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保育士の通勤時間は?平均や短いメリット・デメリット、求人探しのコツ

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車のおもちゃを見ながら首をかしげる保育士の画像

保育士のなかには、平均的な通勤時間がどれくらいか気になる方もいるのではないでしょうか。この記事では、保育士の平均的な通勤時間や一般的なデータとの比較を紹介します。また、通勤時間が短い職場で働く保育士のメリット・デメリットも解説します。 転職を検討している保育士の方は、希望条件に合った求人探しのコツも参考にしてください。

この記事を書いた人

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「レバウェル保育士」編集部

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保育士の平均的な通勤時間

東京都福祉局の「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)p.21新規タブリンク」によると、保育士の平均通勤時間は27.6分(片道)です。ここでは、東京都の保育士と一般的な通勤時間のデータを紹介します。

出典

東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)新規タブリンク」(2025年6月9日)

雇用形態別の保育士の通勤時間

東京都福祉局の「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)p.22新規タブリンク」によると、雇用形態別の通勤時間(片道)は以下のとおりです。

雇用形態 15分未満 15~30分未満 30~1時間未満 1時間以上 平均
正規職員 19.3% 29.6% 35.8% 15.3% 30.9分
有期契約職員(フルタイム) 27% 33% 28.9% 11.1% 26.7分
有期契約職員(パートタイム) 37.1% 34.8% 21.8% 6.3% 21.2分
全体 25.4% 31.5% 31% 12.2% 27.6分

正規職員に比べると、有期契約職員の通勤時間は短い傾向です。なお、上記はあくまで東京都のデータのため、郊外や地方の場合は傾向が異なる可能性があります。

出典

東京都福祉「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)新規タブリンク」(2025年6月9日)

都道府県別の一般的な通勤時間

総務省の「令和3年社会生活基本調査 (p16)新規タブリンク」によると、通勤・通学の平均時間(1日)は、1時間19分です。片道を39.5分と仮定すると、前述した東京都の保育士(全体平均)のほうが11.9分短くなっています。

なお、都道府県別の通勤・通学の行動者平均時間を抜粋したものは、以下のとおりです。

順位 都道府県 通勤・通学時間(1日)
1位 神奈川県 1時間40分
2位 千葉県 1時間35分
2位 東京都 1時間35分
45位 愛媛県 57分
46位 山形県 56分
46位 宮崎県 56分

通勤・通学時間が長いのは神奈川県や千葉県、東京都などの関東は通勤時間が長く、地方は一般的に通勤時間が短くなる傾向があります。

出典

令和3年社会生活基本調査新規タブリンク」(2025年6月9日)

保育士にとって通勤時間の重要度

東京都福祉局の「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)p.70新規タブリンク」によると、退職した場合、保育士として復帰する条件は、給与や勤務時間、日数に続いて4番目に通勤時間が挙げられています。また、希望する通勤時間は平均で26.9分(片道)です。

保育士にとって働くうえで、通勤時間の重要度は高いほうだといえます。また、東京都で働く保育士の場合、通勤時間は片道30分弱で希望している方が多いようです。

出典

東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)新規タブリンク」(2025年6月9日)

通勤時間が短い職場で働く保育士のメリット

通勤時間が短い職場で働くと、プライベートの時間が増えたり疲労を軽減できたりすることも。ここでは、通勤時間が短い職場で働く保育士のメリットを紹介します。

通勤による疲労を軽減できる

通勤時間が短いと、体力や精神面での疲労を軽減できるでしょう。満員電車に乗る時間が長かったり乗り換えが多かったりすると、通勤による疲労やストレスが溜まるケースもあります。保育士の仕事は体力勝負な面もあるため、通勤で疲労を感じると業務に影響する恐れもあるといえます。

そのため、通勤時間は短いほうが、仕事で高いパフォーマンスを発揮できたり、モチベーションを維持できたりするでしょう。

プライベートに費やせる時間が取りやすい

通勤時間が短いと、プライベートに費やせる時間が取りやすくなる点はメリットです。また、ゆったり休んだり、ジムに行ってリフレッシュしたりなど、自分の時間を確保しやすいといえます。また、育児中の場合、通勤時間が短いと家族と過ごしたり、家事に費やせたりする時間が増やせるでしょう。

公共交通機関の遅延や運休による影響を受けにくい

通勤時間が短いと、公共交通機関の遅延や運休による影響を受けにくくなる点はメリットだといえます。遅延や運休により保育士に欠員が出ると、ほかの職員への負担が大きくなる場合もあります。そのため、通勤に使う電車が運休や遅延していても、ほかの交通手段を使ったり遅刻しないように早く家を出たり、なんとかして出勤しなければいけないこともあります。通勤時間が短い場合、公共交通機関の影響を受けにくく日常的な不安要素を減らせるでしょう。

通勤時間が短い職場で働く保育士のデメリット

通勤時間が短いと生活圏内で園児に会ったり緊急時に呼ばれたり、デメリットに感じることもあるようです。そのため、通勤時間が短いデメリットも把握したうえで、職場を選びましょう。

生活圏内で園児や保護者、職員と会う可能性が高い

通勤時間が短く職場が生活圏内にあると、プライベートで園児や保護者、職員と会う可能性が高くなる場合もあります。生活圏内で園児や保護者、職員と会う可能性があると、人目を気にしてリフレッシュしづらくなるでしょう。

また、生活圏内で職場の関係者に会うと、パートナーの存在や趣味などプライベートな部分を見られてしまう可能性もあります。そのため、仕事とプライベートを分けたい人は、通勤時間の短さがデメリットになる場合もあるでしょう。

緊急時に職場へ呼ばれる可能性がある

職場の近くに住んでいる場合は、緊急時に出勤できないか依頼されるケースもあります。緊急事態によりどうしても職員が必要になったときは、近くに住んでいる人のほうが早く対応できるため呼ばれやすくなるでしょう。呼び出しが頻繁にはなくても、「休みの日に呼ばれたらどうしよう」と気がかりになる可能性もあります。

希望条件に合った通勤時間の求人を探す5つのコツ

保育士が希望条件に合った通勤時間の求人を探す際には、自宅近くの保育園を探したり乗り換えの有無を考慮したりしましょう。転職する際に通勤時間の希望条件を叶えるためには、以下のコツを参考にしてください。

1.自宅近くの保育園を求人サイトで検索する

保育士が通勤時間の短い職場を探したい場合は、自宅近くの保育園を調べて求人サイトで探してみましょう。また、保育園によっては公式のホームページに採用情報を掲載している場合もあります。

居住地を管轄するハローワークを利用すると、自宅近くの求人が見つかるケースも。そのため、求人探しが上手くいかないときは、ハローワークの利用も検討してみましょう。

2.乗り換えなしで通勤できる職場を探す

乗り換えなしで通勤できる職場を探すのも、通勤時間を短くするコツです。自宅から距離的に近くても、乗り換えが多いと通勤時間が長くなる場合があります。そのため、乗り換えの時間も考慮して職場を選ぶと、通勤の負担を減らせるでしょう。

3.企業主導型保育園や小規模保育園の求人を検討する

通勤に便利な職場を探したい場合は、企業主導型や小規模の保育園求人をチェックしてみるのもおすすめです。企業主導型や小規模の保育園は、規模が大きい保育園に比べて駅前や利便性が高い場所に設置されている傾向があります。

駅前であれば、最寄り駅から歩いたりバスに乗ったりする時間を減らせるため、企業主導型や小規模保育園の求人も検討してみましょう。

4.自転車やマイカー通勤OKかもチェックする

公共交通機関を使わずに通勤したい場合は、自転車やマイカー通勤OKの求人を探してみるのもコツです。自宅や職場の場所によっては、駅が遠かったりバスの本数が少なかったりして、公共交通機関を使うと通勤に不便な場合もあるでしょう。

職場によっては、職員用の駐輪場や駐車場が完備されているケースもあるため、求人情報や公式のホームページなどで確認してみましょう。なお、駐車場があっても空きがない場合もあるため、マイカー通勤が可能かどうか、事前に問い合わせしておくほうが無難です。

5.保育業界専門の転職エージェントに相談する

通勤時間の希望条件から保育士求人を探すときは、保育業界専門の転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。保育業界専門の転職エージェントを利用すれば、求人探しの手間が省け転職活動がスムーズに進められることもあります。
応募書類の添削や模擬面接なども受けられるため、希望条件にあった求人で内定をもらうための選考対策もできるでしょう。

「通勤に便利な求人を探したい」「自宅近くで働きたい」という方は、ぜひ保育業界に特化した転職エージェント「レバウェル保育士」へご相談ください。「レバウェル保育士」では、地域に特化したプロのアドバイザーが求人の紹介や選考対策など転職をトータルでサポートします。サービスはすべて無料のため、ぜひお気軽にお問合せください。

保育士が履歴書に通勤時間を書くときのポイント

ここでは、保育士が履歴書に通勤時間を書くときのポイントを紹介します。履歴書に記載されている通勤時間は選考基準となる場合もあるため、ポイントを押さえて正しく記載しましょう。

ドアtoドアで片道の所要時間を記載する

履歴書の通勤時間は、家から職場までのドアtoドアで片道の所要時間を記載します

【例】
家から最寄り駅(10分)、電車(30分)、駅から職場(10分)の場合
徒歩、地下鉄◯◯線で約0時間50分

誤解を避けるため、1時間未満の場合は「0時間◯分」と記入するのがポイントです。

利用するすべての移動手段を記載する

採用担当者が正確なルートを把握できるように、通勤で利用する移動手段はすべて記載しましょう

【例】
家から自転車を使用して最寄り駅へ行き、電車、バス、徒歩で通勤する場合
自転車、地下鉄◯◯線、△バス、徒歩で約0時間40分

通勤で使用する移動手段を省いてしまうと、通勤のしやすさや時間、費用が正確に把握できないためすべて記載する必要があります。

最短のルート・時間を記載する

通勤については、最短のルート・時間を記載しましょう。電車やバスなどの路線が複数ある場合は、最短で通勤できるルートを記載するのが基本です。

なお、通勤時間は、インターネットや地図・乗り換えアプリで調べて記載します。面接や職場見学の機会を利用して、通勤のしやすさをチェックしておくと良いでしょう。

5分単位で記載する

履歴書の通勤時間は、一般的に5分単位で記載します。「約1時間15分」といったように、5分単位でおおよその時間が把握できれば問題ありません。端数がある場合は、切り上げたり切り下げたりして記載しましょう。

まとめ

東京都のデータによると、保育士の平均通勤時間(片道)は27.6分です。また、職種に関係なく全国的な通勤・通学の平均時間は1時間19分(1日)です。通勤時間の全国平均が片道39.5分と仮定すると、東京都の保育士(全体平均)のほうが11.9分短くなっています。

通勤時間が短い職場で働く保育士のメリットは、通勤による疲労を軽減できる点です。また、プライベートに費やす時間が増えたり、公共機関が遅延・運休する影響を受けにくかったりします。一方、通勤時間が短いと生活圏内で職場の関係者に遭遇し、プライベートがないと感じたり、緊急時に呼ばれたりする点にデメリットを感じる場合もあります。

保育士が通勤時間の希望条件をもとに求人を探す場合は、企業主導型や小規模保育園、乗り換えなしの職場を検討するのがポイントだといえます。また、求人探しが上手くいかなかったり悩んだりした場合は、保育業界専門の転職エージェントに相談してみましょう。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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