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保育士の離職率は低い?3年以内のデータや退職理由、転職のポイントを解説
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「保育士の離職率はどのくらい?」と気になる方もいるのではないでしょうか。厚生労働省のデータによると、保育士の離職率は9.3%です。 この記事では、公立・私立保育園で働く保育士や新規大卒者における3年以内の離職率を紹介。私立保育園で働く保育士の離職率が高い理由や転職時のポイントも解説します。長く働き続けられる保育園へ転職したい保育士の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
保育士の離職率は9.3%
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組 (p.23)」によると、2017(平成29)年時点における常勤保育士の離職率は9.3%です。
また、厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果の概況 (p.7)」によると、日本全体(常用労働者)の離職率は15%であり、保育士の離職率は低いといえます。
以下では、保育士の3年以内の離職率や、私立・公立保育園別のデータを紹介します。
出典
厚生労働省「保育士の現状と主な取組」「令和4年雇用動向調査結果の概況
」(2025年8月22日)
保育士の3年以内の離職率
厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」によると、保育園を含む医療・福祉業に就職した新規大卒就職者の3年以内の離職率は、41.5%とされています。離職率が高い上位5産業は、以下のとおりです。
産業 | 新規大学卒就職者の3年以内の離職率 |
宿泊・飲食サービス業 | 56.6% |
生活関連サービス業・娯楽業 | 53.7% |
教育・学習支援業 | 46.4% |
小売業 | 41.9% |
医療・福祉業 | 41.5% |
参照:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」
保育園を含む医療・福祉業は、離職率が高い上位5産業に含まれます。なお、新規大学卒就職者全体の3年以内の離職率は、34.9%です。全体と比べても、医療・福祉業の3年以内の離職率は高いことがわかるでしょう。
出典
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」(2025年8月22日)
公立保育園で働く保育士の離職率
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組 (p.23)」によると、公立保育園に勤務する保育士(常勤)の離職率は、6.3%です。前述した保育士全体の離職率9.3%に比べると低いといえます。
公立保育園で働く保育士は基本的に地方公務員になるため、給与や手当・福利厚生などが充実しており、離職率の低さに影響しているでしょう。
出典
厚生労働省「保育士の現状と主な取組」(2025年8月22日)
私立保育園で働く保育士の離職率
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組 p.23」によると、私立保育園に勤務する保育士(常勤)の離職率は、10.8%です。前述した保育士全体の離職率9.3%や公立保育園の6.3%に比べて、高くなっています。
出典
厚生労働省「保育士の現状と主な取組」(2025年8月22日)
私立保育園で働く保育士の離職率が高い理由
前述したように、私立保育園の離職率は、保育士全体や公立保育園に比べて高い傾向があります。ここでは、私立保育園で働く保育士の離職率が高い理由を3つ解説します。
業務負担を感じやすい・勤務時間が長い
私立保育園では、人手不足や行事が多いところもあるようです。また、仕事量が多いと残業により勤務時間も長くなる傾向にあります。そのため、私立保育園に勤務する保育士のなかには、業務負担の多さや勤務時間の長さから体力・精神的に辛いと感じ、離職率が高くなる場合もあるようです。
有給を取りにくい
私立保育園の職場環境や職員配置によっては、有給が取りにくい雰囲気があるために、離職を考える保育士もいるようです。特に、人手不足の場合は休むと職場に負担をかけると遠慮して、有給取得率が低くなることもあります。有給を取りにくいと、疲労が蓄積してしまい、離職するというケースもあるでしょう。
給料と仕事量が見合わないと感じる
私立保育園で働く保育士のなかには、給料と仕事量が見合っていないと感じ、より待遇の良い職場へ転職する場合もあるようです。私立保育園で働く保育士の給与や賞与、手当、福利厚生や仕事量などは職場によってバラつきがあります。
一般的に人手不足の保育園は多く、保育士の需要は高いため、より給料が高かったり福利厚生が充実していたりする職場へ転職できるかもしれないと、離職する方もいるでしょう。
人間関係の悩みを抱えやすい
東京都福祉局の「第II章 調査結果の概要(p.23)」によると、保育士の退職理由の31.5%は「職場の人間関係」が原因とされています。保育士は職員同士のコミュニケーションや連携が重要なため、人間関係が悪いと働きづらいと感じる方も。保育士は女性が多く、少人数で同業種の人のみという職場のため、閉鎖的で人間関係の悩みを抱えやすいといえます。人間関係は、入職しないと分からないこともあるため、職場が合わずに離職する場合もあるでしょう。
また、私立保育園では、小規模で職員の数が少なかったり入れ替わりが頻繁にあったりする場合もあり、人間関係の悩みにつながることもあるようです。
出典
東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」(2025年8月22日)
離職率が低い保育園へ転職するポイント
ここでは、離職率が低い保育園へ転職するポイントを4つ紹介します。離職率は求人情報や採用サイトなどで確認できる場合もありますが、公開されていないことも。長く働き続けられる職場を探したい保育士の方は、ぜひ参考にしてください。
職場見学で雰囲気を確認する
離職率が低い保育園へ転職するためには、事前に職場を見学して雰囲気を確認しておくのが重要です。保育環境が整っていなかったり雰囲気が暗かったりすると、離職率の高さにつながる場合も。そのため、保育環境や職員の雰囲気、子どもの様子などを実際に見ておいたほうが安心です。
希望する求人を見つけた場合、応募先の保育園に面接時や事前に職場見学ができないか確認してみましょう。
求人情報で給料や福利厚生を確認する
給料や賞与、福利厚生などを求人情報で確認し、現在の職場やほかの保育園と比較し、検討しましょう。手当や福利厚生などが充実している保育園は、長く働き続ける保育士が多い傾向にあります。また、夏休みや特別休暇などがある場合も、仕事とプライベートが両立しやすく、働きやすいと感じる可能性があるでしょう。
公立保育園の公務員保育士を目指す
離職率が低い保育園へ転職したいのであれば、公務員保育士を目指すのも1つの方法です。前述したように、私立保育園に比べ公立保育園で働く保育士の離職率は低い傾向にあります。公務員保育士は地方公務員になるため、給料が高く、福利厚生が充実しているので、長く働き続けやすいでしょう。
ただし、公務員保育士になるためには、公務員試験に合格しなければいけません。年齢制限もあるため、要件や試験内容などの詳細を把握したうえで検討しましょう。
保育業界専門の転職エージェントに相談する
保育業界専門の転職エージェントを利用すると、離職率や職場の雰囲気など詳細な情報を得られる場合もあります。「長く働き続けられる職場に転職したい」などの希望に合わせて、求人を紹介してもらえるでしょう。
また、転職エージェントでは、給料や離職率、保育士の雰囲気など、直接聞きにくいことを代理で質問してくれることもあります。転職エージェントを利用すれば、疑問や不安を解消しながら転職活動ができるでしょう。
保育士資格を活かして転職したい方は、保育業界専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」へご相談ください。「レバウェル保育士」は、地域に特化した専任のアドバイザーが、希望条件をヒアリングしあなたにあった求人をご紹介します。サービスはすべて無料で利用できるため、ぜひお気軽にご登録ください。
まとめ
厚生労働省のデータによると、保育園に勤務する保育士の離職率は9.3%とされています。日本全体(常用労働者)の離職率15%に比べると、保育士の離職率は低い傾向にあります。また、公立保育園で働く保育士の離職率は、6.3%、私立保育園は10.8%です(どちらも常勤)。
私立保育園は給料や福利厚生などにバラつきがあるため、より待遇の良い職場へ転職する方もいるようです。また、人手不足で業務負担が多かったり、給料と仕事量が見合っていなかったりして離職を考える場合もあるでしょう。
離職率が低い保育園に転職するためには、事前に職場見学で保育環境や保育士の雰囲気を見てみることが重要といえます。保育業界専門の転職エージェントに相談すれば、保育環境や保育士の雰囲気、離職率など、詳細な情報を教えてもらえる場合もあるでしょう。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。