保育の仕事

最終更新日:

学童保育士とは?仕事内容や1日のスケジュール・給料・やりがいを解説!

  • #保育士
笑顔で子供と遊ぶ女性保育士の画像

「学童保育の仕事内容や給料が知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。学童保育士は、放課後や長期休暇中に子どもたちが安心して過ごせる場所を提供する職業です。この記事では、学童保育士の仕事内容や働くメリットやデメリット、向いている人の特徴などをまとめました。学童保育士への転職や就職をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士のお仕事探しならレバウェル保育士 登録する バナー

学童保育士とは?

学童保育士とは、学童保育施設で小学生を対象に育成や見守りを行う職種です。公的な資格名ではなく、一般的な通称として学童保育指導員と呼ばれることもあります。学童保育士は子どもたちが安心できる環境を提供する重要な存在といえるでしょう。

学童保育士の役割・働く場所

学童保育士は、放課後や夏休みや冬休みなどの休暇中に、保護者の就労で不在の小学生を預かり遊びや学習のサポートを行います。ほかのスタッフや保護者、ときには学校とも連携を取りながら、子どもの基本的な生活習慣や自主性をサポートする仕事です。

学童保育士の勤務先は、主に「公立の学童施設」と「民間の学童施設」の2つがあります。公立の学童は、運営主体が自治体になり、小学校の敷地内や近隣の児童館などで開所されている施設です。民間の学童は、一般企業やNPO法人、教育事業者などが独自に運営しています。小学校に併設されている施設もあれば、別の建物やビル内に入っている施設もあるようです。公立と私立で学童保育士の役割に変わりはないものの、施設によって運営方針やサービス内容が異なります。

学童保育士と放課後児童支援員との違い

学童保育士と放課後児童支援員の一番の違いは、資格の有無や配置基準にあります。放課後児童支援員は都道府県の認定する任用資格であり、こども家庭庁の「放課後児童支援員認定資格研修の資料(p.27)新規タブリンク」によると、1つの施設に2名以上の配置が定められています。

双方の仕事内容には、大きな違いはないものの、放課後児童支援員にはより高いレベルの知識やスキルが求められる場合もあるようです。こども家庭庁の「放課後児童健全育成事業について新規タブリンク」を参考にすると、学童施設数は年々増加傾向にあり、需要のある仕事といえるでしょう。

出典

職業情報提供サイトjobtag「学童保育指導員新規タブリンク」(2026年8月26日)
こども家庭庁「放課後児童支援員認定資格研修・映像補助教材新規タブリンク」(2026年8月26日)

学童保育士の具体的な仕事内容

学童保育士の主な業務は、放課後や長期休暇中の子どもたちの学習をサポートしたり、遊びを提供したりしながら、自主性や社会性を育むことです。ここでは、学童保育士の仕事内容を詳しく紹介します。

遊びの提供や見守り

室内では工作やカードゲーム、屋外ではドッジボールや鬼ごっこといった遊びを実施し、学童保育士は子どもの見守りを行います。楽しく遊べるようにルールを教えたり、トラブルが起きた際は適宜対処したりするのも学童保育士の仕事です。安全面に配慮しながら、スタッフ同士で連携を取ってサポートする必要があります。

学習や宿題のサポート

学童保育では勉強時間を設けて、子どもたちが取り組む宿題や学習をスタッフがサポートします。学童保育士は、遊びたい気持ちと切り替えられるよう、部屋を静かな学習用スペースに分けたり、お互いの集中を邪魔しない配置を工夫したりします。子どもたちが自主的に始められるよう声掛けをし、勉強につまずいたときはアドバイスすることもあるでしょう。

イベントの企画

学童保育におけるイベントの企画は、子どもたちに季節感や日常とは異なる体験を提供し、異年齢での思い出作りの機会を作る大切な業務です。夏祭りやハロウィン、クリスマス会といった行事に向けて、スケジュール管理や安全策を考えます。学童保育士には、イベントを盛り上げるだけではなく、準備や当日の進行を通じて子どもの成長を引き出す工夫が求められます。

事務作業や清掃

学童保育士は、保護者向けの連絡帳の記入やおたよりの作成、施設の運営管理に関する書類作成も行います。施設での指導内容や注意事項、お知らせといった内容をまとめる重要な業務です。また、室内の掃除や空調管理、備品の管理・消毒なども担います。子どもたちが安全に過ごせるよう、日々の環境整備は欠かせません。

学童保育士の1日のスケジュール

ここでは、平日で授業がある日の学童保育士のスケジュールをまとめました。勤務先やシフトにより異なるため、一つの目安として参考にしてください。

時間業務詳細
10:00出勤・開所準備受け入れに向けて、活動の準備や環境整備などを行う。
11:00事務作業保護者からの欠席確認や連絡事項の確認。各家庭へのおたよりや自治体へ提出する書類の作成などを行う。
12:30昼休憩休憩スペースや職員用の部屋で休憩を取る。昼食を取ったり外に買い物に行ったりしてリフレッシュする。
13:30児童の受け入れ授業が終わった子どもたちの受け入れを行う。出欠確認や体調チェックなど。
14:00宿題や自由遊びの見守り宿題の見守りや遊びのサポートをしながら、安全に過ごせる環境づくりを行う。
15:00おやつの時間子どもたちのおやつを準備・提供。リラックスした時間を過ごせるようにする。
15:30自由遊び・活動提供など自由遊びの見守りや、工作・ゲームなどの活動を提供する。連絡帳記入なども適宜対応。
17:00保護者への引き渡し対応子どもたちの帰宅準備、保護者の迎えの対応、保護者にその日の様子を伝える。
18:00保育終了・閉所準備子どもたちを見送ったら、清掃などの閉所準備を行う。
18:30職員会議・雑務その日の振り返りや翌日の計画の確認、事務作業などを適宜実施する。
19:00退勤すべての業務を終えて退勤。

イベントや外遊びがない日は、室内で静かに過ごす時間が多めかもしれません。休憩は、日中のどこかでほかの職員と交代で1時間前後取るのが一般的です。

学童保育士になるには?

学童保育士として働くために、特別な資格は必須ではありません。しかし、保育や教育の知識・経験があれば、子どもたちへの接し方や安全管理の場面で強みとなります。ここでは、無資格の方と保育士資格がある方に分けて、学童保育で働く方法を詳しく解説します。

無資格から目指す場合

資格がない場合も、学童保育指導員や補助員という形で採用されて働くことが可能です。主な雇用形態として、パートやアルバイト、契約社員などがあります。無資格から「学童保育士として仕事の幅を広げたい」「好条件で転職したい」という場合は、規定の実務経験を積んで放課後児童支援員を目指すのも手です。取得の流れは以下になります。

  • 1. 学童保育施設(放課後児童クラブ)などで、2年以上(かつ合計2,000時間以上)勤務する

  • 2. 実務経験を満たしたら、16科目24時間の放課後児童支援員認定研修を受講する

  • 3. 都道府県から放課後児童支援員として認定される

日々の現場経験がある状態で受講するため、研修内容の理解が深まりやすく、資格取得後は即戦力となって活躍できるでしょう。詳しくは「学童保育は資格なしでOK?指導員・放課後児童支援員の違いや資格の取り方」の記事をご一読ください。

保育士資格を持っている場合

保育士資格があると、実務経験不要で放課後児童支援員の研修を受講できます。e-Gov法令検索「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準(第10条)新規タブリンク」を参考に、受講要件を持つ人の一部を以下にまとめました。

  • 保育士

  • 社会福祉士

  • 高校卒業以上で2年以上児童福祉事業に従事した方

  • 幼稚園・小学校・中学校・高校・特別支援学校・養護教諭・栄養教諭等の教員免許状を取得した方

  • 大学で社会福祉学等の課程を修了し卒業した方

認定研修へ申し込み、受講後に修了証が交付されると放課後児童支援員として勤務することが可能です。こども家庭庁の「放課後児童支援員に係る都道府県等認定資格研修ガイドラインの概要(p.2)新規タブリンク」によると、保育士の資格保有者は、研修科目の「こどもの発達理解」や「児童期(6歳~12歳)の生活と発達」などの項目が免除されます。保育士は放課後児童支援員の資格を取得することで、正社員として採用されやすくなるかもしれません。

出典

職業情報提供サイトjobtag「学童保育指導員新規タブリンク」(2026年8月26日)
こども家庭庁「放課後児童支援員に係る都道府県等認定資格研修ガイドラインの概要新規タブリンク」(2026年8月26日)
e-Gov法令検索「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準新規タブリンク」(2026年8月26日)

学童保育士の働き方・給料

学童保育士への転職を検討している方は、実際の勤務スタイルや収入のイメージを把握することが大切です。以下で詳しく解説しているので、確認しておきましょう。

学童保育士の勤務時間や休日

学童保育士の職場はシフト制が多く、土曜日も含む働き方になるのが一般的です。大半の施設では、日曜日と祝日は基本的に休みになります。勤務時間は「10時〜19時」や「11時〜20時」の実働8時間・休憩1時間のシフトが多いようです。夏休みや冬休み、土曜日など子どもたちの学校がない日は開所時間が早まるため、勤務時間も変わる可能性があります。

学童保育士の給料

職業情報提供サイトjobtag「学童保育指導員新規タブリンク」によると、学童保育指導員の平均年収は約402万円です。40~44歳でピークを迎え、約460万円に達します。「保育士新規タブリンク」の平均年収である約427万円と比べても、それほど大きな差はありません。なお、学童保育士は放課後児童支援員の資格を取得することで、さらなる給与アップが期待できるかもしれません。

出典

職業情報提供サイトjobtag「学童保育指導員新規タブリンク」(2026年8月26日)
職業情報提供サイトjobtag「保育士新規タブリンク」(2026年8月26日)

学童保育士として働くやりがいやメリット

学童保育士の働き方は、子どもたちの成長を見守れたり、生活スタイルを大切にできたりします。この項では、学童保育士ならではのやりがいやメリットをまとめました。

子どもの成長を間近で感じられる

学童保育士の仕事では、子どもたちの成長を日々実感することが可能です。宿題や遊びを通して新しいことができるようになる姿や、友だちとの関わりを通じて成長していく様子を間近で見守れるやりがいがあります。

得意分野を活かして子どもと一緒に楽しめる

スポーツ・工作・音楽など、自分の得意なことや好きなことを子どもたちと一緒に楽しめる点は、学童保育士として働くうえでのやりがいになります。得意分野をプログラムに取り入れることで活動のバリエーションが広がり、子どもの新しい才能を引き出せたり、信頼関係を築けたりするメリットもあるでしょう。

持ち帰り仕事が少ない傾向にある

学童保育は保育園のような運動会や発表会といった大きな行事がほとんどなく、職員の持ち帰り仕事も少ないのが特徴です。家に持ち帰って装飾や衣装作りといった準備をすることがあまりなく、プライベートの時間をしっかり確保できるのが魅力でしょう。

ワークライフバランスを保ちやすい

学童は朝の出勤時間にゆとりがあり、比較的残業も少なく、仕事とプライベートのバランスを取りやすい環境といえます。学童保育士は日曜や夜間が休みとなるため、安定した働き方が実現しやすいかもしれません。ただし職場によって勤務時間は異なるので、転職前にチェックが必要です。

学童保育士として働く大変さやデメリット

学童保育士の仕事には多くのやりがいがある一方で、苦労や大変さを伴う場面も少なくありません。小学生は心が複雑に成長する時期のため、指示にスムーズに従わない子どもへの対応や友だち同士のトラブルをフォローする場面も。学校や家庭とは異なる第三者の視点から、一人ひとりの気持ちに寄り添った細やかな配慮が求められます

また、業務中は子どもたちを相手に動き回ることも多く、身体的な負担を感じることもあるでしょう。背負う責任も大きいため、自身の体力面や精神面での適性を見極めたうえで向き合うことが重要です。

学童保育士に向いている人の特徴

小学生を対象とする学童保育士は、保育園と異なる関わり方が大切になります。自分が学童保育士に向いているかどうか、以下の特徴を参考に確認してみましょう。

  • 適度な距離感で子どもを見守れる人

  • 子育て経験を活かして働きたい人

  • 乳幼児保育ならではの介助業務が身体的な負担になっている人

子どもたちの自主性を尊重し、適度な距離で見守れる人は学童保育士に向いているでしょう。また、乳幼児保育ならではの抱っこやおむつ替えといった業務が大変という人は、小学生向けの保育現場が合っているかもしれません。

学童保育士の仕事に興味がある方は、レバウェル保育士にご相談ください。専任のアドバイザーが希望条件に合った求人を紹介します。詳しい労働環境を事前に把握できるため、転職後のミスマッチを防ぎやすくなります。

学童保育士についてよくある質問

ここでは、学童で働く保育士に関して、よくある質問に回答します。ぜひ参考にしてください。

学童保育ではどのような人が働いてますか?

施設によって差がありますが、学童保育では子育てが少し落ち着いた保育士資格のある人や、男性の職員も活躍しています。多様なバックグラウンドや年齢層のスタッフが、それぞれの強みを活かして働ける場所です。雇用形態も、正社員や契約社員、パートなど多岐にわたります。

学童保育士のスキルアップに役立つ資格はある?

学童保育士のスキルアップにつながる資格には、放課後児童支援員以外だと放課後児童育成支援師(R)やチャイルドコーチングアドバイザー(R)、ジュニアスポーツ指導員などがあります。勤務先の特徴に合わせた資格があると手当が支給されやすく、習得したスキルや知識も仕事に役立てられるのがメリットです。

学童保育士の求人探しのコツは?

学童保育は施設ごとに特色や働き方が異なります。自分の理想とする勤務スタイルや保育方針、どのような職場が自分に合っているのか明確にすることが重要です。求人を探す際は、「具体的な仕事内容」「長期休暇の勤務条件」「資格手当の有無」「職員の人数」などをチェックすると労働環境が見えてくるはずです。

まとめ

学童保育士は、子どもたちが安心して過ごせる環境を作る役割を担い、学習や遊びのサポート、体調管理、保護者との連絡など幅広い業務を行います。子どもの成長を近くで見守ることが可能で、持ち帰り仕事が少ない点がメリットです。これから学童保育士を目指す方は、資格取得や専門性を高めることを視野に入れ、自分らしいキャリアを築いていきましょう。

学童保育士の求人を探す際は、「レバウェル保育士」に相談してみませんか?保育業界に特化した転職エージェントの「レバウェル保育士」では、勤務地や雇用形態、給与条件などの詳細な条件をヒアリングし、希望に合った求人をご提案します。保育園経験を学童保育で活かす方法も詳しくお伝えすることが可能です。転職を検討している方は、ぜひ気軽にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェントサービス「レバウェル保育士」が運営するメディアです。編集部には、元幼稚園教諭・保育士資格者のメンバーも在籍。現役保育士さんや保育学生さん、保育士資格の取得を目指す方に向けて、仕事や働き方、キャリア、転職に関するお役立ち情報を発信します。保育士・幼稚園教諭の転職サポート実績をもとに、記事を通して不安や悩みが少しでも解消される状態を目指し、皆さまのキャリア選択を支援します。

この記事をシェアする

  • Facebookでシェアする
  • Xでポストする
  • LINEで送る
  • はてなブックマークでブックマークする

保育士・幼稚園教諭の転職なら

レバウェル保育士
  • 非公開
    求人あり

  • LINEで
    気軽に相談

  • 面接対策
    ・条件交渉

転職サポートを受けてみる