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保育士試験の服装は?筆記・実技別のポイントや男女別に好印象な例を解説
- #保育士試験

保育士試験の受験前、どのような服装にするか悩む方もいるでしょう。保育士試験では、筆記や実技の受けやすさや試験官に与える印象などから服装を選びます。 この記事では、筆記・実技別に保育士試験を受けるときの服装のポイントを解説。男女別や季節別の服装も紹介します。保育士試験で避けるべき服装の例もまとめたので、服や靴を選ぶときの参考にしてみてください。
目次
保育士試験を受けるときの服装とは?
保育士試験において服装の規定はないため、マナーや試験の受けやすさ、試験官に与える印象などから服や靴を決めることが大切です。
筆記試験の場合は、面接官が試験の様子を評価しているわけではないので、服装が合否に影響することはないでしょう。一方、実技試験の場合は、服装により与える印象が左右する可能性があるため、注意が必要です。筆記・実技試験のいずれにおいても、服装が当日のパフォーマンスに影響することはあるため、後述するポイントや注意点をおさえておきましょう。
【保育士試験】筆記における服装のポイント
ここでは、保育士筆記試験における服装のポイントを紹介します。以下の内容を参考に、筆記試験に集中できる服装を選びましょう。
着慣れている服装にする
保育士筆記試験を受けるときは、着慣れている服や靴を選びましょう。初めて着用する服や靴の場合、サイズがあっていなかったり着心地が悪かったりして、筆記試験の妨げになる可能性があるからです。普段から着ている服や靴であれば、落ち着いて筆記試験に集中しやすくなるでしょう。
体温調節しやすい服装にする
保育士筆記試験に集中するためには、体温調節しやすい服装を選ぶのがポイントです。試験会場は、季節に関係なく空調により暑い・寒いと感じる可能性があります。
カーディガンや上着などの脱ぎ着できる服装であれば、試験中の体温調節も可能です。インナーやパーカーなどで重ね着するより、羽織れるもののほうが着脱しやすくなります。なお、ひざ掛けを使用したい場合は、事前に試験官に確認して指示に従いましょう。
【保育士試験】実技における服装のポイント
保育士実技試験においては、試験官に与える印象や動きやすさを考慮して服装を選ぶ必要があります。ここでは、実技試験における服装のポイントを5つ紹介するので、参考にしてみてください。
シンプルかつ清潔感のある服装にする
保育士実技試験を受けるときは、シンプルかつ清潔感のある服装にするのがポイントです。たとえば、服は無地やシンプルな柄を選びます。白やパステルカラーなど、明度が高く彩度が低い色は、明るい印象を与えられるでしょう。また、清潔感のある服装にするためには、服装の汚れやシワなどをチェックして、身だしなみを整えることが重要です。
動きやすい服装にする
保育士実技試験では、選択した内容に合わせて動きやすい服装にしましょう。音楽の実技試験を受けるときは、ピアノまたはギターを演奏しやすい服装を用意します。服がきつかったり袖が長かったりすると、演奏の妨げになることもあるため注意しましょう。
言語の実技試験においても、身振り手振りの妨げにならない、動きやすい服装を選びます。造形の実技試験では、筆記試験と同じく着慣れていたり温度調節できたりする服装を選び、集中して取り組めるようにしましょう。
歩きやすいパンプスやスニーカーを選ぶ
保育士実技試験を受けるときは、歩きやすい靴を選びましょう。試験会場への出入りで、歩きにくそうだったり音が響いたりすると印象が悪くなります。そのため、高いヒールや厚底の靴など、歩きにくい靴は避けましょう。
靴は、シンプルでカジュアル過ぎないスニーカーやパンプス、ローファーなどを選びます。履き慣れている靴は汚れている可能性があるため、洗ったり磨いたりしてきれいにしておきましょう。
アクセサリーを付け過ぎない
保育士実技試験でアクセサリーを付ける場合は、シンプルなネックレスや結婚指輪くらいに留めます。アクセサリーの主張が強過ぎたり付け過ぎたりすると、実技試験で印象を下げる可能性があるからです。
また、指輪やブレスレットなどは、ピアノの演奏や絵を描くときの妨げになることもあります。アクセサリーを付けるときは、「実技の妨げにならないか」「印象を下げないか」に注意しましょう。
ヘアスタイルや爪も整えておく
保育士実技試験を受けるときは、服装だけでなくヘアスタイルや爪の長さも整えておきましょう。保育士として働く際には、安全や衛生面でヘアスタイルや爪を整える必要があるため、実技試験でも実践する必要があります。
たとえば、髪の毛が長い方は、実技の妨げにならないように結んでおきましょう。前髪は目にかからないように切ったり、ヘアピンで留めたりします。保育施設ではネイルが禁止されていることもあるため、実技試験においても避けるのが無難です。
【男女別】保育士試験で好印象な服装の例
ここでは、男女別に保育士試験で好印象な服装の例を紹介します。筆記と実技試験両方のポイントをおさえた服装を紹介するので、参考にしてみてください。
【男性】保育士試験における服装の例
男性の方は、襟のついたトップスにチノパン、ローファーなどを組み合わせましょう。保育士試験における男性の服装の例は、以下のとおりです。
トップス:ポロシャツ、ワイシャツ、ジャケット、カーディガン
ボトムス:チノパン、綿パン、スラックス
靴:ローファー、スニーカー
ポロシャツは襟付きかつ動きやすいため、実技試験に向いているでしょう。襟付きのシャツにジャケットやカーディガンを重ねると、空調に合わせて温度調節しやすくなります。靴は清潔感のあるスニーカーやローファーを選ぶのがポイントです。
【女性】保育士試験における服装の例
女性の方は、ブラウスやチノパン、パンプスなどの服装を選びましょう。保育士試験における女性の服装の例は、以下のとおりです。
トップス:ブラウス、ポロシャツ、カーディガン
ボトムス:チノパン、スラックス、プリーツスカート、フレアスカート
靴:パンプス、ローファー、スニーカー
スカートの場合は、ひざ下の丈で動きやすい形を選ぶのがポイントです。実技試験の妨げにならないように、パンプスやローファーは低めのヒールで歩きやすいものを選びましょう。
【前期・後期別】季節に適した保育士試験の服装
ここでは、保育士試験における季節に適した服装について解説します。保育士試験は前期と後期の年2回開催となっているため、受験する季節に適した服装のポイントをおさえておきましょう。
【前期】春夏の保育士試験に適した服装
前期(春夏)の保育士試験を受ける場合は、薄着になりすぎないよう注意しましょう。冷房が利いている試験会場だと、身体が冷えてしまう可能性もあります。
半袖のポロシャツやブラウスを着用する場合は、カーディガンを持っておくと安心です。また、外が暑くても短いスカートや半ズボンは、カジュアルな印象になるため避けましょう。
【後期】秋冬の保育士試験に適した服装
後期(秋冬)の保育士試験を受けるときは、着こみ過ぎに注意しましょう。外が寒いからといって着こみ過ぎると、会場内の暖房により暑くなることもあります。
秋や冬の服装は、長袖のシャツやブラウスに、カーディガンやジャケットなどを合わせて温度調節しやすい重ね着にしておくのがポイントです。分厚過ぎるニットやセーターは実技において動きにくくなる可能性があるため、薄手のものを選びましょう。なお、発熱素材のインナーは、試験中に暑くなっても脱げないため注意が必要です。
保育士試験で避けるべき服装の例
ここでは、保育士試験で避けるべき服装の例を紹介します。服装選びの注意点として、参考にしてみてください。
動きにくいスーツ
保育士試験の服装において、動きにくいスーツは避けましょう。スーツが禁止というわけではありませんが、実技試験では保育士として働く際の姿を披露するため、動きやすい服装のほうが適しています。きちんとした服装にしたい場合は、動きやすさも重視して、ジャケットにスラックスやスカートなどを合わせましょう。
カジュアル過ぎる服装
カジュアル過ぎる服装は、保育士試験に適していないため避けましょう。カジュアル過ぎる服装の例は、以下のとおりです。
ダメージやペイントされたジーンズ
露出度が高いミニスカートやオフショルダー
ラフなジャージやスウェット
長過ぎたり装飾が多かったりするネイル
主張が強過ぎるアクセサリー
アクセサリーは保育士として働く際に制限される可能性があるため、保育士試験においても必要以上に付けないようにしましょう。
ロゴやイラストがついている服装
保育士試験を受けるとき、ロゴやイラストがついている服装には注意が必要です。保育士試験において服装の規定はありませんが、ロゴやイラストによっては試験に適さない場合があります。
一般社団法人全国保育士養成協議会の「実技試験(前期)概要」によると、造形の実技試験において、「人物の形をしたイラスト入りのものは机上に置けない、使用不可」の規定があります。筆記用具に関する規定ですが、不正を疑われないように服装のロゴやイラストにも配慮しておきましょう。
出典
一般社団法人全国保育士養成協議会「実技試験(前期)概要」(2025年4月1日)
シワや汚れのある服・靴
保育士試験を受ける際は、服や靴にシワや汚れがないかをよく注意しましょう。シワや汚れが実技試験の評価に影響する可能性は低いですが、マナーとして身だしなみを整えておくことが重要です。
保育士試験に着ていく服は当日焦らないように、前日までに決めてアイロンがけや靴磨きをしておきましょう。当日は家を出る前に服装や髪型などの身だしなみを、全身鏡でチェックするのがおすすめです。
保育士試験の服装に関するよくある質問
ここでは、保育士試験の服装に関する質問にQ&A形式で答えます。
保育士試験における実技でスニーカーを履いても良い?
保育士実技試験では、シンプルな柄や落ち着いた色で、清潔感のあるスニーカーであれば問題ないでしょう。実技試験を受けるときは、装飾がされているものや華美な色のスニーカーは避けるのがポイントです。また、靴が汚れている場合は、洗ってきれいにしておきましょう。
保育士試験の服装でジーンズはOK?
保育士実技試験でジーンズを着用すると、カジュアル過ぎる印象になるため避けるようにしましょう。ズボンの場合は、チノパンや綿パン、スラックスを選ぶときちんとした印象になります。なお、スカートにおいても、デニム素材のものは避けましょう。
保育士試験における実技の服装でワンピースを着るのは?
カジュアル過ぎないワンピースであれば、保育士実技試験で着ていても問題ないでしょう。実技試験でワンピースを着るときは、襟付きやひざ下の丈のものを選ぶときちんとした印象になります。また、実技をするうえで動きやすいかもチェックしましょう。
まとめ
保育士試験では服装に関する規定がありません。基本的なマナーを意識しながら、試験の受けやすい格好や試験官に好印象を与える服装を選ぶようにしましょう。
筆記試験では着慣れていたり体温調節しやすかったりする服装にすると、集中しやすくなります。実技試験を受けるときは、清潔感や動きやすさから服装を選ぶのがポイントです。服装だけでなく、ヘアスタイルや爪の長さも整えておきましょう。
試験会場は空調により暑かったり寒かったりする可能性があるため、カーディガンやジャケットなどを持っていくと安心です。動きにくいスーツやカジュアル過ぎる服装は、保育士試験に適していないため避けましょう。
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執筆者

「レバウェル保育士」編集部
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