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保育士は働きながら転職できる!タイミングやスケジュールと流れを解説
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「職場を変えたいけど、保育士として働きながら転職活動できるかな…」と不安に思っていませんか?保育士は働きながら転職活動を行うことで、リスクを抑えて自分に合った職場を見つけられます。 この記事では、転職のタイミングや具体的なスケジュールなど、保育士として働きながら転職を成功させるためのポイントを解説しています。保育士が自分の希望に合う職場を見つける方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
在職中の保育士が転職活動を考えるタイミング
働きながらの転職を考えると、「今転職するのがベストなのか?」と不安になる保育士の方もいるかもしれません。ここでは、在職中の保育士が転職を考えるタイミングを紹介します。
希望に合う求人を見つけたとき
より良い待遇や勤務条件、自分の専門性を活かせる環境など、現在の職場では得られない魅力的な条件の求人が見つかると転職を考える機会になります。良い求人はすぐに募集が埋まってしまうため、タイミングを逃さないことが大切です。
ただし、希望に合う求人を見つけても自分のキャリアプランや生活環境に適しているかどうかについては、慎重に検討することが大切です。条件をしっかり吟味し、長く働ける職場だと思えたら働きながら転職活動を始めてみましょう。
4月入職求人が増える時期
保育業界では、新年度のスタートに合わせて人員を確保したい保育施設が多いため、4月入職の求人が増える傾向にあります。こども家庭庁の「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」によると、保育士の有効求人倍率は10月ごろから12月にかけて増加し始め、1月ごろにピークを迎えるのが特徴です。
10月〜1月ごろは求人が豊富になるため、保育士が自分の希望に合った職場を見つけやすくなるでしょう。また、同じタイミングに入職する同期がいる可能性がある点も、4月入職を目指すメリットとなります。
出典
こども家庭庁「保育」(2025年4月22日)
保育方針や人間関係に違和感を覚えたとき
保育士として働く中で、施設の保育方針や職場の人間関係に違和感を覚えることがあるかもしれません。たとえば、子どもの発達段階に合わない保育内容や、同僚・上司とのコミュニケーションのトラブルなどが考えられます。
園の保育方針や人間関係に不満がある状況が続くと、仕事へのモチベーションが低下し、心身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、今の職場に改善の見込みがない場合は、転職を考えるタイミングといえるでしょう。
保育士が働きながら転職する際のスケジュールと流れ
保育士が働きながら転職する際は、計画的に進めることが重要です。一般的な転職の流れは、求人情報の収集から始まり、書類作成・面接・内定・今の職場への退職の意思表示へと進みます。ここでは、保育士が働きながら転職する際の具体的な流れをまとめました。
求人情報を収集する
転職活動を始めたら、まずは求人情報を調べましょう。保育士の求人は、専門の転職サイトや転職エージェント、ハローワークなどで見つけられます。給与や勤務時間などの基本条件だけでなく、保育方針や職場の雰囲気などもチェックして求人を選んでください。
働きながらの転職活動では、毎日少しずつ時間を作って情報をチェックする必要があります。限られた時間で効率よく求人を比較検討したい方は、興味のある求人をメモやブックマークで整理するのがおすすめです。
書類を作成して応募する
希望する求人が見つかったら、応募書類の作成に取り掛かります。一般的に必要な書類は、「履歴書」「職務経歴書」「保育士証」「在職証明書」です。
履歴書や職務経歴書は、自分の強みや実績が伝わるよう、具体的かつ簡潔に記載することがポイントになります。これまでの保育経験や得意な保育分野、資格などをアピールしましょう。
履歴書や職務経歴書の作成には時間がかかるため、帰宅後の時間や休日にまとまった時間を確保して進めます。応募先によって求められる書類や形式が異なる場合があるので、募集要項をよく確認することが大切です。必要な書類がそろったら、期限に余裕を持って提出しましょう。
面接を受ける
応募書類が通過すると、面接の案内が来ます。面接は平日の日中に行われるのが一般的です。有給休暇を取得したり、シフトを調整したりして時間を調整しましょう。
面接では、自己紹介や志望動機、これまでの保育経験などを聞かれます。事前に質問される内容を想定して回答を準備し、練習しておくと安心大切です。保育に対する考え方や、子どもとの関わり方などについても、自分の意見を明確に伝えられるよう準備しましょう。
面接当日は、保育士にふさわしい身だしなみと態度で臨み、笑顔と丁寧な言葉遣いを心がけます。面接後は、その日のうちにお礼状を送ると丁寧な印象を与えられます。。
内定が出たら条件を確認する
面接を通過すると、内定の連絡が来ます。内定が出たら、改めて勤務条件や待遇について確認することが重要です。給与・勤務時間・休日・福利厚生などの基本的な条件だけでなく、保育方針やキャリアアップの機会などについても確認しましょう。入社日も、内定のタイミングで転職先とすり合わせを行います。不明点や気になる点があれば、遠慮せずに質問することが大切です。
条件面で折り合いがつかない場合は、交渉の余地があるか相談してみることもできます。ただし、無理な要求は転職先に良い印象を与えないので、お互いにとって納得のいく条件を見出すことが大切です。すべての条件に納得できたら、内定を承諾しましょう。
現在の職場に退職の意思を伝える
内定を承諾したら、現在の職場に退職の意思を伝えます法令検索e-Govの「民法」第627条によると、雇用期間の定めがない保育士の場合は、申し出から2週間後に退職することが可能です。
しかし、保育士が退職するには、引き継ぎや後任保育士の育成など、スムーズに業務を移行するための時間が必要です。円満な退職を目指している方は、1〜2ヶ月前には退職の意思を伝え、就業規則に則って手続きを進めるのが無難でしょう。最後まで責任を持って仕事に取り組み、同僚や子どもたちとの良い関係を保つことで、気持ちよく退職して新しい職場へ向かう準備ができます。
出典
法令検索e-Gov「民法」(2025年4月30日)
保育士が働きながら希望に合う職場に転職する方法
保育士が働きながら希望に合う職場に転職するには、自己分析や将来のキャリアを考慮することが大切です。また、転職サイトやエージェントを活用して、複数の求人に応募するのも効果的になります。ここでは、保育士が希望に合う職場に転職するための具体的な方法について詳しくまとめました。
転職したい理由を明確にする
転職活動を始める前に、なぜ転職したいのかを明確にすることが重要です。まずは、悩みや今の職場への不満を書き出してみましょう。例を下記に示します。
持ち帰り仕事や残業でプライベートの時間を取れない
上司からのパワハラに悩んでいる
経験年数の割に給料が低く、上がる見込みもない
転職したい理由を具体化することで、希望する職場の条件が明確になります。希望に合う職場へ転職するには、今回の転職で何が叶えば成功といえるのかを、自分自身が認識することが大切です。
将来のキャリアやライフプランを考慮する
転職先を考える際は、将来のキャリアやライフプランを考慮することも大切です。たとえば、専門性を高めたい分野がある場合は、長期的なキャリアアップを考えてその分野に強い保育施設を選ぶのが有効です。。また、結婚や出産などのライフイベントを考えている方は、ワーク・ライフ・バランスの取りやすい職場を選ぶと、家庭と仕事の両立がしやすくなるでしょう。
「保育の専門分野で活躍したい」「家庭も大切にしながら仕事を続けたい」など、自分のキャリアビジョンを明確にしておけば、、長期的な視点で転職先を選ぶことができるようになります。結果的に長く働ける職場に転職できるため、、希望のキャリアを築きやすくなるでしょう。
複数の求人に応募する
希望に合う職場を見つけるには、複数の求人に応募するのがおすすめです。求人票では分からない特徴は、面接や見学に行かなければ分かりません。そのため、複数の園で面接を受け、実際の雰囲気を見たうえでいちばん自分に合う職場を選ぶことが、職場選びをするうえで大切になります。
実際、複数の園で面接を受ける保育士は少なくありません。最終的に1箇所に決めれば問題ないので、内定を複数取るつもりで転職活動を進めましょう。
ただし、やみくもに応募すれば良いというものではないので、スケジュール的に無理のない範囲で応募してくださいね。
転職サイトやエージェントを活用する
保育士の転職活動には、転職サイトや転職エージェントの活用が効果的です。転職サイトでは、好きなときに求人情報を閲覧できます。また、希望条件で絞り込むこともできるため、効率的に情報収集することが可能です。
一方、転職エージェントを利用すると、専門のアドバイザーが個別にサポートし、自分の希望や経験に合った求人を紹介してくれます。転職サイトで絞り込みしづらい条件でも求人を探してもらえるので、妥協せずに転職先を探したい方におすすめです。また、些細な悩みも気軽に相談できるため、転職活動が不安な方にも向いているサービスです。
働きながらの転職活動では時間が限られるため、転職サイトやエージェントを上手く活用することで、効率的かつ効果的に希望に合う職場を見つけられるでしょう。
保育士が働きながら転職をする際の注意点
保育士が働きながら転職活動を行う際は、スケジュール管理をし、転職先が決まってから退職することが大切です。ここでは、保育士が働きながら転職する際の注意点を解説します。
転職先が決まってから退職する
保育士の転職では、転職先が確実に決まってから現在の職場に退職の意思を伝えることが大切です。現在の仕事を辞めてしまってから転職活動を始めると、経済的な不安や焦りから、本来希望しない条件の職場に妥協してしまう恐れがあります。
また、今の職場から引き止めに遭ったとしても、転職先が決まっていれば断りやすくなります。転職先が決まれば退職時期も決まるため、ほかの職員への引き継ぎや子どもたちへの影響を最小限に抑えることもできるでしょう。
職場で求人を見ない
働きながら転職活動を行う際、職場で求人情報を見ることは避けましょう。休憩時間であっても、職場のパソコンや自分のスマートフォンで求人サイトを閲覧するのは控えるのが無難です。
職場で求人を見てしまうと、上司や同僚との信頼関係を損なう可能性があります。また、噂が広まれば、子どもたちや保護者にも不安を与えかねません。求人情報のチェックは、帰宅後や休日に行うようにしましょう。
職場では常に現在の仕事に集中し、保育士としての責任を持って働くことで、転職活動がばれるリスクを減らし、円満に退職しやすくなります。
心身の健康を優先する
働きながらの転職活動は、身体的にも精神的にも負担がかかります。日中は通常の保育業務をこなし、帰宅後や休日に転職活動を行うため、休息時間を十分に確保できないこともあるでしょう。しかし、心身の健康を損なってしまっては、現在の仕事にも転職活動にも悪影響を及ぼします。
保育士は転職活動中も、十分な睡眠時間を確保し、バランスの取れた食事を心掛けることが大切です。また、運動や趣味の時間を設けるなど、リフレッシュの機会を作ることで、長期的に転職活動を続ける体力と気力を維持できます。
スケジュール管理をしっかり行う
保育士が働きながら転職活動をするうえで、スケジュール管理はとても重要です。転職活動中は心身への負担が大きくなるため、長期化すると疲労が溜まったりモチベーションが下がったりする場合もあります。そのため、「いつまでに転職先を決める」と自分の中で期限を決め、逆算して動くと効率よく転職活動を進められます。時間の使い方を考え、仕事と転職活動を無理なく両立できる予定を立てるようにしましょう。
なお、面接日程の調整は、仕事やほかの面接と予定が被らないよう慎重に行う必要があります。可能な限り休日や有給休暇を利用し、仕事に支障が出ないよう配慮するのが望ましいです。
働きながらの転職活動が不安な方には転職エージェントがおすすめ
働きながらの転職活動に不安を感じている保育士の方には、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントを活用すれば、効率よく転職活動を進めることができます。また、転職の不安や疑問点を担当のアドバイザーに相談することも可能です。転職サイトと比べて、個別の事情や条件を考えて求人の提案や転職のサポートができる点が転職エージェントの特徴。自分らしく働ける職場を探したい方に向いていると言えるでしょう。
転職を考えている保育士におすすめの転職エージェントは、「レバウェル保育士」です。レバウェル保育士のキャリアアドバイザーは保育業界に精通しているため、あなたのキャリアや将来の生活について一緒に考え、解決策を提案してくれます。
また、あなたの希望条件に合う求人を代わりに探し、厳選して紹介してくれるため、忙しくてなかなか転職活動に時間を割けない方にもおすすめです。退職までの期間を考慮して、転職活動全体のスケジュールを組んでくれます。
「転職したいけど、どうしたらいいか分からない」という方は、1人で悩まずにまずは転職時期や希望の求人があるかどうかから気軽にご相談ください。
保育士が働きながら転職する際によくある質問
ここでは、保育士が働きながら転職する際によくある質問に、Q&A形式でお答えします。
保育士が転職活動をすると保育園にばれる?
慎重に行動すれば、転職活動が勤務先にばれる可能性は低いです。職場で転職サイトを閲覧するのは避け、SNSで転職に関する情報を発信しないよう注意が必要です。また、意外と盲点なのは身だしなみの変化です。面接のために急に服装や髪型を変えると周囲に気づかれる可能性があるため、仕事終わりに面接に行く場合は、職場で着替えないように気をつけましょう。
保育士は年度途中に入社できる?
保育士は年度途中でも入社できます。保育園では、年度の途中でも人員が必要になることがあるため、随時採用を行っている施設もあります。
ただし、4月入社の求人に比べ、年度途中の求人数は少なくなる傾向があるため、注意が必要です。年度途中の入社の場合、十分な引き継ぎ期間を設けることが難しい場合があり、年度初めに比べて体系的な研修を受ける機会が少ない可能性もあります。
年度途中での転職を考えている場合は、比較的求人が少ない点や研修が少ない可能性がある点を踏まえて、希望する職場の採用状況や条件をよく確認することが大切です。
保育士はいつから転職活動を始めると良い?
保育士の転職活動は、希望する入職時期の3〜6ヶ月前から始めるのがおすすめです。早めに活動を始めることで、より多くの選択肢の中から希望に合った職場が見つかる可能性が高まります。また、履歴書や職務経歴書の作成、面接対策などの準備に十分な時間を確保することも可能です。
保育士が転職するタイミングをより詳しく知りたい方は、本記事の「在職中の保育士が転職活動を考えるタイミング」をチェックしてみてください。
保育士として働きながら異業種への転職を目指せる?
保育士として働きながら、異業種への転職を目指すことは可能です。まずは、保育士としての経験やスキルが、異業種でどのように活かせるかを考えてみましょう。たとえば、「子どもとの関わりで培ったコミュニケーション能力」や「保護者対応で身につけた対人スキル」などは、ほかの業種にも求められる能力です。
保育士が異業種への転職を考える場合は、自己分析を行い、自分の強みや転職の目的を明確にしましょう。転職エージェントに相談し、保育士から異業種への転職事例や、求められるスキルについてアドバイスを受けるのも効果的です。
まとめ
保育士が働きながら転職活動を行うには、スケジュール管理をしたうえで、計画的に進めることが大切です。希望に合う求人を見つけたときや4月に入職の求人が増える時期、今の職場に違和感を覚えたときが転職のタイミングに適しています。
転職活動は求人情報の収集から始まり、書類作成・面接・内定へと進みます。新しい職場が決まったら、早めに今の職場に退職の意思を伝えましょう。保育士が転職活動をする際は、自己分析や将来のキャリアを考慮し、複数の求人に応募するのがポイントです。また、転職サイトやエージェントの活用も効果的になります。
保育士が働きながら転職活動をするときの注意点として、「転職先が決まってから退職すること」や「職場で求人を見ないこと」「心身の健康を優先すること」が挙げられます。働きながらの転職活動に不安を感じる方には、転職エージェントの利用がおすすめです。
保育士として働きながら転職活動を進めたい方に向いているのが、保育業界に特化した転職エージェント「レバウェル保育士」です。「レバウェル保育士」では、経験豊富なアドバイザーがあなたの希望や状況に合わせて、効率的な転職活動をサポートします。
忙しい保育士の方も安心して理想の職場を見つけられるよう、丁寧にサポートするので、ぜひご利用ください。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。