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保育士から事務職に転職するには?メリットや志望動機の伝え方を紹介

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事務作業をする女性の画像

保育士の中には、事務職への転職を検討している方がいるかもしれません。保育士としての経験や身につけたスキルは、事務職に転職した後も役立つでしょう。事務職は未経験者も挑戦しやすい職種で、保育士から転職できる可能性が高いといえます。 この記事では、事務職の種類別の仕事内容や、保育士から事務職に転職する際の志望動機と自己PRの例文を解説します。保育士から事務職に転職するメリット・デメリットも紹介するので、参考にしてください。

この記事を書いた人

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「レバウェル保育士」編集部

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保育士から事務職に転職できる!

保育士から事務職に転職できる可能性は高いといえます。ここでは、保育士が事務職に転職できる理由と事務職の仕事内容を解説します。

保育士から事務職に転職できる理由

保育士から事務職に転職が可能な理由として、事務職は未経験から始めやすい職種である点が挙げられるでしょう。厚生労働省の「未経験でも比較的入りやすい職業新規タブリンク」によると、事務職は就業前の実務経験・訓練期間が1ヶ月未満である割合が50%以上と、未経者もスムーズにスタートできる環境が整っているといえます。また、事務職は未経験者歓迎の求人もあり、キャリアチェンジしやすいのが特徴です。これらの理由から、保育士から事務職への転職は現実的であるため、新たなキャリアを築く選択肢の1つとなるでしょう。

出典

厚生労働省「未経験でも比較的入りやすい職業新規タブリンク」(2025年7月28日)

事務職の主な仕事内容

事務職はデータ入力や書類の作成、電話対応など、多岐にわたる業務に携わります。ここでは、事務職の仕事内容を解説します。

データ入力

事務職の主な業務として、データ入力があります。具体的には、売上データや在庫状況など、業務に必要な情報を専用のシステムやExcelに正確かつ迅速に入力する業務です。データ入力では、ミスを防ぐ注意力とデータを整理するスキルが求められます。入力作業を進める中で、効率的な方法を見つけたり、システムを活用したりすることも重要なポイントです。

書類の作成・整理

書類作成や整理も事務職に欠かせない業務です。見積書や会議資料など、用途に応じた書類を正確に作成し、必要に応じて提出や配布を行います。作成した書類や受け取った資料を保管し、必要なときに取り出せるよう整理整頓を徹底するのも重要です。

電話・メール・来客対応

事務職は、社内外のコミュニケーションの窓口となる役割を担います。電話やメールを通じて、取引先や関係者とのやり取りを行い、要望や問い合わせに適切に対応します。来客時には受付対応を行い、来客者を迎え入れるのも業務の1つです。こうした業務では、丁寧な言葉遣いと正確に情報を伝達することが求められます。

保育士が転職する際に知っておきたい7つの事務職

事務職には、一般事務や医療事務、営業事務など幅広い種類があります。ここでは、保育士が転職する際に、知っておきたい7つの事務職を解説します。

1.一般事務

一般事務は、データ入力や書類作成、備品管理など多岐にわたる業務を担う職種です。幅広いサポート業務を通じて、職場全体を支える役割を果たします。一般事務では、保育士として培った正確さや効率的なスケジュール管理能力が役立つでしょう。

2.医療事務

医療事務は、病院やクリニックでの受付業務、レセプト作成などが主な仕事です。医療事務では、患者やその家族への丁寧な対応が求められ、保育士で磨いた共感力や相手に寄り添う力が活かせます。

3.営業事務

営業事務は、営業活動のサポートを行う職種です。資料作成や顧客対応、在庫管理が主な業務です。営業事務ではチーム内での連携や柔軟な対応力を必要とするため、保育士の協調性や問題解決力が活かせるでしょう。

4.学校事務

学校事務は、学校運営に関わる書類管理や窓口対応、行事準備などを担当します。学校事務では、子どもに関わった経験を活かせるため、保育士に適した職種の1つです。

5.貿易事務

貿易事務は、輸出入に関わる書類作成や通関手続きを行います。貿易事務には、正確な業務遂行が求められ、保育士として培った細やかさや柔軟な対応力が役立ちます。

6.総務事務

総務事務の業務は、社内規定の整備や社員の労務管理、施設の維持管理などです。総務事務は社内外の調整役として、社員からの問い合わせ対応や来客対応を行う場合もあります。保育士として培ったチームワーク力、問題解決能力は、総務事務においても活かせるでしょう。

7.人事事務

人事事務は、採用活動や社員情報管理を行います。人事事務は人を理解し、適切にサポートする力が必要なため、保育士経験者が得意とする分野の1つかもしれません。

保育士が事務職に転職するときに役立つスキル

事務職にはどのようなスキルが必要なのでしょうか。ここでは、保育士が事務職に転職する際に役立つスキルを解説します。

周囲と協力して業務を進めるコミュニケーション能力

保育士として働く中で子どもや保護者、同僚とのコミュニケーションを円滑に行ってきた経験は、事務職でも役立ちます。事務職では、チーム内での協力や他部署との調整を求められる場合があり、円滑なコミュニケーション能力が必要です。保育士は子どもの気持ちや状態を読み取りながら適切に関わり、保護者や同僚との情報共有も行ってきたため、状況に応じて柔軟で丁寧な対応ができるでしょう。

保育士として身につけたコミュニケーション能力は、事務職においても、チームとして効率的に仕事を進めるのに重要です。事務職でクレーム対応や問題を解決する場面でも、保育士の経験を活かして適切にコミュニケーションをとれ、円滑に業務を進められるでしょう。

正確性の高い処理能力

保育士は日々の業務において、多くの書類や記載を正確に行うことが求められます。保育士の正確性の高い処理能力は、事務職でも強みになるでしょう。たとえば、事務職の書類作成や請求書の発行などでは、細やかな作業を迅速かつ間違いなく処理する必要があります。保育士は子どもたちの様子や健康状態を注意深く記録する経験があるため、事務職でもミスを防ぎやすく、業務の効率を高められるでしょう。保育士の情報を適切に整理し、正確に処理する能力を活かせれば、事務職に転職後も信頼を得やすくなります。

必要事項をスムーズにまとめられる基本的なパソコンスキル

事務職では、パソコンスキルが欠かせません。保育士として勤務する中で、簡単な文書作成やデータ入力、連絡帳や報告書の作成などを行うために、基本的なパソコンスキルを身につけている方もいるでしょう。事務職では保育士で培ったパソコンスキルをさらに活かして、効率的に資料をまとめたり、データを整理したりします。

事務職では、事務作業でよく使用するWordでの文書作成やパワーポイントでのプレゼン資料作成、Excelでのデータ入力や集計などのパソコン操作が必要です。パソコンを使用するにあたって、効率よく作業を進めるための工夫やショートカットキーの活用など、日々の事務作業をスムーズに進めるためのテクニックも重要です。これらのパソコンスキルと、保育士として培った情報を整理する能力を合わせると、事務職で活躍できる人材になるでしょう。

保育士が事務職に転職する3つのメリット

保育士が事務職に転職すると、体力的な負担が軽減したり、土日祝が休みやすくなったりするというメリットがあります。転職先の事務職によっては、収入アップが期待できる場合もあるようです。ここでは、保育士が事務職に転職する3つのメリットを紹介します。

1.体力的な負担が軽減する

保育士の仕事は子どもたちを抱えたり、走り回ったりする場面もあり、体力的な負担が大きい職種だといえるでしょう。保育士は、日々の業務で腰や膝への負担を感じるケースもあるようです。
一方、事務職はデスクワークが中心で身体を酷使する機会が少ないため、体力的な負担を軽減できます。事務職は保育士と比較すると、行事や突発的な対応に追われる場面が発生しにくく、休息の時間を確保しやすくなるのも魅力の1つです。

2.土日祝が休みやすく残業が減る可能性がある

保育士はシフト勤務が一般的で休日が不規則になりがちですが、事務職は土日祝が休日の傾向にあります。土日祝が休日の事務職の場合、規則的な生活を送りやすく、家族や友人との時間を確保しやすいのがメリットでしょう。また、残業時間が少ない事務職に転職すれば、よりワークライフバランスが向上する可能性もあります。保育士が事務職に転職して、まとまったプライベートの時間を確保できるようになれば、自己研磨や趣味の時間をとりやすい点も魅力でしょう。

3.収入アップに期待できる

専門性が高い事務職や大企業での事務ポジションに転職すると、保育士のころよりも給与水準が上がる可能性があります。転職直後は収入アップが期待できない場合もありますが、スキルアップを重ねて総務事務や経理事務、経理などにキャリアを広げると収入を上げられる可能性があるでしょう。保育士として培ったコミュニケーション能力や問題解決能力を活かして、事務職で効率よく成果を上げると、昇給や賞与を期待できるかもしれません。収入の向上は生活の安定だけでなく、精神的な余裕にもつながるため、事務職に転職して給与アップを目指すのも1つの選択肢でしょう。

保育士が事務職に転職する3つのデメリット

保育士が事務職に転職すると、保育士資格を活かせずやりがいを感じにくい可能性も。また、慣れない事務職でデスクワーク特有の疲労を感じる場合もあるようです。ここでは、保育士が事務職に転職する3つのデメリットを解説します。

1.保育士資格を直接的に活かせなくなる

保育士が事務職への転職を考える場合、保育士資格を直接的に活用する機会が減るというデメリットがあります。保育士資格は保育施設の現場で子どもたちに直接関わるための専門資格であり、事務職では活かしにくい可能性が高いでしょう。保育士が事務職に転職すると、これまでに培った保育の専門知識やスキルが表立って評価されにくいと感じるかもしれません。事務職に転職後に少しでも保育士としての知識を活かしたい場合は、学校事務や教育関連の企業の事務など、保育士経験が役立つ分野の事務職を選ぶのも1つの方法です。

2.達成感ややりがいを感じにくい可能性がある

保育士は子どもたちの成長を間近で感じられる仕事であり、大きな達成感ややりがいを感じられる職業です。しかし、事務職は業務がルーティーン化しやすく、成果が目に見えにくいために、保育士と同じような充実感を得るのが難しい場合があります。子どもたちや保護者との直接的な関わりを楽しんでいた保育士にとっては、事務職は保育士との仕事内容の違いに物足りなさを感じるかもしれません。

3.デスクワーク特有の疲労を感じる場合がある

事務職は1日中デスクに向かい、パソコンで作業をする場合もあり、長時間の座り仕事が原因で体に疲労を感じる場合があります。肩こりや腰痛、眼精疲労などの体調不良に悩まされる方も少なくありません。保育士は体を動かす機会が多いため、事務職に転職後は座りっぱなしの生活に慣れるまで時間がかかる可能性があるでしょう。事務職で単調な作業が続く際は、集中力が切れやすくなったり、疲れを感じやすくなったりする場合もあるようです。

保育士が事務職に転職するときの流れ

保育士が事務職に転職するときは、どのように行動すれば良いのでしょうか。ここでは、保育士が事務職に転職するときの流れを解説します。

1.自己分析する

保育士が事務職への転職を成功させるためには、自己分析を行うのが大切です。自分が保育士として培ったスキルや経験を整理し、事務職で活かせる部分を明確にします。また、事務職に転職したい理由や希望する働き方を具体的に考えましょう。「プライベートの時間を確保できるよう残業がない職場が良い」「長く働ける安定した環境で働きたい」など、保育士から事務職へ転職する目的を明確にすると、希望の職場を絞り込みやすくなります。自己分析を通じて、自分の強みやキャリアの方向性を見つけ、自信を持って転職活動を進められるでしょう。

2.事務職の求人情報を探して応募する

ハローワークや求人サイト、転職エージェントを活用して、希望に合う事務職の求人を探しましょう。保育士から事務職に転職する際は、未経験者歓迎の求人や、保育士経験が活かしやすい学校事務や医療事務などの職種に応募するのがおすすめです。事務職の求人票を確認するときは、業務内容や求められるスキル、職場環境をよく見て自分の希望やスキルに合うかを確認します。一度に多くの求人に応募するのではなく、希望条件に合う職場を厳選して応募するのが重要です。

3.履歴書・職務経歴書を作成する

履歴書・職務経歴書は、採用担当者に自分をアピールするための重要な書類です。履歴書には基本的な学歴や職歴、資格や志望動機を記載します。職務経歴書では、保育士としての具体的な業務内容や成果を整理し、事務職で活かせるスキルに結びつけてアピールするのがポイントです。志望先の企業に応じて職務経歴書で強調するポイントを変更すると、採用担当者に一緒に働きたい人材と感じてもらいやすくなります。履歴書・職務経歴書を作成する際は、誤字脱字に気をつけて、完成後は必ず見直しましょう。

4.採用面接を受ける

事務職の求人に応募して書類審査を通過すると、採用面接があります。面接では、これまでの保育士としての経験や、事務職を志望する理由を聞かれる可能性が高いでしょう。面接では具体的なエピソードを交えて、自分のどのようなスキルを事務職で活かせるのかを説明することが大切です。保育士から事務職に転職する際は、新しい職種への適応力をアピールするため、業務に対する前向きな姿勢や今後どのように成長していきたいかなどを伝えるのも重要です。

面接を受ける前には必ずホームページなどを確認し、企業の文化や業務内容、求められている人物像を研究しましょう。採用面接で応募者から質問できる時間がある場合は、勤務条件や業務内容について具体的な質問をすると、仕事に対する関心や意欲をアピールできます。面接前は事前準備を怠らず、自信を持って臨みましょう。

5.内定後の準備を行う

面接をクリアして内定を得たら、転職の準備を行います。現在の職場に退職の意向を伝える際は、円満に退職できるよう、早めに上司に相談しましょう。また、保育士を退職後に備えて、必要な書類の手配や引継ぎをスムーズに行うのも大切です。

また、時間に余裕がある場合は、次の職場で必要になる知識やスキルを修得するのもおすすめです。事務職で使用頻度が高いExcelやWordのスキルを、オンライン講座や書籍で学習するのも有効だといえます。内定後に準備を進めておくと、転職後の不安を減らして新しい仕事をスタートできるでしょう。

保育士が事務職に転職する際の志望動機の例文

「事務職に転職する際、志望動機の書き方がわからない」という保育士もいるでしょう。ここでは、保育士が事務職に転職する際の志望動機の例文を紹介します。

保育士の経験を活かす場合

保育士の経験を活かす場合の志望動機の例文は、以下のとおりです。

これまで保育士として子どもたちや保護者、同僚と信頼関係を築き、問題解決や調整業務にも携わってきました。これらの経験を通じて得たコミュニケーション能力や状況を瞬時に判断する能力は、事務職においても活かせると確信しています。
また、前職の保育士で得た正確な記録管理やスケジュール調整などのスキルは、事務業務に必要な正確性や効率性に直結すると考えています。これからは、事務職という新しい分野でのスキルを磨き、貴社の業務運営に貢献したいと考え応募を決意しました。

例文では、転職理由を前向きに伝え、成長志向をアピールしています。保育士として身につけたスキルを事務職でも活かせる点を述べ、即戦力を強調している点もポイントです。

チームワークを重視する場合

チームワークを重視する場合の志望動機の例文は、以下のとおりです。

保育士として働く中で、同僚や保護者と連携しながら、チームで目標を達成することの大切さを学びました。たとえば、行事の企画・運営や日々の業務改善において、チーム全体で意見を出し合い協力して取り組むことで成果を上げられました。
事務職においても、部門間の調整役やチーム内での連携が求められると考えています。保育士としての経験を活かし、チーム全体の目標達成に貢献できる存在として働きたいと考えています。貴社で、協調性を大切にしながら職場全体の生産性向上に寄与したいと考え、応募いたしました。

保育士として、チームワークを重視して働いていた具体的なエピソードを盛り込み、志望動機の信頼性を高めています。チームワークと事務職との関連性を強調し、事務職に求められるスキルと経験を結びつけることが大切です。

キャリアアップを目指す場合

キャリアアップを目指す場合の志望動機の例文は、以下のとおりです。

これまで保育士として働く中で、子どもたちや保護者への対応、園内での事務作業など幅広い業務を経験しました。そして「さらにキャリアアップし、事務職に挑戦したい」と考えるようになりました。
事務職では、業務効率化やデータ管理のスキルを身につけることで、より職場全体の運営を支える役割を担えると考えています。ExcelやWordの基本的なスキルはすでに習得しており、今後、実務を通してより成長していきたいと思っています。キャリアの幅を広げ、新しい環境で自分の可能性を高めて、貴社に貢献しながら自己成長を実現したいと考えています。

志望動機では自分が磨きたいスキルを具体的に伝え、さらに成長したい意欲を示しています。事務職に転職してどうなりたいかを、長期的な目標を交えてアピールしましょう。

保育士が事務職に転職する際の自己PRの例文

保育士が事務職への転職を目指すうえで、自己PRは自分の強みを採用担当者にアピールできる重要なものです。ここでは、保育士が事務職に転職する際の自己PRの例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

コミュニケーション能力を強調する場合

コミュニケーション能力を強調する場合の自己PRの例文は、以下のとおりです。

保育士として勤務するうえで、子どもたちや保護者、同僚とのコミュニケーションを通じて信頼関係を築くことを最優先にしてきました。保護者からの相談対応では、丁寧に話を聞き、適切に提案を行い、信頼を得られたと思います。また、職員間での情報共有や連携も欠かさず行い、チームとしての目標達成に努めました。
こうした経験から培ったコミュニケーション能力は、事務職において顧客対応や部門間の調整を円滑に進めるために役立つと考えています。これからは、コミュニケーション能力を活かし、正確かつ効率的な業務遂行に貢献したいと考えています。

例文では、保護者対応や職員間の連携という具体例を用いて、コミュニケーション能力を強調しています。コミュニケーション能力をアピールするときには、事務職のどのような場面で活かせるスキルかを説明し、汎用性を示すことが重要です。

課題解決力をアピールする場合

課題解決力をアピールする場合の自己PRの例文は、以下のとおりです。

私は保育士として、日々発生する課題に柔軟かつ迅速に対応してきました。行事の準備中に予期せぬトラブルが発生した際、必要な物品をすぐ調達し、スケジュールを再確認して問題を解決しました。また、保護者からの苦情や要望にも真摯に対応し、根本的な改善策を提案して満足度を高められたと思います。
このような課題解決の経験を通じて、冷静な判断力や優先順位を見極める力が身についたと感じております。貴社での事務職においても、業務の効率化やトラブルへの対応で課題解決力が役に立つと考えており、これまでの経験を活かして貢献していきたいと思っています。

問題解決の実績を具体的に示すと、説得力のある自己PRになるでしょう。課題解決力を強みとしてアピールする場合は、冷静さと判断力を持っていると強調するのもおすすめです。

スケジュール管理能力を示す場合

スケジュール管理能力を示す場合の自己PRの例文は、以下のとおりです。

保育士として働く中で、日々の業務を効率的に進めるために、スケジュール管理を徹底してきました。保育計画の作成や行事の準備では、全体の進捗を把握しながら各担当者に適切に業務を割り振り、スムーズに進行する環境を作りました。複数のタスクを同時に進行する場面でも優先順位を見極め、短期間で処理できました。
このスケジュール管理能力は、事務職におけるプロジェクト管理や業務調整においても、活用できると考えています。限られた時間の中で最大限の成果を上げられるよう、スケジュール管理能力を活かして貴社に貢献していきたいと思います。

スケジュール管理能力を強みとするときは、保育計画や行事準備など、時間管理やタスク配分が求められる実務経験を具体的に記載しましょう。同時進行で複数の業務をこなした経験は、効率的な業務運営の能力を強調するのに効果的です。

保育士から事務職に転職するときの注意点

保育士から事務職への転職を目指す際は、事務職に就きたい理由を明確にするのが大切です。また、転職を希望する職場の勤務条件や職場環境はしっかりと確認し、事務職の求人倍率が高いのを理解して転職活動に臨みましょう。ここでは、保育士から事務職に転職するときの注意点を詳しく解説します。

なぜ事務職に就きたいのかを明確にする

保育士から事務職に転職する際は、「なぜ事務職を選ぶのか」という理由を明確にしておくのが重要です。保育士の仕事で培った経験やスキルを活かせる職場を求めているのか、体力的な負担を軽減したいのか、事務職への転職の目的を言葉にしましょう。事務職への転職理由が曖昧のままだと、採用担当者に熱意や意欲が伝わりにくくなります。自分自身においても、選考の過程で迷いや不安を感じる可能性があるでしょう。
事務職への転職理由が明確になれば、応募書類や面接で具体的な言葉でアピールでき、説得力が高まります。保育士から事務職に就きたい動機を定め、採用担当者に「長く働ける人材」として安心感を与えましょう。

勤務条件や職場環境を確認する

事務職といっても、「一般事務」「営業事務」「医療事務」など多岐にわたる職種があり、それぞれ仕事内容が異なります。これらの違いを理解せずに転職してしまうと、想定外の業務内容に戸惑う可能性があるため、必ず業務内容の違いを把握しておきましょう。また、勤務時間や休日に関しても注意が必要です。事務職の求人は、比較的「土日祝」が休みの傾向にありますが、職種や企業によって異なります。

また、企業によっては残業が発生する可能性があるため、注意が必要です。転職先の事務所の雰囲気や人間関係も業務の満足度に影響するので、職場環境も確認しましょう。保育士から事務職に転職する際は、事前に仕事内容や環境をリサーチし、自分に合った職場かどうかを見極めることが重要です。転職先の勤務条件や職場環境を理解して入社後のギャップを減らし、新しいキャリアをスタートしましょう

求人倍率が高いことを理解する

事務職は未経験者も応募しやすい職種であるため、求人倍率が高く、競争が激しいのを理解しておきましょう。事務職の中でも人気のある業界や地域では、応募者が多く、採用されるのが難しい場合があります。そのため、「事務職ならどこでも良い」という姿勢ではなく、自分が何を提供できるかを明確にして応募するのが大切です。

事務職に応募する際には、保育士としての経験を活かし、自分の強みやスキルをアピールしましょう。また、応募する企業や業界について事前にリサーチを行い、志望動機や自己PRでほかの応募者と差別化を図る努力が必要です。

保育士が事務職に転職する際によくある質問

保育士が事務職に転職する際によくある質問に、Q&A形式で回答します。

保育士が事務職に転職する際に失敗しないコツはある?

保育士が事務職への転職で失敗しないためには、準備と計画をしっかり行うことが重要です。まずは、保育士から事務職に転職する目的を明確にしましょう。転職理由が具体化すると、適切な求人を選択できます。
事務職への転職は、競争率が高いため、自己PRや履歴書の内容を工夫して自分の強みをアピールすることも大切です。また、事務職に役立つ基本的なパソコンスキルを身につけると、即戦力として転職しやすくなるでしょう。ほかにも、転職活動で気をつけた方が良いことを知りたい場合は、本記事の「保育士から事務職に転職するときの注意点」をご覧ください。

保育士から事務職を目指す人によくある転職理由とは?

保育士から事務職を目指す理由として、「職場の人間関係」「仕事量の多さ」「給与の低さ」が挙げられます。東京福祉局の「令和4年度東京都保育士実態調査報告書(p.23)新規タブリンク」によると、保育士の退職理由と割合は以下のとおりです。

退職理由 割合
職場の人間関係 31.5%
仕事量が多い 23.1%
給料が安い 22.1%

保育士は子どもたちや同僚、保護者と密接に関わるため、円滑な人間関係が築けないとストレスを感じやすくなる傾向にあります。一方、事務職では対人業務が限定的な職場もあるようです。そのため、「人間関係での精神的な負担を軽減したい」と事務職への転職を検討する保育士もいるでしょう。

また、保育士は子どもたちの保育から記録業務まで、多岐にわたる業務を行う必要があります。対して事務職は業務内容が明確であり、業務量が一定に保たれている場合が多いため、保育士から事務職に転職したいと考える方もいるようです。給料面は、保育士から事務職に転職しても、必ずアップするわけではありません。しかし、労働環境の改善や新たなキャリア形成を求める保育士にとって、事務職は魅力的な選択肢の1つといえるかもしれません。

出典

東京福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)新規タブリンク」(2025年7月28日)

保育士が事務職に転職する際に活かせる資格は何ですか?

事務職全般に役立つ資格として、「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」があります。MOSを所有していると、WordやExcelなどの基本的なパソコンスキルを証明でき、事務職で即戦力として評価される可能性があります。経理や会計事務を目指す場合は、「日商簿記」が有効だとされています。日商簿記の2級以上を取得すれば、経理業務の基礎知識があると認められやすい傾向にあります。事務職は資格がなくても転職可能ですが、職種に応じた資格を所有していれば選考時にアピールできる武器となり、転職活動を有利に進められるでしょう。

まとめ

事務職は、未経験者も挑戦しやすい職種のため、保育士が新たなキャリアを築く選択肢の1つといえます。事務職は体力的な負担が少なく、土日祝が休みの職場もあり、ワークライフバランスを見直したい方には向いている可能性があります。保育士として培ったコミュニケーション能力やチームワークの経験は、事務職でも十分に活かせる場合も。保育士が事務職への転職を考える際は、仕事内容や職場環境をしっかりと確認し、準備を進めることが重要です。

また、事務職に転職する前に、保育士という仕事の魅力を再確認するのも大切でしょう。保育士の仕事自体にやりがいを感じている場合や、保育士資格を活かして働きたい場合は、ほかの保育園に転職して新しい環境で働くのも1つの手です。保育園の方針や働き方の違いを比較すると、自分に合った職場が見つかるかもしれません。

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執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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