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障害児保育とは?仕事内容や必要な資格、求人探しの方法を解説

「障害児保育とは何か」「どのような子どもを保育するのか」と気になる方もいるのではないでしょうか。障害児保育では、知的や身体、発達などに障がいがある子どもの支援を行い、遊びを提供します。 この記事では、障害児保育の内容や施設、働く際に必要な資格を解説。障害児保育施設で働く魅力や大変さ、向いている・向いていない人も紹介します。障害児保育施設で働きたい方は、求人の探し方や転職のポイントも参考にしてください。
目次
障害児保育とは
障害児保育とは、知的・発達・身体・精神などに障がいがある子どもを対象とした保育の種類です。障害児保育が行われている主な施設は、児童発達支援施設や医療型児童発達支援施設、放課後デイサービスなどが挙げられます。なかには、障がいのある子どもを受け入れている保育園や認定こども園もあります。
障害児保育では、一人ひとりの子どもに合わせて発達支援や療育を実施します。たとえば、遊びを通して苦手な動作を訓練し、日常生活に必要な能力を身につけられるようにサポートします。また、保育園や認定こども園のように、働く保護者に代わって障がいのある子どもを預かるという役割も担っています。
障害児保育の現状・課題
厚生労働省の「今後の仕事と育児・介護の両立支援に関する研究会(第4回) p.13」によると、障害児保育を実施している施設数と受入児童数は年々増加しています。
また、障害児保育の利用者数が増加しているために働く職員の配置が見直されたり、設備や必要な費用に対しての支援が行われています。ただし、施設によっては人手不足で受け入れ態勢が整わなかったり、受け入れ人数が制限されたりすることも課題となっているようです。
障害児保育は、専門的な知識やスキルが必要になることもあるため、サポート体制を整える人材育成や採用にコストがかかる点も課題といえるでしょう。
出典
厚生労働省「今後の仕事と育児・介護の両立支援に関する研究会(第4回)」(2025年9月26日)
障害児保育で関わる子どもの特徴
障害児保育では、障害者手帳をもっていたり、医師や専門家から障がいや発達特性を診断されたりした子どもと関わります。たとえば、以下のような障がいや発達特性がある子どもと関わる可能性があるでしょう。
身体障害:視覚、聴覚、言語、肢体、呼吸器などの障害
発達障害:自閉スペクトラム症、学習障害など
知的障害:主に知的な遅れを伴う障害
精神障害:不安障害、気分障害、摂食障害など
以上はあくまで一例であり、同じ障害でも症状や特性はさまざまです。そのため、障害児保育では一人ひとりの子どもに合わせた配慮やサポートが必要になるでしょう。
障害児保育を行う主な施設
ここでは、障害児保育を行う主な施設を解説します。それぞれの特徴や受け入れ対象の子どもなどについて、参考にしてください。
障害児通所支援施設
障害児通所施設とは、障がいのある子どもがリハビリや療育、遊びを通じた訓練などを行うために通う施設のことです。厚生労働省の「障害児通所支援・障害児入所施設の概要 (p.1)」によると、障害児通所施設に含まれるのは、児童発達支援や医療型児童発達支援などです。
また、障害児通所施設は、福祉サービスを行う「福祉型」と福祉サービスに併せて治療する「医療型」に分類されます。
障害児通所施設では、1日数時間のみ療育を実施する場合もあれば、保育園のように朝から夕方まで預かって障害児保育を実施する場合もあります。なかには保護者同伴で療育に通う子どももいるようです。
出典
厚生労働省「障害児支援施策」(2025年9月26日)
放課後等デイサービス
放課後等デイサービスとは、障がいのある6〜18歳(必要性が認められた場合は20歳まで)の就学児が学校後や休業日に通い、療育と居場所という2つの機能を備えた施設です。厚生労働省の「放課後等デイサービスの現状と課題について(p.2)」によると、放課後等デイサービスの主な役割は以下のとおりです。
生活能力の向上のために必要な訓練や社会との交流の促進を支援する
学校や家庭とは異なる時間や体験などを通じて、個々の子どもに応じた発達支援を行う
共生社会の実現に向けた後方支援
保護者が障がいのある子どもを育てることを社会的に支援する
なお、放課後等デイサービスも前述した障害児通所支援施設に含まれます。施設によっては、学校や施設、自宅までの送迎を行っているところもあるようです。
出典
厚生労働省「放課後等デイサービスの現状と課題について」(2025年9月26日)
保育園・認定こども園
保育園や認定こども園によっては、障がいのある子どもを受け入れている場合もあります。なお、受け入れ人数や基準などは、自治体によって異なるようです。一般的には、保育園や認定こども園の施設や職員で対応可能な、障がいのある子どもが受け入れ対象となるでしょう。
また、障害児保育を実施する保育園や認定こども園では、適切なサポート体制を整えるために通常の配置基準より多い職員、加配保育士が必要となります。加配保育士とは、障がいのある子どものサポートをメインに担当する保育士です。
各自治体の基準によって異なり、障がいのある子ども1人~3人に対して加配保育士が1人配置される場合もあるようです。一般的に、保育士資格があれば加配保育士として働けますが、障害児保育の知識やスキルが求められることもあるでしょう。
障害児入所施設
障害児入所施設とは虐待や保護者の疾病などにより、障がいのある子どもの養育が困難な場合、入所して保護や日常生活の指導、自活に必要な訓練などを行う施設です。障害や発達特性などにより、入所する施設は福祉型・医療型に分類されます。
病院の保育ルーム
障害児保育は、障がいのある子どもが入院している病院の保育ルームで実施されることもあります。病院の保育ルームでは、一般的に病棟保育士や医療保育士などが保育を実施します。無理のない範囲で遊びを提供したり、入院中の活動をサポートしたりすることになるでしょう。
障害児保育・統合保育・インクルーシブ保育の違い
障害児保育と混同しやすい保育形態として、統合保育やインクルーシブ保育がありますが、それぞれ保育方針や考え方に違いがあります。
保育の種類 | 概要 |
障害児保育 | 知的障害・発達障害・身体障害などがある子どもを対象とした保育 |
統合保育 | 障がいのある子ども、障がいのない子どもを同じ環境で保育する |
インクルーシブ保育 | 障害の有無にかかわらず、一人ひとりの子どもに必要な支援を行う |
障害児保育や統合保育は、障害の有無を前提とした考えにより保育を実施します。一方で、インクルーシブ保育は障害だけでなく、年齢や国籍などさまざまな背景がある子どもを同じ環境で保育するという考え方です。
インクルーシブ保育は、保育士にとってさまざまな子どもとの関わりからスキルアップできる点がメリットといえます。一方で、さまざまな背景や特性をもった子どもを集団保育で対応するといった高いスキルが求められるでしょう。
障害児保育施設で働く保育士の仕事内容
障害児保育施設で働く保育士の主な仕事内容は、以下のとおりです。
個別支援計画の作成
障害に応じた支援や訓練
遊びの提供
着替えや食事、排泄の介助
イベント・行事の準備や運営
連絡帳の記入
保護者との連携
保護者の支援
個別の保育記録作成
障害児保育では、子どもの障がいや発達特性に合わせて適切な保育や支援をするために、個別支援計画を作成するのが大切な役割の1つです。障害児通所施設や療育施設では、児童発達支援管理責任者(児発管)が個別支援計画を作成します。クラス担任や加配保育士が作成する場合もあるでしょう。
なお、放課後等デイサービスで働く場合、施設によっては送迎も業務の1つとして任されることがあります。一般的な保育園と同じく朝から夕方まで障害児保育を実施する施設もあれば、1日数時間程度子どもを預かって療育する場合もあるでしょう。
保育士が障害児保育施設で働く際に必要な資格
一般的には保育士資格があれば、障害児保育施設で働けるでしょう。また、パートやアルバイトなど非正規雇用の求人の場合、資格が問われない可能性もあります。ただし、障害児入所施設や放課後等デイサービスで児童指導員として働く場合、児童指導員の任用資格が必要となるケースもあるようです。
職業情報提供サイト(job tag)「児童指導員」によると、以下いずれかの条件を満たせば児童指導員の任用資格を取得できます。
4年制大学や通信制大学で社会福祉学、心理学、教育学、社会学を専修する学部、学科を卒業
社会福祉士、精神保健福祉士のいずれかの資格を取得
高校もしくは中等教育学校を卒業し、2年以上児童福祉事業に従事
3年以上児童福祉事業に従事し、厚生労働大臣または都道府県知事から認定される
幼稚園教諭、小中学校、高等学校の教員免許を所有しており、厚生労働大臣または都道府県知事から認定される
以上の条件を満たし、自治体で働く場合は公務員試験、民間施設で働く場合は採用試験に合格すると児童指導員として働けます。
出典
職業情報提供サイト(job tag)「児童指導員」(2025年9月29日)
障害児保育の知識・スキルを身につける方法
障害児保育で働く際には、専門的な知識やスキルが問われないものの、実務経験や独学で身につけなくてはならない場合もあるようです。ここでは、障害児保育の知識・スキルを身につける方法を3つ紹介します。
障害児保育に関する本を読む
障害児保育に関する知識を得たいときは、本を読むのがおすすめです。障害児保育についてはインターネットでも検索できますが、なかには執筆者や情報元が不明で信憑性の低い情報もあります。
大学の教授や学者が監修している本であれば、信頼できる情報として実務経験で活かせるでしょう。
保育士のキャリアアップ研修を受ける
保育士経験が3年以上ある方は、厚生労働省が定める「保育士等キャリアアップ研修」を受けて障害児保育の知識やスキルを身につけるのも1つの方法です。「保育士等キャリアアップ研修」とは、今までになかった「職務分野別リーダー」「専門リーダー」「副主任保育士」という新しい役職を創設して保育士の処遇を改善する、専門性を高めるなどの目的があります。
保育士経験が3年以上ある方を対象とした職務分野別リーダーは、6分野のうち担当するものを1つ選び研修を受講します。研修には障害児保育も含まれているため、選択すれば知識やスキルを習得できるでしょう。
障害児保育に関する資格を取得する
障害児保育に活かせる資格を取得すれば、知識やスキルを身につけ実務でも活かせるでしょう。たとえば、障害児保育に関連する資格には以下のようなものがあります。
資格 | 概要 |
児童発達支援士 | 一般社団法人人間力認定協会が認定する民間資格・発達障害に関する専門知識や療育、子どもの能力を引き出すアプローチなどを学ぶ |
発達障害児支援士(R) | 日本発達障害支援協議会が認定する民間資格・発達障害の基礎知識や対処の仕方などを学ぶ |
医療保育専門士 | 一般社団法人日本医療保育学会が認定する民間資格・医療保育の専門的な技術や知識を学ぶ・受験するためには病院や乳児院などでの実務経験が必要 |
臨床発達心理士 | 一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構が認定する民間資格・発達心理学を基盤に、人の発達や成長、加齢に寄り添った支援の知識を学ぶ・受験するためには、発達心理学隣接諸科学大学院修士課程や臨床経験3年以上などが必要 |
参照:一般社団法人人間力認定協会「児童発達支援士講座」、日本発達障害支援協議会「発達障害児支援士
」、一般社団法人日本医療保育学会「医療保育専門士
」、一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構「臨床発達心理士
」
資格は知識やスキルの客観的な証明となり、転職時に役立つ可能性もあります。なお、受験資格や詳細については、公式のホームページなどで詳細を確認しましょう。
障害児保育で働く保育士にとって大切なこと
障害児保育で働く場合、障害に関する知識を身につけ、一人ひとりに合った支援を心がける必要があります。ここでは、障害児保育で働く際に保育士が大切にしたい心得や気を付けるべきことなどを解説します。
障害に関する知識を身につける
障害児保育で働く際は、保育する子どもの障がいや発達特性に関する知識を身につけることが大切です。保護者や職員から情報収集したり、本を読んだりして日々適切なサポートを考える必要があるでしょう。専門的な知識を身につければ、保護者にアドバイスできるようになったり、キャリアアップにつながったりするメリットもあります。
一人ひとりに応じた支援・配慮をする
障害児保育では、一人ひとりに応じた支援や配慮が大切といえます。同じ障がいでも、子どもによって得意なことや不得意ものが異なる場合もあります。そのため、一人ひとりの子どもとじっくり向き合い、理解を深める必要があるでしょう。
また、訓練や指導する際には、できるまで見守ったりサポートし過ぎないようにしたりして成長を促す姿勢も重要です。
保護者とのコミュニケーションを大事にする
障害児保育では保護者とのコミュニケーションを大切にし、子どもの性格や日々の変化などを聞き取り、保育に活かしていく必要があります。何気ない会話が支援のヒントになることもあるため、保護者とのコミュニケーションは重要といえます。また、保護者からの相談にのり、一緒に考えて解決する姿勢も求められます。保護者との連携がうまくいけば、次第に信頼関係も築いていけるでしょう。
職場内や関連機関と連携する
障害児保育では、子どもへの支援内容や日々の様子などを職場内で共有し、ほかの職員とうまく連携できる体制づくりも重要です。情報共有ができていれば、普段担当していない子どもの保育を任された場合でも適切にサポートできる可能性が高まります。また、学校や病院など、外部の関連機関との情報交換や支援内容の相談をすることもあるでしょう。
障害児保育で働く魅力・やりがい
障害児保育では、一人ひとりの子どもとじっくり向き合い支援していくため、できることが増えたり成長を感じられたりすると、大きなやりがいを感じる方もいるようです。また、子どもの成長を保護者と一緒に喜べることも魅力といえるでしょう。子どもだけではなく、保護者のサポートをできる点もやりがいにつながります。
また、障害児保育は社会から必要とされている仕事です。社会に貢献できていると感じると、やりがいにつながるでしょう。
障害児保育で働く大変さ
子どもの障がいや発達特性によっては、走り回ったりパニックで泣き叫んだり関わり方が難しい場面に対応する必要があります。知識やスキルがあっても対応が難しいことはあるため、体力的にも精神的にも大変さを感じる場合はあるでしょう。
また、障害児保育には、専門的な知識や実務経験を必要とする仕事もあるため、人材確保が難しく人手不足な職場もあるようです。人手不足の職場では、一人ひとりの業務負担が大きく大変に感じることもあるでしょう。
障害児保育で働く保育士に向いている人
障害児保育で働く保育士に向いているのは、細かい配慮ができ、冷静に判断できる方が向いています。ここでは、障害児保育で働く保育士に向いている人の特徴を詳しく紹介します。
細かい配慮ができる人
「細かい配慮が得意」「気遣いができる」という方は、障害児保育で働く保育士に向いているでしょう。障害児保育では、子どもの苦手なことに対して先回りしてサポートする必要がある場面も。細かい配慮や気遣いが得意であれば、子どもに必要なサポートを先回りして考え、対応できるでしょう。
また、保護者のなかには子どもの障がいや発達特性に悩んだり困ったりしている方もいるため、コミュニケーションを取る際に配慮や気遣いが求められる場合もあります。
冷静な判断・対応ができる人
冷静な判断や対応ができる方は、障害児保育で働く保育士に向いている可能性があります。障害児保育では、医療的なケアが必要な子どもと関わることもあるため、急変時は冷静な判断・対応が求められるでしょう。
また、障がいによっては落ち着きがなかったりパニックになったりする子どももいるため、保育士は冷静に対応する必要があります。子どもの安全を守るためにも、冷静な判断・対応する力が必要です。
物事を観察し変化に気づける人
物事をよく観察して小さな変化に気づける方は、障害児保育で働く保育士に向いている可能性が高いといえます。障害児保育に関わるなかでは、自分の意思や困ったことなどを言葉でうまく伝えられない子どももいるでしょう。
そのため、保育士は子どもをよく観察し、小さな変化に気づく能力が求められることもあります。普段から人の行動を観察をしたり小さな変化に気づいたりする能力は、障害児保育の仕事でも活かせるでしょう。
社会貢献性が高い仕事をしたい人
社会に役立つ仕事がしたい方は、障害児保育で働く保育士に向いているでしょう。障害児保育は、社会から必要とされる重要な役割を担っています。就業や病気などにより障害児を養育するのが困難な保護者もいるため、社会に貢献できているというやりがいを感じられるでしょう。
障害児保育で働く保育士に向いていない人
感情のコントロールが苦手な方や体力に自信がない方は、障害児保育で大変さを感じることもあるようです。ここでは、障害児保育で働く保育士に向いていない可能性がある人の特徴を紹介します。
感情のコントロールが苦手な人
感情のコントロールが苦手な方は、障害児保育で働くことに向いていない可能性があります。障害児保育では、支援がうまくいかなかったり、なかなか成長が見られなかったりすることもあるでしょう。
そういった場面でイライラしたり、焦ったりすると保育している子どもに伝わってしまうことも。障害児保育に携わるうえでは、うまくいかなくても待つ余裕やポジティブな声掛けが必要になるでしょう。
体力に自信がない人
体力に自信がない方も、障害児保育で働く保育士に向いていない場合があります。障害児保育では、走り回り座っているのが難しい子どもに付き添う場面もあるようです。一般的な保育と同じく障害児保育も、体力が必要な仕事であるといえるでしょう。
障害児保育で働く保育士の給料
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均年収は、406万8,100円とされています。
きまって支給する現金給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 平均年収 |
27万7,200円 | 74万1,700円 | 406万8,100円 |
参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
職業情報提供サイト(job tag)「児童指導員」によると、児童指導員の平均年収は441万円とされています。児童発達支援施設や放課後等デイサービスで働く場合は、児童指導員の平均年収が参考になることもあるでしょう。ただし、施設によって異なる場合があるため、あくまで参考にしてください。
出典
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
職業情報提供サイト(job tag)「児童指導員」(2025年9月26日)
障害児保育施設の求人を探す方法
障害児保育施設の求人を探す主な方法は、以下の3つです。
求人サイトで探す
ハローワークを利用する
就職・転職エージェントを利用する
求人サイトや就職・転職エージェントを利用する場合は、保育専門のサービスを利用するのがおすすめです。保育専門サービスを利用したほうが、求人検索しやすかったり業界に特化した選考対策が受けられたりします。
また、1人で求人選びや選考対策するのが不安な場合は、ハローワークや就職・転職エージェントを利用してアドバイスをもらいましょう。
「障害児保育の仕事に興味がある」「保育士資格を活かして転職したい」という方は、ぜひ保育業界専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」にご相談ください。地域に特化したプロのアドバイザーが、あなたの条件にあった求人をご紹介します。扱っている求人は取材訪問をしているため、職場の雰囲気などリアルな情報を入手でき、安心です。
書類の作成や事業所とのやりとりは アドバイザーが代行するため、働きながら効率的に転職活動を行えます。求人紹介や選考対策など、サービスはすべて無料で利用できるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
障害児保育施設に就職・転職する際のポイント
障害児保育施設に就職・転職するには、志望動機を具体的に伝え、自分を採用するメリットをしっかりと伝えるなどがポイントです。ここでは、障害児保育施設に就職・転職する際の応募書類や面接でのポイントを詳しく解説します。
志望動機では具体的な理由を伝える
志望動機では、志望先でなければならない理由を交えて伝えましょう。ほかの職場でも使いまわせるような志望動機の場合は、志望度が低いと思われる可能性があるので注意してください。ホームページなどで志望先の運営方針や仕事内容、求める人物像などを確認し、具体的な理由を考えるのがポイントです。
採用するメリットを伝える
自己PRでは、強みやスキル、過去の経験などから自分を採用するメリットをしっかりと伝えるのがポイントといえます。また、社風や求める人物像に合わせた、自己PRにしたほうが採用するメリットが伝わりやすくなります。障害児保育に携わったことがなくても、保育士経験や社会人経験から身につけた強みやスキルは活かせる可能性があるため、洗い出してみましょう。
人柄や熱意をアピールする
障害児保育の仕事は、人との関わりが重要になるため「明るい」「前向き」「優しい」などポジティブ印象に残る人柄もアピールしましょう。また、働きたいという熱意を伝えることも大切です。人柄や熱意を伝えるためには、笑顔を心掛けたりやハキハキと答えたり、表情や態度でも好印象を残せるようにしましょう。
障害児保育に関するよくある質問
ここでは、障害児保育に関するよくある質問にQ&A形式で答えます。障害児保育の仕事に携わりたい方は、ぜひ参考にしてください。
保育士経験が浅いと障害児保育に携わるのは難しいですか?
保育士経験の年数が問われるかは求人によりますが、経験が浅くても志望動機や自己PR次第では採用される可能性があるでしょう。ただし、仕事内容や募集しているポジションによっては保育士の経験年数が問われることもあるため、募集要項はしっかりと確認しましょう。
障害児保育の環境構成とは?
障害児保育の環境構成とは、支援者や施設などの整えるべき環境を示したものです。たとえば、厚生労働省の「児童発達支援ガイドライン (p.8)」によると、児童発達支援には「保健的環境や安全の確保などに努める」「温かな親しみとくつろぎの場」などの環境を整えるように定められています。なお、障害児保育の環境構成は、施設の環境づくりや個別支援計画作成時に考慮する必要があるでしょう。
出典
厚生労働省「児童発達支援ガイドライン」(2025年9月29日)
加配保育士の仕事はパートの求人もありますか?
求人によっては、パートで加配保育士を募集している場合もあります。保育園で障害児保育が必要になった際、パートで加配保育士を採用するところもあるようです。正社員やパートなどの雇用形態に関わらず、スキルや経験、職員の配置によって加配保育士になれる可能性はあるでしょう。
まとめ
障害児保育とは、障がいや発達特性のある子どもを対象とした保育の種類です。児童発達支援施設や放課後等デイサービスで実施されています。また、保育園や認定こども園で障がいや発達特性のある子どもを受け入れて障害児保育をする場合もあるでしょう。
障害児保育では、障害者手帳をもっていたり、医師や専門家から障害や発達特性を診断されたりした子どもと関わります。障害児保育で働く保育士の仕事は、個別支援計画を作成や障害に応じた支援、遊びの提供、保護者との連携などが挙げられます。障害児保育で働く保育士にとって大切なことは、障害に関する知識やスキルの習得や、一人ひとりに応じた支援・配慮などです。
障害児保育の仕事は、子どもとじっくり向き合い支援できたり、社会貢献ができたりする魅力があります。一方では、障害によっては関わり方が難しく、大変に感じる場合もあるようです。障害児保育の保育士として働きたい場合は、志望理由を明確にして、人柄や熱意をアピールできるようにしましょう。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。