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保育士の転職相談はどこでできる?事前準備やよくある悩み、注意点を解説
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転職を考えている保育士の方には「いつから動いたら良いの?」「どんな職場を選ぶべき?」など、悩みを抱えている方も少なくありません。しかし、どこで転職相談をすれば良いのかわからず、モヤモヤしている保育士もいるのではないでしょうか。 この記事では、保育士が転職を相談できる人や場所、注意点を解説します。保育士が転職を相談するメリットやよくある悩みも紹介するので、参考にしてください。
目次
保育士が転職を相談できる人・場所
保育士の転職に関する相談先として、転職エージェントや自治体の相談窓口、転職経験のある保育士が挙げられます。ほかにも、転職関連のイベント・フェアや自治体の相談窓口を活用するのも1つの選択です。ここでは、保育士が転職相談できる人や場所を解説します。
転職エージェント
転職エージェントは、保育士の転職を無料でサポートしてくれるサービスです。転職を希望する保育士一人ひとりにキャリアアドバイザーがつき、希望に合った求人を紹介してくれます。転職エージェントは、転職すべきか迷っている段階から気軽に相談できることが特徴です。「本当に辞めて良いのか」「自分に合う職場はどのようなところか」など、転職に対する不安な気持ちを率直に伝えると、どうしたら良いかアドバイスしてもらえます。
さらに、履歴書の添削や面接対策まで対応してくれるため、希望の職場から内定をもらえる可能性が高まります。転職のあらゆる悩みを相談できるので、「転職したいけどどうしたらいいかわからない」という方は一度相談してみると良いでしょう。
自治体の相談窓口
全国の地方自治体には、保育士・保育所支援センターやハローワーク(公共職業安定所)が設置されており、保育士の転職相談に対応しています。キャリアセミナーや潜在保育士向けの復職セミナーなどを企画している自治体もあり、転職に限らず保育士のキャリアを総合的に支援している点が特徴です。地域の求人情報や支援制度などの情報が得られるので、時間が合う方は相談してみましょう。
出典
こども家庭庁「保育士・保育所支援センターやハローワークなどの連絡先」(2025年5月19日)
転職関連のイベント・フェア
保育士向けの転職イベント・フェアは、複数の保育園や施設が一度に集まり、直接話を聞ける貴重な機会です。転職イベントは、履歴書なしで参加できるものもあり、気軽に話を聞けるのが特徴といえます。実際に保育園の見学に行く前に、複数の園の話を同時に聞いて比較できるため、どのような職場が自分に合っているのか判断しやすくなるのがメリットです。
転職イベントでは転職活動の進め方や履歴書の書き方、面接対策について学べるセミナーが開催される場合もあり、情報収集だけでなく実践的な転職への準備にも役立つでしょう。
転職経験のある保育士
実際に転職を経験した保育士に相談をするのも有効な方法です。転職活動中に役立ったことや注意点など、経験者ならではのアドバイスを聞くことができます。保育士が転職活動を進める中での不安を解消できる可能性があります。ただし、転職は人によって状況や感じ方が違うため、1つの意見に執着せず、ほかの情報も取り入れながら判断することが大切です。
保育士が転職相談する前の準備
転職相談をする際には、必ずしも事前準備が必要というわけではありません。ただし、転職する理由や希望条件、経験やスキルの洗い出しをしておくと、スムーズに転職相談ができるでしょう。ここでは、保育士が転職相談する前の準備を解説します。
転職したい理由や希望条件を整理する
自分がなぜ転職を考えているのかを明確にし、自分の希望条件を整理することが重要です。転職する理由が曖昧なままだと、次の職場でも同じ不満を抱えてしまう可能性があります。たとえば、「残業を減らしたい」「収入を上げたい」など、現在の職場のどのような点に不満を感じているのかを書き出してください。転職先に求める条件を整理しておくと、求人選びの軸が明確になり、スムーズに相談できるでしょう。
自分の経験やスキルを洗い出す
転職を相談する前に、保育士としての経験やスキルを把握しておくのもおすすめです。転職相談では、「自分がどのような経験を積んできたのか」「どのようなスキルを活かせるのか」を聞かれることがあります。あらかじめ自分の経験やスキルを整理しておくと、相談相手がより適切なアドバイスをしやすくなるでしょう。
保育士の転職相談によくある悩み
保育士の転職では、自分に合う職場がわからなかったり、新しい勤務先の待遇に不安があったりするなどの悩みを抱えることも珍しくありません。ここでは、保育士の転職相談によくある悩みと解決策を紹介します。
転職したいが自分に合う職場がわからない
転職を考えていても、「自分に合う職場がどこかわからない」と悩む保育士もいるのではないでしょうか。その場合、自己分析と情報収集が重要です。保育士が自己分析をするときは、これまでの経験を振り返り、「どのような業務が好きだったか」「どのような環境でやりがいを感じたか」をリストアップするのが有効でしょう。また、保育士の求人情報を比較すると、自分に合う職場の条件が明確になることもあります。
転職後、今より条件が悪くなる可能性があるのが不安
保育士が「転職後に今より条件が悪くなるかもしれない」という心配を減らすには、志望先の職場を徹底的にリサーチするのが大切です。求人情報の給与や労働条件を見るだけでなく、実際に勤務している(もしくはかつて勤務していた)保育士の口コミをインターネットで探したり、園を見学したりと、志望先の職場を複数の方法で確認しましょう。転職後に後悔しないためにも、自分が大切にしたいポイントを整理し、納得できる職場を選んでください。
ブランクがあっても復帰できるか知りたい
ブランクがある場合も、保育士として復帰できます。こども家庭庁の「保育士有効求人倍率(R7.1)」によると、2025(令和7)年1月時点において保育士の有効求人倍率は3.78倍です。現状は保育士不足なので、ブランクがある保育士も歓迎される可能性が高いでしょう。復職支援制度を設けている保育園やブランクのある保育士を歓迎している園を選べば、スムーズに仕事を再開できます。
面接では「育児経験を通じて子どもの成長をより深く理解できた」など、ブランク期間の学びをアピールすることも大切です。また、ブランクが気になって働くのが怖い場合、まずはパートの保育士として短時間勤務で復帰し、感覚を取り戻すのも1つの方法です。
ブランク後の復帰方法について詳しく知りたい方は「ブランクがある保育士は復職できる!不安を解消する方法や求人探しのコツ」の記事もあわせてお読みください。
出典
こども家庭庁「保育」(2025年5月16日)
転職したいけど、今の職場に引き止められそう
保育士が転職する際に、現在の職場に退職を伝えるときには退職の意思を固めて準備しておくことが大切です。退職を引き止められても、はっきりと辞める意向を伝えましょう。まずは就業規則を確認し、いつまでに退職を伝えれば良いかを確認します。退職を申し出る日を決めたら、職場に「今後のキャリアを考えて退職を決めた」というような前向きな退職理由を伝えてください。
なお、転職先を決めてから退職の相談をした方が引き止めに遭いづらいので、先に転職先を決めておくのがおすすめです。
履歴書や職務経歴書の書き方がわからない
保育士が履歴書を作成するときは、志望動機を具体的に書くことが重要です。志望動機では、「なぜその園を選んだのか」「その園で何を実現したいのか」を明確に伝えましょう。
一方、職務経歴書では、これまでの保育経験や得意な業務を整理し、自分の強みをアピールすることが求められます。職務経歴書の自己PRでは、「子どもの主体性を育む保育を実践した」「行事の企画・運営を通じてチームワークを発揮した」というように、具体的な実績を入れると説得力が増します。面接につなげるためには、自分の保育観や強み、経験を洗い出して履歴書や職務経歴書に反映しましょう。
転職先の人間関係に悩まないか心配
保育士が転職先の人間関係で悩まないためには、事前に志望する園の雰囲気を知っておくのが効果的です。人間関係や雰囲気をすべて把握できるわけではありませんが、職場見学をして実際に保育の様子を見ることができれば、不安が和らぐでしょう。職場見学では、保育士同士のやり取りや子どもへの接し方に注目し、保育園の雰囲気を感じ取ることが大切です。
職場見学が難しい場合は、面接で「職員同士の連携はどのようにとっていますか」と質問してみるのも1つの手です。この質問に対して、明確な答えが返ってくる園は、職員同士の関係が構築されている可能性が高いでしょう。保育士は転職前に慎重に情報を集めると、人間関係が良好な職場を見つけやすくなります。
結婚や出産後も働き続けられる職場を見つけたい
保育士が結婚や出産後も働き続けられる職場を探す場合は、職場の制度やサポート体制が整っていることが重要なポイントです。ライフステージが変化しても働き続けられる職場かどうかを見極めるには、産休・育休の取得実績を確認しましょう。また、時短勤務で働いている保育士がいるかどうかを確認するのもおすすめです。
面接で「育児と両立しながら働いている職員はいますか」と質問すると、実際の状況がわかるかもしれません。結婚や出産後も長く働ける職場を選ぶためには、事前にしっかりとリサーチすることが大切です。
保育士が転職相談サービスを利用するメリット
保育士が転職に関する悩みを抱えている場合、転職相談サービスを利用することにどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、保育士が転職相談をするメリットを解説します。
自分に合った転職先を見つけやすい
転職相談サービスを利用すると、自分にぴったりの職場が見つかる可能性があります。保育施設はそれぞれに保育方針や働き方が異なるため、求人情報を見ただけでは実際の雰囲気がわかりにくい場合も少なくありません。しかし、転職相談サービスを利用すれば、希望条件に合う職場を紹介してもらったり、職場の雰囲気に関する情報を得たりすることが可能です。
また、保育士が転職相談サービスを利用すると、「どのような働き方が自分に合っているのか」「これまでの経験をどう活かせるのか」という視点から、適切な転職先を見つけるためのアドバイスを受けられます。職場の保育方針や人間関係、働きやすさといった求人票だけでは入手しにくい情報も把握できる可能性が高いでしょう。
転職に関する不安や悩みを解消できる
転職相談サービスを使うと転職に関する不安を整理でき、自分の状況や気持ちを冷静に捉え、落ち着いて転職について考えられるようになります。転職の悩みを第三者に話すと、気づかなかった自分の強みや、転職の目的を明確にできることもあるでしょう。具体的な悩みがある場合は、第三者にアドバイスをもらうことでスムーズに準備ができるのもメリットです。保育士の転職は1人で進めると不安が大きくなりがちですが、第三者に相談して客観的な意見をもらえると前向きに取り組めるようになります。
転職後のミスマッチを防げる
転職相談サービスを利用すると、ミスマッチを防げる可能性が高まります。保育士は転職相談を通じて、保育理念や業務内容、条件など自分が理想とする職場を整理できるでしょう。転職相談で受けたアドバイスを活かして活動すれば、自分に合う職場を見極められるようになり、長く働ける職場を選択できる可能性が高いといえます。
転職活動の負担が軽減する
保育士の転職活動は求人探しや応募書類の作成、面接対策などやることが多く、仕事を続けながら進めるのは負担が大きいと感じることもあるでしょう。しかし、転職相談サービスを活用すれば、求人探しの手間を減らし、効率的に転職活動を進められます。転職相談では、履歴書の添削や面接対策のアドバイスを受けられる場合もあり、保育士の応募書類の作成や面接の準備にかかる時間や労力を減らすことが可能です。保育士が事前に転職相談をすることで、自分にとって最適な職場を効率よく見つけられます。
保育士が転職相談をする際の3つの注意点
保育士が転職相談をする際には、どのようなことに気をつけた方が良いのでしょうか。ここでは、保育士が転職相談をする際の3つの注意点を解説します。
1.アドバイスはあくまで参考にする
転職相談で受けたアドバイスや情報は、あくまで参考にしましょう。転職先として気になる求人が見つかったら、職場見学や面接での質疑応答などを行うのもおすすめです。転職相談で得たアドバイスや情報をもとに、最後は自分で総合的に判断してください。
2.同じ職場の人には転職相談をしない
現在勤務している同僚や上司に転職を相談するのは、避けた方が良いでしょう。転職が決まる前に職場で話してしまうと、意図せず噂が広まり仕事がしにくくなる可能性があります。友人に意見を聞くのであれば、同じ職場には勤めていない人に相談しましょう。現在の職場には、退職する意思が固まってから伝えましょう。
3.相談だけで満足せず実際に行動する
保育士が転職相談をするとさまざまなアドバイスをもらえて安心する反面、相談だけで満足してしまい、実際に転職活動を進めるのが遅れてしまうことがあります。保育士が転職を成功させるには、情報収集だけでなく、実際に動くことが不可欠でしょう。転職を決意したら履歴書や職務経歴書を準備したり、求人情報を調べたりすることが大切です。気になる求人を見つけたら応募したり職場見学に行ったりするなど、行動を積み重ねてください。転職相談をした後は、「いつまでに何をするか」を具体的に決め、計画的に行動することが重要です。
保育士の転職相談ならレバウェル保育士がおすすめ
転職に悩んでいる保育士の方は、レバウェル保育士に相談してみてください。レバウェル保育士は、保育士に特化した転職エージェントです。保育士の働き方や仕事内容、求人に詳しいので、保育士の気持ちに寄り添いながら保育士ならではの悩みの解決方法を一緒に考えることができます。
レバウェル保育士に相談できる転職の悩み
レバウェル保育士は、転職するか悩んでいる方から今すぐ転職したい方まで、幅広くご相談いただけます。たとえば、下記のようなお悩みに対応しています。
転職した方が良いか、続けた方が良いか
年度末に転職したいが、いつから動くべきか
転職の流れやスケジュールを知りたい
どんな職場が自分に向いているか
自分の希望条件が叶う職場は近くにあるか
子育てと両立して働くにはどうしたら良いか
上記以外にも、転職に関してあらゆるお悩みを受け付けています。具体的に希望が叶う職場の紹介も可能なので、ぜひお気軽に相談してみてください。
レバウェル保育士に転職相談する流れ
レバウェル保育士への相談を希望する方は、下記のボタンからサービス登録をお願いします。登録時にいただいた個人情報は、プライバシーポリシーに則って厳重に管理します。転職を考えていると今の職場にバレることはないので、ご安心ください。
ご登録後、レバウェル保育士のアドバイザーから相談の日程調整のために0120-202-439の番号からお電話を差し上げます。希望の相談日時をお伝えください。LINEやメールでも日程調整が可能です。
保育士の転職相談に関する質問
保育士の転職相談に関する質問に、Q&A形式でお答えします。
転職相談サービスを利用したら、転職先を決める必要がある?
保育士が転職相談サービスを利用したからといって、必ずしもそこで就職する必要はありません。転職相談は、あくまでも自分に合った職場を見つけるための情報収集やアドバイスを受ける場であり、無理に決断を迫られることはありません。転職サービスを利用したからといって、すぐに転職する必要はなく、「転職するか迷っている」「転職に関する情報を知りたい」という段階でも利用できます。
転職相談はどこでするのがおすすめ?
保育士がどこで転職相談をするのが良いのかは、人によって異なります。具体的な求人情報を知りたい場合や履歴書の添削、面接対策をしてほしい場合は転職相談サービスを利用するのがおすすめです。転職相談先は1カ所にこだわらず、複数の相談先を併用しましょう。多角的な意見を聞くと、自分に合った転職先を客観的に見極められるようになるでしょう。保育士の転職相談先は、本記事の「保育士が転職相談できる人・場所」をご確認ください。
まとめ
転職相談は、保育士がより良い職場を見つける手段の1つです。転職相談は転職エージェントやキャリアコンサルタント、転職を経験した保育士などさまざまですが、自分の状況に合った相手を選ぶことが大切です。転職する目的を明確にし、自分の経験やスキルを整理してから相談すると、より適切なアドバイスを受けやすくなります。また、可能であれば、実際に職場見学などで転職先の環境を確かめるのもおすすめです。
「実際に転職相談をしてみたい」とお考えの保育士は、「レバウェル保育士」がおすすめです。「レバウェル保育士」なら、無料でプロのアドバイザーに転職を相談できます。取材訪問を行っているため、運営方針や職場の雰囲気など現場の情報がわかるので安心です。条件のヒアリングから模擬面接まで、あなたの転職をトータルでサポートします。求人情報はLINEやメールでお届けするので、自分のペースで進めることが可能です。書類の作成や事業所とのやりとりはアドバイザーが代行するため、効率的に転職活動を行えます。「今すぐに転職する予定がない」という方もご利用いただけますので、ぜひご登録ください。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。