保育士の転職

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保育士の転職理由とは?上手な伝え方やポジティブな表現の例文をご紹介

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面接中の女性のイメージ

採用面接で転職理由を聞かれても、「答えられる自信がない」という保育士もいるのではないでしょうか。保育士の転職理由は前向きな言葉に言い換えたり、具体的な目標を伝えると採用担当者に好印象を与えやすくなります。 この記事では、保育士の転職理由を明確にするメリットや面接で上手に伝えるコツを解説します。保育士の転職理由をポジティブに伝える例文や回答する際のNG例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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保育士の転職理由とは

保育士が転職を考える理由はさまざまですが、よくある理由として「人間関係の悩み」「仕事量の多さ」「給与面の不満」が挙げられます。

東京福祉局の「令和4年度東京都保育士実態調査報告書 (p.17)新規タブリンク」によると、保育士の退職理由は以下のとおりです。

退職理由 割合
職場の人間関係 31.5%
仕事量が多い 23.1%
給料が安い 22.1%
健康上の理由 20.6%
労働時間が長い 18.6%

「職場の人間関係」を理由に退職した保育士は、31.5%を占めることが分かります。保育士はチームでの協力が欠かせない職業であるため、職場の雰囲気や同僚との関係がストレスの原因となり、転職を検討する場合もあるでしょう。また、「仕事量が多い」を理由に退職した保育士も、23.1%と多くの割合を占めています。日々の保育業務に加え、書類作成や行事の準備などの業務が重なると、心身に負担を感じる保育士も少なくないようです。

ほかにも、「給料が安い」ことを理由に退職している保育士も珍しくありません。保育士の仕事は責任が大きく、労働時間も長い一方で、給与が見合わないと感じることもあるようです。このような職場環境や待遇から、保育士はより良い環境を求めて転職を考える傾向にあります。

出典

東京福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)新規タブリンク」(2025年5月15日)

保育士の転職理由を明確にするメリット

保育士が転職理由を明確にすると、自己分析を深められます。また、面接や履歴書で説得力のあるアピールができ、採用担当者に好印象を与えられる可能性が高まるでしょう。ここでは、保育士の転職理由を明確にするメリットを解説します。

自己分析のきっかけになる

保育士が転職理由を明確にすることは、自己分析の第一歩となります。保育士の転職理由を整理することで、現在の職場に何が足りないのか、自分がどのような環境で働きたいのかを具体的に考えるきっかけになるでしょう。たとえば、人間関係が原因で転職を考えている場合、自分は同僚とどのような関係性を望んでいるのかを考えると、次の職場に希望する環境をイメージできます。

現在の職場の仕事内容や労働時間への不満が転職理由であれば、自分にとって適切な業務量や働き方を再確認することが可能です。保育士の転職理由を考えることは、自分の価値観やキャリアビジョンを見つめ直す機会となり、自分に合った職場を見つけられる可能性が高まります。

面接や履歴書で聞かれる可能性がある

保育士の転職理由を明確にしておくことは、面接や履歴書での対応力を高めるうえでも大切です。転職活動では、「なぜ転職を考えたのか」と問われることが少なくありません。この質問に、ポジティブな理由を述べられるかどうかで、採用担当者に与える印象が変わってくるでしょう。転職活動をスムーズに進められるよう、保育士の転職理由を整理しておくことが大切です。

保育士が面接で転職理由を上手に伝える3つのコツ

保育士が面接で転職理由を上手く伝えるには、どうすれば良いのでしょうか。ここでは、保育士が面接で転職理由を上手に伝える3つのコツを紹介します。

1.退職理由だけでなく、転職後の目標を伝える

面接で保育士が転職理由を伝える際は、退職理由を述べるだけで終わらせず、転職後の具体的な目標を伝えることが大切です。自分の転職理由を踏まえて、「次の職場でどのように成長したいか」「どのような保育を実現したいか」を述べると、仕事に前向きな姿勢を強調できます。自分の学びや反省を明確にして、次の目標につなげましょう。

2.前向きな理由で転職することをアピールする

保育士が面接で転職理由を伝える際には、前向きな動機を強調することが大切です。退職理由として、「人間関係が上手くいかなかった」「給料が良くなかった」などのネガティブな話をそのまま伝えると、採用担当者に良くない印象を与えるかもしれません。保育士の転職理由は、ポジティブに言い換えて伝えましょう。前向きな転職理由を伝えると、採用担当者に「成長意欲がある人材」としての印象を与えやすくなります

3.これまでの経験を転職後に活かせることを伝える

保育士としての経験を、次の職場にどのように活かすのかを具体的に伝えることも重要です。採用担当者は、応募者が「入職後にどのように貢献してくれるのか」を知りたいと思っています。これまでの保育士としての実績やスキルを簡潔にまとめ、新しい環境でどう活用するかを説明しましょう

新しい環境で学びたいことや挑戦したいことを織り交ぜて説明できると、より意欲的な印象を与えられます。自身のスキルを具体的にアピールし、転職先での成長を目指す姿勢を見せることが大切です。

保育士の転職理由をポジティブに伝える例文

「保育士の転職理由をポジティブに言い換えられない」と悩んでいる方もいるかもしれません。ここでは、保育士の転職理由をポジティブに伝える例文を紹介しますので、参考にしてください。

人間関係を理由に転職する場合

下記は人間関係を理由に転職する場合の一例です。

前職では、チーム内の意見交換や協力体制を深めることが難しい場面がありました。この経験から、次は職員同士がより協力し合い、活発にコミュニケーションを取れる職場で働きたいと考えるようになりました。私はチームワークを大切にしており、職員同士で信頼関係を築き、子どもたちにより良い保育を提供したいと思っています。

この例文では、「人間関係が悪いので転職する」という直接的な表現を避け、次の職場に望む環境を明確に説明しています。自分がチームワークを大切にしている姿勢を示し、自分がどう改善したいかを伝えることが重要です。

仕事量が多いのを理由に転職する場合

仕事量が多いのを理由に転職する場合の一例は、以下のとおりです。

前職では保育業務以外にも、行事計画や事務作業など多岐にわたる業務を経験し、効率的に作業を進める力が身につきました。しかし、子ども一人ひとりに向き合う時間が限られてしまうことに課題を感じるようになりました。次は子どもたちとの時間をより充実させながら、丁寧な保育を実践できる職場で経験を活かしたいと考えています。

例文では、「仕事量が多かったので効率的に作業を進める力が身についた」と、前職で得た経験をポジティブに伝えています。転職理由を前向きなキャリアの目標に結びつけることで、子どもたちに丁寧に向き合いたいという姿勢を強調できるでしょう。

給料が安いのを理由に転職する場合

下記は給料が安いのを理由に転職する場合の一例です。

前職では、やりがいを感じながら働いていましたが、一方では将来的なキャリアや生活とのバランスを考える必要があると感じました。自分のスキルや経験をしっかりと発揮できる環境で、より安定した基盤を築きながら長く働ける職場を探しています。引き続き、保育士として成長を目指していきたいです。

給料を理由に転職する際は、「給料が不満」と直接的に伝えないようにしましょう。キャリアや生活とのバランスを見直したいという表現に切り替えると、ネガティブな印象を与えにくくなります。保育士としての成長や長期的な働き方を目指している点を強調するのもおすすめです。

労働時間が長いのを理由に転職する場合

労働時間が長いのを理由に転職する場合の一例は、以下のとおりです。

前職では、長時間勤務の中で多くの経験を積めました。しかし、オンとオフのメリハリをつけるのが難しく、自分自身のリフレッシュやスキルアップに時間を割きにくいと感じるようになりました。次は、働く時間と質のバランスを保ちながら、子どもたちにより良い保育を提供できる職場で働きたいと考えています。

「働き過ぎた」「体力的にきつかった」など疲労感を前面に出す表現を避け、長時間労働で得た経験や成長をアピールするのがおすすめです。

保育士の転職理由を回答する際のNG例

保育士の転職理由を伝えるときは、前の職場の不満や具体性に欠ける理由を述べないよう気をつけましょう。また、サイト上にある例文をそのまま使用したり、他責に聞こえる内容を話したりするのを避けるのも重要です。ここでは、保育士の転職理由を回答する際のNG例を解説します。

転職前の職場の不満や批判を口にする

面接で、前職の不満や批判をそのまま伝えるのは避けましょう。「職場の人間関係が悪かった」「上司が理不尽だった」などネガティブな話題を伝えると、採用担当者に「新しい職場でも同じように不満を言われるかもしれない」と思われる可能性があるでしょう。

漠然とした具体性に欠ける理由を伝える

「なんとなく環境を変えたかった」「成長できると思った」など、具体性のない転職理由もNGです。曖昧な回答は、転職理由やキャリアプランがしっかり考えられていない印象を採用担当者に与えます。保育士が転職理由を回答する際は、具体性と意欲をアピールできるよう心掛けることが大切です。

サイトや転職本に載っている例文をそのまま使用する

面接で保育士が転職理由を伝える際に、サイトや本で見た例文をそのまま使用するのは止めましょう。サイトや転職本の例文を使用すると、個性や真剣さが伝わりにくくなります。例文は参考までに留め、自身の過去の経験やスキル、新しい職場での目標を伝えるようにしましょう。転職理由にオリジナリティを持たせると、真摯な態度や自分の強みを効果的にアピールできます。

他責に聞こえる内容をまとめる

保育士の転職理由では、他者に責任を転嫁することもNGです。他人のせいにするような転職理由を述べると、採用担当者に「自分の課題を解決しようとせず、問題を他人のせいにする人」と思われてしまうかもしれません。保育士が転職理由を伝える際は、自分の行動に焦点を当てましょう。転職理由となる課題に対して、自分が変わろうとする意欲を伝えることが重要です。

保育士の転職理由に関してよくある質問

保育士の転職理由に関してよくある質問に、Q&A形式でお答えします。

異業種に転職する際、面接で保育士の退職理由を聞かれたら?

保育士から異業種に転職する場合、保育士としての経験をどのように活かすかを意識して退職理由を伝えることが重要です。保育士を辞めた理由をネガティブに伝えるのではなく、「新たな分野に挑戦したい」という前向きな意欲を示しましょう。転職先の異業種で活かせる具体的なスキルや経験を挙げると、転職理由の説得力が増します。たとえば、「前職では子どもたちや保護者と信頼関係を築くことができた。今回はその経験を顧客対応に活かしたい」というように、保育士の経験を新しい業務に結びつけることが大切です。

パワハラで保育士を退職した場合、面接で退職理由の伝え方は?

パワハラが原因で保育士を退職した場合も、面接ではポジティブな形に言い換えるのがおすすめです。「人間関係の課題を通じてコミュニケーションの重要性を学べたため、今回の職場ではチームワークを活かして働きたい」というように、学びや成長を強調するのも効果的でしょう。面接官は過去のトラブルよりも、転職後の意欲や具体的な目標を重視する傾向があります。パワハラといった人間関係のトラブルが転職理由の場合は、直接的な表現を避け、自分のスキルや適応力をアピールしましょう。

前向きな表現の保育士の転職理由をほかにも知りたい方は、本記事の「保育士の転職理由をポジティブに伝える例文」をご確認ください。

まとめ

保育士が転職理由を考えるときは、前向きな姿勢をアピールすることが重要です。ネガティブな転職理由は、保育士としての学びや今後の目標に結びつけると、説得力のあるポジティブな内容に変えられます。また、転職理由には、具体性を持たせることもポイントです。「新しい職場で何をしたいか」「どのようなスキルを活かしたいか」を明確に伝えると、採用担当者に意欲が伝わりやすくなります。

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執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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