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保育士の結婚事情とは?良いタイミングや出会いの作り方、転職のコツを解説

  • #保育士
考え事をする女性のイメージ

保育士として働き続けるなかで、「結婚できないかも…」と不安を抱えている方も少なくありません。女性の多い職場環境で出会いが限られることや、シフト制による不規則な勤務時間などの要因が結婚することへの不安につながっているようです。 この記事では、保育士が結婚に関して不安に感じる理由や、一般的に結婚を考えるタイミングを解説します。結婚後も仕事を続けるためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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保育士が「結婚できないかも」と不安になる理由

保育士として働いていると、将来の結婚について不安を抱く人もいるようです。ここでは、保育士が結婚に関して不安になる理由を解説します。

女性が多い職場で出会いが少ない

保育士の職場は女性が圧倒的に多く、男性との自然な出会いが生まれにくい環境です。こども家庭庁の「保育士登録者数等(男女別)新規タブリンク」によると、令和6年4月1日時点で保育士全体の約95%が女性であり、日常的に新しい異性と知り合う機会が限られています。そのため、同じ職場の中だけでは、出会いのチャンスが少ないかもしれません。職場以外での交流の場を意識的に作らないと、恋愛のきっかけをつかむのが難しい状況といえるでしょう。

出典

こども家庭庁「保育新規タブリンク」(2025年8月18日)

仕事が忙しく家庭の時間を確保しにくい

保育士の仕事は業務量が多く、プライベートな時間を確保しにくいことも珍しくありません。保育時間中は常に子どもたちと関わりながら、その合間に書類作成や環境整備などをこなします。行事の準備や保育計画の作成は持ち帰り仕事になる場合もあり、プライベートの時間が削られることもあるようです。

家庭に充てられる時間が少ない状況では、恋人と過ごす時間の確保や結婚後の家事・育児との両立が難しいと感じ、「このまま結婚できるのだろうか」と不安になる保育士もいるでしょう。

シフト制勤務で時間を調整するのが難しい

保育士がシフト制勤務で働いている場合、パートナーとの予定を合わせるのが難しく、デートの日程調整に苦労する可能性があります。保育園では早番・遅番といったシフト制勤務が一般的です。延長保育を行う園では、午前7時から午後8時ごろまで開園している場合もあり、勤務時間が不規則になりやすいのが特徴になります。

職場によっては、土曜日出勤や夜勤に入る可能性もあるので、土日祝が休みで日勤メインのパートナーとは休日が合いにくい場合もあるでしょう。保育士の時間的な制約が、恋愛関係の発展や結婚生活をイメージしにくくさせている要因の1つかもしれません。「結婚できないほど忙しい…」とお悩みの方は、転職を検討する機会ともいえます。

保育士が結婚を考えるタイミング

保育士が結婚を考えるタイミングは人それぞれですが、一般的な傾向を把握しておくと、結婚時期の参考になるでしょう。厚生労働省の「結果の概要(p.14)新規タブリンク」によると、令和6年の日本の平均初婚年齢は夫が31.1歳、妻が29.8歳となっています。妻の初婚率の年次推移を見ると、25〜29歳で結婚する人が全体の約39%と比較的多めですが、30歳以降で結婚する人も約28%いるため、30代の結婚も珍しくありません。

ここでは、保育士がキャリアを考える中で、結婚を意識しやすい時期を紹介します。

出典

厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況新規タブリンク」(2025年8月18日)

保育士の経験年数が3年

保育士3年目は職場での自分の立ち位置が安定してくるので、プライベートな生活設計にも目を向けられるようになるのが特徴です。保育士として3年ほど経験を積むと、基本的な仕事はある程度できるようになり、少し余裕が出てくる時期になります。

保育の流れを理解し、子どもたちとの関わり方も掴めてくるので、自分の将来について考える時間的・精神的な余裕が生まれやすいでしょう。保育士3年目は次のステップアップを考えるタイミングでもあるので、キャリアと一緒に将来の理想の家庭像についても考える機会となります。

保育士の経験年数が6年

保育士が20代後半から30代前半の年齢となる6年目の時期は、自分自身の結婚について考え始めやすい時期です。経験年数が6年になると、保育士としての専門性がより高まり、園の中心人物として現場を回す立場になる人もいるでしょう。

クラス担任だけでなく、行事の企画・運営やリーダーとしての役割を任されるなど、責任ある立場で働く中で自信がついてきます。6年目は、30代以降の働き方について見つめ直すタイミングでもあるので、結婚というライフイベントについて真剣に向き合う保育士も少なくありません。

保育士が結婚相手を見つけるためにできること

保育士として働きながら結婚相手を見つけるためには、計画的な行動が大切です。職場環境や働き方に制約があっても、工夫次第で出会いのチャンスを広げられます。ここでは、保育士が結婚相手を見つけるためにできることをまとめました。

結婚したい時期を決めて逆算して行動する

自分が何歳までに結婚したいかという理想の時期を明確にしましょう。交際してからどれくらいの期間を経て、結婚したいかを考えて行動することが大切です。

たとえば、「30歳までに結婚したい」という保育士の場合、相手と出会ってから結婚までに1〜2年は必要と考えると、28歳までにはパートナーと出会っておく必要があるでしょう。このように結婚したい時期から逆算して考えると、具体的に計画が立てやすくなります。計画的に行動すれば、多忙な保育士の生活の中でも効率良くパートナーを探すことが可能です。

婚活を始めて出会いの場を増やす

保育士の職場では出会いが少ないからこそ、積極的に外部で出会いの場を作ることが重要です。友人の紹介や同窓会など、これまでのつながりから交友関係を広げる方法は安心感があります。

新しい出会いを増やすためには、結婚相談所や婚活パーティー、マッチングアプリといったサービスを有効活用するのもおすすめです。シフトの合間や休日を使って少しずつ活動すれば、結婚したいと思えるパートナーが見つかる可能性が高まります。

保育士が転職するなら結婚前と結婚後どちらが良い?

今の職場では結婚後に長く働き続けるのが難しいと感じるなら、転職を検討してみましょう。保育士が転職するタイミングは結婚前と結婚後で、それぞれにメリットがあります。自分の状況に合わせて、最適な転職のタイミングを見極めることが大切です。

結婚前に転職するメリット

保育士が結婚前に転職すれば、将来の生活設計がしやすくなるのがメリットです。新しい職場での生活リズムを結婚前に把握でき、結婚後の暮らしをより具体的にイメージできるでしょう。

職場の給与体系や昇給の見通しも明確になるので、結婚後の家計の計画も立てやすくなります。保育士が産休・育休を取得する場合、ある程度の期間は新しい職場で勤務していれば、職場との信頼関係を築きやすくなるでしょう。

結婚後に転職するメリット

保育士が結婚後に転職すると、新しい生活スタイルに合わせた働き方や職場を探せるのがメリットです。結婚後はパートナーとの生活リズムや通勤事情などが明確になっているので、自分の希望に合う職場の条件がはっきりと分かります。結婚を機に転居する場合は、新居から通いやすい園を選べるでしょう。

保育士が結婚式を挙げる場合は、転職と結婚式準備の期間が重ならないこともメリットです。転職直後は新しい職場に慣れるのに精一杯になりやすいので、同時に結婚式の準備を進めるのは大変かもしれません。転職の時期を結婚式のあとにすれば、余裕を持って仕事にも準備にも向き合えます。

結婚と転職のタイミングについて詳しく相談したい保育士は、保育士専門の転職アドバイザーに相談するのがおすすめです。

保育士が結婚前後に転職活動をする際のポイント

保育士が結婚前後に転職活動するときは、単身のときとは異なる視点で職場を選ぶことが大切です。将来を見据えたポイントを押さえて、長く働き続けられる環境を見つけましょう。

パートナーと働き方について相談する

保育士が結婚前後に転職する際は、勤務地や希望の世帯収入など、希望条件の優先順位を2人で相談することが大切です。結婚するとパートナーと生活をともにすることになるので、自分の働き方や収入などが相手にも影響します。たとえば、結婚後はどの辺りに住むのか、共働きを続けるのかといった、生活設計に関わる重要な事項は早めに話し合っておきましょう

転職先を決断するときも、必要に応じてパートナーからも意見をもらうなどし、2人で転職後の生活のイメージを共有できている状態にしておくと安心です。お互いの価値観を確認しながら転職先を決断すれば、結婚生活をスムーズにスタートできます。

残業時間や休日・異動の有無を確認する

保育士が結婚前後に転職する場合は、職場の平均的な残業時間や休日のタイミングなどを確認しましょう。保育園によっては持ち帰り仕事や残業が多かったり、休日が少なかったりする場合もあります。保育士はシフト制が一般的ですが、人によっては「パートナーと休みを合わせやすいか」といった条件も大切でしょう。

複数の保育園を経営している会社の場合、系列の別の園へ異動になる可能性もあります。異動の有無や範囲についても事前にしっかり確認しておくと安心です。結婚後は居住地を変えるのが難しくなる可能性もあるので、通勤時間が大幅に長くなる異動がある保育園は、避けた方が無難かもしれません。

家族手当・扶養手当・住宅手当の支給条件を確認する

結婚後に保育士自身が家族を扶養する場合、扶養手当や家族手当が支給されるかどうかも重要なチェックポイントです。求人票では基本給が低く感じても、福利厚生が充実していて手当が多いという可能性もあります

また、住宅手当や借り上げ社宅制度がある保育園は、条件が設けられているのが一般的です。手当の支給を希望する場合は、支給条件を確認しておきましょう。手当を含めた年収で生活設計を立て、安定した働き方ができるかどうかを検討することが大切です。

育休・産休や時短勤務などの制度を確認する

結婚後、出産や育児を視野に入れている保育士は、転職先の産休・育休の取得実績を事前に調べておきましょう。正社員として働く場合は、時短勤務の条件についても確認しておくと将来の見通しが立てやすくなります。

保育園見学の際には、実際に子育てと仕事を両立している先輩保育士がどれくらいいるかをチェックするのがおすすめです。子育て中の職員が多い園の場合、自分の将来の働き方をイメージしやすくなります。

保育士の結婚に関してよくある質問

ここでは、保育士の結婚に関してよくある質問にお答えします。

保育士は結婚が決まったら職場に報告するべき?

保育士は結婚が決まったら、まずは直属の上司に報告が必要です。基本的には入籍の1ヶ月前には報告し、住所変更や氏名変更などがある方は、必要な事務手続きについて確認しておくと安心です。保育園によっては、結婚祝い金の制度が設けられている場合もあるので、福利厚生についても確認しましょう。

保育士は保護者にも結婚報告をするの?

保育士が保護者へ結婚を報告するかどうかは園のルールや方針によります。まずは上司に相談し、どのタイミングでどのように伝えるべきか確認しておきましょう。

報告方法としては、クラスだよりやお便りで保護者にお知らせする傾向にあります。自己判断はせず、保育園の方針に沿って保護者に結婚報告をすることが大切です。

まとめ

保育士は女性が多い職場環境やシフト制勤務、業務量の多さによって、結婚に対して不安を抱く人も少なくありません。結婚を考えている保育士は、婚活サービスを利用して出会いの場を広げたり、何歳までに結婚したいかという具体的な目標を立てて行動したりすることが大切です。

結婚後も保育士を続けたい場合は、産休・育休の実績がある園や、時短勤務制度が整った園を選ぶと安心でしょう。家庭との両立を考えて働き方を見直せば、保育士として長く活躍できます。

結婚後も保育士として長く働きたいと考えている方は、「レバウェル保育士」にご相談ください。「レバウェル保育士」なら、産休・育休制度の取得実績がある園や、時短勤務制度が充実した園など、ライフステージの変化に対応できる職場を紹介することが可能です。

新しい職場で安心して働けるよう、入職後のフォローアップ体制も整っているので、ぜひお気軽にご登録ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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