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保育士の専門リーダーとは?仕事内容や手当・職務分野別リーダーとの違い

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「保育士の専門リーダーはどのような役職?」「具体的に何をするの?」と疑問を感じている方もいるのではないでしょうか?専門リーダーは、特定分野での専門性を発揮し、現場の保育士に指導や助言、サポートを行う重要な役割を担うポジションです。 この記事では、専門リーダーの役割や仕事内容、なるための条件について詳しく解説します。今後のキャリア形成を考えている方は、ぜひご一読ください。

この記事のまとめ

  • 専門リーダーは職場の課題を改善したり周囲の保育士を指導したりする役職

  • 専門リーダーになるには7年以上の保育経験や4つ以上の研修修了が必要

  • キャリアアップを図る場合は、必要な条件を確認して行動に移そう

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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保育士の専門リーダーとは?

保育士の専門リーダーとは、これまでに保育現場で身につけた知識とスキルを発揮し、職場の課題改善やほかの保育士の指導を行える職位です。キャリアを積んだ中堅保育士が対象となるポジションで、特定分野での専門性を活かして、園全体の保育レベルの向上に貢献する責務を担います。

処遇改善等加算Ⅱによって新設されたスタッフ職

専門リーダーは、2017年に導入された「処遇改善等加算Ⅱ」によって設けられた役職です。処遇改善等加算Ⅱは、保育士のキャリアアップと処遇改善の整備を目的としています

専門リーダーが新設される前は、園長と主任保育士以外の役職がなく、中堅層がキャリアパスを具体的にイメージしづらいという課題がありました。こうした状況を打破するため、多様な役職を設けてステップアップの仕組みを作ったのが、処遇改善加算制度が導入された理由です。

専門リーダーの役割や仕事内容

保育士の専門リーダーは、これまでの実務経験やキャリアアップ研修を通じて身につけた専門知識を、周囲の保育士に広めていく役割を担います。日々の保育業務に加え、後輩保育士への指導や助言、現場でのトラブル回避などを行うのが主な仕事です

クラス担任として子どもたちをまとめたり、ほかの職員と連携を取ったりすることにも期待されるでしょう。具体的な業務内容については、保育園の方針によっても違いがあります。

専門リーダーとほかのポジションの違い

保育士の役職には、専門リーダー以外にも職務分野別リーダーや副主任保育士などがあります。それぞれの違いを理解し、今後のキャリアプランを考えるうえでの参考にしてみてください。

一般の保育士と専門リーダーの違い

一般の保育士の役割は、担任や副担任としてクラス内の子どもたちを保育することです。保護者対応にも努めながら、保育業界での基礎を培います。

対して、専門リーダーはクラス担任だけでなく、現場の専門家として指導やアドバイスをしながら活躍します。子どもやクラスの数が少ない保育園では、管理職をサポートする役割を担う場合もあるようです。

職務分野別リーダーと専門リーダーの違い

職務分野別リーダーは、防災や食育、保健などの分野で職務を任されるのが特徴です。特定の領域で自身の強みを確立し、キャリアを深めるためのポジションといえます。

専門リーダーは職務分野別リーダーよりも上位の立場になるため、責任の範囲が広がるでしょう。職務分野別リーダーが3年ほどで目指せるのに対し、専門リーダーは7年ほどの経験を求められることから、より高度なスキルの発揮が求められます。

副主任保育士と専門リーダーの違い

副主任保育士と専門リーダーは、なるための要件が共通しているものの、活躍する場に違いがあります。副主任保育士は、園全体の管理や組織運営を担えるライン職です。主任保育士のサポートや職員のマネジメントなどを行います。

一方、専門リーダーは、保育現場の前線で活躍するスタッフ職に分類されます。乳児クラスや幼児クラスを中心に、保育のプロフェッショナルとして対応する役職です

保育士が専門リーダーになる方法

ここでは、保育士が専門リーダーになるための要件と具体的な流れを説明します。あらかじめ必要な項目を理解しておけば、キャリアアップを目指しやすくなるでしょう。

専門リーダーになるための必要条件

保育士が専門リーダーになるには、以下の4つの条件を満たす必要があります。

  • 経験年数概ね7年以上

  • 職務分野別リーダーを経験

  • 4つ以上の分野の研修を修了

  • 専門リーダーとしての発令

専門リーダーとしての発令には、保育園の人員体制や予算、適性なども考慮されます。役職の枠には限りがあるため、日頃から積極的に専門性を高め、運営に貢献していく姿勢を示すことが重要です。
分野ごとの研修については、次項の「専門リーダーになるためのキャリアアップ研修」で解説しているので、ぜひご確認ください。

専門リーダーになるための流れ

保育士が専門リーダーを目指す際の主な流れは、以下のとおりです。

  • 1.職場にキャリアアップ研修制度の対象かどうかを確認する

  • 2.要件を満たす研修を受講し、レポートを提出する

  • 3.保育士等キャリアアップ研修修了証が交付される

  • 4.職場から専門リーダーの発令を受ける

専門リーダーとしての活躍を視野に入れている保育士は、職場が処遇改善加算の対象なのか、キャリアアップ研修制度を受けられるのかを確認しましょう。職場から申請が通ったら、専門性を上げたい分野の研修を選んで受講します。

研修が修了したら、保育士等キャリアアップ研修修了証の交付を受けることが可能です。専門リーダーになるまでには時間がかかるため、計画的な取り組みが必要といえるでしょう。

専門リーダーになるためのキャリアアップ研修

専門リーダーになるためのキャリアアップ研修は、「乳児保育」「幼児教育」「障害児保育」「食育・アレルギー」「保健衛生・安全対策」「保護者支援・子育て支援」「保育実践」「マネジメント」の8つの分野で構成されています。この項では、各分野の研修内容についてまとめました。

1.乳児保育

「乳児保育」の研修では、乳児保育に対する理解を深め、適切な環境を構築し、子どもの発達状態に応じた保育力を養います。専門リーダーとしてほかの保育士に助言や指導ができるよう、実践的な能力を身につけるのが狙いです。保育内容は主に0歳~3歳児未満向けとなっており、乳児保育の意義や子どもへの適切な関わり、指導の計画・記録・評価などを学習します。

2.幼児教育

「幼児教育」の研修では、幼児教育に関する実践的なスキルを身につけるのが狙いです。保育内容は主に3歳以上児向けとなっており、幼児教育の意義やふさわしい環境設定、一人ひとりの発達に応じた保育、小学校教育との接続などを学びます。

3.障害児保育

「障害児保育」の研修では、障害への理解や障害児保育の環境、発達の援助などのスキルを磨くのが狙いです。また、家庭や関連機関との連携を図ったり、障害児保育の指導計画を作成および評価したりすることにも対応します。

4.食育・アレルギー

「食育・アレルギー」の研修では、食育に関する理解を深め、適切に食育計画の作成と活用、アレルギー対応を行うスキルを養うのが狙いです。栄養に関する基礎知識やアレルギー疾患の理解、食事の提供ならびにアレルギー対応のガイドラインなどを学習します。

5.保健衛生・安全対策

「保健衛生・安全対策」の研修では、保健衛生や安全対策に対して正しく理解し、適切な対策を講じられるようにするのが狙いです。保育計画の作成と活用、事故防止および健康安全管理はもちろん、感染症対策・血液を介して感染する病気を防止・事故防止や事故発生時のガイドラインなどを学びます。

6.保護者支援・子育て支援

「保護者支援・子育て支援」の研修では、保護者支援や子育て支援に関する理解を深め、適切な支援を行う力を養うのが狙いです。保護者支援・子育て支援の意義、保護者に対する相談援助、地域の子育て支援、虐待防止などを学習します。また、関連機関との連携や地域資源の活用についても研修内容に含まれます。

7.保育実践

「保育実践」の研修では、子どもに対する理解を深め、保育者が主体的となって遊びと環境を通じた保育を展開するためのスキルを身につけるのが狙いです。子どもたちとの関わり方を学び、身体を動かす・言葉や音楽を使う・物を使うなどの遊びに展開します。

8.マネジメント

「マネジメント」の研修では、主任保育士の下でミドルリーダーとして働くための役割と知識を理解するのが狙いです。円滑な運営と保育の質を高めるために必要なマネジメントやリーダーシップの能力を身につけます。そのほか、組織目標の設定や人材育成、働きやすい環境づくりなども学びます。

出典

厚生労働省「保育士等キャリアアップ研修ガイドラインの概要新規タブリンク」(2026年5月28日)

役職手当はある?保育士の専門リーダーの給与事情

専門リーダーには、最大で月額4万円の役職手当が付きます。役職手当は自治体から保育施設に支払われ、該当する保育士に給与として支給されるのが基本です。実際の支給額は園の事情に合わせて決定されるため、金額に差が生じる場合もあります。なお、専門リーダーの役職手当を受け取れる人数は、園長と主任保育士を除いた保育士数の3分の1です。

職場によっては、経験年数に応じた昇給制度や独自の手当を取り入れているところもあります。専門リーダーとして活躍することで、給与アップにつながるでしょう。

保育士が専門リーダーになる3つのメリット

保育士が専門リーダーになるメリットは、収入面だけではありません。ここでは、専門リーダーにキャリアアップする際のメリットを3つ紹介します。

1.保育業務に関連するスキルを強化できる

専門リーダーになるためのキャリアアップ研修を受講すれば、特定分野の専門知識を深められます。また、保育士が専門リーダーになれば、保育業務で役立つ幅広いスキルを磨くことが可能です。具体的には、「子どもたち・保護者・職員と積極的に関わりを持つコミュニケーション能力」「周囲の保育士をサポートする育成力」「現場で達成したい目標や課題に向けて行動するリーダーシップ性」などが挙げられます。現場で活躍を続けることで、保育のプロフェッショナルとして成長できるでしょう。

2.保育士や保育の質の向上に貢献できる

専門リーダーは、実務を通じて周囲の保育士の指導や育成を担うことから、職場の保育レベルの向上に貢献できます。専門リーダーの働きによって園全体にプラスの影響を与えられると、活発な運営にもつながるといった好循環を生み出せるでしょう。結果的に、働くうえでのモチベーションアップや、子どもたちや保護者にとっても安心して過ごせる保育環境を整備することが可能です。

3.今後のキャリアアップを図るうえで役立つ

保育士の役職・キャリアアップの仕組みのチャート画像

専門リーダーとしての経験は、主任保育士や園長を目指すために重要なステップです。特定分野での専門性とリーダーシップを身につけることで、管理職に必要なスキルを段階的に習得できます。専門リーダーの経験は全国で通用するため、将来的に引越しを伴う転職が発生したとしても実力をアピールしていけるでしょう。

専門リーダーを目指す保育士の目標設定例

保育士が専門リーダーを目指すためには、経験やスキルに応じた適切な目標設定を行うことが大切です。下記では、保育士の経験年数別の目標設定例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

保育士経験3年程度の場合

3年ほどの保育士経験がある方は、保育士としての基礎が身についており、子どもたち全体を見守れるスキルが定着しているタイミングといえます。新人時代にどのようなサポートが必要だったか、どのような声かけが適切だったかというように、過去の経験をもとに積極的な行動を取れると、保育スキルを磨いていけるでしょう。

また、3年以上の保育士経験があれば、職務分野別リーダーを目指すことが可能です。将来的に専門リーダーになることを見据えて、計画的に研修受講の準備に備えましょう。

保育士経験7年程度の場合

7年ほどの保育士経験がある方は、園の方針に沿った行動が可能で、後輩や上司により的確な提案を行えるポジションです。相手の意見も取り入れながら、職場や子どもたちに何が求められているかを意識し、園全体の課題解決に取り組めるよう努めましょう。

また、7年目の保育士は、専門リーダーへのステップアップが現実的なものとして近づいています。専門リーダーだけでなく、その先のキャリアを見据えながら、希望の役職に就くための要件を満たしていきましょう。

専門リーダーを目指す保育士によくある質問

ここでは、専門リーダーを目指す保育士が抱える疑問に対し、Q&A形式でお答えします。今度のキャリア構築の参考にしてみてください。

保育士が専門リーダーになれるのは何年目からですか?

保育士が専門リーダーになるには7年以上の実務経験が必要なため、早くても8年目から目指せるでしょう。ただし、職場から専門リーダーとしての任命を受けなければ、その役職に就くことはできません。早めにキャリアアップ研修を受講して専門性を高め、経験年数以外の要件も満たしたうえで、専門リーダーとして活躍したい姿勢を職場にアピールしましょう。

専門リーダーに向いている保育士の特徴はある?

専門リーダーに向いている保育士には、「現場で子どもと触れ合っていきたい」「専門的なスキルを活かして現場の課題を解消したい」「計画的なサポートでチームの士気を上げていきたい」などの特徴があります。反対に、現場の最前線ではなく管理職に近い業務を担いたいと考えるなら、同条件で目指せる副主任保育士に向いているかもしれません。

まとめ

保育士の専門リーダーは、概ね7年以上の経験と職務分野別リーダーを経て、4つ以上の分野の研修修了が必要な役職です。専門リーダーは保育現場の専門家として後輩の指導や助言を行い、園全体の保育の質向上に貢献する重要な役割を担います。

月額最大4万円の役職手当が支給されることから、収入面でのメリットもあります。経験を積むことで将来的に主任保育士や園長への道も開けるでしょう。

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執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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