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パート保育士のボーナスはいくら?平均額や年収アップを目指す方法を解説

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賞与の袋と電卓の画像

「パート保育士のボーナスっていくらぐらいもらえるの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。パート保育士のボーナスの有無や金額は、勤務先の保育園によって異なります。 この記事では、パート保育士のボーナス事情について詳しく解説します。パート保育士のボーナスの相場や年収アップを目指す方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

パート保育士はボーナスをもらえるの?

パート保育士がボーナスをもらえるかどうかは、勤務先の保育園によって異なります。ここでは、パート保育士のボーナス事情についてまとめました。

パートはボーナスのない求人が多い

パート保育士の求人を見ると、ボーナスを支給されない場合が多い傾向にあります。ボーナスは「特別な報酬」という位置づけのため、基本給とは別に正社員との差別化がされやすい部分です。

求人情報に「賞与なし」と明記されている場合は、入社後も支給される可能性は低いでしょう。パート保育士が収入計画を立てるときは、ボーナスなしで計算しておくと安全かもしれません。

寸志程度のボーナスを支給する職場もある

保育園によっては、パート保育士向けに寸志程度のボーナスを支給する場合があります。求人情報に「賞与:寸志程度」といった記載がされている場合は、数万円程度の支給があるかもしれません。

また、処遇改善手当をボーナス代わりに支給する保育園もあるようです。こども家庭庁の「処遇改善等加算I~IIIの一本化について(p.2)新規タブリンク」によると、処遇改善手当は国の施策によるもので、保育士の待遇改善を目的としています。パート保育士も勤務時間や経験年数によって処遇改善手当を受け取れる可能性があるので、どのように支給されるのか面接時に確認してみるのがおすすめです。

出典

こども家庭庁「第8回 子ども・子育て支援等分科会新規タブリンク」(2025年7月4日)

パート保育士のボーナスの平均額はいくら?

政府統計の総合窓口e-Statの「令和6年賃金構造基本統計調査新規タブリンク」によると、短時間労働者として働く保育士の「年間賞与その他特別給与額」は9万1,700円となっています。この統計の「短時間労働者」にはパート以外の雇用形態も含まれているため、純粋なパート保育士だけの平均ではない点に注意が必要です。また、ボーナスを支給している職場のみの平均であり、ボーナスがない保育園もあることを考慮する必要があります。

出典

政府統計の総合窓口e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査新規タブリンク」(2025年7月4日)

パートと正社員の保育士のボーナスの違い

パートと正社員の保育士では、ボーナスにどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、支給される回数と金額を比較します。

支給される回数

正社員の保育士の場合、夏と冬の年2回ボーナスが支給される傾向にあります。園によっては、春・夏・冬の3回に分けて支給される場合もあるようです。

パートの保育士のボーナスの回数も、保育園の方針によって異なります。求人票に「賞与あり」と記載されていても、正社員と同様の回数で支給される保証はありません。正社員と同じ回数支給される保育園もあれば、年1回のみの支給という園もあるでしょう。

ボーナスの金額

保育士のボーナスの金額は、正社員とパートで大きく差が開きます。政府統計の総合窓口e-Statの「令和6年賃金構造基本統計調査新規タブリンク」より、保育士の一般労働者と短時間労働者の「年間賞与その他特別給与額」を以下にまとめました。

雇用形態 年間賞与その他特別給与額
一般労働者 74万1,700円
短時間労働者 9万1,700円

参照:政府統計の総合窓口e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査新規タブリンク

短時間労働の「年間賞与その他特別給与額」は、一般労働者よりも65万円低いことが分かります。「クラス担任や行事の企画などを行う正社員」と「サポート役として限定された業務を担うパート」の役割や責任の違いが、ボーナスの金額に影響を与えていると考えられるでしょう。

出典

政府統計の総合窓口e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査新規タブリンク」(2025年7月4日)

パート保育士が給料・年収アップを目指す方法

ここでは、パート保育士が収入を上げるための方法をまとめました。自分に合う手段を見つけて、年収アップを目指しましょう。

経験年数や評価に応じて時給が上がる保育園に転職する

現在の職場で昇給が見込めないパート保育士は、積経験年数や評価に応じて時給が上がる保育園を探すのがおすすめです。時給が上がる条件は保育園によってさまざまですが、勤続年数が長いほど時給が上がる「年功序列型」や、日々の業務への取り組みや貢献度が評価される「成果主義型」などがあります。

パート保育士が転職先を探す際は、求人情報で「昇給あり」の記載を確認するだけでなく、面接時に具体的な評価基準や昇給実績について質問しましょう。自分の頑張りが正当に評価される環境を選べば、安定した収入アップにつながるかもしれません。

パートも賞与制度がある保育園に転職する

前述のとおり、パート保育士にもボーナスが支給される保育園は存在します。賞与制度がある園に転職すれば、年収アップが見込めるでしょう。ただし、パート保育士にボーナスが支給される求人は限られているので、求人情報だけでは判断しにくい場合も少なくありません。

「ボーナスがある保育園に転職したい」「転職先の園のボーナスの金額を知りたい」という方は、転職エージェントを活用するのが有効です。「レバウェル保育士」なら、地域の求人情報に精通しているアドバイザーが、パート保育士にボーナスを支給している保育園の求人を紹介できます。賞与の金額や時給についても事前に確認できるので、安心して転職活動を進められるでしょう。

効率よく働ける時間帯を選ぶ

パートの保育士は早番手当や遅番手当を活用すれば、効率的に収入を増やせます。保育園では、早朝や夕方といった園児の登園・降園時間に当たる忙しい時間帯に、保育士の需要が高まります。そのため、早朝や夕方に勤務できるパート保育士には、通常の時給に加えて手当を支給する園もあるようです。

パート保育士は自身のライフスタイルに合わせて、早番・遅番手当が支給される時間帯を選んで働くと、同じ勤務時間の場合もより多くの収入を得られます。

フルタイム勤務にする

勤務時間を増やしてフルタイムで働くというのも、パート保育士が年収を上げる方法の1つです。扶養内で働きたい場合は難しいかもしれませんが、週5日8時間の勤務にすれば、単純に月収を増やせます

勤務時間が長くなれば、任される業務の幅が広がり、経験を積む機会が増えるでしょう。積極的に業務に取り組み、責任感のある姿勢を示せると、時給アップにも期待できるかもしれません。

正社員登用を目指す

収入を大幅に増やしたいなら、パートから正社員への登用を目指す方法もあります。正社員になれば基本給が月給制になり、ボーナスも正社員基準で支給されるので、年収がアップするでしょう。福利厚生も充実し、より安定した働き方が期待できます。また、キャリアアップの道が開き、長期的な視点で自身の成長を実感できるかもしれません。

正社員の保育士になると責任や業務量は増えますが、その分やりがいも感じやすいでしょう。現在の職場に正社員登用制度がなければ、正社員の求人に応募するのも1つの選択肢です。「レバウェル保育士」では、正社員登用を前提としたパート求人も扱っているので、キャリアアップを考えている方はお気軽にご相談ください。

「パート保育士のボーナスはいくら?」と気になる方によくある質問

ここでは、「パート保育士のボーナスはいくら?」と気になる方によくある質問にお答えします。

パート保育士は年度末に賞与が支給される?

パート保育士に賞与が支給される職場では、年度末に支給される場合もあります。年度末のボーナスは、3月に確定する決算の業績に連動して支給される方法が一般的です。ボーナスの支給タイミングは保育園によって異なり、年度末に支給されない場合もあります。ボーナスが支給される時期については、事前に確認しておきましょう。

パート保育士のボーナスは少ない?

パート保育士のボーナスは、正社員の保育士と比べると少ない傾向にあります。同じパート保育士であっても、勤務年数や勤務時間数によってボーナスの金額が変わることもあるようです。

パートの保育士が収入を増やしたい場合は、本記事の「パート保育士が給料・年収アップを目指す方法」をぜひ確認してみてください。

パート保育士がフルタイム勤務をした場合の年収はいくら?

政府統計の総合窓口e-Statの「令和6年賃金構造基本統計調査新規タブリンク」によると、短時間労働者の保育士の「1時間当たり所定内給与額」は1,370円です。これを基に1日8時間、1カ月に21日勤務した場合の年収を計算すると、276万1,920円になります。

このデータは、あくまでも短時間労働者の保育士の平均的な給与を示しています。そのため、パート保育士として働く際の収入の目安として捉えましょう。

出典

政府統計の総合窓口e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査新規タブリンク」(2025年7月7日)

まとめ

パート保育士のボーナスの有無や金額は、勤務先の保育園によって異なります。ボーナスはない傾向にありますが、寸志やボーナスが支給される園もあるようです。平均的なボーナスの金額は9万円程度で、勤務時間や経験年数によっても変動します。

パート保育士が収入アップを目指すなら、時給が上がる制度がある園への転職や、ボーナスの支給がある園を探すといった方法があります。自分のライフスタイルや希望する働き方に合わせて選択することが大切です。

より良い待遇の保育園を探しているパート保育士は、「レバウェル保育士」にご相談ください。「レバウェル保育士」なら、ボーナスの支給がある園や手当が充実している園を紹介することが可能です。ボーナスの具体的な金額や支給回数、昇給制度など気になる待遇面も事前に確認できるので、安心して転職活動を進められるでしょう。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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