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保育士の休みは少ない?年間休日数や有給休暇・夏休みなどについて解説!

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帽子が置いてあるリクライニングチェアがカレンダーに乗っている画像

保育士の休みは少ない?と気になる方もいるかもしれません。勤務先の仕事量や人手の状況によっては休みが取りづらく、結果的に休日数が少なくなる場合もあるようです。 この記事では、保育士はいつ、どれくらい休みを取れるかについて、シフト制での働き方や年間休日数・有休取得率のデータを紹介します。しっかりと休みが取れる保育士求人の特徴もまとめているので、転職時にお役立てください。

この記事のまとめ

  • 一般的な認可保育園で働く保育士は日曜祝日が休みになる

  • 保育士の平均年間休日数は110.2日

  • 保育士は行事による業務負担や人手不足によって休みが少ないといわれる

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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保育士の休みの日はいつ?どれくらい?

保育士の休みは、一般的にシフト制によって決まります。ここでは、認可保育園で働く保育士の休みについて解説するので、参考にしてみてください。

休みの日数はシフト制で決まる

職場や契約内容などによっても異なりますが、一般的に保育士はシフト制で働くため毎週休みの曜日が変動します。完全週休2日制を取り入れている職場の場合、毎週の休みは2日間です。一方、週休2日制は、2日間の休みがある週を月に最低1回は設ける制度であるため、週1休みのときもあります。シフトは希望を出したうえで、園長や主任保育士などが決めるケースが多いようです。シフト制では、休みだけでなく早番・中番・遅番など、勤務時間も変動します。

認可保育園は一般的に日祝休み

一般的な認可保育園の開園日は、月〜土曜日です。日曜祝日は保育園自体が開園していないため、保育士も休みになります。認可保育園では、12月29日〜1月3日の年末年始も公休になるでしょう。

なお、シフトによっては、月〜土曜日のなかで休みを取ることもあります。また、基本的に土曜日は登園する園児が少ないため、保育士は交代で出勤することになるようです。保育士の土曜出勤については、「保育士が土曜出勤したときは?代休がなくても良い理由や働き方を解説」の記事も参考にしてみてください。

年間休日数は110日前後のケースが多い

独立行政法人福祉医療機構の「2020年度「保育人材」に関するアンケート調査(p.80)新規タブリンク」によると、保育人材(正規職員)の平均年間休日数は110.2日です。また、年間休日数で最も割合が多いのは、101日以上106日未満(19.7%)となっています。

なお、厚生労働省の「令和4年就労条件総合調査の概況(p.5)新規タブリンク」によると、令和3年1年間の年間休日総数の労働者1人平均は115.3日です。職場によっても異なりますが、全体の平均から見ると、保育士の年間休日数は少なめな傾向にあるといえるでしょう。

出典

厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況新規タブリンク」(2025年11月11日)
独立行政法人福祉医療機構「2020年度「保育人材」に関するアンケート調査新規タブリンク」(2025年11月11日)

保育士の有給休暇日数・取得率

独立行政法人福祉医療機構「2020年度「保育人材」に関するアンケート調査(p.72)新規タブリンク」によると、保育人材の平均有給消化率で最も多いのは、40%以上60%未満(34.0%)です。また、厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況(p.6)新規タブリンク」によると、2021(令和3)年の労働者全体の有給休暇取得率は58.3%となっています。全体的な平均と保育士の有給休暇取得率は、あまり大きな差はないといえるでしょう。

出典

厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況新規タブリンク」(2025年11月11日)
独立行政法人福祉医療機構「2020年度「保育人材」に関するアンケート調査新規タブリンク」(2025年11月11日)

保育士の産休・育休や介護休暇などの法定休暇

保育士は、産休や育休、介護休暇など法律で定められた法定休暇を取得できます。法定休暇の種類は、以下のとおりです。

  • 年次有給休暇

  • 生理休暇

  • 妊娠休暇、通院休暇

  • 産前産後休業

  • 育児休業

  • 子の看護休暇

  • 介護休暇

  • 介護休業

  • 裁判員休暇

産休は労働基準法に基づき、出産するすべての労働者が取得できます。なお、育休はパートや契約社員などの有期雇用で働く場合、契約期間によっては対象外となる場合もあるため注意が必要です。産休・育休について詳しくは、「保育士は産休・育休を取得できる?条件や期間、休暇中の給料などを解説」の記事でまとめているので、参考にしてみてください。

保育士の夏休みなどの法定外休暇(特別休暇)

保育園によっては、夏休みや慶弔休暇などの法定外休暇を設けている場合があります。また、入籍や新婚旅行などの際に利用できる「結婚休暇」や、誕生日月に利用できる「バースデイ休暇」、有給とは別に付与される「リフレッシュ休暇」など、独自の休暇を設けている職場もあるようです。特別休暇の有無や内容については、求人情報や就業規則などで確認してみましょう。

保育士の休みが少ないといわれる理由

保育士は、行事の準備や人手不足による業務負担から、「休みが少ない」といわれることもあるようです。ここでは、保育士の休みが少ないといわれる理由を解説します。

行事によって休みが取りづらいから

行事の前は、装飾や衣装、進行などの準備に追われ、休みが取りづらい状況になることもあります。特に運動会や発表会など大規模な行事の前は、保育士間で協力しながら準備を進めるため、「自分だけ休みを取るのは気が引ける」と感じるかもしれません。また、残業や持ち帰り仕事によって労働時間が長くなり、結果的に休む時間が減るといった場合もあるでしょう。

人手不足により休みにくいから

人手不足の職場では、自分が休むことで人員が減ると、ほかの保育士への負担が大きくなり「休みにくい」と感じるでしょう。その結果、自分が休むと職場に迷惑を掛けると感じ、体調が良くないものの無理して出勤する保育士もいるかもしれません。また、人手不足の職場では、「この日はほかに休む人がいるから有給は取れなそう」「繁忙期だから休みづらい」などと感じ、有給取得に消極的になりやすいでしょう。

保育士が希望どおりに休みを取るには?

保育士が希望どおりに休みを取るためには、職場へ早めに相談したり繁忙期を避けたりするのがポイントです。ここでは、保育士がシフト提出時に休みの希望を出したり、有給を申請したりする際のポイントを解説します。

なるべく早めに相談する

子どもの運動会や友人の結婚式、通院など、どうしても休みたい日がある場合は、なるべく早く主任保育士や園長などに相談するのがポイントです。早めに相談すれば、職場がシフトを調整する負担を軽減し、希望の日に休みを取りやすくなるでしょう。

たとえば、子育てしている場合、年度初めに自分の子どもと勤務先の年間行事予定を照らし合わせて、休みたい日があれば事前に相談しておくのも手です。「月2回程度、通院のため半休をいただきたいです」「◯月◯日は妹の結婚式があるため有給を申請させていただきます」のように、あらかじめ事情を説明しておくことが大切です。

繁忙期は避ける

保育士が希望の日に休みを取るためには、繁忙期を避けるのが賢明でしょう。たとえば、行事の前や年度初め・年度末などは業務量が多くなり、休むとほかの職員だけでなく、自分の負担も大きくなる可能性があります。特に連休を取る場合は、繁忙期を避けて休みを取ったほうが、職場全体の業務はスムーズに進むかもしれません。事前に勤務先の繁忙期を把握しておき、自身の予定と照らし合わせながらシフトを考えましょう。

職員間での情報共有・引継ぎを大事にする

保育士が休みを取りやすい環境をつくるためには、普段から職員間で情報共有したり、休む前に漏れなく引継ぎしたりするのが大切です。クラス担任をしている場合は、「◯◯くんは見守るだけでお昼寝できる」「◯◯ちゃんは砂遊びを嫌がる」のように、子どもの様子を細かく共有しておくと、自分が休んだ際にほかの保育士への負担を減らせる可能性があります。また、普段からきちんと連携し、協力し合える雰囲気があれば、休みを取りやすい職場環境につながるでしょう。

しっかり休みが取れる保育士求人の特徴

完全週休2日制を取り入れていたり、有給取得率が高かったりする職場は、ワーク・ライフ・バランスを保ちながら働ける可能性があります。ここでは、しっかりと休みが取れる保育士求人の特徴をまとめました。

完全週休2日制を取り入れている

完全週休2日制を条件にして保育士求人を探すと、休日数が多い職場に出会える可能性があります。完全週休2日制の場合、祝日を加えると年間の休日数は120日程度です。週休2日制の職場に比べると、一般的には年間休日が多くなります。完全週休2制の職場では、週2回必ず休みが取れるため、仕事とプライベートの両立がしやすくなるでしょう。

有休取得率が高い

有給休暇取得率の高さは、休みが取りやすい職場環境の目安になります。求人情報や保育園の採用募集ページでは、有給休暇取得率が公開されている場合があるためチェックしてみましょう。なお、情報が公開されていない場合、有給については直接聞きづらいこともあるため、ハローワークや転職エージェントに相談してみるのも1つの方法です。ハローワークや転職エージェントであれば情報を入手していたり、代行して質問してくれたりする場合もあります。

職員配置が整っている

クラス担任に加えて、フリーの保育士や保育補助、事務員、看護師などの職員配置が整っている職場は、休みが取りやすい可能性があります。特にフリーの保育士や保育補助がいる園であれば、クラス担任が休んだときの穴埋めをしてくれるため、体調不良やプライベートの事情による急な休みや有給休暇が取りやすくなるでしょう。また、事務員や看護師がいれば、事務作業や保育業務での業務負担が減り、休みが取りやすい状況につながることもあります。

職員の数や配置などの詳しい情報は、転職エージェントやハローワークなどで教えてもらえる場合があるため情報収集してみましょう。保育専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」では、休みの取りやすさや有給休暇の取得率など、職場のリアルな情報を収集しています。転職を迷っている段階での相談も可能なため、お気軽にご登録ください。

保育士の休みに関してよくある質問

ここでは、保育士の休みに関してよくある質問にQ&A形式で回答します。

保育士は土日祝日休みの職場もある?

企業内保育所は、開園日が月〜金曜日となり土日祝日休みの場合もあります。企業内保育所は従業員の働き方に合わせて運営されているため、カレンダー通りの会社であれば、保育士も土日祝日休みになる可能性が高いでしょう。また、一般的な保育園であっても、パートや契約社員として働く場合、契約内容によっては土日祝日休みで働けることもあります。

保育士はGWやお盆、夏休みなどの長期休暇を取れる?

保育園によっては、特別休暇として保育士が交代で連休を取れることもあるようです。たとば、夏季休暇が3日取れる場合、シフトの休みとつなげて4連休や5連休にできるかもしれません。数週間や数ヶ月などの長期休暇が取れるかは、契約内容や就業規則などによって異なるため、早めに園長や主任保育士などに事情を説明し、相談しておくのがポイントです。

保育士が休み過ぎるとどうなる?

保育士が休み過ぎると、ほかの職員へ業務負担のしわ寄せがいく恐れがあります。申し訳なさや気まずさを感じ、働きづらくなるかもしれません。また、欠勤が続くと、評価が下がり賞与が少なくなったり、昇給額が低くなったりする可能性があります。子育てや介護、体調不良などやむを得ない事情で休みが続く場合は、園長や主任保育士に状況を説明することが大切です。詳しくは、「保育士が休み過ぎかも…と悩んだら?判断の目安や職場での対処法を解説」の記事でもまとめているので、参考にしてみてください。

まとめ

一般的に、認可保育園で働く保育士は日曜祝日が休みとなり、土曜日は交代で出勤することになるでしょう。保育士の平均年間休日数は110.2日で、他業種の全体的なデータと比較すると少ない傾向です。保育士は行事準備による業務負担や人手不足で休暇が取りづらく、休みが少ないといわれることもあります。

保育士が休みを希望どおりに取るには、なるべく早めに相談することが大切です。また、普段から職員同士で情報共有をして引継ぎをスムーズにすることで、休暇を取りやすい環境づくりができます。保育士が転職する際、休日に関する希望がある方は、レバウェル保育士にご相談ください。年間休日数や有休取得率、職場の雰囲気など、リアルな現場の情報収集をすることが可能です。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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