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保育士の職務分野別リーダーとは?役割や手当・なるための要件を解説!
- #保育士

「職務分野別リーダーってどんな役職?」「どうすればなれる?」と気になっている保育士の方もいるかもしれません。職務分野別リーダーとは、保育士の処遇改善などを目的に国が作った役職です。月額5,000円程度の手当が期待できるため、キャリアアップを目指す方には魅力的な選択肢といえます。この記事では、役割や必要な要件、研修内容について解説します。目指すメリットや注意点も紹介するので、ぜひお役立てください。
この記事のまとめ
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職務分野別リーダーは、保育士の処遇改善などを目的に国が設けた役職
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おおむね3年以上の実務経験と指定の研修を1分野以上修了することが要件
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職務分野別リーダーになると、月額5,000円程度の手当が期待できる
目次
職務分野別リーダーとは?
ここでは、職務分野別リーダーが作られた背景や、役職に就いた際にもらえる手当について解説します。こども家庭庁の「令和7年度以降の処遇改善等加算について(p58)」を参考に、制度の枠組みを確認していきましょう。
出典
こども家庭庁「子ども・子育て支援制度」(2026年6月24日)
処遇改善等加算Ⅱによってできた役職
職務分野別リーダーとは、国の処遇改善策(処遇改善等加算Ⅱ)の一環として作られた役職です。これまで保育現場には園長や主任といった限られたポストしかなく、若手や中堅の保育士が将来のキャリアを描きにくいという課題がありました。そこで、キャリアパスの仕組みを整備するために導入されたのが、職務分野別リーダーです。
目安となる経験年数はおおむね3年以上とされており、同時に新設された副主任保育士や専門リーダーに比べ、早い段階から目指せるのが特徴です。キャリア形成の第一歩として、現場の保育士が挑戦しやすい役職といえるでしょう。
支給される手当は月額5,000円が目安
職務分野別リーダーに支給される手当の目安は、月額5,000円です。年間に換算するとおよそ6万円の収入アップになるため、日々のモチベーションにもつながるでしょう。
ただし、国からの補助金をどのように配分するかは各施設の判断に任されているため、状況によっては満額もらえない可能性もあります。職務分野別リーダーを目指す際は、実際の支給額や配分ルールについて、事前に勤務先へ確認しておくと安心です。
職務分野別リーダーの主な役割・仕事内容
職務分野別リーダーの主な役割は、特定の専門分野を深く学び、その知識や経験を日々の保育に活かすことです。指定のキャリアアップ研修を1分野以上修了したのち、乳児保育や食育・アレルギー対応といった自身の専門領域で現場をリードしていきます。
また、研修で学んだノウハウを職員間で共有するのも大切な仕事です。周囲へのアドバイスや指導を通して、園全体の保育の質を高めます。
職務分野別リーダーに就くための要件
こども家庭庁の「令和7年度以降の処遇改善等加算について(p58)」によると、職務分野別リーダーになるためには、次の3つの条件を満たす必要があります。
保育士としておおむね3年以上の経験があること
担当する分野の保育士等キャリアアップ研修を修了していること
勤務先から職務分野別リーダーとして任命されていること
対象となるキャリアアップ研修は全6分野。そのうちいずれか1分野(15時間以上)の修了が必要です。研修は、都道府県や都道府県知事が指定する研修実施機関によって実施されています。受講方法は、会場に集まる集合型だけでなく、自宅で受けられるeラーニングなど、実施団体によってさまざまです。
なお、研修の修了要件については以前まで経過措置が適用されていましたが、2024年度からは完全義務化されています。これから職務分野別リーダーを目指す方は、研修の受講スケジュールを確認し、計画的に準備を進めていきましょう。
出典
こども家庭庁「子ども・子育て支援制度」(2026年6月24日)
職務分野別リーダーになるための研修
ここでは、こども家庭庁の「保育士等キャリアアップ研修ガイドラインの概要」をもとに、キャリアアップ研修での専門分野のねらいや受講内容を解説します。
受講分野は、自分の希望が通ることもあれば、園の運営方針によって割り振られることもあるようです。もし自由に選べる環境なら、自身の興味・関心はもちろん、園がこれから力を入れたい領域を意識して選ぶのも1つの方法といえるでしょう。
出典
こども家庭庁「保育」(2026年6月24日)
乳児保育
乳児保育では、主に0歳から3歳未満の子どもを対象とした保育について学びます。主な内容は以下のとおりです。
乳児保育の意義
乳児保育の環境
乳児への適切な関わり
乳児の発達に応じた保育内容
乳児保育の指導計画、記録および評価
この研修の目的は、乳児保育に関する理解を深め、実践力を高めることです。乳児一人ひとりの発達状況に応じた保育を行う力を養うとともに、適切な保育環境を構成する力を身につけます。
幼児教育
幼児教育では、主に3歳以上の子どもを対象とした保育について学びます。主な内容は以下のとおりです。
幼児教育の意義
幼児教育の環境
幼児の発達に応じた保育内容
幼児教育の指導計画、記録および評価
小学校との接続
この研修では、幼児教育に関する理解を深めるとともに、子ども一人ひとりの発達状況に応じた幼児教育を実践する力を養います。また、適切な環境を構成する方法や小学校への円滑な接続を見据えた支援についても学べるのが特徴です。
障がい児保育
障がい児保育では、障がいのある子どもへの理解を深めるとともに、一人ひとりの発達状況に応じた支援について学びます。主な内容は以下のとおりです。
障害の理解
障がい児保育の環境
障がい児の発達の援助
家庭および関係機関との連携
障がい児保育の指導計画、記録および評価
この研修では、適切な指導計画を立てる方法や、家庭・関係機関と連携しながら保育を進めるための実践的なスキルを身につけます。子どもの行動の背景にある思いや状況を理解することで、より丁寧で寄り添いのある関わりへとつなげられるでしょう。
食育・アレルギー対応
食育・アレルギー対応では、以下の内容を通して実践的な能力を身につけます。
栄養に関する基礎知識
食育計画の作成と活用
アレルギー疾患の理解
保育所における食事の提供ガイドライン
保育所におけるアレルギー対応ガイドライン
この研修の目的は、食育に関する理解を深め、食育計画を適切に作成・活用できる力を養うことです。また、アレルギーに関する知識を身につけ、子どもの安全を確保するための対応方法について学びます。
保健衛生・安全対策
保健衛生・安全対策では、以下の内容を通して実践的な能力を身につけます。
保健計画の作成と活用
事故防止および健康安全管理
保育所における感染症対策ガイドライン
保育の場において血液を介して感染する病気を防止するためのガイドライン
教育や保育施設等における事故防止および事故発生時の対応のためのガイドライン
この研修では、保健衛生に関する理解を深め、保健計画を適切に作成・活用する力を養うのがねらいです。また、安全対策についての知識を身につけ、事故や感染症を未然に防ぐとともに、発生時に適切に対応できるスキルの習得を目指します。
保護者支援・子育て支援
保護者支援・子育て支援では、以下の内容を通して実践的な能力を身につけます。保護者支援や子育て支援に関する理解を深め、適切な支援を行う力を養うことが目的です。
保護者支援、子育て支援の意義
保護者に対する相談援助
地域における子育て支援
虐待予防
関係機関との連携、地域資源の活用
保育現場において、保護者支援は子どもの育ちを支える重要な業務です。家庭環境やニーズが多様化する今日、適切な関わり方や地域との連携について学ぶことは、自信を持って日々の保育に向き合うための支えとなるでしょう。
保育士が職務分野別リーダーを目指すメリット
ここでは、保育士が職務分野別リーダーを目指す主なメリットを3つ紹介します。挑戦しようか迷っている方は、判断材料の1つにしてみてください。
処遇改善等加算による給与アップが期待できる
職務分野別リーダーを目指すメリットの1つが、収入面でのプラスです。職務分野別リーダーに任命されると処遇改善等加算の対象となり、月額5,000円程度の手当が支給される可能性があります。手当の額や分配方法は園によって異なりますが、専門性を磨きながら収入を増やせる点は魅力といえるでしょう。
専門性を高めて保育スキルを向上できる
職務分野別リーダーを目指すと、担当分野について体系的に学ぶ機会が得られるため、現場での対応力が向上します。知識に裏付けられた見通しのある保育ができるようになり、日々の業務に自信を持って向き合えるようになるでしょう。
また、キャリアアップ研修では、専門性を高めるだけでなく、ほかの保育士への助言や指導力を養うことも目的とされています。学んだ内容を職場で共有し、日々の保育に活かすことで、子どもたちや職員の役に立てる場面も増えるはずです。
キャリアアップの第一歩となる
職務分野別リーダーは、保育士としてのキャリアを築く最初のステップです。以下の図のとおり、処遇改善等加算制度では、職務分野別リーダーの先に副主任保育士や専門リーダーといった上位ポストも用意されています。着実にステップアップを重ねれば、月額4万円相当の手当も期待できるでしょう。

なお、職務分野別リーダーの配置人数は、標準的な規模の園の場合、園長・主任保育士を除く全体のおおむね5人に1人(3人程度)が目安とされています。研修の受講を希望する際は、職務分野別リーダーの空き枠があるか、また今後任命される可能性があるかについて事前に園へ確認・相談しておくことが大切です。
保育士が職務分野別リーダーになる際の注意点
職務分野別リーダーを目指す保育士は、得られるメリットだけでなく、注意すべきポイントも理解しておく必要があります。十分に納得したうえで、キャリアアップに挑戦するかどうかを検討してみてください。
処遇改善手当が全額支給されない場合がある
前述のとおり、職務分野別リーダーの手当の目安は月額5,000円とされています。しかし、必ずしも全員に満額が支払われるわけではありません。加算(補助金)の半分以上は毎月決まって支払われる基本給や手当に充てることとされていますが、具体的な配分方法は各園の裁量に委ねられているためです。
もし転職を検討している場合は、面接時に処遇改善手当の支給実績や仕組みについても確認し、入職後のギャップを防ぐようにしましょう。
役割に伴い業務の負担が増える可能性がある
職務分野別リーダーになると、自身の担当分野の相談役になったり、後輩の指導を任されたりと業務量が増える可能性があります。
また、キャリアアップ研修はオンラインでの受講も可能ですが、そのための時間を勤務時間内に確保できるか、あるいは休日や自宅学習といった時間外での対応になるかは各園の運用方針によって分かれます。受講に加えてレポートを書く時間も必要になるため、職場がどの程度サポート体制を整えてくれるかも事前に確認しておきたいポイントです。
職務分野別リーダーとは?と気になる保育士によくある質問
ここでは、職務分野別リーダーを目指すにあたって、保育士が疑問に思いやすいポイントをQ&A形式で紹介します。
職務分野別リーダーと専門リーダー・副主任保育士の違いは?
これらはすべて処遇改善等加算Ⅱという国の制度によって作られた役職ですが、必要な経験年数と手当の金額が異なります。職務分野別リーダーは経験年数おおむね3年以上の保育士が対象で、手当の目安は月額5,000円です。専門リーダーと副主任保育士は経験年数おおむね7年以上が要件で、手当の目安は月額4万円です。いずれの役職も、該当するキャリアアップ研修を修了し園から正式に任命されることで、手当が支給される流れとなっています。
保育士等キャリアアップ研修の受講料は無料?
キャリアアップ研修の受講費用が無料かどうかは、研修を運営する実施主体によって異なります。受講料自体は無料であっても、会場までの交通費やeラーニングに必要な通信費、テキスト代などは自己負担になる可能性もあります。受講費用を園が負担してくれる場合もあるので、どこまでサポートしてもらえるのか事前に確認しておくとスムーズです。
保育士の職務分野別リーダーの手当はいくら?
職務分野別リーダーの手当の目安は月額5,000円です。将来的に専門リーダーや副主任保育士へステップアップすれば、手当の目安は月額4万円へとアップします。ただし、手当の配分方法は園の裁量に任されているため、実際の支給額は勤務先によって異なります。具体的な金額が気になるときは、事前に園の担当者へ確認しておくのがおすすめです。
まとめ
職務分野別リーダーは、保育士の待遇改善やキャリアパスの構築を目的に、2017年に国が新設した役職です。職務分野別リーダーに就くには、おおむね3年以上の実務経験を積み、キャリアアップ研修の中から1分野(15時間以上)を修了する必要があります。
職務分野別リーダーになるメリットは、保育の専門性を深めながら給与アップが期待できる点です。また、その先にある専門リーダーや副主任保育士へとステップアップしていくための第一歩にもなります。一方で、手当の配分は園の裁量に任されているため、勤務先によっては給与があまり変わらなかったり、業務の負担だけが増えてしまったりする可能性も。そのため、事前に園のサポート体制や手当の仕組みを確認しておくことが大切です。
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執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。















