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幼稚園教諭の休みはどれくらい?年間休日数や夏休み・保育士との違いを解説

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リビングで飲み物を飲む女性の画像

「幼稚園教諭の休みはどれくらい?」と気になる方もいるのではないでしょうか。幼稚園教諭の働く幼稚園によっては、年間休日数が120日以上になることもあるようです。 この記事では、幼稚園教諭の年間休日数や春休み・夏休み・冬休み事情をまとめました。幼稚園教諭はまとまった休みを取れる?しっかりと休みが取れる求人探しのポイントは?といった疑問にも回答しています。

この記事のまとめ

  • 幼稚園教諭の休日は基本的に土日祝日休み

  • 幼稚園教諭の年間休日数が120日以上になる職場もある

  • 幼稚園教諭は園児と同じ期間の夏休みや冬休みを取れるわけではない

幼稚園教諭は基本的に土日祝休み

幼稚園の開園日は主に月〜金曜日であり、幼稚園教諭の休みは土日祝日になるのが一般的です。また、夏休みや冬休みなどで園児が登園しないときは、幼稚園自体が休園になり幼稚園教諭も休みになる場合があります。なお、運動会や発表会などの行事によっては、土曜出勤があるかもしれません。土曜保育を実施している幼稚園では、幼稚園教諭が交代制で出勤となる可能性もあります。

年間休日数が120日以上の幼稚園もある

幼稚園では、園児が登園しない春休みや夏休み、冬休み期間に幼稚園教諭にも休日が設けられ、年間休日数が120日以上になる場合があります。また、土曜日に行事を実施した際に振替休日がある園も、休みが多くなりやすいでしょう。

厚生労働省の「令和6年就労条件総合調査の概況(p.7)新規タブリンク」によると、令和5年の全労働者の年間休日数の平均は116.4日となっており、120日以上の園は全労働者の平均より休みが多くなります。求人票には、年間休日数と合わせて、夏休みや振替休日などの概要が記載されていることがあるため、確認しておくことが大切です。

出典

厚生労働省「令和6年就労条件総合調査 結果の概況新規タブリンク」(2025年12月1日)

幼稚園教諭の春休み・夏休み・冬休み事情

幼稚園教諭に夏休みや冬休みがあったとしても、園児たちと同じ期間休めるわけでないのが一般的です。ここでは、園児たちが春休み・夏休み・冬休みで登園しないとき、幼稚園教諭がどのような仕事をしているのかを解説します。

【春休み期間】幼稚園教諭の仕事内容

園児たちの春休み期間は、新年度に向けた準備で忙しくなることもあります。たとえば、新年度はクラス替えがあるため、ロッカーの名前の張り替え、新しい教室への荷物の移動、壁面装飾の作成などの対応が必要になるでしょう。また、引継ぎ資料や新年度の初日に配布する保護者向けのお便りの作成など、事務的な作業も多くなります。

年長クラスを担当していた方は、子どもたちの成長の記録や連絡事項を小学校に送るといった、外部とのやり取りが発生することもあるようです。入園式や進級式などの開催に向けて、装飾や進行の準備を任される場合もあるでしょう。

【夏休み期間】幼稚園教諭の仕事内容

幼稚園によっては夏休み中に、預かり保育を実施しているところもあるようです。預かり保育を利用する園児は限られるため、幼稚園教諭の交代勤務やパートの先生が対応するといったシフト調整がされるでしょう。夏休み期間には、園庭解放でのプール遊びや夏祭り、お泊り保育といった行事が開催されることもあります。お泊り保育は一般的に年長クラスに限り開催されますが、人手が必要になるため、ほかのクラスの幼稚園教諭も出勤する必要があるでしょう。

また、夏休みの時期には、外部で保育者向けの研修会が開催されることもあり、スキルアップのために参加する幼稚園教諭もいるようです。なお、夏休み明けに遠足を控えている場合は、下見に行き、当日の流れの確認やしおりの作成をする業務もあるでしょう。

【冬休み期間】幼稚園教諭の仕事内容

冬休み期間中は、大掃除として、エアコンの掃除やぬいぐるみの洗濯、防災頭巾の陰干しなど、普段手が回らない業務を任されるかもしれません。冬休みに限らず、園児たちの長期休暇中は保育室や園庭などの環境整備をする機会になるでしょう。また、子どもたちへの年賀状を作成する園もあります。イラストやメッセージを添えるために、手書きが必要な場合もあるようです。

幼稚園教諭はまとまった休みを取れる?

幼稚園によっては、園児たちの夏休みや冬休みなどの長期休暇中、幼稚園教諭が交代で出勤となり、まとまった休みになるかもしれません。近年は、働き方改革の影響で休暇取得を促進する動きがみられる園もあります。夏休みや冬休み期間は、事務作業や園の環境整備などが主な仕事内容になるため、周りの職員と協力して業務を進めたりスケジュール調整したりすれば、希望に沿った休みが取りやすくなるでしょう。

幼稚園教諭の有給休暇

幼稚園教諭の有給休暇は、労働基準法に基づき付与されます。厚生労働省の「年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています新規タブリンク」によると、一般的な労働者の有給休暇は以下のとおりです。

継続勤務年数 0.5 1.5 2.5 3.5 4.5 5.5 6.5以上
付与日数 10 11 12 14 16 18 20

有給休暇は勤務開始から半年後に10日付与されます。その後は1年おきに付与され、勤続年数に応じて増加するのが特徴です。幼稚園教諭は子どもたちの保育に直接関わる仕事のため、平日に有給休暇を取得するのが難しい場合があります。ただし、夏休みや冬休みなどの長期休暇期間中は比較的有給休暇を取得しやすく、まとめて連休にする人もいるかもしれません。

出典

厚生労働省「労働基準関係リーフレット新規タブリンク」(2025年12月2日)

幼稚園教諭と保育士の休みの違いは?

年間休日数は、幼稚園教諭より保育士のほうが少なめといえるでしょう。独立行政法人福祉医療機構の「2020年度「保育人材」に関するアンケート調査(p.80)新規タブリンク」によると、保育人材(正規職員)の平均年間休日数は110.2日という結果です。一般的に保育士は交代で土曜出勤がありますが、幼稚園教諭は基本的に土曜日が休みとなる点で年間休日数に違いが出るでしょう。

また、保育園は年末年始を除いて、基本的に日曜・祝日以外は開園しているため、幼稚園教諭のように夏休みや冬休みといったまとまった休みが取りづらい点も違いとなります。保育士の休みについて詳しくは、「保育士の休みは少ない?年間休日数や有給休暇・夏休みなどについて解説!」の記事を参考にしてみてください。

出典

独立行政法人福祉医療機構「2020年度「保育人材」に関するアンケート調査新規タブリンク」(2025年12月2日)

幼稚園教諭がしっかり休みを取れる求人を探すポイント

ここでは、幼稚園教諭が転職する際に、しっかり休みを取れる求人を探すポイントを解説します。希望条件の決め方や転職エージェントの活用方法を参考にしてみてください。

希望する休みの希望条件を明確にしておく

幼稚園教諭が求人を探す際は、自分が希望する休みの条件を明確にしておくことが大切です。たとえば、「年間休日数が◯日以上」「土日祝休み」「基本的に土曜出勤がない」など、どのような休みを希望しているか挙げてみましょう。志望する職場の求人票を見る際は、年間休日数や土曜出勤の有無・回数、有給休暇の取得率などを確認します。行事の頻度やシフト制の有無などもチェックしておくと、希望条件と合っているかの判断要素になるかもしれません。

なお、条件は休みだけに捉われず、給与や通勤時間、園の方針などの希望も挙げたうえで、優先順位を付けておくことがポイントです。休みだけにこだわると、ミスマッチを起こしやすくなるため、自分の生活スタイルやキャリアプランに合わせて、総合的に検討してみましょう。

転職エージェントに求人を紹介してもらう

幼稚園教諭の求人探しは、保育専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。幼稚園教諭の転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが、希望条件を丁寧にヒアリングしたうえで求人を紹介してくれます。また、保育専門の転職エージェントでは、求人票に載っていない有休取得率や職場の雰囲気などの情報を持っていることもあるため、休みに関する詳しい情報を収集できるでしょう。

「しっかりと休みが取れる求人を探したい」といった幼稚園教諭の方は、保育専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」にご相談ください。レバウェル保育士では、幼稚園教諭向けの求人も扱っており、業界に詳しいプロのアドバイザーが、希望条件に合った求人をご紹介します。転職を迷っている段階での相談も可能なため、お気軽にお問い合わせください。

幼稚園教諭の休みに関してよくある質問

ここでは、幼稚園教諭の休みに関してよくある質問に答えます。

幼稚園の先生の夏休み中の給料は?

職場の就業規則によりますが、幼稚園教諭に夏休みがある場合も、正社員であれば基本的には月給制のため給料が支払われるでしょう。ただし、夏休み中は手当が支給対象外になったり、残業代が無かったりする場合もあり、ほかの月と比べて給与額が減る可能性もあります。夏休みや冬休みなど、幼稚園教諭にも長期休暇がある場合は、給料や手当に関して事前に確認しておくことが大切です。

幼稚園教諭は有給を使って夏休みを取る?

職場の就業規則にもよりますが、年次有給休暇の計画的付与制度によって、幼稚園教諭の夏休みを設けている園もあるようです。厚生労働省の「年次有給休暇の計画的付与制度新規タブリンク」によると、年次有給休暇のうち5日を超える分については、労使協定を結べば職場が計画的に休暇取得日を割り振れる制度があります。夏休みや冬休みなどのまとまった休みがある場合は、有休を使って休むことになるか、公休になるかを確認しておくと安心です。

出典

厚生労働省「年次有給休暇の計画的付与制度新規タブリンク」(2025年12月2日)

幼稚園教諭が体調不良で休みを取りたいときは?

幼稚園教諭が体調不良で休みたいときは、できる限り早めに相談・連絡することが重要です。早めに相談すれば、代わりの職員を配置したり業務を引き継いだりする時間に余裕ができ、職場への負担を軽減しやすくなるでしょう。急な休みは取りづらいと感じるかもしれませんが、発熱や風邪症状の場合は感染を広げる恐れがあるため、無理して出勤するとかえって迷惑をかけることになります。体調不良の場合は、休みを取って回復に努めることが大切です。

まとめ

幼稚園教諭の休みは、一般的に土日祝日が基本となり、年間休日数が120日以上で充実している園もあります。園児の長期休暇中も、園によっては交代制で出勤することで、まとまった休みを取れる可能性があるでしょう。ただし、夏休みや冬休み期間中も、預かり保育や環境整備、行事の準備などの業務があり、子どもたちと同じ期間を休めるわけではありません。

有給休暇は勤続年数に応じて付与され、平日の取得は難しい場合もありますが、長期休暇中なら比較的取得しやすいようです。幼稚園教諭は保育士と比べると土曜出勤が少なく、まとまった休みも取りやすいのが特徴となります。年間休日数や行事の頻度などは園によって異なるため、求人を探す際は休暇制度をしっかり確認することが大切です。転職先探しの際、年間休日数や有休取得率などが気になる方は、レバウェル保育士にご相談ください。求人に関する詳しい情報収集や選考対策の手厚いサポートにより、安心して転職活動を進められます。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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