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幼稚園教諭の休みはどれくらい?年間休日数や有給休暇、夏休みの仕事を解説
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幼稚園教諭の休みがどのようなものか気になっていませんか?幼稚園教諭は土日祝日休みが一般的で、年間休日数が120日以上の職場もあります。 この記事では、幼稚園教諭の休み事情や有給休暇、長期休暇中の業務内容についてまとめました。休みを取りやすい職場を探すコツも紹介するので、幼稚園教諭としてのキャリアを考えるうえで参考にしてみてください。
目次
幼稚園教諭の休み事情
幼稚園教諭の休み事情はどうなっているのでしょうか。ここでは、幼稚園教諭の休みについて、解説します。
土日祝休みの幼稚園教諭が多い
幼稚園は主に平日に運営されているため、幼稚園教諭の休みは土日祝日というのが一般的です。幼稚園の開園時間は平日の午前8時ごろから午後5時ごろまでの傾向にあり、土日祝日は基本的に休園となります。運動会や発表会などの行事を土曜日に開催する場合は、幼稚園教諭も出勤が必要です。土曜保育を実施している園では、交代制で土曜日勤務の可能性があります。
年間休日数が120日以上の幼稚園もある
幼稚園によっては、幼稚園教諭の年間休日数が120日以上のところもあるようです。年間休日数が120日以上の園は、土日祝日に加えて、お盆や年末年始などの長期休暇の休みが含まれます。厚生労働省の「令和6年就労条件総合調査の概況(p.8)」によると、令和6年の全労働者の年間休日数の平均は116.4日となっており、120日以上の園は全労働者の平均より休みが多いことが分かるでしょう。
出典
厚生労働省「令和6年就労条件総合調査 結果の概況」(2025年5月9日)
子どもたちの夏休みや冬休みにも仕事はある
子どもたちが長期休暇に入る夏休みや冬休みの期間中も、幼稚園教諭には仕事があります。長期休暇期間は、通常の保育業務はありませんが、子どもたちが安全で快適に過ごせる環境を整えるための準備を行うのが特徴です。幼稚園教諭は休みではありませんが、比較的ゆとりのある勤務となる傾向にあります。
幼稚園教諭の有給休暇
幼稚園教諭の有給休暇は、労働基準法に基づき付与されます。厚生労働省の「年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています」によると、一般的な労働者の有給休暇は以下のとおりです。
継続勤務年数 | 0.5 | 1.5 | 2.5 | 3.5 | 4.5 | 5.5 | 6.5以上 |
付与日数 | 10 | 11 | 12 | 14 | 16 | 18 | 20 |
参照:厚生労働省「年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています」
有給休暇は勤務開始から半年後に10日付与されます。その後は1年おきに付与され、勤続年数に応じて増加するのが特徴です。
幼稚園教諭は子どもたちの保育に直接関わる仕事のため、平日に有給休暇を取得するのが難しい場合があります。ただし、夏休みや冬休みなどの長期休暇期間中は比較的有給休暇を取得しやすく、まとめて連休にする人もいるかもしれません。
出典
厚生労働省「労働基準関係リーフレット」(2025年5月9日)
夏休み・冬休み期間の幼稚園教諭の仕事
夏休み・冬休みの長期休暇期間中の幼稚園教諭は、園内の大掃除や片付け、教材の整理などの業務を行うのが特徴です。次の学期に向けての準備や計画立案も重要な業務になります。教育スキル向上のための研修参加や自己研鑽の時間として、夏休み・冬休み期間を活用する園もあるようです。
一部の園では、夏休みや冬休みも保育を実施する場合もあり、その場合は通常の保育業務を行います。
幼稚園教諭が休みやすい職場を探すコツ
幼稚園教諭は休みやすい職場で働くと、心身ともに負担が減り、長く続けやすくなります。ここでは、幼稚園教諭が休みやすい幼稚園を探すためのコツをまとめました。
希望する休みの条件を明確にしておく
幼稚園教諭が休みやすい職場を探す際は、自分が希望する休みの条件を明確にすることが重要です。志望する職場の求人票を見る際は、年間休日数や有給休暇の取得率を確認しましょう。土曜日の勤務体制や行事の頻度、シフト制の有無なども、職場選びの重要な要素になります。
休みに関する希望条件を事前に整理しておくことで、自分に合った職場を効率的に探せます。優先順位をつけておくと、妥協できる点と譲れない点を明確にできるでしょう。自分の生活スタイルやキャリアプランに合わせて、理想の休暇条件を設定するのがおすすめです。
転職エージェントに休みが取りやすい園を紹介してもらう
幼稚園教諭が休みやすい幼稚園を探すには、転職エージェントを活用するのも効果的です。転職エージェントは豊富な求人情報を持っているため、休みが取りやすい園を紹介してもらえます。実際の職場環境や休暇制度、有給休暇の取得率といった情報を得られる可能性もあるでしょう。
幼稚園教諭が転職エージェントを利用する際は、自分の希望する休暇条件をキャリアアドバイザーに具体的に伝えることが重要です。キャリアアドバイザーの提案を参考にしつつ、実際に園の見学や面接を通じて、自分の目で職場環境を確認しましょう。
幼稚園教諭の休みに関してよくある質問
ここでは、幼稚園教諭の休みに関してよくある質問に、Q&A形式でお答えします。
幼稚園教諭は平日に休みを取れる?
幼稚園教諭も法律上は平日に有給休暇を取ることが可能です。幼稚園教諭が有給休暇を取得するには、事前申請と園長や主任の承認が必要となるのが一般的になります。そのため、忙しい時期は平日に有給休暇を取得するのが難しいかもしれません。夏休みや冬休みといった長期休暇中であれば、比較的平日に休みを取りやすいでしょう。
幼稚園教諭の有給休暇に関して知りたい方は、本記事の「幼稚園教諭の有給休暇」で詳しく説明しているので、チェックしてみてください。
幼稚園教諭はあまり休めない?
幼稚園教諭の休みの取りやすさは、園によってさまざまです。近年は、働き方改革の影響で休暇取得を促進する動きが見られます。文部科学省の「成果報告書(働き方改革に向けた調査研究事業報告書)(p.29)」によると、代替教諭の確保や主任から有給を取る風潮作りなど、幼稚園教諭が休みやすい環境作りに取り組んでいる園もあるようです。休日数を重視している方は、転職先がそのような取り組みを実施しているかどうかもチェックしてみてください。
出典
文部科学省「幼児教育における人材確保・キャリアアップ支援事業(人材確保関係事業)」(2025年5月9日)
幼稚園の先生は夏休みになると給料が下がるの?
夏休み期間中の給与が下がるかどうかは、幼稚園教諭の雇用形態によって異なります。正社員の場合は月給制であることと、夏休み中も出勤日となるため、通常どおりの給与が支給されるのが特徴です。一方、時給制のパート職員は勤務した分しか収入を得られず、園児がいない期間に勤務日数が減少すると、、給与が減る可能性があります。具体的な条件は園によって異なるため、雇用契約時に確認しましょう。
まとめ
幼稚園教諭の休み事情は、一般的に土日祝日が休みで、年間休日数が120日以上の園もあります。夏休み・冬休み期間中は、環境整備や次学期の準備などが幼稚園教諭の仕事です。有給休暇は労働基準法に基づき付与されますが、平日の取得は難しい場合もあり、長期休暇中に取得する傾向があります。
休みを取りやすい職場を探すには、自身の希望する休暇条件を明確にし、転職エージェントを活用するのが効果的です。年間休日数や有給休暇取得率、土曜の勤務体制などを確認しましょう。幼稚園教諭のキャリア形成には、適切な休暇取得と働きやすい環境が重要です。自分の希望に合った職場を選び、心身ともに健康で質の高い保育を提供できるよう心掛けましょう。
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執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。