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保育士の初出勤で菓子折りは必要?転職初日に好印象を与えるマナーを解説
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保育士が職場に初出勤する際、菓子折りを持参するか悩むかもしれません。転職初日の保育士であれば、一般的に菓子折りを持参する必要はないでしょう。 この記事では、保育士が初出勤する際に菓子折りがいらない理由や、迷ったときの対処法を解説します。菓子折りが必要な場合は、用意する際のポイントや初出勤時の渡し方もまとめていますので、参考にしてみてください。
目次
保育士の初出勤時に菓子折りは必要?
保育士が転職初日の出勤時に菓子折りを持参するかどうかは、保育園の雰囲気や慣習によるものの、一般的には必要ないといえます。入職時の説明や転職先の知り合いとの会話において菓子折りについて触れられていなければ、基本的には不要と考えて問題ありません。菓子折りの有無で仕事の評価が変わることはないので、持参するべきかを過度に心配する必要はないでしょう。初出勤に向けては、菓子折りより、挨拶や自己紹介を考えたり、身だしなみを整えたりすることが大切です。
保育士の初出勤時に菓子折りが必要ない理由
保育士の初出勤時に菓子折りを持参すると、同時に入職する方を焦らせてしまったりお菓子の持ち込みが禁止されていたり、気遣いが裏目に出る場合もあるようです。ここでは、保育士の初出勤時に菓子折りが必要ない理由を解説します。
先輩に気を遣わせてしまうから
保育士が初出勤時に菓子折りを持参すると、受け取る側は「次はこちらからも何か贈らなければ」と思い、本来不要な気遣いが生まれてしまうかもしれません。お返しまではいかないものの、お菓子をいただいたお礼を伝えなきゃと思う方もいるでしょう。一般的に、保育士の初出勤時に菓子折りは必要ないため、自分の思いを優先して持参するのではなく、受け取り側の気持ちも考え、余計な気遣いが生まれないような配慮が大切です。
同時期に入職する方を焦らせてしまうから
複数の保育士が同時期に入職する場合、自分だけ菓子折りを持参すると、ほかの入職者を「準備していない」と焦らせてしまうことがあります。それぞれが異なる対応をすると、入職者との間で気まずい雰囲気が生まれるかもしれません。また、菓子折りを持参すると、自ら不公平な環境を作ってしまう恐れもあります。一般的な保育園では、職員を平等に扱うために、菓子折りのような個人的な気遣いはいらないと考えているでしょう。
お菓子の持参が禁止されている保育園もあるから
保育園によっては、食物アレルギーがある子どもへの事故防止や衛生管理の面から、お菓子の持ち込みを禁止や規制している場合があります。また、食育に力を入れていたり、自然派な保育方針を掲げていたりする保育園では、「お菓子を食べる文化」自体をある程度控えているかもしれません。子どもへのアレルギー対応や職員の飲食ルールなどは、採用時や入職前に説明されることもあるため、お菓子の持ち込みが制限されている場合は、菓子折りの持参も避けたほうが無難でしょう。
保育士が初出勤時に好印象を与える菓子折り以外の方法
保育士が初出勤時に好印象を与えるためには、菓子折りを持参するよりも、身だしなみや挨拶など、基本的なマナーを押さえておくことが大切です。ここでは、保育士が初出勤時に好印象を与える方法を解説します。
時間を守る
初出勤に限らず、時間を守ることは社会人の基本的なマナーです。転職初日は通勤ルートに慣れていないため、時間に余裕をもって家を出ましょう。初出勤の日は、挨拶や手続きなどやることが多いため、何時に到着すれば良いか事前に確認しておくと安心です。なお、職場に着くのが早過ぎると対応してくれる人が出勤していない場合があるので、指定された時間の10分前を目安に到着しましょう。通勤ルートや公共交通機関の混み具合は、事前に確認しておくと、遅刻を防げます。
きちんとした身だしなみで出勤する
保育士が初出勤する際には、きちんとした身だしなみで良い第一印象を与えられるようにしましょう。保育士は、安全面や衛生面を考慮した清潔感のある身だしなみが求められます。保育士の初出勤時に気を付けたい身だしなみのポイントは、以下のとおりです。
髪型:長い髪はまとめる、飾りの付いたヘアゴムやピンは避ける
爪:短く切る、マニキュアはしない
服装:動きやすく清潔感のあるもの
飾りのついたヘアゴムやアクセサリーなどは、小さな子どもが誤飲するリスクを考え、避けましょう。園に仕事着に関する規定がある場合は、それに従うことが重要です。なお、保育士は通勤中に保護者や子どもたちと会う可能性があるため、私服も露出が多かったりラフ過ぎたりするものは、避けたほうが無難かもしれません。
礼儀正しく挨拶をする
保育士が初出勤する際、第一印象で大切なのは明るく元気な挨拶です。「おはようございます」「よろしくお願いします」といった基本的な挨拶を笑顔で伝えましょう。また、職員会議や子どもたちが集まる朝の会では、挨拶の時間が設けられる可能性があるため、相手に合わせた自己紹介を考えておくことが大切です。挨拶は、信頼関係構築の土台となります。初めて会う方と話すのは緊張するかもしれませんが、気持ちを込めた丁寧な挨拶を心掛けましょう。
教わったことはしっかりメモを取る
初出勤の当日は、こまめにメモを取りながら話を聞くと、仕事へ真剣に取り組む姿勢が伝わります。すでに説明されたことに対して聞いたり、同じ質問を何度も繰り返したりしないように、メモを見返すことも大切です。業務に慣れるまでは、ポケットに小さなメモ帳と筆記用具を入れて、すぐにメモできるようにしておきます。園のルールや子どもたちの対応方法、仕事の流れなど、重要なポイントをその場で記録しましょう。
ただし、メモを取ることに集中し過ぎると、話をしっかり聞いていない印象になる恐れがあります。メモを取るときは時折顔を上げて、相手と目を合わせることも大切です。
保育士が初出勤時に菓子折りは必要か迷ったら
転職先に知り合いがいたり、転職エージェントを利用していたりする場合は、初出勤時に菓子折りがいらないか相談するのも手です。ここでは、保育士が初出勤時に菓子折りが必要か迷ったときの対処法を紹介します。
知り合いが働いている場合は相談してみる
転職先の園で働いている知り合いがいれば、菓子折りを持参するべきか相談してみましょう。中途採用で入職した方であれば、初出勤時に菓子折りを持参したか聞いてみます。また、「初出勤の際、指定の持ち物以外で持って行ったほうが良いものはありますか?」「初日はどのような流れになりますか?」といった質問をすれば、園の文化や雰囲気が掴めるかもしれません。知り合いとの関係性もふまえ、無理のない範囲で質問してみましょう。。
転職エージェントを利用している場合は相談する
保育士専門の転職エージェントを利用している場合は、初出勤に菓子折りが必要か、担当のアドバイザーに相談してみましょう。保育業界に精通したアドバイザーは各園の文化やルールなどを把握したうえで、初出勤時のマナーについてアドバイスしてくれます。転職エージェントでは入職後のフォローも行っていることが多いので、初出勤に関する不安や疑問があれば、遠慮なく相談してみましょう。
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初出勤時に用意する菓子折りのポイント
園の文化や事前の確認の結果、菓子折りを持参することになった場合は、ポイントを把握したうえでお菓子を選ぶことが大切です。ここでは、初出勤時の菓子折りを用意する保育士に向けて、選び方のポイントを解説します。
贈答用で外箱に入っている
菓子折りを選ぶ際は、百貨店やお菓子の専門店などで、贈答用として外箱に入っているものを選びましょう。初出勤時に菓子折りを持参する場合は、贈答用としてきれいに包装されているもので、お世話になる感謝の気持ちを伝える必要があります。外箱に、のし紙を付ける必要はなく、百貨店名やお菓子のブランド名など掛かれた紙で包まれていれば問題ありません。手渡し用の紙袋を付けてもらい、きれいな状態で渡せるように保管しましょう。
個包装で配りやすい
保育士が初出勤時に持参する菓子折りは、個包装になっていると職場で配りやすくなります。個包装であれば、デスクに置いておいたり自由に取ってもらったりする場合にも対応しやすいでしょう。また、衛生面に配慮する意味でも、個包装のお菓子を選ぶことが大切です。保育現場は忙しく休憩時間もばらばらなため、個包装のお菓子であれば好きなタイミングで食べてもらえるでしょう。
数が多めに入っている
保育士が菓子折りを選ぶときは、職員の人数に合わせて、余裕を持った数が入っているお菓子を選びましょう。正確な人数がわからない場合は、5〜10個程度多めに入っているものを選んでおくと安心です。また、非常勤の方や給食の調理員など、正確な人数が把握しきれていない可能性もあるため、多めに準備しておきましょう。ただし、あまりに多過ぎる量だと配る人の負担になるかもしれません。職員の人数は、採用時に聞いてみたり、園のWebサイトで確認してみたりするのも手です。
常温保存可能で賞味期限が長い
保育士が初出勤時に持参する菓子折りは、常温保存可能で賞味期限が長いものを選びましょう。保育園によっては、職員用の冷蔵庫がなかったりスペースが限られていたりすることがあるため、冷蔵保存が必要なお菓子は避けます。また、当日中にすべて食べきれない可能性もあるため、賞味期限が長いお菓子であれば安心です。和菓子であれば、せんべいや饅頭なら、個包装かつ常温で日持ちするものがあるでしょう。洋菓子の場合は、クッキーやゼリーなどを選ぶのがおすすめです。
気を遣わせない価格帯のお菓子を選ぶ
保育士は、3〜5千円程度の予算で初出勤時に持参する菓子折りを選びましょう。あまりにも高価な菓子折りを選ぶと、受け取る方に気を遣わせてしまうかもしれません。職員の数にもよりますが、自分自身の負担にもならない価格の菓子折りを選びましょう。決して高価であれば良いというものではないため、菓子折りを渡すことによって、相手に気を遣わせない配慮が大切になります。
保育士が押さえておきたい初出勤時の菓子折りの渡し方
保育士が初出勤時に菓子折りを持参する場合は、渡すタイミングや方法にも気を配りましょう。ここでは、保育士が初出勤時に菓子折りを渡すタイミングや流れについて解説します。
園長や主任保育士などへ挨拶するときに渡す
保育士が初出勤時に菓子折りを持参する場合は、園長や主任保育士に挨拶するタイミングで渡します。「本日からお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶したあと、「ほんの気持ちですが、お召し上がりください」と添えて、菓子折りを渡しましょう。
なお、渡すタイミングを逃してしまった場合は、休憩時間や退勤時など、園長や主任保育士の業務が落ち着いたときを見計らって渡します。いきなり職員に配ったり休憩室に置いたりするのは避け、必ず園長や主任保育士に手渡ししましょう。
菓子折りを渡すときは紙袋から取り出す
菓子折りを渡す際は、紙袋に入れたままではなく、袋から取り出して手渡しするのがマナーです。また、両手で丁寧に渡すことを心掛けましょう。園長や主任保育士などに渡したあとは、職員に配るように指示されるかもしれません。職員に配る際は、休憩中や園児のお迎え対応が落ち着いたタイミングなど、忙しい時間帯を避けます。お菓子を渡す際は簡単に自己紹介をしたりコミュニケーションを取ったりすると、職場の方々と距離を縮めるチャンスになるでしょう。
菓子折りを置いておく場合はメッセージを添える
園長や主任保育士などに菓子折りを手渡しした際、職員への配る方法として、休憩室に置いておくように指示されることもあります。休憩室に菓子折りを置く場合は、箱を空けて自由に取れるようにしておきましょう。また、菓子折りには、「お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。みなさんで召し上がってください。◯◯」のように、メッセージと名前を書いたカードや付箋を添えておきます。菓子折りにメッセージを添えておくと、丁寧な印象になるでしょう。
保育士の初出勤に関するよくある質問
ここでは、保育士の初出勤に関するよくある質問に答えます。職場へ初めて出勤する際の菓子折りや挨拶の例文について、参考にしてみてください。
新卒の保育士が初出勤するときに菓子折りは必要?
新卒の保育士が初出勤するとき、菓子折りは必要ありません。新卒の場合は菓子折りよりも、社会人としての基本的なマナーや熱意を示す姿勢のほうが重要です。新卒入社の方は複数いることもあるため、菓子折りの有無によって、気まずい雰囲気が流れる恐れもあります。新卒の場合は、菓子折りよりも、明るい挨拶や時間を守る、積極的に質問するといった基本的な姿勢を大切にしましょう。
初出勤時の挨拶の例文を保育士向けに教えてください
職員の方々には、「おはようございます。本日から勤務させていただきます〇〇(名前)です。子どもたちが健やかに成長できるよう、精一杯努力してまいります。ご指導のほど、よろしくお願いいたします」のように挨拶します。
また、子どもたちには、「みなさん、おはようございます!今日から〇〇組の先生になりました〇〇です。一緒に歌ったり遊んだりするのを楽しみにしています。これからよろしくね!」と親しみやすい挨拶を心掛けましょう。
まとめ
保育士が初出勤するとき、菓子折りは基本的に必要ありません。持参することで同時に入職する人を焦らせたり、受け取る側に気を遣わせたりする可能性があるため、避けたほうが無難でしょう。また、アレルギー対応や衛生管理の観点から、お菓子の持ち込みを制限している保育園もあります。
初出勤で大切なのは、菓子折りではなく基本的なマナーです。時間に余裕を持って出勤し、身だしなみを整え、笑顔で挨拶をすることで、良い第一印象を与えられます。仕事の説明は丁寧にメモを取り、真摯に取り組む姿勢を見せましょう。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。