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乳児院はきつい?保育士の仕事内容や働き方・辞めたいと感じる理由を解説

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ミルクをあげる女性保育士のイメージ

保育士のなかには、「乳児院で働くのはきつい?」と不安に思う方もいるでしょう。乳児院の保育士は、不規則な働き方になる大変さがありますが、子どもの成長に深く関われるやりがいもある仕事です。 この記事では、乳児院で働く保育士が「きつい・辞めたい」と感じる理由を解説します。乳児院で働くか迷ったときの対処法も紹介しているので、転職を考えている保育士の方は参考にしてみてください。

この記事のまとめ

  • 乳児院で働くと不規則な勤務や専門性を問われることにきついと思う人もいる

  • 乳児院への転職に迷うときは働き方や待遇が自分にマッチするかを考えよう

  • 乳児院の仕事がきついときは課題を洗い出して解決策がないか探し出そう

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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乳児院で働くのはきつい?

乳児院で働くことは、夜勤を含む不規則な勤務形態や専門的なケアの必要性、心理的な負担などが伴うため、「きつい」と感じる場合があります。子どもたちの生活全般を支える場所である乳児院では、保育士がプレッシャーを感じることも少なくありません。一方で、子どもの成長に寄り添える喜びや支援に携われるやりがいもあるので、先入観で選択肢から外す前に、乳児院の基本情報について知っておくことが重要です。

乳児院とは

全国乳児福祉協議会の「乳児院の役割・機能新規タブリンク」によると、乳児院とは保護者の病気や経済的な困窮といった事情により、家庭で育てられない乳児を一時的に受け入れ、24時間365日体制で支援する児童福祉施設です。乳児院では、保育士・看護師・栄養士・心理士・医師など、専門知識をもった職員が子どもの健全な成長と発達を支援します。

また、家庭への復帰や里親委託に向けた取り組みも実施。乳児院のなかには、地域の子育て支援や育児相談などの機能を持っている施設もあるようです。

出典

全国乳児福祉協議会「乳児院の役割・機能新規タブリンク」(2026年2月24日)

乳児院で働く保育士の仕事内容とは

乳児院で働く保育士は、0〜2歳児を対象にお世話を行います。具体的な業務は、食事・排泄・入浴の介助、遊びや運動を通じた発達支援などです。

保育士は子どもの様子を観察・記録し、看護師や心理士と連携しながら健康管理や心理的ケアを担当します。必要に応じて保護者支援や里親との連携をし、子どもを取り巻く環境づくりに関わることもあるようです。

保育士が「乳児院はきつい・辞めたい」と感じる理由

乳児院で働く看護師は、子どもとの関わり方や求められる役割の幅広さに、大変さを感じる可能性があります。ここでは、乳児院で勤務する保育士が「きつい」「辞めたい」と感じる理由についてまとめました。

子どものケアや関わり方に悩む

乳児院には、虐待や複雑な家庭環境などの事情を抱えた子どもたちが入所するため、精神的なケアが必要です。心に傷を負った子どもに対して特別な配慮や専門的なスキルが求められることから、働く保育士側は「仕事がきつい」「辞めたい」と感じるかもしれません。

子どもたちの背景にある困難な状況に感情移入し過ぎると、支援内容を考える難しさを抱えたり、保育士自身が精神的な負担を感じたりする可能性もあります。愛着形成に課題がある子どもや、トラウマを抱えた子どもとの距離感を掴むのが難しく、寄り添う気持ちを持ちながらも、感情をコントロールしなくてはなりません。

夜勤など勤務時間が不規則になりやすい

乳児院では24時間365日体制で子どもたちをケアするため、日勤・夜勤の交代制で働くことになります。日勤・夜勤のシフト制による不規則な生活リズムは、体調管理が難しく体力的な負担につながりやすいでしょう。

夜勤では、安全に睡眠できているか、呼吸が正常かを確認するため、常に気を配る必要があります。休日出勤や祝日勤務もあるため、プライベートな時間の確保が難しく「仕事がきつい」「辞めたい」と考えてしまう方もいるようです。

責任の重さに給料が見合わないと感じる

乳児院で働く保育士は、保護者に代わって養育する立場として、大きな責任が伴います。心理的なケアや親子関係のサポートといった専門性が求められる割に給料が低いと、「乳児院の仕事を続けるのがきつい」と不満を抱えてしまうこともあるようです。

子どもの健全な発達に向けて、養育したり健康の管理をしたりすることは、精神的なプレッシャーにもつながります。ほかの保育施設での勤務経験がある方は、前職の仕事内容や給料と比較して辞めたいと思ってしまう場合もあるでしょう。

仕事内容や求められるスキルが幅広い

乳児院の保育士は子どもの支援だけでなく、生活環境の整備や記録作成、他職種との連携などをこなすため、「きつい」「辞めたい」と感じやすいかもしれません。複数の作業を同時に進めたり、短時間で切り替えながら取り組んだりと、マルチタスクへの対応力が問われる大変さもあります

業務に追われてばかりだと、子どものケアや保育の質が下がる懸念を抱いてしまうことも。タスクの多さから残業が日々残業が発生したり、働きづらさを感じたりすると、心身の疲労が蓄積して離職を考えるきっかけになるかもしれません。

人手不足で休みが取りづらいことがある

人手不足の乳児院では、1人あたりの業務負担が大きくなり、希望の日程で休みを取りづらくなることもあるようです。最低限の職員で業務を回している場合、急なシフト変更や休日出勤を求められる可能性があります

カレンダー通りに開所している保育施設と異なり、乳児院は常に稼働をしていることから、長期休みを申請しにくいところも。プライベートな予定が思うように立てられないと、家族や友人との時間も確保できなくなるため、ワーク・ライフ・バランスの面で転職を考える保育士もいます。

乳幼児以外の子どもとの関わりがない

乳児院は主に0〜2歳児を対象としているため、より幅広い年齢の子どもたちと関わる機会を求めて転職を考える保育士もいます。たとえば、一般的な保育園や認定こども園なら0~5歳児を保育しているため、長期的に子どもの成長を見守れたり、幼児保育のスキルを磨けたりするでしょう。

「さまざまな年齢の子どもたちと関わりながら経験を積みたい」という保育士としての向上心が、乳児院を辞めたい理由になることも考えられます。前向きな姿勢で転職を考えるときは、担当したい子どもの年齢層と施設の傾向をよく調べるようにしましょう。

乳児院で働くか迷ったときは?

この項では、乳児院への転職に迷うときの判断基準を解説します。自分が希望する働き方を叶えられるか、労働環境に向いているかなどの要素から、慎重に検討してみましょう。

働き方や待遇などの希望条件を明確にする

乳児院への転職を検討する際は、働き方や待遇といった希望条件を整理することが大切です。給与や勤務時間、休日数、通勤時間、職場の雰囲気などの優先したい条件を明確にしましょう。

また、研修制度の有無や身につけられるスキルなど、キャリア形成の面から希望条件を考えるのも手です。自分の希望条件をリストアップし、乳児院の求人情報と照らし合わせれば、より具体的な判断材料になります。

乳児院に向いている人の特徴と照らし合わせる

乳児院に転職するか迷ったら、労働環境に向いているかどうかから検討してみましょう

乳児院の保育士に向いている人の主な特徴は、以下のとおりです

  • 忍耐強く子どもと向き合える人

  • 責任感が強い人

  • チームで働くのが得意な人

  • 臨機応変な対応ができる人

  • 冷静な対応ができる人

子どものケアや生活全般のサポートは、思うような結果が出ないこともあり、忍耐強く向き合う力が必要になります。保護者に代わって子どもを支援するため、強い責任感も問われるでしょう。

また、乳児院での仕事は、看護師や心理士などの職種と連携する場面が多いため、チームで働くのが得意な人におすすめです。幅広い仕事内容に対して柔軟な対応ができたり、緊急時に落ち着いて行動できたりする人も、適性が高いといえるでしょう。

保育士向けの転職エージェントに相談する

乳児院への転職を迷っているときは、保育士向けの転職エージェントに相談するのもおすすめです。保育士に特化した転職エージェントなら、保育業界の転職事情に詳しいプロに相談できます。職場環境や定着率、待遇面など、応募する前に知っておきたい情報が得られることもあるようです。

乳児院への転職に興味がある方は、保育業界専門の転職支援サービスである「レバウェル保育士」を利用してみませんか?
レバウェル保育士では、プロのアドバイザーが希望条件を丁寧にヒアリングし、あなたに合った求人をご紹介します。すぐに転職する予定がない方の利用も歓迎しているので、乳児院への転職に対する不安や疑問がありましたら、お気軽にご相談ください。

乳児院の仕事がきつい・辞めたいときの対処法

現在乳児院の保育士として働いており、「きつい」「辞めたい」という感情を抱えている場合は、以下で紹介する対処法を試してみてください。自身の選択に後悔をしないためにも、退職する前にできることから行動してみましょう。

悩みの原因や現状の課題を整理する

乳児院の仕事がきついと感じたら、その原因が業務内容にあるのか、人間関係なのか、働き方にあるのかなどを具体的に整理してみましょう。自分が現在抱えている悩みや課題を書き出してみると、冷静な判断ができるようになる可能性もあります

たとえば、一時的な疲労であれば、休養を取ることで改善するかもしれません。スキル不足を感じている場合は、積極的に研修や勉強に取り組むことで前向きな姿勢につながる可能性も考えられます。

現在の職場で解消できるかを考えてみる

悩みの原因が判明したら、退職を考える前に現在の職場で解決の道がないかを模索してみましょう。業務量に負担を感じる場合は、上司に相談して分担の見直しや効率化の提案をしてみる方法があります。特定の業務に苦手意識があったり、子どもへのケアや対応に不安を感じたりするときは、先輩職員からアドバイスをもらうのも有効です。

解消が難しい場合は転職も視野に入れる

現在の職場で課題を解消するのが難しい場合は、転職を検討する選択肢もあります。自身の健康や安定性を優先し、無理のない働き方を叶えられる環境を探し出しましょう。以下で挙げている例のように、乳児院での業務経験を活かせる職場を見つけられれば、転職で有利になるかもしれません。

小規模保育園

乳児院以外の職場で、乳児保育に携わりたい方は、小規模保育園が向いている可能性があります。小規模保育園は、0~2歳児を受け入れている保育施設です。定員数が少なく、家庭的な雰囲気の環境下で一人ひとりと向き合えるのが魅力といえます。詳細は「小規模保育園とは?一般的な保育園との違いや働く際のメリット・デメリット」の記事をご確認ください。

院内保育所・企業内保育所

院内保育所や企業内保育所は、病院や企業で働く保護者の子どもを預かる施設です。保護者が近くで働いていることから、緊急時の対応をスムーズに行えるのが魅力といえます

福利厚生は病院や企業に準じているので、充実した待遇を受けられる可能性も考えられるでしょう。それぞれの特徴については、「院内保育所とは?一般の保育園との違いや保育士が働くメリットも解説」「企業内保育所とは?保育園との違いや種類、保育士が働くメリットを解説!」をご一読ください。

児童養護施設

乳児院の経験を活かし、生活全般のサポートや心のケアに携わりたい方は、児童養護施設に転職するのも手です。乳児院と同じ児童福祉施設のため、基本的な理念や支援の考え方が共通している傾向にあります。

児童養護施設では、1歳~18歳の幅広い年齢の子どもたちの支援に関わることが可能です。子どもの成長をより長いスパンで見守りたいと考える保育士にとっては、やりがいを感じられるでしょう。働き方については「児童養護施設の保育士とはどのような仕事?役割や働くメリット・デメリット」の記事をご覧ください。

託児所

託児所は、保護者が働いている時間や用事を済ませている時間に、子どもを一時または長期で預かる施設です。商業施設やイベント会場のように、一時的に子どもを預かるタイプの託児所なら、見守りが短時間になりやすいメリットがあります。職場によってはシフトの融通が利きやすいため、ワーク・ライフ・バランスを重視できるのもポイントです。「託児所とは?保育園・幼稚園との違いや施設の種類、保育士の仕事内容を解説」の記事では、託児所で働くうえで知っておきたい情報をまとめています。

「乳児院の仕事はきつい?」と気になる保育士によくある質問

ここでは、「乳児院で保育士として働くのはきつい?」と不安に思う方のお悩みに回答します。働くうえでのやりがいや必要な資格について参考にしてみてください。

乳児院で働く保育士のやりがいやメリットは?

乳児院で働く保育士は、子どもと深く関わりながら成長を見守ることが可能です。心理的なケアを通じて信頼関係を築いていけると、働くうえでのモチベーションも得られるでしょう。支援してきた子どもが保護者や里親と暮らせるようになれば、養育してきたことへの喜びや達成感につながります。

乳児院で働く際に必要な資格は?

乳児院の保育士求人に応募する際は、保育士資格が求められるでしょう。家庭支援専門相談員や心理療法担当職員、施設長などの職務に就くには、定められた学歴や実務経験などの条件を満たし、任用資格を取得する必要があります。なお、保育補助や事務員として働く場合は、資格の有無が問われないところもあるようです。

まとめ

乳児院で保育士として働くと、24時間体制の見守りや専門的なケアが求められることから、「仕事がきつい」「辞めたい」と思う場面もあるようです。夜勤を含む不規則な働き方や子どもたちへの関わり方、給料と責任のバランスなど、抱える悩みは人それぞれといえるでしょう。

一方で、子どもとの関わりにやりがいを感じる人や責任感が強い人は、乳児院で活躍できる傾向にあります。就職後に仕事がきついと感じたときは、原因を整理して職場へ改善を申し出ましょう。それでも解決が難しい場合は、小規模保育園や児童養護施設のように、乳児院での経験を活かせる転職先を探すのも手です。
乳児院への転職に関する疑問や不安は、保育業界専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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