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担当制保育とは?保育士の関わり方や担当の決め方・メリットを解説!

春の公園を散歩する保育士と保育園児達の画像

保育士のなかには、「担当制保育って何?」と気になる方もいるかもしれません。担当制保育とは、1人の保育士が3〜5人程度の子どもを継続的に担当する保育方法です。 この記事では、担当制保育のねらいや一斉保育との違い、担当の決め方などを解説します。担当制保育での保育士の関わり方や、メリット・大変さについてもまとめました。

この記事のまとめ

  • 担当制保育では、1人の保育士が3〜5人程度の子どもを継続的に担当する

  • 担当制保育のメリットは、子どもとの愛着・信頼関係を深めやすいこと

  • 担当制保育は、子どもや保護者との相性に悩むこともある

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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担当制保育とは

担当制保育とは、子どもたちを少人数のグループに分け、保育士がその担当として継続的に保育する方法です。育児担当制とも呼ばれ、乳児クラスで取り入れられている傾向があります。ここでは、担当制保育のねらいや一斉保育との違いをまとめました。

担当制保育のねらい

担当制保育のねらいは、「保育士との愛着形成を深める」「生活習慣を身につける」「保護者との連携を深める」などです。たとえば、保育士が継続して同じ子どもと関わり理解を深めると、生活習慣の指導や発達のサポートなどできめ細かな対応がしやすくなります。子ども一人ひとりに寄り添う担当制保育のアプローチは、子どもたちや保護者に安心感を与えるだけでなく、健やかな成長を支える環境づくりにも通じるでしょう。

一斉保育と担当制保育の違い

一斉保育と担当制保育の違いは、子どもとの関わり方にあります。一斉保育は、担任の保育士や保育補助がクラス全体の子どもたちを見守る方法です。生活や活動を集団で行うため、協調性や社会性を育てやすいのが特徴となっています。一斉保育は「集団で育つ力を伸ばすのに適している」、担当制保育は「一人ひとりの成長に寄り添いやすい」といった違いがあるでしょう。

担当制保育のやり方・担当の決め方

担当制保育では、1人の保育士が3〜5人程度の子どもを担当します。担当の決め方は、子どもの月齢や発達、性格などが考慮されるでしょう。保育のしやすさを考慮して、登園や降園する時間帯が近い子どもをグループでまとめることもあるようです。また、保育士の経験年数や得意分野、子どもとの相性も重要な判断材料になるでしょう。たとえば、10人のクラスを3人の保育士で割り振る場合の例は、以下のとおりです。

保育士A(40代で保育経験が豊富):4人の子どもを担当
保育士B(30代の保育士):3人の子どもを担当
保育士C(20代の新卒保育士):3人の子どもを担当

経験が豊富な保育士は、子どもを担当する人数が多く割り振られるかもしれません。担当は年度当初に決定し、基本的には1年間継続されます。園によっては、数ヶ月間は仮で担当を決め、状況をみて割り振りを調整し最終決定する場合もあるようです。また、保育士の負担や子どもたちの様子を考慮し、状況に応じて年度途中で担当を変更したり、割り振る人数を調整したりすることもあるでしょう。

担当制保育での保育士の関わり方

ここでは、担当制保育を実施する際に保育士がどのように子どもたちと関わるのかを紹介します。保育園によって異なる場合もあるため、一例として参考にしてみてください。

登園対応

担当の子どもが登園してきたら、保護者から家庭での様子や体調を聞き取ります。見慣れた保育士の顔を見ることで、安心する子どももいるでしょう。なお、登園対応をするのは早番の保育士のみになるため、出勤していない中番や遅番の保育士に代わって、担当外の子どももまとめて確認することになるかもしれません。担当の保育士が出勤したら、保護者からの連絡事項や子どもの様子を引き継ぐことになるでしょう。

遊び

室内や園庭での遊び時間は、基本的に担当するグループ単位で活動します。もちろんクラス全体で遊ぶ場面もありますが、少人数だからこそ子どもの発達段階や興味関心に合わせた遊びを提供できるのが特徴です。遊びを通して生まれる小さな気づきや成長を観察し、保育士が丁寧に寄り添うことは、子どもの意欲や自信を育むことにつながるでしょう。園によっては、遊びを一斉保育、食事やおむつ交換などのお世話を担当制保育と、場面ごとに保育方法を分けている場合もあるようです。

おむつ交換や着替えなど身の回りのお世話

おむつ交換や着替えといった身の回りのお世話は、基本的に担当の保育士が対応します。子ども一人ひとりの排泄や着替えのタイミングを把握し、個々のペースに合わせて対応することで、基本的な生活習慣の自立を促せるでしょう。順番を決めて子どもが待っている間は、クイズや手遊びなどの遊びを取り入れ、楽しく過ごせるように工夫することが大切です。

食事の援助

担当制保育では、グループごとに食事をとることで落ち着いた環境でゆったりと食事の時間を楽しめます。給食の時間は、食事の準備・見守り・片付け・午睡の準備などやることが多いため、保育士同士で協力しながら業務を進めることになるでしょう。たとえば、以下のように役割を分担します。

例:保育士3名で担当制保育を行う場合
保育士A:食事の準備
保育士B:担当グループの食事介助
保育士C:食事を終えたグループの見守りと午睡の準備

このように、保育士同士が互いにフォローしながらローテーションで進めていくのが一般的です。

午睡対応

午睡の時間は、担当している子どもを寝かしつけします。毎回同じ保育士がそばにいることで子どもは安心感を覚え、リラックスして眠りにつきやすくなるでしょう。また、「背中をトントンされるのが好き」「何もせずに眠りにつける」など、子どもの午睡方法について把握しているため、寝かしつけがスムーズにいきやすくなります。日々の寝つきや睡眠時間の変化から、子どもの体調を細かく把握できるのも、担当制保育ならではのメリットです。

保護者との連携

担当制保育は、担当している子どもたちの保護者との関係も密になりやすいことが特徴です。送迎時のコミュニケーションや連絡帳でのやり取りでは、1日の様子や小さな変化、体調面で気になることなどを丁寧に説明します。

また、子育ての悩みについて相談に乗り、一緒に解決策を考えることもあるかもしれません。担当の保育士は子どものことを良く理解してくれているため、保護者にとって心強い存在になれる可能性があるでしょう。

担当制保育を行う園で保育士が働くメリット

担当制保育では子ども一人ひとりとじっくり向き合えるため、保育士にとってもやりがいやメリットがあります。ここでは、担当制保育ならではのメリットをみていきましょう。

子どもとの愛着・信頼関係を深めやすい

担当制保育では同じ子どもたちと継続的に関わるため、愛着関係や信頼関係を深めやすいメリットがあります。たとえば、「自分が抱っこすると泣き止むようになった」「登園すると、すぐに自分のところに来てくれる」といった様子が見られると、子どもとの関係が構築できている実感がわきます。毎日の関わりを通じて関係が深まると、子どもが甘えたり頼ったりしてくれるようになるでしょう。

子どもの性格や発達段階に合わせた保育ができる

担当制保育のメリットは、子どもたちの性格や発達段階、興味関心などに合わせた遊びや保育ができることです。たとえば、担当制保育では、自分でご飯を食べたがる子は見守る、食べさせてもらいたい子にはサポートするといった個々のペースに合わせた配慮をします。クラス担任に比べると、1人に割り振られる子どもの人数が少ないため、状況に応じて柔軟な対応がしやすくなるでしょう。

子どもの小さな変化・成長に気づきやすい

担当制保育では、特定の子どもを継続的に見守るため、小さな変化や新しい一歩を逃さずキャッチできるでしょう。「初めて先生と呼んでくれた」「お散歩で最後まで歩けた」など、子どもの成長を間近で感じられる機会が多いのは、担当制保育ならではの魅力です。また、その喜びを保護者と共有できることも、保育士として働くやりがいやモチベーションにつながるでしょう。

保護者との信頼関係を構築しやすい

担当制保育のメリットは、保護者との関係が深まりやすいことです。担当制保育では、一人ひとりに寄り添った手厚いサポートを実施できるため、保護者からの信頼を得やすくなります。子どもの様子を気にかけてくれたり、小さな成長を報告してくれたりする担当の保育士に対し保護者は、「この先生なら安心して預けられる」と思うでしょう。

保護者からの信頼が得られることは、仕事の充実感につながります。また、担当の保育士と保護者が日々の些細な成長や出来事を共有し合うことで、ともに子どもを見守る心強いパートナーとしての絆が強まっていくかもしれません。

担当制保育を行う園で働く保育士の大変さ

担当制保育を実施するなかでは、子どもとの相性やほかの保育士との連携について悩みを抱えることもあるようです。ここでは、担当制保育を行う大変さについて解説します。

子どもや保護者との相性に悩む可能性がある

担当制保育では、特定の子どもや保護者と継続的かつ密な関わりになるため、相性が悪いと悩みが深刻化する可能性があります。担当している子どもがどうしても心を開いてくれなかったり、保護者との価値観にずれを感じたりすることもあるでしょう。

なお、あまりにも子どもや保護者との相性が合わず業務に支障が出ている場合は、上司に相談することが大切です。主任保育士や園長などに具体的な状況を伝えたうえで、「どのように対応したら良いか」「担当変更は可能か」といった相談をしてみましょう。

ほかの保育士に仕事を任せづらい

担当制保育では、ほかの保育士に対し「自分の担当の子どもを任せづらい」「負担を掛けてしまう」と仕事を一人で抱え込みがちです。周囲の保育士も担当児の保育に集中しているため、いざというときに協力を仰ぎにくいと感じるかもしれません。結果として、「業務になれていない新人保育士の負担が大きい」「子どもの人数の割り振りが多い保育士が大変な思いをしている」といった状況が発生することもあるでしょう。

担当以外の子どもたちを知る機会が限られる

担当制保育は、担当外の子どもやほかのクラスの子どもたちと接する機会が少なくなりがちです。担当外の子どもを任されたときには、「寝かしつけに時間がかかった」「抱っこしてもなかなか泣き止まない」といった対応に悩むかもしれません。また、特定の子どもとの関わりに集中すると、保育士としての視野が狭まったり、スキルアップのチャンスが限られたりする可能性もあるでしょう。

担当制保育を実践する際のポイント

担当制保育では、子ども一人ひとりに寄り添いながらも、園全体の保育の流れを意識することが大切です。ここでは、担当制保育を実践するポイントについて紹介します。

担当する子どもの性格などの理解を深める

担当制保育では、子ども一人ひとりの性格や好み、発達の特徴を深く理解することが重要です。日々の保育を通じて、どのような遊びを好むか、どのような声かけに反応するか、不安になりやすい場面はいつかなどを把握しましょう。

また、保護者から家での様子を聞き取り、園と家庭での姿を総合的に理解することが大切です。「家では活発だけど、保育園ではまだ様子見をしている」「食事も着替えも自分でやってみたい様子が見られる」など、その子らしさを大切にしながら成長をサポートする姿勢を持ちましょう。

生活の流れを意識して声掛け・時間管理をする

担当している子どもには、基本的な生活習慣が身に付くように、生活の流れを意識して保育します。園での生活リズムをできるだけ一定に保ち、毎日の声掛けや活動の方法を継続することが大切です。

たとえば、着替えや食事などにおいては、その子が「どこでつまずいているか」を見極め、「まずはズボンだけ自分で履けるように声を掛けてみる」といった次のステップへ進めるような方法を考えます。毎日同じ担任がタイミングを逃さずに適切なサポートを重ねることで、子ども自身がコツを掴み、自立してできる行動が増えていくでしょう。

職員同士の連携を深める

担当制保育を園全体でより良いものにしていくためには、保育士同士のチームワークを大切にしましょう。担当制保育では、担当の子どもに集中するあまり、クラス全体の状況が見えにくくなるかもしれません。人手が足りない場面では互いに助け合い、「手伝ってほしい」と素直に声をかけ合うことで、スムーズな保育につながります。保育士が協力し合って業務を分担すれば、安心して保育に集中できる環境が整い、結果として保育園全体の雰囲気が良くなるでしょう。

担当制保育を行う保育園に転職するには?

担当制保育を導入している保育園の求人を効率良く探すなら、保育専門の転職エージェントを利用するのがおすすめです。保育業界の転職事情に詳しいアドバイザーが、求人の掲載もとに保育方針や保育方法などをヒアリングし、希望に合った職場を紹介してくれます。求人情報だけでは担当制保育を実施しているかどうか分からない場合もあるため、プロに相談してみましょう。

「担当制保育ってどうなの?」「自分に合った職場は?」といった方は、保育専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」にご相談ください。キャリア相談や求人紹介、選考対策など、専任のアドバイザーが転職活動をトータルでサポートします。

担当制保育に関してよくある質問

ここでは、担当制保育に関してよくある質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

ゆるやかな担当制保育とは?

ゆるやかな担当制保育とは、必要に応じて担当外の保育士も子どもたちの世話をする柔軟な保育方法です。たとえば、ゆるやかな担当制保育では、基本的に排泄や食事のサポートは担任制、遊びの時間は一斉で保育します。

ゆるやかな担当制保育のメリットは、子どもが特定の保育士だけに依存することを防ぎながら、担当制のメリットも活かせることです。保育士の負担も軽減され、より現実的で持続可能な担当制保育の形といえるでしょう。

担当制保育がうまくいかない理由は?

保育士の連携が不足していると、担当制保育はうまくいかないでしょう。担当制保育では、各自が自分の担当の子どもに集中しすぎると、クラス全体の状況が見えにくくなります。保育士の視野が狭まると、「情報共有ができていない」「業務分担に偏りが出る」といった状況が発生するかもしれません。

この課題を解決するためには、各々が積極的にコミュニケーションを取り、困ったときには助けを求めるなど、チームで保育を行う意識を持つことが重要です。詳しくは「担当制保育を実践する際のポイント」で解説していますので、参考にしてみてください。

まとめ

担当制保育とは、保育士が特定の子どもたちを継続的に担当する保育方法です。子ども一人ひとりに寄り添えるため、愛着関係を深めながら個別の成長をしっかりサポートできます。担当制保育は、子どもの小さな変化や成長に気づきやすく、保護者との信頼関係も築きやすいのが特徴です。

その反面、相性の問題やほかの保育士との連携の難しさなど、課題もあります。担当制保育では、子どもの個性を理解し、職員同士で協力し合う姿勢が求められるでしょう。希望の保育を実現するために転職を検討している方は、レバウェル保育士にご相談ください。「一人ひとりに寄り添った保育がしたい」「少人数の子どもたちと関わりたい」といった保育観をもとにした、求人紹介が可能です。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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