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パートの保育士の平均時給は?給料を左右する要因や上げる方法を解説

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時計と給料袋の画像

「パートの保育士として、より高い時給で働きたい!」と考えていませんか?パートの保育士の時給は、勤務先の地域や施設の種類などによって異なります。 この記事では、パート保育士の平均時給や、上がる可能性はあるのかどうかを解説します。パートの保育士の時給を左右する要因や、給料アップを目指す方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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パートの保育士の平均時給は1,370円!

政府統計の総合窓口e-Statの「令和6年賃金構造基本統計調査新規タブリンク」によると、短時間労働者として勤務する保育士1時間当たりの所定内給与額は1,370円です。これは平均的な時給であり、実際は地域や施設によって差があるでしょう。

パートの保育士は短時間勤務や特定の曜日のみ出勤するといった働き方も珍しくなく、勤務時間に応じて月収が変わってきます。たとえば、パートの保育士がフルタイム(1日8時間×21日)で勤務した場合の1ヶ月の給与は23万160円です。時給の高い保育園でパートをすれば、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方をしながら、比較的安定した収入を得られる可能性があります。

出典

総合窓口e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査新規タブリンク」(2025年7月1日)

パートの保育士の時給は上がる?

パートの保育士の時給が上がるかどうかは、勤務先によって異なります。昇給制度がある場合も、時給の上がりやすさは園によってさまざまです。たとえば、勤続年数に応じて時給が上がる園や、特定の条件を満たせば時給が上がる園もあります

ただし、時給が固定制で、基本的に昇給がない保育園も珍しくありません。転職先を決めるときは、昇給制度の有無や時給が上がる条件などを確認しておくことが大切です。

パートの保育士の時給・給料を左右する要因

パートの保育士の時給は、勤務する地域や時間帯、施設の種類などによって異なります。ここでは、パートの保育士の時給を左右する要因を紹介するので、職場を決めるときの参考にしてみてください。

勤務先の地域

パートの保育士の時給は、勤務する地域によって違いがあります。都市部は生活コストがかかるため、地方に比べて時給が高く設定されがちです。勤務先の都道府県の最低賃金も、パートの保育士の時給に影響を与えます。厚生労働省の「地域別最低賃金の全国一覧新規タブリンク」によると、令和6年度の最低賃金は東京都が1,163円であるのに対し、秋田県は951円と200円以上の差があるのが特徴です。

各都道府県からの補助金の有無や、保育士の需要と供給のバランスも時給に関係します。同じ仕事内容でも地域によって収入が変わるので、通勤の便利さと時給のバランスを考慮して職場を選びましょう。

出典

厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧新規タブリンク」(2025年7月2日)

仕事をする時間帯

保育園によっては、お迎えの時間帯や延長保育の時間など人手が必要な時間帯にパートの保育士が勤務すると、早朝手当や遅番手当がつきます。手当額は保育園によって異なりますが、時給が100円から500円ほどアップする場合もあるようです。

高時給で働きたいパートの保育士は、早番・遅番手当のある保育園で、自分のライフスタイルと保育園の勤務体系を上手く組み合わせて勤務しましょう。

施設の種類

パートの保育士の時給は、勤務する施設の種類によっても差が出る場合があります。たとえば、公立と私立の保育園では、時給の相場が異なるようです。こども家庭庁の「令和6年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報>(p.11)新規タブリンク」より、非常勤保育士の平均給与を以下にまとめました。

私立 公立
1人当たり給与月額

(賞与込み)

24万3,404円 19万521円

非常勤保育士の平均給与月額においては、私立が公立よりも約5万2,800円高いことが伺えます。ただし、非常勤のデータには、パートだけでなく派遣職員や臨時職員なども含まれている点に注意が必要です。

実際のパートの保育士の時給を知るには、各施設の求人情報を確認したり、直接問い合わせたりすることをおすすめします。自分に合った条件の職場を見つけるためにも、複数の施設の情報を比較検討しましょう。

出典

こども家庭「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査新規タブリンク」(2025年7月2日)

賞与の有無

パートの保育士の収入を考えるうえで、賞与の有無も見落とせません。パートは賞与がないのが一般的ですが、フルタイム勤務の場合は賞与を支給する保育園もあります。ボーナスはなくても、寸志を支給する園もあるようです。

ボーナスが支給される保育園で働けば、時給換算では見えない年間の収入が増え加します。面接時に賞与の有無や条件について確認しておくと、収入の計画を立てやすいかもしれません。

パートの保育士が時給を上げる方法

ここでは、パートの保育士が時給をアップさせる方法を紹介します。資格を取得してスキルアップしたり、働き方を見直したりして、収入を上げられるよう行動しましょう。

時給を交渉する

パートの保育士として働く中で、時給アップを目指すのであれば、園長への交渉が有効です。交渉する前に、周辺地域の保育園の時給相場を調べましょう。ほかの保育園の具体的な時給を示すと、交渉内容に説得力が増します。交渉の際は、自分のスキルや経験、園への貢献をアピールするのが効果的です。

話し合っても時給が上がらない場合は、「キャリアアップのために転職も検討している」と伝えるのも1つの方法です。ただし、伝え方やタイミングによっては、今後働きにくくなる可能性があるため、注意しましょう。感情的にならず、前向きな姿勢をアピールすれば、そのあとの人間関係も良好に保ちやすくなります。

保育関連の資格を取得する

パートの保育士が時給を上げたいなら、保育に関連する資格を取得するのがおすすめです。下記のような資格を持っていれば、手当がついたり、時給がアップしたりする可能性があります。

  • リトミック指導者

  • モンテッソーリ教員資格

  • 運動保育士

  • 幼保英語士

特定の分野で活かせるスキルを身につけると、専門性を活かせる職場で高い時給を得られるかもしれません。子どもに関わる仕事を長く続けたい保育士は、自己投資として資格取得を検討してみましょう。

雇用形態を見直す

パート保育士が時給アップを希望するなら、派遣保育士として働くことを検討するのも1つの手です。一般的に、派遣保育士はパートよりも時給が高めに設定されている傾向にあります。派遣の働き方では契約期間が決まっているため、短期間で複数の施設を経験できるのもメリットです。

派遣保育士は時給が高い分、交通費が支給されない場合もありますが、自宅に近い職場を選べば結果的に条件が良くなる可能性もあるでしょう。自分の優先したい条件を明確にして雇用形態を見直すと、時給アップを実現できるかもしれません。

給料が高い職場に転職する

パートの保育士が時給を上げたいときは、より条件の良い職場への転職を考えてみましょう。転職先を探す際は時給だけでなく、通勤時間や職場の雰囲気、福利厚生なども含めて総合的に判断することが大切です。

転職活動を始める前に、複数の求人サイトで時給の相場を調べておくのがおすすめです。保育専門の転職エージェントを活用すれば、時給が高い職場が見つかる可能性が高まります。

パートの保育士の時給に関してよくある質問

ここでは、パートの保育士の時給に関してよくある質問にお答えします。

パートの保育士の時給の相場は安い?

パートの保育士の時給の相場は、決して安くないといえるでしょう。パートの保育士の時給の相場は900円台から1,200円程度です。厚生労働省の「地域別最低賃金の全国一覧新規タブリンク」によると、最低賃金の全国平均は1,055円でした。全国平均と比較すると、パートの保育士の時給の相場は低くありません。

出典

厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧新規タブリンク」(2025年7月2日)

保育士資格なしの場合もアルバイトとして働ける?

保育士資格がなくても、保育補助として働くことは可能です。ただし、保育士資格があれば、保育補助の時給が高くなる保育園もあります。保育補助の仕事は、資格なしで子どもと携わりたい人や将来保育士を目指している人にとって、保育の流れや雰囲気を感じられる良い経験となるでしょう。

まとめ

パートの保育士の時給は地域によって差があり、都市部は地方より高めです。たとえば、東京都と秋田県では、最低賃金に200円以上の開きがあります。早朝や延長保育の時間帯は手当がつく園もあり、時給に影響する要因になるでしょう。時給は施設の種類によっても異なり、私立は公立より給与水準が高い傾向にあります。

パートの保育士が時給をアップさせたい場合は、リトミック指導者や幼保英語士などの資格取得がおすすめです。より条件の良い職場への転職も、収入をアップさせる選択肢の1つになるでしょう。

パートの保育士として今より高い時給で働きたい方は、「レバウェル保育士」にご相談ください。「レバウェル保育士」なら、あなたの希望する収入に合わせた求人を豊富な選択肢の中から紹介できます。ブランクがある方や勤務時間の融通について不安がある方も、保育業界に精通したアドバイザーが丁寧にサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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