保育士の転職

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保育士の業種・職種は何が正解?正しい分類や異業種転職のポイントを解説

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  • #転職の基本
園児を見守る保育士の画像

保育士の業種や職種は何に分類されるのか、正確な情報が分からず困っていませんか?保育士の業種は、児童福祉事業に分類されます。 この記事では、保育士の業種や職種を解説します。保育士が異業種に転職する方法や、自分に合う業種を見つけるポイントも紹介するので、今後のキャリアプランを考えるヒントにしてみてください。

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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保育士の業種・職種は何に分類される?

業種は企業や団体が行っている事業の種類を指し、職種は職業の種類を指します。ここでは、保育士が属する業種と、保育士という職種についてまとめました。

保育士の業種

総務省の「分類項目名、説明及び内容例示新規タブリンク」によると、保育士の業種は以下のとおりです。

大分類 医療、福祉
中分類 社会保険・社会福祉・介護事業
小分類 児童福祉事業

保育園や児童福祉施設で働く保育士の業種は「児童福祉事業」に分類されます。これらの施設で働く保育士は、子どもたちの健全な成長をサポートする医療・福祉分野の専門職として位置づけられているのが特徴です。

出典

総務省「分類項目名、説明及び内容例示新規タブリンク」(2025年9月11日)

保育士の職種

保育士は書類の職種欄に、「保育士」と書くのが一般的です。公立保育園で働く保育士は、地方公務員としての身分も持つため「公務員」と記入しても問題ありません。しかし、業務内容を正確に伝えたい場合は、「保育士」と書くのがおすすめです。厳密には、「保育士」は職業を指し、「公務員」は雇用形態を指します。状況に応じて使い分けましょう。

保育園以外で働く保育士の業種

保育士が働ける業種は保育園だけではありません。ここでは、保育園以外で働く保育士の業種を解説します。

教育学習支援業

保育士が働く教育学習支援業には、以下のような施設があります。

  • 幼稚園(幼稚園教諭免許がある場合)

  • 幼保連携型認定こども園

  • 幼児教室

教育学習支援事業で働く保育士の仕事は、幼児の教育・遊び・生活指導が中心となります。保育園と比べると教育的な側面が強いのが特徴です。

子どもの学びや成長をより教育的な視点からサポートしたい方、幼児期の知的好奇心を育みたいと考える方に向いている職場といえるでしょう。

医療・福祉

保育士が働く医療・福祉業は、以下のような施設です。

  • 助産施設

  • 乳児院

  • 母子生活支援施設

  • 放課後等デイサービス

  • 児童発達支援センター

医療・福祉で働く保育士の業務は、生活支援がメインです。施設によっては、乳幼児ではなく、小学生から18歳までの子どもたちの支援を行います。発達に課題を持つ子どものサポートや、さまざまな事情を抱えた家庭への支援など、子どもの福祉に関わる幅広い業務に携わるのが特徴です。

医療・福祉業は子どもの生活や発達を総合的にサポートしたい保育士や、社会福祉の側面から子どもや家庭を支えたいと考える方に適した環境になります。

生活関連サービス業・娯楽業

保育士が勤務する生活関連サービス業・娯楽業には、下記のような施設があります。

  • ベビーシッター

  • 遊園地

  • テーマパーク

生活関連サービス業・娯楽業の職場では、働く施設によって業務内容が大きく異なります。ベビーシッターは家庭に訪問して個別の保育を行い、遊園地やテーマパークの業務は子ども向けのアトラクションや遊びの場での対応が中心です。

生活関連サービス業・娯楽業は柔軟な働き方を求める方や、保育の知識を活かしながらも従来の保育園とは異なる環境で働きたい方に向いているでしょう。

出典

総務省「分類項目名、説明及び内容例示新規タブリンク」(2025年9月11日)

保育士から異業種に転職できる?

保育士として培ったスキルや経験は、ほかの業界においても高く評価されやすいです。ここでは、保育士から異業種に転職する方法や職務経歴書の書き方を解説します。

保育士から異業種に転職する方法

保育士が異業種へ転職する際は、計画的な準備が大切です。希望する業界で求められるスキルや資格を調べ、自身の強みと照らし合わせましょう。子どもとの関わりだけでなく、保護者対応や行事の企画・運営、書類作成など、保育士として身につけた多岐にわたるスキルは、異業種に転職しても役立ちます。保育士として身につけたアピールポイントをまとめ、準備が整い次第、積極的に求人を探して応募しましょう。

保育士が異業種に転職する際の職務経歴書の書き方

職務経歴書は、保育士が転職活動するときに自分をアピールするための大切な書類です。職務経歴書には、保育士としての業務内容を具体的に記載します。具体的な数値や結果も含めて記入すると、採用担当者の印象に残りやすいです。

異業種への転職では、保育現場で培ったスキルをどのように活かすのかを伝えることが大切になります。たとえば、「子どもの課題を見つけ発達を促す観察力」は「顧客ニーズを察知する力」に、「保護者対応」は「クライアント対応力」に言い換えられます。自分の経験を客観的な視点で見直し、新たな場所でも活躍できる人材だとアピールしましょう。

職務経歴書に書く自己PRの例文

異業種に転職する場合、職務経歴書に書く自己PRに迷う保育士も少なくありません。ここでは、異業種への転職を検討している保育士に、自己PRの例文を紹介します。

保育士から事務職へ転職する場合

保育士から事務職に転職する場合の自己PRの例文は、以下のとおりです。

私は保育士経験で培った計画性と情報管理能力を活かし、正確かつ円滑に業務を進められます。日々の保育業務では、子どもたちの成長記録や保護者への連絡帳、各種行事の企画書など多岐にわたる書類作成を行ってまいりました。こうした経験から、貴社で求められる事務職においても、正確な書類作成や効率的な業務遂行に貢献できると考えております。

保育士が事務職に転職する際は、保育士の経験を事務職のスキルに変換することが大切です。正確に書類を作成する力や、計画的に業務を遂行する力をアピールするのがおすすめになります。

保育士から接客業に転職する場合

保育士から接客業に転職する場合の自己PRの例文は、以下のとおりです。

保育士として子どもや保護者と接する中で、相手の気持ちに寄り添う姿勢やコミュニケーション能力を磨いてきました。視野を広く持ち、困っている子どもにいち早く気づいて適切なサポートを提供することを大切にしてきました。保育士としての経験は、お客様一人ひとりに寄り添い、期待を超えるサービスを提供することに繋がると考えております。貴社においても、お客様に「この店に来てよかった」と思っていただけるような、心温まる対応を実践していきたいです。

保育士から接客業への転職では、保育の経験が直接活かせる部分をアピールするのが効果的です。相手の意図を汲み取って臨機応変に対応する力や、一人ひとりに合わせた丁寧な関わりができる力を積極的に伝えましょう

保育士が自分に合う業種を選ぶポイント

保育士が転職を考えるときは、自分に合った業種を選ぶことが大切です。ここでは、保育士が自分に合う業種を選ぶコツを紹介します。

働く時間や勤務形態で判断する

保育士から異業種への転職を考える際、働く時間や勤務形態は重要な判断基準となります。保育士はシフト制や残業、持ち帰り仕事が多い傾向にありますが、一般企業に転職すると土日祝休みや固定勤務といった働き方ができるかもしれません。

保育士が転職を成功させるには、自分の生活スタイルに合った働き方ができる業種を選ぶと、長く働き続けられる職場が見つかる可能性が高まります

今後のキャリアを見据える

保育士から異業種への転職を考える際は、将来のキャリアを見据えることが重要です。保育園で経験を積みながらキャリアアップを目指すのか、専門的な分野に特化していきたいのかというように、自分が将来どのような道を歩みたいかを考えましょう

結婚や出産などライフステージの変化も考慮に入れて、長く働ける環境を選ぶことも大切です。長期的な視点で目標を立て、実現できる道を選ぶことが、後悔しない転職につながります。

将来のキャリアに就いて悩んでいる保育士は、レバウェル保育士に相談するのがおすすめです。レバウェル保育士は、キャリアアドバイザーが求職者の今後のキャリアを一緒に考え、長期的に活躍できる転職先を紹介します。

保育士の業種に関してよくある質問

ここでは、保育士の業種に関してよくある質問にお答えします。

保育士の業種はサービス業?

保育士の業種は、サービス業ではありません。保育士の仕事は、子どもや保護者に対するサービス的な側面もありますが、日本の産業分類上は児童福祉事業として位置づけられています。保育士は単にサービスを提供するだけでなく、子どもの発達支援や福祉的なケアを行う専門職として認識されているのが特徴です。

保育士の業種を詳しく知りたい方は、本記事の「保育士の業種・職種は何に分類される?」をご確認ください。

保育士の職種の書き方は?

保育士の職種を書類に記載する場合は、そのまま「保育士」と書きます。書類の職種欄が選択式になっていて保育士という選択肢がないときは、「その他」を選びましょう。選択式で備考欄があれば、「保育士」と記入しておくと、より安心です。

まとめ

保育士の業種は「医療、福祉」の大分類、「児童福祉事業」の小分類に属します。保育士は保育園だけでなく、教育学習支援業や生活関連サービス業など、多岐にわたる場所で活躍できるのが特徴です。

保育士から異業種へ転職する際は、保育の現場で培ったスキルや経験を活かせば、新たなキャリアを築けます。転職時は、働く時間や勤務形態、今後のキャリアプランなどを考慮して、自分に合った業種・職場を選ぶことが大切です。

転職して保育士としての可能性を広げたい方は、「レバウェル保育士」にご相談ください。「レバウェル保育士」では、キャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングし、あなたの希望に合った求人を紹介します。将来のキャリアプランや働き方の相談にも対応しているので、まずは気軽にご登録ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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