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幼稚園教諭が転職するなら?転職先やタイミング・成功させるためのポイント
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幼稚園教諭のなかには、転職活動の進め方や選択肢などに悩んでいる方もいるかもしれません。幼稚園教諭が転職を考えたときは、理由を明確にしたうえで、次の職場は同業種か異業種か検討する必要があります。 この記事では、幼稚園教諭の転職の進め方や資格・経験を活かせる転職先をまとめました。幼稚園教諭が転職を成功させるポイントも解説しているので、自分に合った職場を探したい方はご一読ください。
この記事のまとめ
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幼稚園教諭が転職を考えたときは転職理由を明確にしておく
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幼稚園教諭の資格は学童保育やベビーシッターなどの仕事にも活かせる
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幼稚園教諭が転職を成功させるためには求人の詳細な情報を収集する
目次
幼稚園教諭が転職を考えたときはどうする?
幼稚園教諭が転職を考えたときは、理由を明確にしたうえで、次の職場は同業種と異業種どちらにするか決める必要があります。ここでは、幼稚園教諭が転職を考えたときに検討することをまとめました。
転職理由を明確にする
幼稚園教諭が転職を考えたときは、「なぜ今の職場を辞めたいか」「転職したい理由は何か」を検討します。「先輩との意見の違いにより働きづらさを感じるから」「行事の業務負担が大きく体力的にきついから」「自然体験に力を入れた幼稚園に興味があるから」など、転職を考えたきっかけを考えてみましょう。幼稚園教諭によくある転職理由については、「幼稚園教諭の転職理由とは?面接時の参考になる例文や伝え方のコツを解説!」の記事でまとめています。
同業種と異業種のどちらに転職するか決める
幼稚園教諭を続けるか異業種に挑戦するか、迷っている場合は転職理由をもとに決めましょう。「職場の人間関係が合わない」や「教育方針に共感できない」といった悩みは、ほかの幼稚園に転職すると解決できる可能性もあります。一方、体力的な問題や幼稚園での働き方が合わない場合は、異業種への転職を検討したほうが解決しやすいかもしれません。幼稚園教諭から転職する際の選択肢や流れは、以降の見出しで詳しく解説するので参考にしてみてください。
転職するタイミングを検討する
今の職場の退職を急いでいないのであれば、区切りの良い年度初めから入職できるように転職活動しましょう。ほかの幼稚園や保育園、認定こども園などへ転職するのであれば、年度末に退職し年度初めに新たな職場へ入職したほうが、スムーズな流れになります。また、「退職してから転職活動を始める」または「働きながら転職活動して内定をもらってから辞める」のどちらにするかも検討してみましょう。転職活動は半年以上かかることもあるため、タイミングを決めて早い段階で行動することが大切です。
幼稚園教諭向けの転職エージェントに相談する
「今の職場を辞めて、転職するべき?」「転職活動は何から始めたらいい?」などと悩んでいる場合は、幼稚園教諭向けの転職エージェントに相談するのがおすすめです。幼稚園教諭向けの転職エージェントでは、悩みや疑問をプロに相談できるため、転職活動が初めての方も安心して進められます。
保育業界専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」では、転職するか迷っている段階の相談も可能です。幼稚園教諭向けの求人も扱っているので、お気軽にお問い合わせください。
幼稚園教諭の資格を活かした転職先の選択肢
子どもと関わる仕事を続けたい場合、幼稚園だけでなく、学童保育支援員やベビーシッターといった選択肢もあります。ここでは、幼稚園教諭の資格が活かせる転職先を紹介するので、参考にしてみてください。
ほかの幼稚園
今の職場環境や働き方などが合わないものの、幼稚園教諭自体を続けたい方は、ほかの幼稚園への転職を検討してみましょう。ほかの幼稚園に転職する場合は、「◯◯の教育方針に携わりたい」「子育てとの両立のために通勤時間を短くしたい」など、今の悩みを解決できる職場を条件に探すのがポイントです。幼稚園によって、施設設備や職員の年齢層、雰囲気などは異なるため、可能であれば事前に園見学をさせてもらい、詳細な情報を収集しましょう。
学童保育の職員
学童保育施設では小学生を預かるため、幼稚園とは年齢層が異なるものの、子どもと関わった経験やスキルを活かせるでしょう。学童保育施設において無資格で働く場合は「学童指導員」、任用資格を取得して働く場合は「放課後児童支援員」になります。幼稚園教諭免許状を持っている方は、学童保育施設での実務経験がなくても放課後児童支援員の認定資格研修を受講することが可能です。興味がある方は、「学童保育は資格なしでOK?指導員・放課後児童支援員の違いや資格の取り方」の記事も参考にしてみてください。
ベビーシッター
ベビーシッターは、子どもの自宅や保護者から指定された場所で、食事や遊びなど生活全般のサポートをする仕事です。年齢に応じた遊びの提案や生活習慣の指導など、幼稚園教諭として培った経験は、ベビーシッターの仕事でも役立ちます。ただし、家事や習い事の送迎など、幼稚園教諭とは違った仕事を任される可能性がある点には注意が必要です。
ベビーシッターは無資格でも働けますが、幼稚園教諭免許状や保育士の資格は知識やスキルの証明となり、保護者からの信頼を得られやすくなるでしょう。詳しくは、「ベビーシッターとは?仕事内容や資格、働くメリット・デメリットを解説」の記事でも解説しています。
幼児教室の先生
リトミックや英会話、知育教室など幼児教育に関心の高い方は、教室の先生として働く選択肢もあります。幼児教室の仕事は、幼稚園教諭の経験を活かしつつ、より専門的な領域でスキルを磨けることがメリットです。たとえば、リトミック指導者やモンテッソーリ教師、運動保育士などは、民間が認定する資格があります。資格を取得すればプラスアルファの専門スキルをアピールでき、転職活動に役立つでしょう。
詳しくは、「リトミック指導者とは?役割や仕事内容、資格取得の方法を解説」「モンテッソーリ教師資格を保育士が取得するには?選ぶポイントや費用も解説」「運動保育士とは?具体的な仕事内容や資格取得の方法、コース別の概要を解説」の記事も参考にしてみてください。
フリーランスとして独立
幼稚園教諭は、子育てアドバイザーや幼児向け教室の運営など、自分の得意分野を活かしてフリーランスとして独立する道もあります。SNSやブログを活用した情報発信や子育てに関する相談業務や講座を開催するなど、フリーランスにはさまざまな働き方があるでしょう。フリーランスは、働く時間や内容を自分で決められる自由度の高さが魅力です。ただし、基本的には自ら営業して仕事を獲得する必要があるため、収入が不安定になりやすい点には考慮しておく必要があります。
保育士資格を持つ幼稚園教諭が転職できる職場
保育士資格を持っている幼稚園教諭は、より幅広い職場で活躍できる可能性があるでしょう。ここでは、保育士資格と幼稚園教諭経験の両方を活かせる、主な転職先を紹介します。
保育園(認可・認可外)
保育園への転職を検討している方は、以下の認可保育園と認可外保育園の特徴やメリット・デメリットについて参考にしてみてください。
認可保育園
認可保育園は職員の配置や施設設備などが国の基準に沿って運営されているため、保育士が働く環境も整っていることがメリットです。また、補助金を受けて運営されており、給与や手当なども安定しやすいでしょう。ただし、規模の大きな園では、普段の保育業務や行事などの仕事量が多くなるかもしれません。
認可保育園には、公立と私立の園があります。公立で公務員保育士として働けば、より安定した給与や福利厚生を得やすくなります。なお、公立で働くには自治体の公務員試験に合格する必要があるため、私立に比べ入職が難しいこともあるでしょう。詳しくは、「認可保育園とは?3つの特徴や入園の条件、認可外保育園との違いを解説」の記事も参考にしてみてください。
認可外保育園
認可外保育園は、国の認可を受けていませんが、「認可外保育施設指導監督基準認可外保育施設指導監督基準」の職員配置や施設設備の基準に沿って運営されています。認可外保育園のなかには、夜間保育施設や企業内保育所などがあり、より幅広い保護者のニーズに対応するために認可を受けていない施設もあるようです。
転職により給与アップを目指したい方は、認可外保育園のなかでも24時間保育や夜間保育施設を選ぶと、夜勤に対する深夜の割増賃金や手当によって日勤より稼げる可能性があります。また、小規模な園を希望するのであれば、企業内保育所や院内保育所、病児保育などが選択肢になるかもしれません。詳しくは、「認可外保育園(無認可保育園)とは?認可との違いや保育士の働き方を解説」の記事も参考にしてみてください。
出典
東京都福祉局「認可外保育施設について」(2025年11月4日)
認定こども園
認定こども園は幼稚園と保育園の特徴を融合した施設で、教育と保育の両方を提供します。幼稚園教諭免許状と保育士資格の両方を持っている方は、保育教諭として認定こども園で働くことが可能です。「教育も保育もどちらも大切にしたい」「子どもと関わる時間を長く持ちたい」と希望する方にとって、幼稚園での経験を活かせる魅力的な転職先になるかもしれません。詳しくは、「認定こども園とは?主なタイプや保育園と幼稚園の違い、働くポイントを解説」の記事でも解説しています。
児童福祉施設・児童養護施設
保育士資格を持っている幼稚園教諭の方は、乳児院や母子生活支援施設、児童発達支援センターなどの児童福祉施設に転職できる可能性があります。また、家庭での生活が困難な子どもたちの社会的養護を行う入所施設「児童養護施設」でも、保育士資格を活かして働くことが可能です。保護者の代わりとなって、子どもの生活習慣のサポートや心のケアなどを担当します。責任は大きいですが、その分やりがいも感じられるでしょう。
「乳児院とは?施設の役割や保育士の仕事内容、働くメリットを解説」や「児童養護施設の保育士とはどのような仕事?役割や働くメリット・デメリット」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
家庭的保育(保育ママ)
家庭的保育(保育ママ)は、自治体の基準に沿って自宅に保育スペースを確保し、主に0歳から2歳の乳幼児を少人数で預かる保育サービスです。保育ママとして働く条件は自治体によって異なりますが、乳児を育てた経験や保育士、幼稚園教諭といった条件を満たしたうえで、研修を受けると認定を受けられます。
アットホームな雰囲気の保育を実施したい方や、自宅で保育事業を展開したい方は、家庭的保育が選択肢になるでしょう。興味がある方は、「保育ママ(家庭的保育事業)とは?必要資格や開業条件、働くメリットを解説」の記事も参考にしてみてください。
幼稚園教諭から転職可能な異業種・異職種
幼稚園教諭の知識や経験は、異業種への転職にも役立つ可能性があります。ここでは、幼稚園教諭から転職可能な異業種・異職種の主な選択肢をまとめました。
小学校教諭
幼稚園教諭免許状を持っている方は、小学校教諭の免許状が通常よりも取得しやすくなる場合があります。自治体によって免許状取得の条件は異なりますが、「東京都公立学校教員採用」では、常勤の幼稚園教諭として3年経験があると、通常より必要な単位数が少なく、教育実習も不要で小学校教諭の免許状が取得可能です。
なお、小学校教諭として勤務するには、免許状取得後に採用試験を受ける必要があります。小学校教諭免許状は、働きながら取得しやすいように通信教育を展開している大学もあるため、目指す場合は自治体や近くの大学の情報を確認してみましょう。
出典
東京都「東京都公立学校教員採用」(2025年11月4日)
育児や教育関連の一般企業
子ども向けのアパレルやおもちゃ、教材などを扱う企業では、幼稚園教諭の知識や経験を活かして働けるでしょう。たとえば、一般企業では、育児関連商品やおもちゃの企画開発や幼児向け教材の営業といった職種があります。子どもと直接関わる機会は減りますが、成長や教育を支える仕事ができる点が魅力です。また、一般企業は勤務時間が固定されていたり、休みがカレンダーどおりに設定されていたりして、幼稚園とは違った働き方ができる可能性があります。
接客業や販売職
一般企業に転職する際、接客業や販売職であれば子どもとの関わりがある仕事に就けるかもしれません。具体的には、おもちゃや育児向けの商品を扱う店舗の販売職、テーマパークでの接客業、子どものあそび場のスタッフなどです。幼稚園とは異なる関わり方になりますが、子どもや保護者向けに商品の販売や接客することになるため、幼稚園教諭の経験で培ったコミュニケーション能力が活かせるでしょう。
事務職
事務職のなかには、特別なスキルや経験が問われない求人もあるため、幼稚園教諭も転職できる可能性があります。選考の際は、幼稚園で経験したシフト管理や資料作成、保護者との連絡調整などの事務作業をアピールするのも手です。ただし、事務職は人気の職種でもあるため、倍率が高い場合は経験者が有利になるかもしれません。面接時には、幼稚園教諭として働くなかで培った、コミュニケーション能力や連携スキルなど、事務職でも活かせる強みをアピールする必要があるでしょう。
介護職
幼稚園教諭を辞めたあとも、「人と関わる仕事を続けたい」「支援を通じてやりがいを感じたい」といった方は、介護職が選択肢の1つになるかもしれません。幼稚園教諭として培った相手に寄り添う姿勢やコミュニケーション能力は、介護の仕事でも活かせます。また、介護職は現場で経験を積みながら、介護福祉士やケアマネージャーなどの資格取得を目指せるため、将来的にキャリアアップの道も広がるでしょう。
幼稚園教諭が同業種か異業種か転職先に迷ったら?
幼稚園教諭が同業種か異業種か転職先に迷ったときは、学生時代の初心に立ち返ったりキャリアアドバイザーに相談したりして、冷静に検討することが大切です。ここでは、同業種か異業種か転職先に迷っている幼稚園教諭に向けて、どのように決めれば良いか対処法を紹介します。
幼稚園教諭になった理由を振り返る
同業種か異業種か転職先に迷ったときは、幼稚園教諭になりたいと思った理由やきっかけなどを振り返り、辞めても後悔しないか検討してみましょう。「子どもの笑顔が好き」「自分が幼稚園のときの◯◯先生を目標にしていた」など、初心に立ち返ると「もう少し頑張ってみようかな」と働く意欲が湧くかもしれません。また、今の職場では幼稚園教諭として働くモチベーションが低下していても、ほかの幼稚園に転職すれば気持ちを切り替えられる可能性がある点も視野に入れておきましょう。
転職先別のメリット・デメリットから検討する
ほかの幼稚園へ転職する場合と異業種へチャレンジする場合、それぞれのメリット・デメリットから検討してみるのも手です。ここでは、転職先別の主なメリット・デメリットを解説します。
ほかの幼稚園に転職するメリット・デメリット
ほかの幼稚園へ転職するメリットは、異業種より転職活動がスムーズに進みやすいことです。同業種であれば、前職での経験やスキルをもとに、転職先で活かせる強みを具体的にアピールできます。また、入職後の仕事内容を覚えたり職場環境に慣れたりするハードルが低くなる点もメリットです。
一方、ほかの幼稚園への転職は、職場環境や働き方、待遇などがあまり変わらないこともあるため、前職と同じような問題にぶつかりやすい点はデメリットです。同業種へ転職する際は、今の職場での悩みを解決できる職場であるか、情報収集をしたうえで検討しましょう。
異業種に転職するメリット・デメリット
異業種に転職するメリットは、幼稚園教諭とは違った働き方ができることです。転職先によっては、プライベートと両立しやすい勤務時間や休日の取り方が実現できるかもしれません。また、新たなスキルを身につけたり専門知識を身につけたりするきっかけにもなります。
ただし、未経験だと入職が難しい業界や職種もあるため、同業種より転職活動が難航する可能性がある点には注意が必要です。また、入職後は一から経験を積む必要があり、仕事への意欲が問われるでしょう。
キャリアアドバイザーに相談する
転職先に迷ったときは、転職エージェントでキャリアアドバイザーに相談してみましょう。キャリアアドバイザーとは、求職者と企業のマッチングを支援する専門職です。求人紹介だけでなく、キャリアプランの提案を受けられます。幼稚園教諭の場合は、保育業界に特化した転職エージェントで、業界に精通したプロからアドバイスをもらうのがおすすめです。
保育業界専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」では、今の状況や悩み、経験などを丁寧にヒアリングしたうえで、あなたに合ったキャリアプランをご提案します。サービスはすべて無料なので、お気軽にご相談ください。
幼稚園教諭の転職活動の流れ
ここでは、幼稚園教諭が転職活動する際の主な流れを紹介します。転職を決めたらどのような流れで内定獲得まで進めるか、参考にしてみてください。
1.希望条件を挙げる
転職を決めたら、業界や職種、給料、働き方などの希望条件を挙げてみましょう。「音楽に力を入れている幼稚園」「通勤時間は往復1時間以内」「年収は◯◯万円以上」など、具体的な条件を検討します。希望条件は求人選びの判断基準となり、なるべく具体的に挙げておいたほうがミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。
なお、幼稚園教諭向けの転職エージェントを利用する際は、キャリアアドバイザーと相談しながら希望条件を決めることも可能です。何を重視したら良いか迷っている場合は、プロに相談しながら希望条件を詰めていきましょう。
2.求人探しをする
希望条件が決まったら、転職サイトや転職エージェント、ハローワークなどで求人を探します。転職サイトを利用する際は、志望する業界に特化したサービスを利用すると、効率良く求人を探せるでしょう。また、ハローワークでは、地元の求人や幅広い求人と出会いやすいことが特徴です。
仕事や育児などで忙しい方は、転職エージェントでの求人探しを検討しましょう。転職エージェントでは、希望条件をもとにキャリアアドバイザーが求人を紹介してくれるため、探す手間が省け、休憩時間や通勤時間などスキマ時間を使って応募先を検討することも可能です。
3.応募と選考対策をする
志望先が決まったら、求人情報に従って応募し選考対策をしましょう。履歴書や職務経歴書などは、ハローワークや転職エージェントなどに添削してもらうと効果的です。内容に関するアドバイスだけでなく、自分では気づけない誤字脱字などのチェックもしてもらえるでしょう。また、模擬面接を受けると本番を想定した練習ができるため、回答内容や表情、入退室の仕方などで改善点が見つかるかもしれません。
4.書類選考や面接を受ける
志望先にエントリーしたあとは、期日までに履歴書や職務経歴書を送付して書類選考を受けます。ハローワークや転職エージェントを利用して応募した場合は、事前に書類選考や面接の流れについて詳細を確認しておいてください。基本的には書類選考に通過後、案内に沿って面接を受けます。一般的な面接当日の服装はスーツです。服装自由や私服OK、私服指定といった場合であっても、ジャケットやブラウスなど、きちんとした印象を与えられる服装にしましょう。
5.内定をもらう
最終選考に通過すると、内定通知を受け取ることになります。内定通知後は、入職のスケジュールや必要な手続きについて案内があるのが一般的です。なお、働きながら転職活動している場合、基本的には内定をもらったあと、今の職場へ退職の意思を伝えます。今の職場の退職日と内定先に入職する日のスケジュール調整が必要になるため、退職の意思はなるべく早めに伝えて手続きを進めましょう。
幼稚園教諭が転職を成功させるためのポイント
幼稚園教諭が転職を成功させるためには、求人選びや情報収集、自己分析などのポイントを押さえておくことが大切です。転職活動を進める際は、以下で解説するポイントを参考にしてみてください。
希望条件に優先順位を付けたうえで求人を探す
求人を探すなかで転職の軸がブレるとミスマッチを起こす可能性があるため、希望条件には優先順位を付けるのが大切です。たとえば、「1.正社員」「2.賞与がある」「3.年間休日125日以上」のように優先順位を付けます。優先順位を付けるのが難しい場合は、絶対に譲れない条件と、妥協できる条件に分けておくのも手です。前職の退職理由に関する条件は優先順位を高くしておいたほうが、転職後に同じ悩みを抱える状況を防ぎやすくなるでしょう。
志望先の詳細な情報を収集する
志望先の職場が本当に自分に合っているのか検討するためには、詳細な情報を収集することが重要です。たとえば、幼稚園や保育施設に転職する場合、可能であれば園見学をさせてもらいましょう。園見学では、職員が子どもたちと関わる姿や施設設備などを自分の目で確認できます。
また、詳細な情報を得るためには、転職エージェントを利用するのも手です。転職エージェントでは、求人票には載っていない給料や手当に関する詳細な情報や、職場の雰囲気などを教えてくれることもあります。また、疑問点があれば志望先に代理で質問してくれる場合もあるため、不安を解消しながら応募先を決められるでしょう。
自己分析でアピールできる強みやスキルを洗い出す
選考で自分のことをアピールするためには、自己分析をして強み・弱み、スキルなどを洗い出しましょう。社会人経験を経て、新卒のときとは違った、新たな強みやスキルが身についているかもしれません。自己分析の方法には、「自分史を作る」「仕事のなかでの得意・不得意を挙げる」「成功・失敗体験を振り返る」などがあります。また、職場の同僚や友人、家族といった身近な人に自分の長所・短所などについて意見を聞くといった、他己分析するのも手です。
転職のタイミングに注意する
転職を成功させるためには、求人探しや選考を受けるタイミングに注意しましょう。たとえば、幼稚園や保育園では、年度初めが人員配置の変更のタイミングであり、10月ごろから求人が出始め、1〜2月ごろを過ぎると求人が減っていく可能性があります。より多くの求人から志望先を選んだほうが自分に合った職場を見つけやすくなるため、求人に関する情報収集は早めにしておきましょう。
幼稚園教諭が転職を考える際によくある質問
ここでは、幼稚園教諭が転職を考える際によくある質問に、Q&A形式で答えます。
幼稚園教諭によくある転職理由は?
東京都の「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)(p.9)」によると、保育士を辞めた理由で多いのは、「職場の人間関係」や「仕事量が多い」「給料が安い」などです。保育士の仕事に関する悩みや待遇などへの不満は、転職理由に通じることもあるでしょう。転職理由を求人探しの条件に含めると、新たな職場でのミスマッチを防ぎやすくなります。また、自己分析のきっかけにもなるため、今の職場での悩みや新たな職場で叶えたいことなどを整理したうえで、転職理由を考えてみましょう。
出典
東京都「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」(2025年11月11日)
幼稚園教諭が履歴書に書く志望動機のポイントは?
履歴書の志望動機は、必要な情報に絞って簡潔に書くのがポイントです。経験やスキル、強みなどを詰め込み過ぎると、かえって伝わりづらくなる恐れがあります。面接で深掘りした内容を話すことを前提として、伝えたいことは要点を絞って書いてみましょう。また、自分の良い面をアピールするために、ポジティブな言葉や表現を意識して書くことが大切です。詳しくは、「幼稚園教諭の履歴書の書き方を転職者向けに解説!志望動機の例文も紹介」の記事も参考にしてみてください。
幼稚園教諭が転職の面接で自己PRできることは?
ほかの幼稚園や保育園などに転職する場合は、子どもたちとの関わりで大事にしていたことや行事での経験、問題を解決したエピソードなどから、自己PRを考えてみましょう。リーダーや役職経験などをアピールするのも手です。また、異業種へ転職する場合は、ほかの職員と連携した経験や保護者との信頼関係を構築したエピソードなど、汎用的なスキルを自己PRすると評価につながりやすくなります。
まとめ
幼稚園教諭が転職を考えるときは、まず転職理由を明確にし、同業種か異業種かを決めることが大切です。幼稚園教諭の資格や経験を活かせる転職先として、学童保育支援員やベビーシッター、幼児教室の先生などがあります。また、保育士資格も持っている場合は、保育園や認定こども園など、より選択肢が広がるでしょう。
異業種への転職では、子ども向けの一般企業や接客業、事務職なども視野に入れられます。転職先選びに迷った場合は、幼稚園教諭を目指した初心に立ち返ったり、保育業界専門の転職エージェントに相談したりするのがおすすめです。レバウェル保育士では、キャリア相談や求人紹介、選考対策など、幼稚園教諭の転職活動を手厚くサポートしています。転職に関する悩みや幼稚園教諭としてのキャリアプランなど、お気軽にご相談ください。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。















