営情報の見える化で環境整備が進んでいる

  • 賃上げ額は園ごとに異なるため、待遇改善に意欲的な職場を選ぶことが大切

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A

「レバウェル保育士」編集部

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【2026年】保育士の給料は上がる?

国による継続的な支援によって、2026年度も保育士の給料は上がると見られています。こども家庭庁の「令和7年度以降の処遇改善等加算について(p.3)新規タブリンク」によると、政府は保育士不足の解消や保育の質の向上を目的に、2013年度から保育士の処遇改善に取り組んでいます。保育士の平均賃金はまだ全産業の平均には届いていないものの、処遇改善の取り組みによって着実に給与水準が上がっている状況です。

同資料では、2026年度の対策として、「保育士等の平均給与の増加」が明記されており、ほかの職種と同等な処遇を実現するとの方針が示されています。

出典

こども家庭庁「子ども・子育て支援制度新規タブリンク」(2025年1月16日)

【2026年】保育士の処遇改善に関する3つのトピック

ここでは、2026年度に予定されている保育士の処遇改善の施策について解説します。ポイントは、「処遇改善等加算の一本化」「人件費の引き上げ」「経営情報の見える化」の3点です。2025年から継続されている施策も含めて、内容を確認していきましょう。

1.処遇改善等加算の一本化の実施【継続】

処遇改善等加算の一本化は、複雑だった加算制度を整理し、保育士の待遇改善をより一層推進するための取り組みです。従来は「処遇改善等加算Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」と複数の種類に分かれていましたが、2025年度からは1つの制度に統合され、区分1〜3として再編されています。

保育士の処遇改善等加算の画像

加算制度の一本化によって、施設側の事務手続きが簡素化され、手当の配分も柔軟に行えるようになりました。給与への反映がスムーズになれば、日々の頑張りがしっかりと手取り額に表れるようになり、将来に対しても前向きな期待が持てるようになるでしょう。「自分の手当はいくらになるの?」と気になる方は、「保育士の処遇改善手当って何?加算の種類を対象者、もらえる金額を解説」の記事もあわせてご覧ください。

出典

こども家庭庁「子ども・子育て支援制度新規タブリンク」(2025年1月16日)

2.人件費の5.3%引き上げ【NEW】

2026年度は、保育士の人件費が5.3%引き上げられる予定です。過去最大の引き上げ幅となった2025年度に続き、高水準での改定となります。こども家庭庁の「11月21日閣議後会見資料新規タブリンク」によると、改善額の目安は年額でプラス20万円ほどとされています(令和6年賃金構造基本統計調査の保育士の平均賃金をもとに計算した場合)。

とはいえ、前回の改定では、「自分の給料は増えていない」と感じる保育士が一部で見受けられたのも事実です。そのため、2026年度は施設ごとの運用のバラつきを解消し、制度の透明性を高める仕組み作りが強く求められています。

3.経営情報の見える化制度の推進【継続】

2025年度から、保育施設の経営実態をオープンにする「経営情報の見える化」が進められています。この制度のメリットは、これまで外部からは見えにくかった人員配置や職員の給与、収支の状況などを専用システムでチェックできる点です。

こども家庭庁の「幼児教育・保育における継続的な経営情報の見える化について(p.7)新規タブリンク」によると、集計されたデータは、公定価格(施設に支払われる公的費用)の見直しなど、今後の保育政策の検討材料として活用されます。給与決定方法や賞与支給基準といったモデル給与や、総収入に占める人件費の割合である人件費比率なども公表されるので、納得感を持って働ける職場を見つけやすくなるでしょう。

2025年の人件費10.7%引き上げで保育士の給料は上がった?

2025年度、保育業界では「人件費10.7%引き上げ」という過去最大の処遇改善が実施され、大きな注目を集めました。ここでは、保育士の給料にどのような影響があったのか、そして給与アップの実感がなぜ人によって異なるのか、その理由を解説します。

2025年の保育士の賃上げ額には個人差がある

2025年の保育士の人件費の引き上げでは、「どの施設で働くか」によってベースアップ額に個人差が生じる結果となりました。なぜなら、ニュースなどで話題になった「10.7%」という数字は、あくまで国から施設へ支払われる公定価格の改定率を指し、すべての保育士の給料が一律で10.7%上がることを保証するものではないためです。

そのため、現場からは「手取りが増えて励みになった」と喜ぶ声が上がる一方で、「10.7%アップと聞いていたのに、給与明細を見てもほとんど変化がない」と困惑する声も聞かれました。業界全体の統計はまだ確定していませんが、2025年の処遇改善は、勤務先の経営判断によって賃上げを実感できるかどうかが分かれたといえるでしょう。

人件費に全額が回っていない保育園もある

保育士の賃上げ額に個人差が生じた理由は、増額された予算の使い道が「各園の判断」に委ねられているためです。この予算は本来、人件費として適切に支払われるべきものですが、具体的な配分は園の経営者に任されており、国への報告も自己申告となっています。そのため、増額分が運営費に回され保育士まで十分に届いていないケースや、事務手続き上の理解不足から賃上げが滞っているケースもあると考えられます

もし、「自分の給料に全く変化がない」と感じる方は、支給時期や算出方法について職場に確認してみましょう。適切な処遇改善が行われているかどうかは、今後の生活や生涯年収に大きく関わります。自身の権利を守るためにも、現在の職場の運用状況を冷静に見極めることが重要です。

保育士が給料・年収をアップする方法

保育士が給料を上げるには、キャリアアップ研修を活用したり、高待遇の職場への転職を検討したりするなど、自ら行動してチャンスを広げることも大切です。以下の内容を参考に、無理のない範囲で自分に合った方法を検討してみてください。

キャリアアップ研修で手当を受給する

保育士が給料を上げる方法の1つは、処遇改善等加算の仕組みを活用することです。こども家庭庁の「令和7年度以降の処遇改善等加算について(p.58)新規タブリンク」によると、保育現場では保育士等キャリアアップ研修の導入により、園長や主任に加えて、「職務分野別リーダー」「専門リーダー」「副主任保育士」という中堅クラスの役職が新たに設けられています。

この研修を修了すれば、専門知識を得られるだけでなく処遇改善手当も支給されるため、2026年以降も継続的な収入アップが期待できるでしょう。ただし、手当の管理や配分方法は各保育施設に委ねられているため、状況を事前に確認することが大切です。

出典

こども家庭庁「子ども・子育て支援制度新規タブリンク」(2025年1月16日)

処遇改善が進む自治体の保育園に転職する

現在の職場で役職に空きがない、あるいは昇給が見込めない場合は、処遇改善に積極的な自治体や保育園への転職を検討するのも1つの手です。自治体によっては、給与の上乗せや奨励金など独自の処遇改善策を実施し、保育士の給与水準を引き上げている地域もあります。

転職先を選ぶ際は、基本給だけでなく賞与や各種手当、昇給の仕組み、キャリアパスの明確さなどを確認することが重要です。処遇改善に力を入れている園は、サポート体制が充実しており、長期的に働きやすい環境が整っている可能性があります。給与条件と働きやすさの両面から、2026年度以降のキャリアを慎重に検討してみてください。

宿舎借り上げ支援制度を利用する

住居費を抑えて手元に残るお金を増やしたい場合は、「宿舎借り上げ支援制度」を活用するのもおすすめです。この制度は、園や自治体が保育士の家賃を補助するもので、主に家賃相場の高い都市部を中心に導入されています。給料そのものが増えるわけではありませんが、住居費の負担が軽くなる分、手取り額がアップするのと同等のメリットが得られます。

こども家庭庁の「令和7年度 保育関係予算案の概要(p.10)新規タブリンク」によると、補助の上限額は月額7万5,000円とされています(自治体によって金額は異なります)。すべての園で導入されているわけではないため、求人を探す際は、募集要項に「宿舎借り上げ支援制度あり」と明記されているかを確認しましょう。

出典

こども家庭庁「保育対策関係予算の概要新規タブリンク」(2025年1月16日)

保育士の給料アップなら転職エージェントへ

「今の職場で給料が上がるのを待つべきか、それとも転職して年収アップを目指すべきか」と悩んでいるなら、保育士専門の転職エージェントに相談してみるのが近道です。転職エージェントを活用すれば、処遇改善に積極的な園をピンポイントで把握できるため、転職後にどれくらい収入が増えるのかをイメージしたうえで検討を進められます。

また、自分からは直接伝えにくい給与や条件面の交渉をプロに任せられる点もメリットの1つ。第三者の視点からアドバイスをもらうことで、今後の働き方やキャリアの見通しも立てやすくなるでしょう。今の給料に不安を感じている方はぜひ活用してみてください。

保育士の給料が2026年に上がることに関するQ&A

ここでは、保育士の給料が2026年に上がることに関して、Q&A形式で紹介します。

保育士の処遇改善について2026年と2025年の違いは何ですか?

保育士の処遇改善に関する2026年度と2025年度の主な違いは、人件費の引き上げ幅にあります。2025年度は、過去最大となる10.7%の大幅な引き上げが行われ、保育業界全体の給与水準が底上げされました。続く2026年度は5.3%の引き上げが予定されています。詳しくは、この記事の「人件費の5.3%引き上げ【NEW】」の項目をご確認ください。

保育士の給料が2026年に上がるのはパートも対象ですか?

2026年度に予定されている5.3%の人件費引き上げは、パート保育士も対象になる可能性があります。ただし、園の方針によっては正規職員の待遇改善を優先し、パート保育士への配分が少なくなったり、対象外となったりするケースも考えられます。実際に時給が上がるかどうかは、勤務先が非常勤職員の待遇改善に対してどう捉えているかに左右されるといえるでしょう。パートの仕事を探している方は、求人情報に詳細が掲載されているかチェックしてみてください。

まとめ

近年、保育士の処遇改善は強化されており、2026年も給料アップの流れは続く見込みです。一方で、制度の運用は園に委ねられている部分が多く、「すべての保育士に平等に行き届いていない」という課題も残っています。こうした背景から、2025年度より経営情報の見える化が導入され、透明性の高い仕組み作りが進められています。保育士が正当な処遇を受けるには、園の運用実態を正しく把握し、納得できる環境を選ぶことが重要です。

保育業界に特化した転職エージェントのレバウェル保育士では、保育士が給与アップをしっかりと実感できる職場に出会えるよう、全力でサポートしています。条件の良い求人を紹介するだけでなく、園の雰囲気から働き方まで詳しくお伝えするのが特徴です。大切なのは、給与と業務負担のバランスが取れ、あなたらしく輝ける場所で活躍することでしょう。サービスはすべて無料なので、まずはお気軽にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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