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保育士の自己分析のやり方を解説!行うメリットや転職活動で活かす方法も
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転職を考えている保育士の中には、「自分の強みや課題は何か知りたい」という方もいるのではないでしょうか。自己分析すると、自分自身を深く理解でき、どのように保育の仕事と向き合っていくべきなのかがわかります。 この記事では、保育士が転職する際に、自己分析が必要な理由や効果的に行う方法を解説します。また、保育士が自己分析を行うメリットや履歴書や面接で活かす方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
保育士の転職で自己分析が必要な理由
保育士が自己分析せず、自分の希望や適性を明確にしないまま転職活動を進めると、ミスマッチが起こりやすくなります。たとえば、保育士が「人間関係を良くしたい」「今より高待遇の職場に行きたい」といった漠然とした理由で転職すると、後々に「思っていた職場環境と違った」と感じる可能性があるでしょう。
保育士は自分自身のことを理解していなければ、職場選びの基準が定まりません。そのため、保育士が転職を成功させるためには自己分析を行い、自分に合った園を見極める必要があります。
保育士が効果的に自己分析する方法
保育士が効果的に自己分析する方法として、自分史を作成したり、キャリアを深く掘り下げたりすることが挙げられます。ほかにも、自分の強みと弱みを整理したり、成功体験や失敗体験を振り返ったりします。家族や友人、同僚などの第三者に自分に関する意見を聞く方法で他己分析を依頼するのも効果的です。
ここでは、保育士が効果的に自己分析する方法を解説します。
「自分史」を作成してみる
保育士が自己分析を行う際に有効な方法の1つが、自分史を作成することです。自分史では学生時代から保育士としての経験を時系列順で整理し、それぞれの出来事や印象に残ったこと、学んだことを書き出します。自分史を作成すると、自分の価値観や強みを客観的に把握できるでしょう。
自分史の作例は以下のとおりです。
時期 | 印象に残っていること | 印象に残っている理由 | 学んだこと |
学生時代(中学や高校など) | 部活でリーダーを務めた | チームをまとめる難しさを感じた | 協調性や責任感を持つことの大切さを学んだ |
保育学生の時代 | 保育実習で担当した子どもたちと信頼関係を築けた | 子どもたちと上手く関われず悩んだが、対応を試行錯誤して改善できた | 子ども一人ひとりの個性を理解することの重要性を理解できた |
○○保育園
20○○~20○○ | 初めてのクラス担任で保護者対応に苦労した | 保護者とのコミュニケーションの重要性を実感した | 保護者との信頼関係の築き方を習得した |
○○保育園
20○○~現在 | 新しい保育カリキュラムの導入を担当した | 自分の意見を取り入れてもらえた達成感を味わった | 保育の幅を広げるために学び続ける大切さを実感した |
保育士が自分史を作成する際には、自身の経験をできるだけ具体的に書き出すことがポイントです。自分史にはポジティブな経験だけでなく、苦労したことや挫折したことも書くと、そこから学んだことや自己の成長につながった経験を洗い出せるでしょう。自分史を作ると、転職活動の際に「自分が何を大切にしているか」「どのような園が自分にすのか」を明確にできるメリットがあります。
今までのキャリアを掘り下げる
これまでの保育士としての経験を振り返り、「園でどのような役割を担い、どのようなことにやりがいを感じたのか」を整理します。仕事の中で、得意なこと・苦手なことを洗い出すと、自分に合った職場が見えてくるでしょう。自分が保育士として働いてきた園ごとの違いや、どのような環境が働きやすかったのかを明確にするのも大切です。
自分の強みと弱みを整理する
保育士は自分の強みと弱みを理解すると、自分の個性が明確になり、今後のキャリアを考える際にも役立ちます。保育士が自分の強みと弱みを分析する際には、下記のように表でまとめるのがおすすめです。
項目 | 強み | 弱み |
コミュニケーション | 保護者との信頼関係を築ける | 初対面の人と話すのが苦手 |
保育技術 | 子ども一人ひとりに合わせた声かけができる | 制作活動のアイデアが少ない |
仕事の進め方 | チームで協力して働ける | 書類作成に時間がかかる |
自分の強みと弱みを書き出す際には、周囲の人によく言われることや、子どもたちや保護者の反応を思い返したりしてみましょう。
成功体験や失敗経験を振り返る
保育士としての成功体験や失敗経験を振り返ると、自分の得意な点や改善すべきポイントを理解するのに役立ちます。成功体験では、「どのような状況でどのような行動をとって何が上手くいったのか」を整理しましょう。たとえば、「行事の準備を効率良く進めて成功した」「人見知りの子どもと信頼関係を築けた」など、保育園での具体的なエピソードを振り返ると自分の強みが明確になります。
上手くいかなかった理由やどうすれば改善できるかを考えれば、失敗から学べます。たとえば、「保護者対応で報告の仕方を間違えた」「業務の優先順位をつけなかったために、時間管理に苦労した」という経験を振り返り、同じミスを繰り返さないための対策を考えると今後に活かすことができるでしょう。
可能であれば他己分析も行う
自己分析だけでは気づきにくい自分の強みや課題もあるでしょう*。そんな時には、他己分析を行うのがおすすめです。他己分析を依頼する際には、できるだけ率直な意見を伝えてくれる人に依頼してください。また、、*他己分析では強みだけでなく、改善すべき点も教えてもらえるため、バランスのとれた分析ができるのが魅力です。
保育士の同僚や先輩など、実際に一緒に働いた経験がある人からは、自分の仕事に対する姿勢やスキルに関して具体的な意見をもらえるでしょう。質問内容をあらかじめ考えておくと、相手が答えやすくなり、スムーズに進められます。
保育士が自己分析する3つのメリット
保育士が自己分析すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、保育士が自己分析する3つのメリットを解説します。
1.自身の保育観や経歴を再確認できる
保育士は自己分析を行うと、これまでの経験や自分が大切にしている価値観を改めて整理できます。保育士は日々忙しく、業務に追われている人もいるでしょう。そのため、自分がどのような保育をしたいのか、何を大切にしているのかを考える機会が少なくなりがちです。しかし、保育士が自己分析を通して過去の経験を思い返すと、自分の保育観を再認識できます。また、保育士がこれまでのキャリアを振り返ると、自分がどのような環境で成長し、どのような業務が得意なのかも明確にできるのもメリットです。
2.キャリアプランが明確になる
自己分析すると、将来的にどのような保育士として働きたいのかというキャリアプランを明確にできます。たとえば、「将来的には園長や主任を目指したい」「保育の専門的な知識を深めたい」など、自分の目標が具体的になると、保育士としての方向性が定まりやすくなるでしょう。保育士は目指すキャリアによって、選ぶべき職場の環境や待遇、研修制度の充実度などが異なるため、自己分析を通じてキャリアの軸を固めることが大切です。
3.長く働ける転職先を見つけられる
自己分析を行うと、自分にとって働きやすい環境や、やりがいを感じる仕事のポイントを明確にできるため、長く働ける職場を見つけやすくなるでしょう。たとえば、保育士がこれまでの職場で「どのようなときにやりがいを感じたか」「ストレスを感じるのはどのような場合か」などを振り返ると、自分に適した職場が見えてくるでしょう。
また、自己分析を通じて自分が職場に重視するポイントが明確になり、求人を比較する際に判断しやすくなります。自己分析で得た気づきをもとに、「この園は自分の保育方針に合っているか」や「職場の雰囲気は自分に合いそうか」といった視点で求人を見極めると、長く勤務できる環境を選択できるでしょう。
保育士が自己分析を履歴書や面接で活かす方法
自己分析すると、履歴書や面接で説得力のあるアピールができます。ここでは、保育士が自己分析を自己PRや志望動機に活かす方法を解説します。
保育士の自己分析を自己PRで活かす場合
保育士の自己PRでは自分の強みを伝える際に、それを裏付ける具体的なエピソードを交えると、より説得力のあるアピールをすることが可能です。自己分析を通じて自分の得意分野や仕事に対する姿勢が明確になり、保育士としての魅力を伝えやすくなるでしょう。保育士が自己PRで「子ども一人ひとりに寄り添った対応ができる」という強みを伝えたい場合、「クラスになかなか馴染めない子どもがいた際、少しずつ関わりながら安心できる環境を作ることで子どもが笑顔で過ごせるようになった」といった具体的なエピソードを添えると採用担当者の印象に残る可能性も高くなります。
保育士が自己PRを作成する際は、「自分の強みはどう活かせるのか」も意識することが大切です。保育士の自己PRでは、自己分析で明確になった自分の強みを仕事に活かす方法も伝えましょう。
保育士の自己分析を志望動機で活かす場合
保育士が志望動機を作成する際は、「なぜこの園を選んだのか」を伝えることが大切です。保育士は自己分析を通じて自分の経験や価値観を整理し、志望先の園の方針や特徴と結びつけて説明すると、説得力のある志望動機になります。保育士は志望動機として志望先の保育園に魅力を感じたことを伝えるだけでなく、自身の経験を交えて園に共感できた理由を説明すると、採用担当者に納得してもらいやすくなるでしょう。
また、志望動機に「自分はこの園でどのように貢献できるのか」を含めるのも効果的です。保育士が志望動機を作成する際は、自己分析で今までに培ってきたスキルを洗い出し、経験を活かして志望先の園に貢献したいという姿勢を示しましょう。
保育士の自己分析に関するよくある質問
ここでは、保育士の自己分析に関する質問に、Q&A形式でお答えします。
保育士経験が浅くても自己分析はできますか?
保育士としての経験が浅くても、自己分析は十分に可能です。保育士の経験が浅かったり、未経験だったりする場合も学生時代の出来事や他業種での経験を振り返ると、自分の得意なことや大切にしている考え方を見つけられます。自己分析の方法がわからない場合は、本記事の「保育士が効果的に自己分析する方法」を参考にしてください。
自己分析をしないと転職はどうなりますか?
保育士が自己分析をせずに転職活動を進めると、自分に合わない職場を選んでしまい、ミスマッチが起きる恐れがあります。保育士が転職を考える際には、自分の価値観や働き方の希望を整理し、どのような園が自分に合っているのかを明確にしましょう。自己分析が難しいと感じる保育士は、転職エージェントを活用するのも1つの方法です。転職エージェントを活用し、専門のアドバイザーに相談すると、自分に合った職場の探し方や自己分析の進め方に関してアドバイスをもらうことが可能です。
まとめ
保育士の転職において、自己分析は重要な役割を果たします。自己分析すると、自身の保育観や働き方の希望を明確にし、ミスマッチの少ない職場選びが可能になるでしょう。保育士が自己分析を行うには、自分史を作成してこれまでの経験を振り返ったり、強みや弱みを整理したりする方法があります。ほかにも、成功体験や失敗体験を分析したり、他己分析で他者の意見を参考にするのも効果的です。
保育士が自己分析を行うメリットは、「自身の保育観や経歴を再確認できる」「キャリアプランが明確になる」「長く働き続けられる転職先を見つけやすくなる」などが挙げられます。自己分析は、履歴書や面接において自己PRや志望動機を具体的に伝えるのにも役立つでしょう。保育士が転職を成功させるためには、自己分析を行い、自分に合った園を見極めることが大切です。
「自己分析が上手くできず、自分に合う職場がわからない」という保育士は、「レバウェル保育士」を利用するのも1つの手です。保育士に特化した転職サイト「レバウェル保育士」では、プロのアドバイザーに相談しながら効率的に自己分析を進められます。
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執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。