保育の仕事

最終更新日:

認可保育園と認可外保育園の違いは?保育士のメリット・デメリットも解説

  • #保育士
  • #保育補助
  • #働く場所
笑顔で子供と遊ぶ保育士のイメージ

保育士が転職先を検討する際に、「認可保育園と認可外保育園の違いは?」という疑問が湧くかもしれません。認可保育園と認可外保育園は、運営目的や職員配置、開園日・時間などに違いがあります。 この記事では、保育士向けに、認可保育園と認可外保育園の違いをまとめました。どちらで働くか迷った際の検討方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事のまとめ

  • 認可保育園と認可外保育園の違いは、運営の目的や職員の配置、開園日など

  • 認可保育園で働くメリットは、働く環境が整い給与や待遇が安定していること

  • 認可外保育園で働くメリットは、保育の専門性を高められること

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士のお仕事探しならレバウェル保育士 登録する バナー

認可保育園と認可外保育園の違い

認可保育園と認可外保育園の違いの画像

認可保育園と認可外保育園の違いは、運営目的や指導監督基準、職員の配置などです。ここでは、保育士向けに、認可保育園と認可外保育園の違いを解説します。

定義の違い

認可保育園と認可外保育園の違いは、運営方法として、認可を受けているか、受けていないかにあります。認可保育園の定義は、「国が定めた基準を満たし都道府県知事などから認可を受けた児童福祉施設」です。一方、認可外保育園の定義は、「児童福祉法に基づく認可を受けていない施設」となっています。認可外保育園は、認可基準を満たしていないといった理由だけでなく、運営方針などからあえて認可を受けないこともあるでしょう。

運営目的の違い

認可保育園は、児童福祉法に基づく児童福祉施設として、保育を必要とする子どもを預かることが運営の目的です。公的資金によって運営されるため、保育の公共性や平等性が重視されているのが特色で、地域の子育て支援といった役割も担っています。

一方、認可外保育園の運営目的は施設によってさまざまです。たとえば、企業主導型の認可外保育園では、従業員の子育て支援が運営目的となっています。また、英語教育やモンテッソーリ教育などを運営の目的とする認可外保育園もあるでしょう。認可保育園では対応しきれないニーズに応える柔軟性が特徴です。

指導監督基準の違い

認可保育園は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準新規タブリンク」に基づき認可されたうえで、定期的な監査があり、保育の質や安全面での基準を常に満たす必要があります。一方、認可外保育園の指導監督基準は、各自治体です。認可外保育園の指導監督基準は、認可保育園の基準よりも緩やかなものの、安全性や保育の質は確保されています。また、年1回以上の立入調査が行われ、基準を下回る場合は改善勧告などの対象となるでしょう。

出典

e-GOV法令検索「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準新規タブリンク」(2026年1月14日)
こども家庭庁「調査研究報告書新規タブリンク」(2026年1月14日)

職員配置の違い

認可保育園では、子どもの年齢ごとに保育士の配置基準が定められています。こども家庭庁の「保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等)(p.5)新規タブリンク」によると、保育士1人に対して、0歳児は3人、1・2歳児は6人、3歳児は15人、4歳児以上は25人です。

認可外保育園の職員配置数も、認可基準以上とされています。ただし、文部科学省の「認可外保育施設指導監督基準(p.3)新規タブリンク」を参考にすると、保育士資格を持つ職員の割合は3分の1以上となっており、認可保育園に比べ認可外保育園のほうが緩やかな基準といえるでしょう

出典

こども家庭庁「保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等)新規タブリンク」(2026年1月14日)
文部科学省「認可外保育施設指導監督基準新規タブリンク」(2026年1月14日)

施設・設備の基準の違い

認可保育園では、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第三十二条新規タブリンク」に基づき、子ども一人あたりの保育室面積や必要な設備について、細かく規定されています。屋外遊戯場(園庭)や調理室、医務室などの設置も原則として義務付けられているのが特徴です。一方、文部科学省の「認可外保育施設指導監督基準(p.4)新規タブリンク」によると、認可外保育園の保育室の面積や必要な設備は、認可保育園に比べ緩やかな基準になっています

出典

e-GOV法令検索「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準新規タブリンク」(2026年1月14日)
文部科学省「認可外保育施設指導監督基準新規タブリンク」(2026年1月14日)

開園日・時間の違い

認可保育園の開園日は、一般的に月〜土曜日となっており、標準的な1日の保育時間は11時間です。延長保育なども加味すると、開園時間は午前7時〜午後7時ごろになるでしょう。なお、日曜・祝日や年末年始は基本的に休園となります。

認可外保育園は、利用者のニーズに応じて柔軟に開所時間を設定できる点が特徴です。早朝から深夜まで、あるいは24時間対応の施設もあります。また、保護者のニーズに合わせて日曜・祝日に開所している施設もあるでしょう。

認可保育園の特徴は、「認可保育園とは?3つの特徴や入園の条件、認可外保育園との違いを解説」。認可外保育園は、「認可外保育園(無認可保育園)とは?認可との違いや保育士の働き方を解説」の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

【認可保育園・認可外保育園】施設種類の違い

保育園の種類の画像

ここでは、認可保育園と認可外保育園の具体的な施設の例を紹介します。施設によって、運営目的や規模などに違いがあるため、参考にしてみてください。

認可保育園の施設例

認可されている保育施設には、認可保育園だけでなく、地域型保育事業や認定こども園なども含まれます。こども家庭庁の「地域型保育事業の概要(p.1)新規タブリンク」によると、地域型保育事業とは、「市町村による認可事業(地域型保育事業)として、児童福祉法に位置付けたうえで、地域型保育給付の対象とされている施設」です。6〜19人の小規模保育園や、事業主が運営し従業員と地域の子どもを受け入れる事業内保育所なども、認可を受けて運営されていることがあります。

また、こども家庭庁の「認定こども園概要新規タブリンク」によると、認定こども園とは、「教育・保育を一体的に行う施設で、幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設」です。認定こども園については、「認定こども園とは?主なタイプや保育園と幼稚園の違い、働くポイントを解説」の記事で詳しく解説しています。

出典

こども家庭庁「地域型保育事業の概要新規タブリンク」(2026年1月8日)
こども家庭庁「認定こども園概要新規タブリンク」(2026年1月8日)

認可外保育園の施設例

認可外の保育施設には、認可外保育園や院内保育所、企業主導型保育事業などがあります。院内保育所とは、病院で働く医療従事者の子どもを預かる施設です。企業主導型保育園は、企業が自社従業員を預かるために設置する保育施設のことを指します。前述した事業内保育所と企業主導型保育園の違いは、地域枠の有無です。認可外の企業主導型保育園は、地域枠を設けず、従業員の子どものみを受け入れて運営することもできます。

認可外保育園のなかには、24時間や夜間保育を実施している施設もあるでしょう。保護者の幅広いニーズに対応するために、あえて認可外として運営している保育施設もあるようです。

【認可保育園・認可外保育園】働く際のメリットの違い

認可保育園で働くメリットは、給与や待遇が安定しやすいことです。一方、認可外保育園では、専門的なスキルを磨けることにメリットを感じるかもしれません。ここでは、認可保育園と認可外保育園で働く際のメリットの違いを解説します。

認可保育園で働くメリット

認可保育園は自治体からの補助金を受けて運営されているため、保育士の給与や手当、福利厚生などが充実していることがメリットです。また、認可保育園で働く保育士は、自治体の条件を満たすと住宅手当や処遇改善加算などを受けられる可能性があります。

ほかにも、認可保育園は職員配置や施設設備などが国の基準に沿って運営されており、保育士の働きやすい環境が整っていることもメリットです。また、認可保育園で働く保育士は、自治体のキャリアアップ研修を受けられるため、保育士として長く働き続けやすい環境といえるでしょう。詳しくは、「認可保育園で働く保育士のメリットは?デメリットも合わせて解説」の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。

認可外保育園で働くメリット

認可外保育園で働くメリットは、保育に関するスキルの専門性を高められる可能性があることです。たとえば、英語教育や自然体験などを実施している認可外保育園なら、関連知識や指導スキルを身につけられるでしょう。また、企業や病院などが運営する認可外保育園は、業績が良いと保育士の給与や賞与などにも反映される場合があります。企業の社員や病院の医療従事者と同じく、手厚い福利厚生が受けられる可能性もあるでしょう。

【認可保育園・認可外保育園】働く際のデメリットの違い

認可保育園で働く保育士は、行事やイベントなどで業務負担を感じるかもしれません。一方、認可外保育園のデメリットは、給与や待遇が不安定になることがある点です。ここでは、認可保育園と認可外保育園で働く際の、デメリットの違いを解説します。

認可保育園で働くデメリット

認可保育園では、行事やイベントが多かったり規模が大きかったりして、業務負担を感じる可能性があります。規模が大きい認可保育園では、子どもの人数が多い分、衣装づくりや景品の買い出し、当日の運営などで行事前の仕事量が多くなりやすいかもしれません。ただし、行事やイベントによる業務負担は保育園によっても異なります。気になる方は、園のWebサイトで年間行事予定を確認しておくのも手です。

認可外保育園で働くデメリット

認可外保育園のデメリットは、経営状況によって保育士の給与や待遇が不安定になりやすいことです。認可保育園のように自治体から補助金を受けていないため、園児が集まらなかったり、経営がうまくいかなかったりすると、保育士の働き方や待遇にも影響が出るかもしれません。

また、24時間保育や夜間保育などをしている認可外保育園で働く場合は、不規則な生活になることがデメリットです。夜勤があると、昼夜逆転の生活になり、体調管理が難しくなるかもしれません。認可外保育園で働くデメリットについて詳しくは、「認可外保育園で働くのはデメリットばかり?保育士のメリットや注意点も解説」の記事で解説しています。

認可保育園と認可外保育園!働くならどっち?

認可保育園と認可外保育園、どちらが自分に合っているか迷ったときは、向いている人の特徴と自分の性格や強みなどを照らし合わせて検討してみましょう。ここでは、認可保育園と認可外保育園、それぞれの向いている人の特徴を解説します。

認可保育園に向いている保育士の特徴

認可保育園は、安定志向の強い人に向いている可能性があります。園の状況にかかわらず一定の給与を得られたり、働く環境が整っていたりするため、働くうえでの不安を解消しやすいでしょう。また、認可保育園では、「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ新規タブリンク」をもとに、研修を受けたうえで役職を目指すことが可能です。着実に経験を積んでキャリアを積み重ねたい人は、認可保育園で働く保育士に向いているでしょう。

認可外保育園に向いている保育士の特徴

高い収入を得たい人は、認可保育園より認可外保育園のほうが希望を叶えやすいかもしれません。24時間保育や夜間保育を実施している認可外保育園であれば、夜勤を担当し、深夜の割増賃金や夜勤手当などにより、日中働くより収入が高くなることもあります。

また、少人数保育をしたい人も、認可外保育園に向いている可能性があります。認可外保育園のなかには、ベビーシッター業や託児所などもあるため、一対一や保育人数が2、3人になる場合もあるでしょう。認可と認可外保育園、向いている人の特徴について詳しくは、「認可保育園と認可外保育園、働くならどっち?違いやメリット・デメリット」の記事も参考にしてみてください。

認可と認可外のどっちがいいか迷った際の対処法

認可保育園と認可外保育園のどちらに転職するかは、自己分析や各園の詳細な情報から検討するのも手です。ここでは、認可保育園と認可外保育園のどちらに転職するか迷ったときの検討方法や相談先を解説します。

自己分析したうえで今後の方向性を検討する

認可保育園と認可外保育園のどちらで働くべきか迷った場合は、まず自己分析してみましょう。自己分析では、自分の強みや弱み、働くうえで大切にしたい価値観、将来のキャリアプランなどを整理します。たとえば、安定性を重視するのか、キャリアアップを重視するのかによって、向いている職場は変わってくるでしょう。

また、自分の保育観や子どもとの関わり方の理想像も挙げてみてください。大切にしたい保育の価値観や理念が、認可保育園と認可外保育園のどちらと親和性が高いかを検討することで、自分に合った職場環境かを判断しやすくなります。

各園の詳細な情報を収集する

認可保育園と認可外保育園のどちらが良いかは、一般的な違いや特徴を知ったうえで、園ごとの詳細な情報を収集して検討することが大切です。自分に合っているかは、労働時間や休日、給与などの待遇面、研修制度や職場の雰囲気、保育方針などからチェックしてみましょう。

これらの情報は、求人票や園のWebサイトなどから得られる可能性があります。また、可能であれば園見学をさせてもらい、施設設備や保育の様子、保育士の雰囲気などを確認すると、ミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。

保育士専門の転職エージェントに相談する

保育士が転職先に迷ったときは、保育士専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。保育士の転職事情に詳しいプロが、いまの悩みや希望条件を丁寧にヒアリングしたうえで、あなたにあった求人を紹介してくれます。選考対策のサポートも受けられるため、安心して転職活動を進められるでしょう。

保育専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」では、キャリア相談や求人紹介、選考対策、入職の手続きなど、手厚いサポートを実施しています。求人には載っていない、職場の雰囲気や働いている保育士の声など、リアルな現場の情報を収集することも可能です。転職を迷っている段階の方も、お気軽にご相談ください。

認可保育園と認可外保育園の違いに関するよくある質問

ここでは、認可保育園と認可外保育園の違いに関するよくある質問に答えます。

認可外保育園はなぜ認可されない?

認可外保育園は、保護者の多様なニーズに対応するために、あえて認可を受けていないこともあります。たとえば、「24時間や夜間保育の実施」「送り迎えしやすい駅前に小規模な園を設置する」といった場合、保育時間や施設設備の面積が認可基準から外れ、認可外として運営することもあるでしょう。なお、認可外保育園も基本的には自治体へ届け出をしたうえで、指導監督基準に沿って運営されています。

認可外保育園で働いて後悔することは?

認可外保育園では、働き方のミスマッチや仕事量の多さなどが理由で、就職したことに後悔することもあるようです。たとえば、日曜や祝日も開園している認可外保育園で働いている場合、自分の子どもの預け先を確保する手間が増えたり、家族とのスケジュールが合わなかったりして、プライベートとの両立が難しく感じるかもしれません。また、認可外保育園では園児集めの業務が発生することもあり、SNSでの広報活動や親子向けのイベント開催などが負担になる可能性もあります。
後悔を防ぐためには、認可外保育園のメリット・デメリットの両面から、自分に合っているか確認してみましょう。この記事の「認可外保育園で働くメリット」「認可外保育園で働くデメリット」も参考にしてみてください。

認可外保育園で働くのをやめた方がいい人は?

安定志向の方は、認可外保育園より認可保育園のほうが希望に合っている可能性があるでしょう。認可保育園は国の基準に沿って運営され、自治体から補助金を受けているため、職場環境が整いやすく、給与や待遇なども安定傾向にあります。認可外保育園に合っているか不安な方は、この記事の「認可保育園と認可外保育園!働くならどっち?」を参考に検討してみましょう。

まとめ

認可保育園と認可外保育園の大きな違いは、国の認可を受けているかどうかという点です。認可保育園は国の基準に沿って運営され、保育士の配置基準や施設設備が厳格に定められています。また、公的資金によって運営されるため、給与や待遇が安定しやすいのが特徴です。

一方、認可外保育園は柔軟な運営が可能で、24時間保育や英語教育など、独自のサービスを提供できます。職員配置や設備の基準も認可保育園より緩やかな点も特徴です。ただし、経営状況によっては、保育士の待遇が不安定になることがあります。

保育士として働く際は、安定性を重視するなら認可保育園、専門性を高めたいなら認可外保育園が向いているでしょう。どちらを選ぶかは、自分の価値観やキャリアプランに合わせて検討することをおすすめします。転職先に迷った際は、保育専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」にご相談ください。キャリア相談や求人紹介、選考対策などのサービスは、すべて無料で利用できます。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

この記事をシェアする

  • Facebookでシェアする
  • Xでポストする
  • LINEで送る
  • はてなブックマークでブックマークする

保育士・幼稚園教諭の転職なら

レバウェル保育士
  • 非公開
    求人あり

  • LINEで
    気軽に相談

  • 面接対策
    ・条件交渉

転職サポートを受けてみる