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保育士試験の実技はどれがいい?分野ごとの向いている人や選択のコツを解説
- #保育士試験

保育士試験を受験する場合、「実技はどれがいい?」と悩むかもしれません。保育士試験の実技は、自分が得意としている分野や、練習が苦にならないものを選ぶことが大切です。 この記事では、保育士試験の音楽・造形・言語、ぞれぞれの実技に向いている人の特徴をまとめました。実技試験の合格に向けた選び方のコツや対策のポイントなども解説するので、参考にしてみてください。
この記事のまとめ
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保育士試験の実技は自分の得意としていることや経験がある分野を選ぶ
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実技試験合格を目指すためには、必要な能力と自分の強みを照らし合わせる
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実技の選択に迷ったら、音楽・造形・言語それぞれの過去問を実践してみる
目次
保育士試験の実技はどれがいい?
保育士試験でどの実技を選択するか迷ったときは、自分の得意としている分野や練習が苦にならないものを選びましょう。保育士試験の実技は、音楽・造形・言語のなかから2つ選択し、両方とも合格する必要があります。どの実技を選択するかは、保育士試験の受験申請時までに決めなければいけません。
各分野の試験内容や過去問などの詳細を確認したうえで、どの実技であれば合格を目指せそうか検討することが大切です。実技試験の内容については、「保育士実技試験の内容は?各分野の概要や受験対策、当日の持ち物を解説」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
保育士試験で「音楽」の実技が向いている人
楽譜が読める人や、ピアノまたはギターを弾ける人は、音楽の実技試験に向いている可能性があります。ここでは、保育士試験で「音楽」の実技が向いている人の特徴を解説するので、参考にしてみてください。
楽譜が読める人
楽譜を見て音の高さやリズムを理解できる人は、音楽の実技試験に向いているでしょう。基本的な楽譜の読み方を知っていれば、短期間の練習で合格を目指せるかもしれません。音楽の実技は、課題曲の楽譜をもとに、子どもに歌って聴かせることを想定して、ピアノまたはギターを弾く試験です。課題曲は、一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ」のWebサイトで事前に発表されるため、過去のものも参考に、音楽を選択するかどうか検討してみましょう。
出典
一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ」(2026年1月20日)
ピアノまたはギターを弾ける人
音楽の実技試験で選択できる楽器は、ピアノまたはギターとなっており、どちらかの演奏経験がある人は、音楽の実技試験に向いているでしょう。音楽の実技試験では、基本的なピアノやギターのスキルだけでなく、子どもたちに向けた演奏や歌なども評価対象になります。演奏の上手さだけでは合格できないため、経験があっても油断せず、試験内容をよく確認したうえで対策しましょう。ピアノの実技試験について詳しくは、「保育士試験の実技「ピアノ」の概要とは?楽譜の選び方や合格対策も解説!」の記事で解説しています。
保育士試験で「造形」の実技が向いている人
絵を描くことが好きな人や、人前に立つのが苦手な人は、造形の試験に向いているでしょう。ここでは、保育士試験で「造形」の実技が向いている人の特徴を解説します。
絵を描くことが好き・得意な人
造形の実技は、指定されたテーマに沿って絵を描く試験のため、絵を描くことが好きな人や得意な人に適しているでしょう。保育士試験の造形では、保育の現場で子どもたちに見せることを想定した、親しみやすい絵を描く能力が求められます。芸術センスの高い作品が求められるわけではないため、絵を描く経験が少なかった方も、過去問を参考に試験対策し、練習を重ねることで合格を目指せるでしょう。
人前に立つのが苦手・緊張する人
造形の実技は、試験中に書いた絵を提出する試験になるため、人前で話したりパフォーマンスしたりするのが苦手な人に向いているでしょう。音楽と言語は試験官の前で披露する内容なため、人前に立つのが苦手・緊張するといった方は、造形を1つの選択肢に入れておくと心配要素を減らしやすくなります。造形の試験について詳しくは、「保育士試験の造形に合格するコツは?効果的な練習方法や減点を防ぐポイント」の記事を参考にしてみてください。
保育士試験で「言語」の実技が向いている人
人前で何かを披露したり話したりするのが得意な人は、言語の実技試験に向いているでしょう。ここでは、保育士試験で言語の実技が向いている人の特徴を解説します。
演劇やダンスなどの経験がある人
演劇やダンスなど、人前での発表やパフォーマンス経験がある人は、言語の実技に向いている可能性があります。言語は、子どもたちに向けた状況を想定して、試験官の前で昔話や物語を実技する試験です。声の大きさや抑揚、表情の変化、身振り手振りなどにより、聞き手となる子どもを引き込む技術が評価されます。演劇やダンス経験があれば、物語の登場人物になりきったり、テーマに沿った動きやセリフ回しなどの表現力を発揮しやすくなるでしょう。
人前で話すのが得意な人
人前で話すことに慣れている人や得意な人は、言語の実技試験に向いているでしょう。言語の実技試験では、試験官の前で堂々と読み聞かせや表現しなければいけません。学生時代や社会人経験などを振り返り、プレゼンテーションや接客などの経験がある人は、言語の試験を抵抗なく受けられる可能性があります。
また、育児経験があり、子どもに絵本の読み聞かせをしていた人も、言語の試験に向いているかもしれません。詳しくは、「保育士試験の言語で合格するコツとは?台本作りや練習方法も解説」で解説しているので、参考にしてみてください。
保育士試験の実技合格に向けた選び方のコツ
保育士試験の実技でどれを選択するかは、必要な能力と自分の強みを照らし合わせたり、過去問を実践してみたりして検討するのがコツです。ここでは、実技分野の選択で迷っている方向けに、選び方のコツを解説します。
合格に必要な能力と自分の強みを照らし合わせる
実技試験の選択では、各分野で求められる能力と自分の強みを客観的に比較することが大切です。たとえば、音楽はピアノやギターの演奏技術だけでなく、表現力も求められるため、人前でのパフォーマンス経験があると役立つかもしれません。造形は、当日にならないと課題が分からないため、柔軟な対応力がある人に向いている可能性があります。また、言語の実技は、ストーリーを覚える記憶力が必要になるでしょう。
実技試験に合格するためには、自分の強みを活かしながら、限られた期間内でスキルが習得できる分野を選ぶことが重要です。
実技の試験内容を実践してみて検討する
どの実技を選ぶか迷ったときは、実際に各分野の課題を実践して決めるのも手です。たとえば、「過去の課題曲の楽譜で演奏してみる」「過去問に沿って絵を描いてみる」「絵本を音読してみる」など、実際の試験に近い形で体験してみましょう。実技試験の内容を実践してみると、「意外とできそう」「思ったより難しい」といった発見があるかもしれません。
また、どの程度の練習時間が必要かも見えてくるので、自分の準備期間に合った実技を選ぶ手がかりになります。一般社団法人全国保育士養成協議会のWebサイトでは、「過去の試験問題」が掲載されているため、参考にしてみてください。
出典
一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ」(2026年1月22日)
家族や友人の客観的な意見を参考にする
「実技はどれがいい?」といった悩みは、家族や友人などに相談すると、自分では気づかない客観的な意見をもらえるかもしれません。たとえば、自分では「絵が下手」や「人前で話すのが苦手」のように思っていても、人から見たら上手くできている場合もあります。また、保育の現場経験がある人からアドバイスをもらえると、より実践的な視点から、自分に合った実技を選択できるでしょう。身近に保育士試験の受験経験者がいれば、体験談を参考にするのも手です。
保育士試験の実技合格に向けた対策のポイント
保育士試験の実技に合格するためには、スキルを磨くだけでなく、試験の流れや評価されるポイントなども事前に知っておくことが大切です。ここでは、保育士試験の実技合格に向けた対策のポイントを解説するので、参考にしてみてください。
【音楽】実技試験の対策ポイント
音楽の実技試験では、ピアノまたはギターの基本的なスキルと併せて、声の出し方や伴奏と歌のバランスなど、表現力を身につけるのがポイントです。一般社団法人 全国保育士養成協議会の「実技試験(前期)概要」によると、音楽の実技試験で求められる力は、「保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること」となっています。ピアノやギターの伴奏と歌は、演奏動画や解説動画などを参考に練習してみましょう。
また、ある程度弾けるようになったら、演奏する姿を動画に撮って確認してみたり、ほかの人に見てもらったりすると、改善点が見つかりやすくなります。試験本番は、グランドピアノで演奏する可能性もあるため、弾き慣れていない場合は、設置されている音楽スタジオを借りて練習するのも手です。試験日が近づいたら、2曲通しでリハーサルを行い、当日の流れをイメージしておきましょう。
出典
一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ」(2026年1月20日)
【造形】実技試験の対策ポイント
造形は、過去の試験問題を活用して練習しましょう。一般社団法人全国保育士養成協議会の「実技試験(前期)概要」によると、造形の試験では、「保育の状況をイメージした造形表現(情景・人物の描写や色使いなど)」が問われます。基本的なデッサンのスキルと併せて、構図力や色使いなども身につけるのがポイントです。また、「試験時間は45分」「当日示される問題文」といった、本番を想定したなかで練習しておくと、当日も落ち着いて対応できるでしょう。
出典
一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ」(2026年1月20日)
【言語】実技試験の対策ポイント
言語の実技試験では、読み聞かせの技術や表現力の向上が、試験対策のポイントになります。一般社団法人全国保育士養成協議会の「実技試験(前期)概要」によると、言語の実技で求められる能力は、「保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること」です。子どもの注目を集める表情や身振り手振りが大切になるため、鏡の前で練習すると改善点が見つかりやすくなります。時間内に終えられるよう、タイマーも用意しながら練習するとスムーズかもしれません。
また、音楽の試験と同じく、自分の姿を動画に撮影して改善点を見つけるのも手です。なお、言語の実技試験は、事前に発表される3つの課題のうち、どれが指定されるか試験室に入室するまで分からないため、すべてのお話に対応できるように準備しておきましょう。
出典
一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ」(2026年1月20日)
保育士試験の実技で落ちる人の不合格理由
保育士試験の実技は、「ルールや注意事項の詳細を把握していない」「スキルはあるものの笑顔がない」といった理由で不合格になるかもしれません。ここでは、保育士試験の実技で落ちる人の不合格理由について解説するので、参考にしてみてください。
音楽の実技試験で落ちる人の特徴
音楽の実技試験では、「子どもが歌うことが想定されていない」と不合格になる可能性があります。たとえば、テンポが速すぎたり表情が硬かったりすると、子どもと一緒に楽しく歌う状況が想定されていないと評価が下がるかもしれません。また、自信のなさが出てしまい歌声が小さくなることも、不合格理由になる可能性があります。子どもに歌を教えることも想定して、ピアノやギターの伴奏にかき消されないように、試験官に聞こえる声量を心掛けましょう。
造形の実技試験で落ちる人の特徴
造形の実技試験では、当日示されるテーマと問題文で設定された場面に沿っていないと、不合格になるでしょう。テーマとともに描く子どもの人数や場所などが指定されるため、試験時間内に条件を満たせているか確認することが大切です。
また、「時間配分のミスで未完成になっている」「子どもに見せるのに適さない、複雑すぎる表現になっている」といった作品も評価が低くなります。子どもの興味を引く色使いや構図、保育現場での活用方法を意識した作品づくりが大切になるでしょう。
言語の実技試験で落ちる人の特徴
「読み方が単調」「表情が硬い」といった表現力の乏しさは、言語の評価が下がる原因につながります。また、興味を引きつける工夫や、物語のポイントを強調する技術が不足していると、保育士として子どもに読み聞かせをする力が不十分と判断されるかもしれません。練習不足から原稿に頼りすぎて、聞き手との目線のコミュニケーションが取れない場合も減点対象になる可能性があるため、注意が必要です。
保育士の実技試験の不合格理由は、「保育士試験の実技で落ちる人の割合や傾向は?不合格を避ける対策を解説」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。保育士向けの転職支援サービス「レバウェル保育」では、キャリア相談や求人紹介、選考対策など、転職活動の手厚いサポートが受けられます。保育士試験合格後に転職を考えている方は、ぜひご相談ください。
保育士試験の実技はどれがいい?に関するよくある質問
ここでは、保育士試験の実技の分野を選ぶ際によくある質問に、Q&A形式で答えます。
保育士実技試験のピアノの課題曲は?
一般社団法人全国保育士養成協議会の「実技試験(前期)概要」によると、令和8年前期の実技試験の課題曲は、「うれしいひなまつり」と「山の音楽家」です。令和7年の保育士試験における課題曲は、前期・後期とも同じ曲となっています。例年どおりの場合、前期・後期ともに同じ曲になる可能性はありますが、令和8年の後期試験を受ける方は「実技試験(後期)概要
」で公開される情報を必ず確認したうえで、練習に取り掛かりましょう。
出典
一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ」(2026年1月20日)
保育士試験の実技で落ちたらどうなる?
実技試験で不合格となった場合、筆記試験の合格免除期間内であれば再受験可能です。筆記試験の合格科目の有効期間は、基本的に3年間となります。ただし、実技試験は筆記試験の合格者のみが受けられるものであり、筆記試験の全科目に合格するのに3年かかる場合、実技試験のチャンスは1回になってしまうので注意しましょう。再受験する際は、実技の分野を変えることも可能です。不合格の原因を分析し、同じ分野で再挑戦するか、変更するかを検討してみてください。
まとめ
保育士試験の実技は、音楽・造形・言語のなかから2つを選ぶ必要があります。選択のポイントは、自分の得意分野や準備期間に合わせることです。音楽は楽譜が読めたり、ピアノまたはギターの演奏ができる人に向いています。造形は絵を描くことが好きな人や、人前が苦手な人の選択肢の1つになるでしょう。言語は演劇経験がある人や話すのが得意な人に適しています。
選び方に悩んだら、過去問を実践してみて、得意不得意や試験対策期間にどのくらい掛かりそうか検討してみることが大切です。実技試験の合格には基本的なスキルはもちろん、子どもたちに見せることを意識した表現力も求められます。練習では本番を想定した、実践的な対策を心掛けましょう。保育業界での転職を検討している方は、レバウェル保育にご相談ください。保育士の転職活動に詳しいアドバイザーが、あなたにあった求人をご紹介します。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。










