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地域限定保育士とは?制度や通常の保育士との違い・メリットなどを解説!
- #保育士

「地域限定保育士」とはどのような資格なのか、知りたい方もいることでしょう。地域限定保育士は、一部の自治体で開催されている保育士試験に合格すると取得できる資格です。資格取得後3年間は、合格した都道府県に限定して勤務ができます。 この記事では、地域限定保育士の制度や取得によるメリット・デメリットについてまとめました。どのような人に向いているのかも紹介するので、参考にしてみてください。
この記事のまとめ
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地域限定保育士とは、特定の都道府県で働ける保育士資格
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地域限定保育士に登録後、3年が経過し一定の条件を満たせば全国で働ける
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地域限定保育士・保育士試験の両方を受験して資格取得を目指すことも可能
目次
地域限定保育士とは?
地域限定保育士とは、特定の区域内のみで保育士として働ける資格です。こども家庭庁の「地域限定保育士試験実施方法書の認定について(p.2)」によると、待機児童問題の解消や保育士不足を補うために設けられた制度で、一部地域で地域限定保育士試験が実施されています。
地域限定保育士は、資格を取得・登録した自治体でしか働けませんが、一定の条件を満たすと、将来的に全国で働ける通常の保育士登録を受けることも可能です。働きたいエリアで地域限定保育士試験が実施されている場合、通常の保育士試験との違いを理解したうえで、どちらを受験するか検討しましょう。
出典
こども家庭庁「地域限定保育士試験実施方法書の認定について」(2026年6月17日)
地域限定保育士と通常の保育士の違い
地域限定保育士と保育士資格の主な違いは、以下のとおりです。
| 地域限定保育士 | 保育士 | |
|---|---|---|
| 試験の実施 | 実施自治体が限られ、毎年必ず行われるわけではない | 毎年、各都道府県で前期、後期の2回開催される |
| 試験内容 | 筆記、実技試験(実技試験に関する免除制度あり) | 筆記、実技試験 |
| 受験資格 | 通常の保育士試験と同じ | 大学、短大卒業者や児童福祉施設での経験が条件 |
| 勤務地 | 資格取得後3年間は合格した自治体でのみ。登録後3年を経過かつ、地域限定保育士として一定の勤務経験(1年1,440時間)がある者は、申請により全国で働ける。 | 全国で勤務可能 |
参照:こども家庭庁「地域限定保育士試験実施方法書の認定について」
地域限定保育士と保育士の違いは、働ける場所に制限があるかどうかです。地域限定保育士と保育士で仕事内容や給与水準に違いが出ることはないでしょう。
出典
こども家庭庁「地域限定保育士試験実施方法書の認定について」(2026年6月17日)
地域限定保育士を目指すメリット
ここでは、地域限定保育士のメリットについて、一般社団法人全国保育士養成協議会の「地域限定保育士試験について(令和8年前期)」「保育士試験Q&A
」をもとに解説します。保育士試験と地域限定保育士試験のどちらを受験するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
保育士になるチャンスが増える
地域限定保育士試験と保育士試験を併願すると、年に複数回の受験ができるため、合格のチャンスを増やせるメリットがあります。地域限定保育士試験は、保育士試験とは異なる日程で実施される傾向にあり、スケジュールによっては1年で3回の受験機会を得られるかもしれません。万が一不合格になっても、すぐに次の受験機会があれば、モチベーションを維持したまま短期間での合格を目指せる可能性があるでしょう。
実技試験が免除される場合がある
ピアノを弾くことや絵を描くことが苦手な人にとっては、地域限定保育士試験の実技免除制度がメリットになります。自治体によっては、筆記試験合格後に、保育実技講習会を受講・修了すると、実技試験が免除されることがあるようです。また、幼稚園教諭免許を持っている場合は、通常の保育士試験と同様に実技試験の免除対象となります。実技試験がなければ、筆記の科目に集中して試験対策できる点もメリットといえるでしょう。
合格科目は翌年の保育士試験で免除される
地域限定保育試験は、保育士試験との合格科目の免除制度を利用できることもメリットです。地域限定保育士試験で合格した科目は、翌年の一般保育士試験で受験が免除されるため、残りの科目に集中して対策できます。反対に、先に保育士試験で合格した科目も、地域限定保育士試験では免除の対象です。保育士試験で不合格になってしまった科目があっても、同年の地域限定試験で再挑戦してカバーするというスケジュールを組めるでしょう。
条件を満たせば3年後に通常の保育士資格を取得できる
地域限定保育士は、一定の条件を満たすと将来的に全国で働ける保育士資格に切り替えられることがメリットです。地域限定保育士の資格から保育士資格へ切り替える条件は、「地域限定保育士として登録後3年経過した」かつ「地域限定保育士の業務に1年以上かつ1,440時間以上従事した」となっています。
令和7年以前に実施した国家戦略特別区域法による地域限定保育士の場合は、受験した自治体で1度も働かなくても、登録後3年経過すれば保育士の登録が可能です。将来的に引っ越しやパートナーの転勤があったとしても、条件を満たしていれば保育士のキャリアが途絶えることはないでしょう。
出典
一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ」(2026年6月18日)
地域限定保育士を目指すデメリット・注意点
地域限定保育士試験を受けるときは、試験日程や働ける地域に注意しましょう。ここでは、一般社団法人全国保育士養成協議会「地域限定保育士試験について(令和8年前期)」をもとに、地域限定保育士を目指すデメリットや注意点を解説します。
実施自治体や試験日程がその年によって変わる
地域限定保育士試験は、各自治体の判断によって実施の有無や試験日程が決まるため、毎年開催されるとは限りません。参考として、令和8年前期に地域限定保育士試験が実施されるのは、滋賀県と福岡県です。また、詳細なスケジュールが公表されるまで見通しが立たず、受験計画を立てにくい難点もあります。実施地域や試験時期などについては、自治体や全国保育士養成協議会のWebサイトで最新情報をチェックしましょう。
働ける地域が限定される
地域限定保育士試験を受ける前には、「希望の職場に出会えない」「パートナーの転勤で引っ越すことになった」といったリスクを考慮する必要があります。たとえば、「千葉県の地域限定保育士になったものの、東京のほうが希望条件に合った求人が多い」といった事態が起きるかもしれません。急に都道府県をまたぐ引っ越しが必要になり、地域限定保育士として働けなくなった場合は、せっかく取得した資格が無駄になっていしまう恐れがあるでしょう。
通常の保育士試験と併願する際は免除ルールに注意する
地域限定保育士試験と保育士試験は、合格科目の免除制度が利用できます。ただし、資格の種類は最終的に合格した試験で決まるため、通常の保育士資格を取りたい場合は、以下のような状況に注意しましょう。
地域限定保育士試験に合格した(筆記試験すべて合格・実技講習も修了)→保育士試験を受けることもできるが、科目免除は無効となり初受験扱い
地域限定保育士試験の筆記のみに合格し、実技講習は受けていない→保育士試験の筆記で合格科目が免除され、実技試験を受けられる
地域限定保育士試験の筆記で一部合格科目がある→保育士試験の筆記で合格科目が免除され、不合格の科目合格後に実技試験を受けられる
幼稚園教諭免許状保有者が地域限定保育士試験に合格した(筆記試験すべて合格・実技講習は免除)→保育士試験を受けることもできるが、科目免除は無効となり初受験扱い
何度も試験を受けると、費用や試験対策の時間がかかってしまいます。免除制度を利用する場合であっても、短期間での合格を目指したスケジュール管理をしましょう。
出典
一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ」(2026年6月18日)
地域限定保育士の試験
ここでは、地域限定保育士の試験概要や適用される資格について解説します。地域限定保育士試験の受験を検討している方は、チェックしてみてください。
地域限定保育士の試験概要
地域限定保育士の受験資格は、保育士試験と同様で「大学や短大、専門学校卒業」「高卒や中卒の場合は、児童福祉施設での勤務条件を満たす必要がある」となっています。こども家庭庁の「地域限定保育士試験実施方法書の認定について(p.2)」によると、筆記試験は9科目です。自治体によっては、地域の実情に応じ必要な科目(独自の科目)が筆記試験に入ることもあります。実技試験の代わりとして実技講習を行う場合は、「27時間以上の講習の受講と修了」が合格の条件です。
地域限定保育士試験の概要については、「地域限定保育士試験とは?保育士との違いや受験資格、実施自治体を紹介」の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
出典
こども家庭庁「地域限定保育士試験実施方法書の認定について」(2026年6月17日)
両方受験した場合に適用される資格
一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験Q&A」によると、地域限定保育士試験と保育士試験を両方受験した場合、適用される資格は最終的に合格した試験によって決まります。たとえば、地域限定保育士試験で筆記の一部に合格、その後保育士試験で残りの筆記・実技試験ともにすべて合格した場合は、保育士資格を取得可能です。反対の順番で合格したパターンのときは、得られる資格が地域限定保育士となります。
出典
一般社団法人全国保育士養成協議会「地域限定保育士試験について(令和8年前期)」(2026年6月18日)
試験合格後に地域限定保育士として働く方法
社会福祉法人日本保育協会の「都道府県知事委託 保育士登録機関 登録事務処理センター」によると、地域限定保育士試験に合格後は、登録手続きによって「地域限定保育士証(国家戦略特別区域限定保育士登録証)」を取得する必要があります。登録手続きの流れは以下のとおりです。
1.登録申請:合格した都道府県または政令市の知事に対し、登録手続きを行う
2.地域限定保育士証の交付:登録が完了すると、地域限定保育士証が交付される
3.業務開始:証明書を受け取ったあと、地域限定保育士として勤務できる
地域限定保育士証は転職時や入職時に必要なため、合格後の手続きを早めに済ませましょう。登録要件や手続きは自治体ごとに異なるため、詳細は合格地の自治体のWebサイトでご確認ください。
出典
社会福祉法人日本保育協会「保育士の登録」(2026年6月18日)
地域限定保育士に向いている人は?
ここでは、地域限定保育士に向いている人の特徴を紹介します。地域限定保育士試験と保育士試験のどちらを受験するかどうか迷っている方は、参考にしてみてください。
働く地域が定まっている人
結婚や子育てなどを機に定住しており、今後も引っ越しやパートナーの転勤といった予定がない方は、地域限定保育士に向いているでしょう。生活拠点が変わらないのであれば、3年間という地域限定保育士の働ける縛りを心配する必要はありません。「地域限定保育士を目指すメリット」で紹介した、メリットの部分だけを享受できることになります。地域限定保育士試験と保育士試験のどちらかを受けるかは、スケジュールや試験内容をもとに検討してみましょう。
実技試験に苦手意識がある人
「ピアノも絵を描くことも苦手で、言語しか選択肢がない」「働きながら資格取得を目指しているから、実技を練習する時間がない」といった実技試験に不安がある方は、地域限定保育士に向いているでしょう。地域限定保育士試験では、実技講習で実技が免除されることがあるため、「ピアノが弾けない…」「実技ってどのように練習するの?」といった心配はいりません。働きながら試験対策する人は、仕事終わりや休日など限られた時間のなかでも、筆記試験のみの対策に集中できるでしょう。
最短での合格を目指したい人
とにかくスピーディに資格を取得して働き始めたい人は、地域限定保育士試験の受験に向いている可能性があります。地域限定保育士試験と通常の保育士試験(年2回)があれば、受験のチャンスが増え合格を目指しやすくなるかもしれません。たとえば、「1回の試験で全科目合格するのは難しいが、年3回の受験機会をフル活用し合格科目を積み重ね、最短で全科目クリアを狙う」という計画を立てることも可能です。
保育士の求人探しは転職エージェントに相談
地域限定保育士試験や保育士試験の合格後、転職活動をする際には保育専門の転職エージェントを活用するのがおすすめです。保育業界に詳しいプロから転職活動の手厚いサポートが受けられます。地域限定保育士の資格を取得した場合は、働ける地域のなかから希望条件をもとに求人を絞り、あなたに合った職場を提案してもらえるでしょう。
「自分に合った職場は?」「求人選びで迷っている」という方は、保育専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」にご相談ください。レバウェル保育士では、職場の雰囲気や働いている人の声など、求人の詳しい情報を収集しています。専任のアドバイザーが、求人紹介やキャリア相談、選考対策などをマンツーマンでサポートするため、安心して転職活動を進められますよ。
地域限定保育士についてよくある質問
ここでは、地域限定保育士に関するよくある質問にQ&A形式で答えます。
地域限定保育士試験はどこで開催される?
一般社団法人全国保育士養成協議会の「地域限定保育士試験について(令和8年前期)」によると、令和8年前期の地域限定保育士試験は、滋賀県と福岡県で実施されます。こども家庭庁の「地域限定保育士試験実施方法書の認定について(p.1)
」によると、令和8年度中に地域限定保育士試験の実施を予定している都道府県は、三重県・大阪府・奈良県・岡山県です。また、過去に実施したことがあるのは、神奈川県や大阪府、沖縄県、千葉県(成田市)、宮城県仙台市となっています。
出典
一般社団法人全国保育士養成協議会「地域限定保育士試験について(令和8年前期)」(2026年6月18日)
こども家庭庁「地域限定保育士試験実施方法書の認定について」(2026年6月18日)
通常の保育士試験で合格済みの科目は地域限定試験でも免除される?
一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験Q&A」によると、保育士試験で合格した科目は、地域限定保育士試験でも免除されます。免除の有効期限は、「合格した年を含めて3年間」です。なお、認可保育所や認定こども園などで一定の勤務経験を積めば、免除期間を最長5年間まで延長できる特例制度もあります。
出典
一般社団法人全国保育士養成協議会「地域限定保育士試験について(令和8年前期)」(2026年6月18日)
地域限定試験が実施されていない地域に住んでいても受験可能?
地域限定保育士試験は、実施地域に住んでいなくても受験可能です。住民票の有無に関係なく申し込めるため、ほかの地域に住んでいる方でも受験資格を満たしていれば挑戦できます。ただし、合格後に地域限定保育士として働く場合は、その試験を実施した自治体内での勤務が必要となる点に注意しましょう。
まとめ
地域限定保育士とは、特定の都道府県でのみ働ける保育士資格のことです。待機児童解消や保育士不足対策として設けられた制度で、合格後3年間は取得した自治体でしか働けませんが、条件を満たせば将来的に全国で働ける保育士資格に切り替えられます。地域限定保育士のメリットは、実技講習の受講により実技試験が免除される点や、保育士試験と併用することで受験チャンスが増えることです。
筆記試験の合格科目は翌年の保育士試験で免除されるため、段階的な合格を目指せます。一方で、実施する自治体や日程が限定的で、毎年試験が開催されるわけではない点に注意が必要です。資格取得後の転職活動については、レバウェル保育士にご相談ください。求人紹介や選考対策など、サービスはすべて無料です。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。














