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保育士のよくある転職理由は?面接で伝える際の例文・NG例など詳しく解説
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保育士のなかには、転職理由に悩む方もいるかもしれません。保育士によくある転職理由には、給料や仕事量、職場の人間関係などが挙げられます。 この記事では、保育士によくある転職理由をまとめました。自己分析する際や面接を受ける際に転職理由が重要な理由も解説します。転職理由を上手く伝えるコツや例文も、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のまとめ
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保育士のよくある退職理由は給料の安さや仕事量の多さ、職場の人間関係など
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転職理由を考えることは自己分析や面接対策に役立つ
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面接で転職理由を伝えるときはポジティブな内容を意識する
目次
保育士によくある転職理由

引用:東京都「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)(p.9)」
東京都のデータによると、保育士を辞めた理由で多いのは、「職場の人間関係」や「仕事量が多い」「給料が安い」などです。ここでは、保育士によくある転職理由を解説します。なお、保育士を辞めた理由=転職理由とは異なることもあるため、データは参考程度に見ておきましょう。
出典
東京都「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」(2025年11月10日)
給料が安い
保育士のなかには、仕事量の多さや責任の重さの割りに給料が低いと感じ転職する方もいます。東京都の「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)(p.8)」によると、現在の保育園を退職したいと考える理由で一番多いのは「給料が安い(61.6%)」です。「子どもが信頼してくれるようになってうれしい」「保護者と一緒に子どもの成長を喜べる」など、保育士の仕事にやりがいは感じられるものの、給料が安いという現実的な問題から転職を考える場合もあるでしょう。
認可保育園は、主に国からの補助金や保護者から受け取る保育料によって運営されているため、保育士の給料も上がりづらいという側面があります。給料について悩む方は、「保育士の給料や年収はいくら?年齢・地域の違いや収入アップの方法を解説」の記事も参考にしてみてください。
出典
東京都「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」(2025年11月10日)
仕事量が多い・労働時間が長い
仕事量の多さや労働時間の長さが、保育士の退職理由になることもあります。たとえば、「人手不足で日中に事務作業する時間が取れず、毎日残業している」、「行事の装飾や衣装づくりは持ち帰り仕事になり、休日にリフレッシュできない」といった悩みを抱えて、転職を考える方もいるようです。
保育園によっては、残業がほとんどなかったり行事が少なかったりする場合もあるため、転職することで悩みの解決を目指す方もいるでしょう。保育士の労働時間や残業については、「保育士の勤務時間は長い?理由は?平均的な労働時間や残業時間をもとに解説」の記事でもまとめています。
職場の人間関係が合わない
「主任保育士と保育方針が合わない」「後輩が指示どおりに動いてくれない」など、職場の人間関係に悩み、転職を考える保育士もいます。「先輩保育士たちと話すときに緊張する」「同僚の輪のなかに入れない」のように、なんとなく職場の雰囲気が合わないと感じることもあるかもしれません。職場の人間関係に関する悩みは、自分の努力によって解決しづらいため、転職して環境を変えようと考える方もいるでしょう。職場の人間関係で悩んでいる方は、「保育士の人間関係の悩みは?怖いと感じる理由や改善策を解説」の記事も参考にしてみてください。
ライフステージが変化した
結婚や妊娠、子育てなど、ライフステージの変化が保育士の転職理由になることもあります。「結婚により引っ越し、通勤時間が長くなった」「子どもが小学校に入学し、早番と遅番に入るのは難しい」「親の介護が必要になった」など、プライベートの事情により、今の職場での働き方が合わなくなることもあるでしょう。また、年齢を重ねて体力が落ちてきた、といった自分自身の体調や体力面での問題で、保育士の仕事自体を続けるのが難しくなることもあるかもしれません。
他職種へ興味を持った
「給料が安い」「保育士に向いていない」といった悩みは、環境を変えないと解決しない場合もあるため、他業種への転職を考えるきっかけになりやすいようです。保育士として働くなかでキャリアアップが見通せない悩みも、将来的なことを考え他職種への転職を考える理由になるかもしれません。なお、「リトミック指導者になりたい」「発達支援に携わりたい」など、保育士経験を活かしつつ、より専門的な領域でスキルを磨きたいと感じ、他の職種へ転職する方もいます。
転職理由は自己分析や面接でも重要
転職理由をきちんと考えておくと、自己分析や面接で役立つ可能性があります。ここでは、転職理由はどのような場面で重要になるか解説するので、参考にしてみてください。
自己分析のきっかけになるから
転職理由を整理しておくと、自分に合った職場環境や自分の長所・短所などを考えるきっかけになり、自己分析につながります。たとえば、人間関係が原因で転職する場合、「どのような点で悩んでいたか」「どのような環境であれば解決できるか」など具体的に挙げると、次の職場で希望する条件につながるでしょう。
また、転職理由が仕事量や残業時間への不満であれば、自分にとって適切な業務量や働き方を再確認することが可能です。保育士の転職理由を考えることは、自分の価値観やキャリアビジョンを見つめ直す機会になるでしょう。
転職先でのミスマッチを防ぎやすくなるから
転職理由を明確にしておくと、新たな職場でのミスマッチを防ぎやすくなります。「給料の安さ」が転職理由であれば、賞与や手当などを重視し、職場環境や保育方針も合わせて総合的に検討すれば、自分に合った職場に出会える可能性が高まるでしょう。転職理由が曖昧なまま求人を探すと、転職先でまた同じ悩みを抱える恐れがあります。ミスマッチを防ぐためには、今の悩みや問題点を具体的に整理し、解決できる職場か検討しましょう。
書類選考や面接で聞かれる可能性があるから
書類選考や面接では、転職理由を聞かれる可能性があるため、スムーズに回答できるよう準備しておく必要があります。転職理由を明確にして回答内容を考えておけば、志望度の高さをアピールすることも可能です。転職理由は、履歴書と面接でズレがないように注意し、一貫性を持たせるようにしましょう。
保育士が面接で転職理由を上手に伝える3つのコツ
保育士が面接で転職理由を上手く伝えるためには、ポジティブな内容を意識し、成長する意欲も含めることが大切です。ここでは、保育士が面接で転職理由を上手に伝える3つのコツを紹介するので、参考にしてみてください。
1.ポジティブな理由で転職することをアピールする
保育士が面接で転職理由を伝える際には、前向きな動機を強調しましょう。たとえば、残業時間の多さが転職理由の場合、「業務中は質の高い保育に専念できるよう、ワーク・ライフ・バランスを保ちやすい職場で働きたい」のように言い換えます。前向きな転職理由は、採用担当者に「成長意欲がある人材」としての印象を与えやすくなるでしょう。転職理由の前向きな伝え方は、「保育士の転職理由をポジティブに伝える例文」を参考にしてみてください。
2.転職理由だけでなく転職後の目標も伝える
転職理由を伝える際は、新たな職場での目標も含めると仕事に前向きな姿勢をアピールできます。自分の転職理由を踏まえて、「次の職場でどのように成長したいか」「どのような保育を実現したいか」を具体的に伝えることが大切です。たとえば、職場の人間関係が転職理由の場合、「コミュニケーションを密に取り、保育士間のチームワークを大切にしたい」のように伝えます。今の職場での学びや反省をもとに次の目標を考え、転職理由の回答に含めてみましょう。
3.これまでの経験を転職後に活かせることを伝える
転職理由を上手く伝えるためには、保育士としての実績やスキルを簡潔にまとめ、新しい環境でどう活用するかを説明しましょう。採用担当者は、応募者が「入職後にどのように貢献してくれるのか」を知りたいと思っています。「ダンス経験があり発表会での振付を担当したので、行事に力を入れている園で働きたい」のように、自身のスキルを具体的にアピールし、転職先での成長を目指す姿勢を見せることが大切です。
保育士の転職理由をポジティブに伝える例文
ここでは、面接で保育士の転職理由をポジティブに伝える例文を紹介します。転職理由の伝え方に悩んでいる方は、参考にしてみてください。
給料が安さが転職理由の場合
給料に関する不満は、キャリアや生活とのバランスを見直したいという表現に切り替えると、ネガティブな印象を与えにくくなります。給料が安さが転職理由の場合の例文は、以下のとおりです。
前職では、保育士の仕事にやりがいを感じながら働いていましたが、一方で将来的なキャリアや生活とのバランスを考える必要があると感じていました。自分のスキルや経験を十分に発揮できる環境で、より安定した基盤を築きながら長く働ける職場を探しています。乳児保育の経験やピアノのスキルを活かしながら、保育士として成長を目指していきたいです。
収入面の不安のみを伝えるのではなく、転職することで、保育士としての成長や長期的な働き方を目指している点を強調するのもポイントです。
仕事量や労働時間が転職理由の場合
仕事量の多さや労働時間の長さなどの転職理由を直接伝えると、働く意欲が低いと捉えられる恐れがあります。たとえば、仕事量や労働時間による転職理由をポジティブに伝える例文は、以下のとおりです。
前職では、乳児保育のリーダーや運動会でのまとめ役などを経験し、多くの経験を積めました。しかし、残業や持ち帰り仕事で対応することも多く、自分自身のリフレッシュやスキルアップに時間を割きにくいと感じるようになりました。次は、働く時間と質のバランスを保ちながら、子どもたちにより良い保育を提供できる職場で働きたいと考えています。
多くの仕事量や労働時間を経て、何を得たのかも含めると、マイナス面だけでなく、プラスの要素として捉えている部分があることもアピールできるでしょう。
職場の人間関係が転職理由の場合
職場の人間関係に関する不満は、採用担当者に「また同じ悩みを抱えるかも」と捉えられないように注意する必要があります。人間関係を理由に転職する場合の例文は、以下のとおりです。
前職では、園が決めた活動内容に対して、新たな意見を出しづらい雰囲気がありました。この経験から、保育の質の向上に向けて、保育士同士が話し合い意見を出し合える職場で働きたいと考えています。私は働くなかでチームワークやコミュニケーションを大切にしており、職員同士で信頼関係を築き、子どもたちにより良い保育を提供したいと思っています
この例文では、「人間関係が悪いので転職する」という直接的な表現を避け、次の職場に望む環境を明確に説明しています。自分が大切にしている姿勢を示し、どう改善したいかを伝えることが重要です。
他業種への興味が転職理由の場合
他業種へ転職する場合は、その仕事に興味をもったきっかけを話すと説得力が増すでしょう。以下は、保育士から販売職を目指す場合の転職理由の例文です。
これまで保育士として5年間勤務し、子どもと関わるなかで、おもちゃや教材などを使った知育に興味を持ちました。乳児クラスを担当した際は、ペットボトルや紐、布などを使って、成長に合わせた知育グッズを製作した経験もあります。貴社では、子どもや保護者と関わりながら、知育教材の販売ができるとお聞きし、保育士経験で培った知識やコミュニケーション能力を活かしながら貢献していきたいと思っています
保育士の経験で身につけた汎用的なスキルは、他業種でも活かせる可能性があります。成長する熱意を示すと、未経験であっても評価につながりやすくなるでしょう。
保育士が転職理由を回答する際のNG例
保育士が面接で転職理由を回答するときは、ネガティブや不誠実な印象を持たれないように注意しましょう。ここでは、保育士が面接で転職理由を回答する際のNGな例を紹介します。
転職前の職場の不満や批判を口にする
面接で、前職の不満や批判をそのまま伝えるのは避けましょう。「頑張っても給料が上がらなかった」「人手不足で残業が多かった」などネガティブな話題を挙げると、また同じような問題を抱えて辞めるかもと捉えられる可能性があります。また、職場の人間関係に関する不満は、上司や先輩、同僚などと上手く付き合えない人なのではとネガティブな印象になることもあるため避けましょう。
他責に捉えられる伝え方になっている
「苦手な上司がいた」「年上の方が多く職場に馴染めなかった」など、他者に原因を転嫁するのもNGです。他人のせいにするような転職理由を述べると、採用担当者に「自分の課題を解決しようとせず、問題を他人のせいにする人」と思われてしまうかもしれません。保育士が転職理由を伝える際は、自分の行動に焦点を当て、課題に対して自分が変わろうとする姿勢を見せることが重要です。
漠然とした具体性に欠ける理由を伝える
「環境を変えたかった」「成長できると思った」など、具体性のない転職理由は説得力が薄れます。また、曖昧な回答は、今後の目標やキャリアプランがしっかり考えられていない印象に捉えられるかもしれません。転職理由がはっきりと思い浮かばないときは、転職にいたったきっかけや、重視したいことなどを挙げて、具体性を持たせるのがコツです。
サイトや転職本に載っている例文をそのまま使用する
面接で保育士が転職理由を伝える際に、サイトや本で見た例文をそのまま使用するのはやめましょう。サイトや転職本の例文を使用すると、誰にでも当てはまるような内容になりやすく、真剣さや志望度の高さが伝わりにくくなります。例文は参考までに留め、これまでの経験や身につけたスキル、新しい職場での目標を伝えるのがポイントです。転職理由を自分の言葉で伝えれば、真摯な態度や強みが伝わるでしょう。
転職理由に悩んだら保育専門の転職エージェントに相談!
今の職場で抱えている悩みや問題によって、転職すべきか悩んでいる場合は、保育専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。保育業界に詳しいプロから、転職すべきかどうかのアドバイスをもらえます。転職するか迷っている段階での相談も可能なため、保育士としてのキャリアを一緒に考えてもらえるでしょう。
保育士の転職に関する悩みは、レバウェル保育士にご相談ください。レバウェル保育士では、今の状況や悩み、希望条件などを、キャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングし、あなたに合った保育士のキャリアプランをご提案します。キャリア相談や求人紹介、選考対策など、すべて無料で利用できるため、お気軽にご登録ください。
保育士の転職理由に関してよくある質問
ここでは、保育士の転職理由に関してよくある質問に答えます。
保育士が年度途中で今の職場に転職理由を伝えるポイントは?
年度途中に辞めると職場に負担を掛けやすくなるため、「体力的な問題により、今の働き方を続けるのが難しい」のように、自身の行動では改善しづらいという明確な転職理由を伝えましょう。また、退職の意思が決まった時点で、なるべく早めに伝えるのがポイントです。なお、転職を急いでいないのであれば、保育士は年度末を目指して退職したほうがスムーズな流れになります。
保育士から事務職を目指すときの転職理由の例は?
保育士から事務職への転職を目指す際は、「シフト管理や園だよりの作成など、事務作業に携わる機会が多かった」のように、他業種へ興味を持ったきっかけを伝えましょう。また、転職理由と合わせて、事務職で活かせる強みや成長する意欲などを示すと、未経験であっても評価につながりやすくなるでしょう。事務職への転職を検討している方は、「保育士から事務職に転職するには?メリットや志望動機の伝え方を紹介」の記事も参考にしてみてください。
まとめ
保育士によくある転職理由は、給料の安さや仕事量の多さ、職場の人間関係などです。東京都の調査でも「給料が安い」「仕事量が多い」といった理由が上位にあがっています。職場環境や待遇などの不満が転職理由であっても、面接で伝える際にはポジティブな表現に言い換えることが大切です。たとえば、「給料が安い」という理由なら、「キャリアアップを目指したい」といった前向きな表現に言い換えてみましょう。
また、転職理由を伝える際は、これまでの経験や今後の目標も合わせて説明すると、より説得力が増します。前職への不満や批判は避け、自分の成長につなげたい意欲を示せば好印象につながるでしょう。転職理由に迷ったときは、保育専門の転職エージェントに相談するのもおすすめです。レバウェル保育士では、保育業界に詳しいキャリアアドバイザーが転職活動を手厚くサポートしているので、ぜひご相談ください。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。
















