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児童指導員の資格の取り方は?要件や実務経験・保育士が目指す方法を解説
- #児童指導員

児童指導員の仕事に興味がある方は、「資格の取り方って?」と気になるかもしれません。児童指導員は、大学での社会福祉学・心理学などの修得や、社会福祉士・教員免許などを持つことで任用資格取得の要件を満たせます。また、児童福祉事業での実務経験の要件をクリアするのも1つの方法です。 この記事では、児童指導員の任用資格の取り方・要件について解説します。どのルートで児童指導員を目指すか検討してみましょう。
目次
児童指導員とは
児童指導員とは、児童福祉施設や福祉サービスなどで、子どもの発達支援や生活支援を行う専門職です。入所型や通所型の施設において、家庭の事情で保護者と暮らせない子どもや、障がいのある子どもなどの発達や自立をサポートします。また、保護者や学校、地域などとの連携も仕事内容の1つです。
児童指導員は、子ども一人ひとりと真摯に向き合い、信頼関係を築く姿勢が欠かせません。児童指導員が働く現場では、子どもへの愛情はもちろん、柔軟な対応力や根気強さ、コミュニケーション能力なども求められます。
出典
職業情報提供サイト(jobtag)「児童指導員」(2026年7月13日)
児童指導員になるには
児童指導員として働くためには、任用資格の取得要件を満たしたうえで、就職を希望する施設の採用試験に合格する必要があります。国家資格のように資格試験を受ける必要はなく、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第四十三条」によって定められている学歴や実務経験などの要件を満たせば取得できます。
また、「いますぐ現場で働きたい」という場合は、無資格からスタートすることも可能です。正式に児童指導員として働くには任用資格が必須ですが、「指導員」としてであれば、児童指導員の補助的な業務を担当できます。現場で経験を積みながら任用資格の取得を目指す人もいるので、未経験・無資格で応募できる求人を探すのも1つの手です。
出典
e-Gov法令検索「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(2026年7月13日)
職業情報提供サイト(jobtag)「児童指導員」(2026年7月13日)
児童指導員の任用資格の取り方・要件
児童指導員の任用資格を取得するには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
| 児童指導員の任用資格の取り方 | 要件 |
|---|---|
| 1.大学・大学院などを卒業する | 学校教育法の規定による大学または大学院で社会福祉学、心理学、教育学、社会学を専修する学科または課程を修めて卒業した者(外国の大学も含む。短大は除く。) |
| 2.国家資格を取得する | 社会福祉士または精神保健福祉士の資格を有する者 |
| 3.教員免許を取得する | 幼稚園教諭・小中学校・高等学校の教員免許を所有しており、厚生労働大臣または都道府県知事から認定された者 |
| 4.児童福祉事業に従事する | 高校もしくは中等教育学校を卒業し、2年以上児童福祉事業に従事した者。中卒の場合は、3年以上児童福祉事業に従事し、都道府県知事が適当と認めた者。 |
| 5.児童福祉施設の職員の養成学校を卒業する | 都道府県知事の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設を卒業した者 |
参照:e-Gov法令検索「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第四十三条」
一般的には、1〜4のルートで児童指導員の任用資格の要件を満たすことになります。愛知県の「児童指導員の資格 一覧表」によると、5に関しては対象が、「国立障害者リハビリテーションセンター学院児童指導員科」と「国立武蔵野学院附属人材育成センター養成部」の卒業者と限定的です。1〜4の詳細を以下にまとめたので、自身の状況に合ったルートを確認してみましょう。
出典
e-Gov法令検索「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」
職業情報提供サイト(jobtag)「児童指導員」(2026年7月13日)
愛知県「児童指導員の資格 一覧表」(2026年7月14日)
1.大学・大学院などを卒業する
大学または大学院で、以下の分野を学び卒業すると、児童指導員の任用資格を得られます。
社会福祉学
心理学
教育学
社会学
これから進学を考えている方は、希望する大学や大学院が児童指導員任用資格の対象になっているかどうかを、事前に確認しておきましょう。基本的に、大学のWebサイトやパンフレットには取得できる資格が明記されています。詳細や不明な点については、各大学へ直接問い合わせるのが確実です。
2.国家資格を取得する
社会福祉士または精神保健福祉士の国家資格を持っている人も、児童指導員の任用資格を取得できます。資格を保有していれば、学歴や実務経験を別途満たす必要はありません。社会福祉士とは、生活に困難を抱える人々に対して、相談援助を通じて課題の解決を支援する専門職を指します。精神保健福祉士も相談援助を主な業務としていますが、精神的な障がいや心の病を抱える人への支援に特化している点が特徴です。
厚生労働省の発表によると、2025年の国家試験の合格率は、社会福祉士が56.3%、精神保健福祉士が70.7%となっており、どちらも一定の知識とスキルが求められる資格であることが分かります。
出典
厚生労働省「社会福祉士・介護福祉士等」(2026年7月13日)
厚生労働省「第27回精神保健福祉士国家試験合格結果を公表します」(2026年7月13日)
3.教員免許を取得する
幼稚園・小学校・中学校・義務教育学校・高等学校または中等教育学校のいずれかの教員免許を持っている場合も、児童指導員の任用資格を得られます。「教員免許を教育以外の施設で活かしたい」「教員から別の職種に転職したい」と考えている方にとって、児童指導員は選択肢の1つになるかもしれません。
なお、以前は幼稚園教諭の免許を持っていても資格要件には該当しませんでしたが、人材の幅を広げる目的で制度が見直され、2019年4月から対象に加えられました。
出典
内閣府「地方分権改革・提案募集方式 取組・成果事例集(令和2年2月)」(2026年7月13日)
4.児童福祉事業に従事する
児童福祉事業に一定期間従事している場合も、児童指導員の任用資格を得ることが可能です。必要な年数は学歴によって異なり、高卒以上の要件を満たしている場合は2年以上、満たしていない場合は3年以上の経験が求められます。
山口県の「児童指導員の資格要件(p1)」によると、児童福祉事業には、乳児院・児童養護施設・障害児入所施設・保育所などが含まれます。実務経験として認められるには、1年あたり180日以上の勤務が必要です(従事日数は複数年にわたって合算可能)。詳細については、各自治体の最新情報を確認しましょう。
出典
山口県「児童指導員の資格要件」(2026年7月13日)
岐阜県「指定障害福祉サービス事業所等運営に係る注意点等について(全事業者対象集団指導)」(2026年7月13日)
保育士が児童指導員の任用資格を取りたい場合は?
保育士が「大学の卒業」「国家資格・教員免許の取得」の要件以外で児童指導員の任用資格を得るには、一般的に「児童福祉事業での実務経験」を満たすルートを選択することになります。児童福祉事業には、保育所や一時預かり事業、小規模保育事業、病児保育事業なども含まれます。自分の働いている職場や従事した年数が要件に該当するかどうかは、自治体や勤務先などに確認してみましょう。
なお、児童指導員が配置されている児童養護施設や児童発達支援センターなどでは、保育士資格のみで働ける可能性があります。また、これらの施設では、児童指導員と保育士が同じような仕事を任されるのが一般的です。保育士資格を持っている方は、児童指導員の資格を取らなくても希望の職場で働ける場合があるため、事前に求人の詳細をチェックしてみましょう。
大学などで児童指導員の資格取得を目指す場合の費用
大学や専門学校などに入り直して児童指導員の任用資格の要件を満たそうと思うと、学費は数百万円、通学期間は最短でも2年などと、かなりの費用や時間が必要になります。そのため、すでに社会人として働いている場合は、児童福祉事業で実務経験を積むルートが効率的です。働きながら給与を得て経験を積めるため、経済的なリスクを最小限に抑えて資格要件を満たせる方法になります。
児童指導員任用資格の申請方法
児童指導員の任用資格を取得するには、自分がどの資格要件を満たしているかに応じて必要な証明書類を用意し、提出します。たとえば、大学で対象分野を修了している場合は「卒業証書のコピー」や「単位取得証明書」、国家資格を保有している場合は「資格証のコピー」、実務経験による場合は「実務経験証明書」などが必要です。
実務経験証明書は、現在または過去に勤務していた事業所が発行するもので、従事した日数や業務内容、事業所名などが記載されます。発行に時間が掛かることもあるため、早めに依頼しておくと安心です。自治体によっては、証明書の様式が決まっている場合があるので、自治体のWebサイトで最新の情報を確認しておきましょう。
児童指導員の資格を活かして働ける施設
児童指導員の資格は、児童福祉施設や福祉サービスの場で活かせます。ここでは、代表的な4つの施設について紹介するので、職場選びの参考にしてみてください。
乳児院・児童養護施設
児童指導員は、保護者との生活が困難な子どもの養育を担う乳児院や児童養護施設で働ける可能性があります。主な対象年齢は、乳児院の場合0〜6歳未満まで、児童養護施設では1〜18歳です。児童指導員は、子どもの生活面のサポートや健康観察、学習のサポートなどを任されます。また、子どもたちの健やかな成長を支えるだけでなく、家庭復帰や自立に向けた支援、退所後のアフターケアなど、子どもの将来に寄り添った役割も担っているのが特徴です。
出典
e-GOV法令検索「児童福祉法 第三十七条」(2026年7月14日)
e-GOV法令検索「児童福祉法 第四十一条」(2026年7月14日)
児童発達支援センター
児童発達支援センターとは、主に未就学の障がいのある子どもを対象とした通所施設です。専門的な療育支援を通じて、日常生活に必要な動作の習得や集団生活への適応を促し、社会性を育む手助けをします。
児童発達支援センターは地域の支援機関の中核として、家族支援はもちろん関係機関との連携を積極的に行い、地域全体で子どもを支える体制を整備しているのが特徴です。児童指導員は、子ども一人ひとりの発達段階や特性に応じたきめ細やかな支援を実施します。
出典
e-GOV法令検索「児童福祉法 第四十三条」(2026年7月14日)
放課後等デイサービス
放課後等デイサービスとは、障がいや発達に特性のある小学生から高校生までが、放課後や長期休暇に通う福祉施設です。児童指導員は、子どもの個性に合わせた日常生活の自立支援や、学習・集団行動のサポートを担当します。創作活動や行事などを通して、家庭や学校では経験できない体験の機会を提供することもあります。また、施設によっては、自宅までの送迎を任されることもあるようです。
障害児入所施設
障害児入所施設とは、主に18歳未満の障がいのある子どもが生活を送りながら成長していくための施設です。日常生活の指導はもちろん、将来の自立に必要な知識や技能を身に付けるための支援を行います。児童指導員の役割は、安心できる環境を提供し、保護者に代わって子どもの養育の中心を担うことです。発達段階を考慮しながら支援し、家庭復帰の可能性についても検討します。
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出典
厚生労働省「障害児入所施設運営指針」(2026年7月14日)
児童指導員の資格や取り方に関してよくある質問
ここでは、児童指導員の資格や取り方に関してよくある質問を紹介します。
高卒で児童指導員任用資格を取得するには?
高卒の方が児童指導員の任用資格を取得する方法として一般的なのは、児童福祉事業で実務経験を積むルートです。高等学校を卒業している場合、2年以上児童福祉事業に従事すると取得要件を満たせます。まずは、未経験・無資格で応募できる求人を探すことで、「指導員」として必要な知識やスキルを学びながら経験を積むことが可能です。詳しくは、この記事の「4.児童福祉事業に従事する」をご覧ください。
社会人が児童指導員の資格を取る方法は?
学歴や資格、免許などによる要件を満たしていない場合は、児童福祉事業に従事するのが現実的なルートになります。児童福祉事業で働くと、児童指導員として働く際の知識やスキルを、さまざまな子どもたちと関わりながら身に付けられることがメリットです。社会人の場合は、要件を満たすために転職やダブルワークなどが必要になります。収入やプライベートに出る影響も考え、いまの仕事や働き方を変えるかどうかを慎重に検討しましょう。
児童指導員の資格は実務経験が2年あれば取れますか?
児童指導員の任用資格は、高卒以上などの要件を満たしている場合は2年以上、それ以外の場合は3年以上の実務経験があれば取得可能です。ただし、この実務経験は「児童福祉事業」での勤務に限られ、従事日数などの細かな規定があります。資格取得の際は、実務経験を証明する書類も必要になるため、事前に詳細を確認しておくことが大切です。
まとめ
児童指導員は、児童福祉施設で子どもの発達支援や生活・自立をサポートする専門職です。家庭で暮らせない子どもや、障がいのある子ども一人ひとりに寄り添い、健やかな成長を助けるとともに、保護者や地域社会との連携も担います。児童指導員として働くには「任用資格」が必要です。特定の試験はなく、大学で指定分野(社会福祉・心理・教育・社会学)を修めて卒業した方や、社会福祉士や教員免許などの資格を持っている方が任用資格の対象となります。また、児童福祉事業において2〜3年以上の実務経験を積むことで取得することも可能です。
児童指導員として働ける主な職場には、児童養護施設や児童発達支援センター、放課後等デイサービスなどがあります。求人選びや選考対策にお悩みの方は、レバウェル保育士にご相談ください。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。










