保育士の転職

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保育士の就活スケジュール!準備はいつから?面接対策や求人の探し方を解説

  • #保育士
パソコンの前でスケジュール帳を持ちながら悩む若い女性のイメージ

保育士のなかには、就活を始める時期や求人を探す方法について悩む方もいるかもしれません。保育園では4月ごろから採用活動が本格化するため、その前に自己分析や業界研究を進めておく必要があります。 この記事では、保育士の就活について採用選考の流れや始める時期、自分に合った求人を見つけるコツをまとめました。保育士が履歴書や職務経歴書で押さえておきたいポイントや就職面接でよくある質問と回答の例も解説します。

この記事を書いた人

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「レバウェル保育士」編集部

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目次

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保育士の就活の流れ

保育士の就活の流れの画像

保育士の就活は、志望先が私立保育園か公立保育園かによって流れが異なります。ここでは、私立保育園と公立保育園の採用選考の流れをまとめました。

私立保育園の採用選考の流れ

私立保育園を志望する場合は、気になる園のWebサイトで説明会や園見学の開催情報を確認します。採用選考のフローのなかに、説明会や園見学への参加が含まれていることがあるため、参加できるように日程調整しましょう。採用選考の流れや内容は各園によって異なりますが、一般的には履歴書や職務経歴書で書類審査が行われ、通過したあと面接や適性検査を受けることになるでしょう。

人柄を重視している保育園では、書類提出後に面接のみで選考が行われることもあります。一方、スキルを重視している保育園では、筆記試験や実技試験(ピアノ演奏・絵本の読み聞かせ)が実施されるかもしれません。気になる私立保育園があれば、早めに採用情報を確認して選考対策をしておきましょう。

公立保育園の採用選考の流れ

保育士が公立保育園への就職を志望する場合は、自治体が主催する公務員試験を受ける必要があります。公立保育園の採用試験は、基本的に年に1回の開催です。試験の流れや内容は自治体によって異なりますが、受験申し込み後、一次試験では筆記や作文、二次試験では面接や集団討議などが実施されます。

なお、公務員保育士の配属先は、公立の保育施設や児童福祉施設になるため、保育園で働けるとは限りません。自治体が運営する、乳児院や発達支援センター、障害児施設などに配属される可能性がある点も考慮して志望することが大切です。

保育学生の基本的な就職活動のスケジュール

保育士の就活スケジュール例の画像

ここでは、大学や専門学校などで保育士資格取得中の方に向けて、基本的な就職活動のスケジュールを紹介します。流れに沿って解説するので、参考にしてみてください。

【卒業年度に入る前】自己分析や業界研究をする

保育学生は、卒業年度に入る前から自己分析や業界研究を始めます。自己分析とは、自分の経験や考え方などを振り返り、長所・短所や得意・不得意、興味があることなどを客観的に把握して整理する作業です。自分史を書いたり就職支援サイトの診断ツールを使ったりして、自分についての分析をします。保育士の場合は、自己分析をしたうえで、どのような保育環境が合っているか、どのような保育をしたいか考えると、求人探しの条件になるでしょう。

業界研究では、就職情報サイトや保育雑誌、各園のWebサイトなどを利用し、保育士資格が活かせる施設の種類・特色・最新動向などについて調べます。いままで知らなかった保育施設や独自性のある保育内容を知れる可能性があるため、業界研究をしっかりとしたうえで、志望先を絞っていくことが大切です。

【3月~】就活フェアや園見学で情報収集する

3月ごろからは、保育士向けの就活フェアや合同説明会、園見学などに参加し情報収集しましょう。保育士向けの就活フェアや合同説明会では、多くの保育園の情報を一度に効率良く収集できます。気になる園があれば、その後の採用フローを確認し、個別の園見学や説明会にも参加するのがおすすめです。

園見学の開催情報がなくても、保育園の場合は問い合わせてみると施設内を見られるかもしれません。説明会や園見学では、働いている先輩保育士の話が聞けたり質問できたりするため、園のWebサイトや求人だけでは分からないリアルな情報収集ができます。

【4~8月】書類選考や面接を受ける

採用選考が早い私立保育園では、4月ごろからエントリーや書類選考が始まります。公立保育園の場合も、4月ごろから募集要項を確認しておくのがおすすめです。志望先が決まったら、履歴書や職務経歴書など応募に必要な書類を準備しましょう。採用フローによっては、書類選考で落ちることもあるため、志望動機や自己PRなどの内容を志望先に合わせてしっかりと対策する必要があります。誤字脱字がないかも忘れずにチェックしたうえで、提出しましょう。

なお、保育士の就活では内定を辞退すると、学校の印象が悪くなったり応募先が人手不足になって困ったりする場合があるので、学校や就職先の方針で複数の園を同時にエントリーする併願がNGとされていることもあるようです。基本的には内定をもらえたら就職するつもりで、採用選考を進める必要があるでしょう。

【9~3月】内定後に研修や説明会に参加する

内定後は、入職前に行われる研修や説明会に参加します。研修では、社会人としてのビジネスマナーや基本的な仕事内容のレクチャー、保護者への接し方などが学べるようです。また、説明会では働く際に必要な仕事着や備品などが案内されることもあります。契約に関する書類が配られることもあるかもしれません。研修で学んだことを振り返ったり必要な仕事着を揃えたりと、入職がスムーズにいくように準備しましょう。

保育士の就活で求人を探す方法

保育士は、求人サイトだけでなく、通っている学校の就職支援や保育専門の転職エージェントを利用した職場探しもできます。ここでは、保育士の就活で求人を探す方法を紹介します。

保育士向けの求人サイトを利用する

就活で保育士求人を探す際は、保育業界に特化した求人サイトを利用するのがおすすめです。保育に特化した求人サイトでは、保育園の種類や保育士の働き方から絞り込み検索ができるので、自分の希望に合った求人を効率良く探せます。また、求人情報には、園の雰囲気や働いている保育士の口コミが掲載されている場合もあるようです。保育業界の情報が掲載されていたり、書類添削が受けられたりすることもあるため、求人検索以外のサービスもチェックしてみましょう。

大学や専門学校の就職支援を利用する

大学や専門学校に通っている方は、学校の就職支援を利用して求人探しをする方法もあります。学校と関係が深かったり、卒業生が働いていたりする保育園の求人情報が得られるかもしれません。大学や専門学校の就職支援では、履歴書の添削や模擬面接が受けられることもあります。園見学や説明会の情報を紹介してもらえる可能性もあるため、就活が始まったら早めに足を運んで情報収集しましょう。

保育士向けの転職エージェントを利用する

保育業界に特化した転職エージェントでは、保育士の就活に詳しいプロから求人を紹介してもらえます。転職エージェントという名前ですが、一般的には就活においても利用が可能です。地域に特化した保育園の情報にも詳しいので、自分に合った職場探しに役立ちます。不安や悩みなどを気軽に相談できるため、一人で就活を進めるのが不安な方やアドバイスをもらいたい方におすすめです。

レバウェル保育士では、保育業界に詳しいプロのアドバイザーが、希望条件を丁寧にヒアリングし、あなたに合った求人をご紹介します。書類添削や面接対策、入職の手続きなど、手厚いサポートを受けることが可能です。サービスはすべて無料で利用できるため、お気軽にお問い合わせください。

保育士が自分に合った就職先を見つけるコツ

就活で自分に合った保育園を見つけるためには、希望条件に優先順位を付けたり、複数の園を比較検討したりすることが大切です。ここでは、保育士が自分に合った就職先を見つけるコツを紹介します。

希望条件を明確にして優先順位をつける

働き方や職場環境、保育の内容などの希望条件を挙げたら、就活の軸として優先順位をつけます。すべての条件を満たす職場を見つけるのは難しいため、譲れない条件と妥協できる条件を整理しておきましょう。たとえば、「ワーク・ライフ・バランスを重視したいから、給与や賞与の高さより、通勤のしやすさや残業時間を重視する」のように優先順位を考えます。希望条件に優先順位をつけるときは、将来的なことも考慮すると、長く働き続けられる職場が見つかりやすくなるでしょう。

保育施設の種類を知る

保育士資格が活かせる職場は、さまざまな種類があるため、自分の希望する働き方や保育内容に合った施設を選びましょう。一口に保育園といっても、公立か私立、認可か認可外、小規模か大規模などの違いがあり、各園ごとに特色があります。また、乳児院や児童発達支援センター、児童養護施設などの福祉施設で保育士を募集していることもあるでしょう。それぞれの施設で求められるスキルも異なるため、就活では自分の興味や強みに合った職場を選ぶことが大切です。

保育園でのアルバイトや実習経験を振り返る

実習やアルバイトの経験は、自分に合う職場環境を知る貴重な機会です。これまでの経験を振り返り、どのような環境であると働きやすかったか、どのような保育方針に共感できたかを整理しましょう

実習先で働きたいと感じたのであれば、採用募集があるか確認してみるのも手です。反対に合わないと感じた要素があれば、就職先選びの際の参考にします。「時給は高くなかったけれど、家から近く人間関係も良好なパン屋でのアルバイトは働きやすかった」のように、保育業界以外の経験であっても、志望先を選ぶヒントになるかもしれません。

複数の園見学に参加し比較検討する

就活で自分に合っている職場かどうかを検討するためには、複数の園見学に参加して比較することが大切です。園見学では、求人情報だけでは分からない、職員の雰囲気や施設設備の状況、保育の様子などが見られます。園見学でチェックしておきたいポイントは、以下のとおりです。

  • 子どもたちの表情や様子

  • 保育士の子どもたちとの関わり方や雰囲気

  • 施設の清潔さや設備の充実度

  • 園長や主任の人柄や対応

  • 遊具やおもちゃの状況

見学後は感じたことはメモしておき、あとで比較できるようにしましょう。園見学だけですべてを把握できるわけではありませんが、第一印象や直感から自分に合っている職場か検討するのも1つの方法です。

OB・OG訪問でよりリアルな情報収集をする

学校の先輩や知人で、志望する園や類似した保育施設で働いている人がいれば、OB・OG訪問を依頼してみましょう。実際に働いている人からは、求人情報には載っていないリアルな情報が得られます。OB・OG訪問でリアルな情報を収集するためには、以下のようなことを質問してみるのがポイントです。

  • 「出勤から退勤までの1日のスケジュールを教えてください」

  • 「入職後に感じた、良いギャップと悪いギャップを教えてください」

  • 「園ならではの文化や風習はありますか?」

  • 「入職後の研修内容と期間を教えてください」

話を聞く際は、自分に合う環境かどうかを見極める視点で聞くことが大切です。不安点や懸念点について聞くとネガティブな内容になり、先輩や知人に不快感を与える可能性があるため、質問の仕方には注意しましょう。

転職エージェントに質問して詳しい情報を得る

転職エージェントを活用し、求人に関して担当のアドバイザーに質問すると、より詳しい情報を伝えてもらうことが可能です。求人によっては、離職率や平均残業時間、有給休暇の取得率など、Webサイト上で公開されていない情報を得られるかもしれません。また、疑問点があればアドバイザーが代理となり、求人の掲載元である保育施設に質問してくれることもあります。

レバウェル保育士では、豊富な保育士求人を扱っているため、幅広い情報を比較することも可能です。自分だけでは得られない貴重な就活の情報源として、ご活用ください。

保育士が就活に向けて準備する身だしなみ

保育士の就活では、清潔感と信頼感のある身だしなみで好印象を与えることが大切です。ここでは、園見学や説明会、面接などに向けて準備する身だしなみのポイントを解説します。

基本的な服装は落ち着いた色のリクルートスーツ

転職フェアや合同説明会、面接に行くときの服装は、基本的にリクルートスーツがおすすめです。リクルートスーツを選ぶ際は、サイズが合っているか注意し動きやすいものを選びましょう。就活向けの色は、黒やネイビー、濃い目のグレーなどが一般的です。

シャツは白の無地を選び、清潔感があり誠実な印象を与えられるようにします。スカートの場合は、ひざ丈ほどの長さに調整しましょう。面接においては、服装で第一印象が変わることもあります。面接に行く際は、スーツだけでなく靴やカバンの汚れもチェックしておきましょう。なお、園見学に行くときは、スリッパを準備しておくと安心です。

私服可の場合はオフィスカジュアル

転職フェアや合同説明会、面接などで私服可と案内されている場合は、オフィスカジュアルな服装を選びます。オフィスカジュアルな服装の例は、以下のとおりです。

  • トップス:ブラウスやシャツにジャケットを羽織る

  • ボトムス:ミディアム丈のスカートやスラックス

  • 靴:パンプスやローファー

ブラウスやシャツは、白や薄いピンク、水色など明度の高い色を選ぶと、明るく清潔感ある印象になります。露出の多い服装やオーバーサイズの服、厚底の靴などは、カジュアルな印象になるため避けましょう。

ナチュラルなメイク

就活でのメイクは、清潔感と健康的なイメージを大切にしましょう。派手な色は避け、ナチュラルなメイクを心がけます。たとえば、アイシャドウやリップは色が濃過ぎないか注意しましょう。チークは、健康的な印象を与える程度に付けるのがポイントです。また、つけまつげやカラーコンタクトは、子どもに与える印象や安全面から、禁止されている保育園もあるため就活では避けましょう。

清潔感のある髪型

就活での髪型は、保育士として働くときと同じように、後ろで結んだり前髪を留めたりしておくことが大切です。保育現場では安全面を考慮して、装飾が付いているヘアゴムやヘアピンが禁止されていることもあるため、就活で避ける必要があります。また、派手な髪色に染めている場合は、合同説明会や集団面接で悪目立ちする可能性があるため、地毛や落ち着いたトーンにしておくのが無難です。

保育士の書類選考で押さえておきたいポイント

保育士が書類選考を通過するためには、履歴書や職務経歴書を丁寧に作成し、自分の魅力をしっかりアピールすることが大切です。ここでは、保育士の書類選考で押さえておきたいポイントを解説します。

履歴書作成のポイント

履歴書の志望動機のポイントは、なぜその園を選んだのか、どのような保育をしたいのかを具体的に書くことです。園の保育方針や特色を事前に調べ、自分の保育観と結びつけたり関連するエピソードを交えたりすると説得力が増します。また、履歴書を手書きで作成する際は、誤字脱字がないか、読みやすい丁寧な字で書けているかチェックしましょう。なお、履歴書の作成方法について、志望先から指示がない場合は、手書きとパソコンのどちらでも問題ありません。

職務経歴書のポイント

職務経歴書では、過去の経験をどのように保育現場で活かせるかをアピールするのがポイントです。保育士として働いたことがある方は、保育園名に加えて、役職や何歳児を担当したか、簡単な仕事内容を書きます。自己PRの欄では、実習や前職での経験、子育て経験などをもとに、志望先で活かせる強みをアピールしましょう。なお、新卒で就活をする場合、指示がなければ職務経歴書の提出は不要です。既卒者や転職者は、基本的に職務経歴書の提出が求められます。

保育士の就職面接でよくある質問と回答の例

保育士が就活で面接を受ける際は、基本的な自己紹介や志望理由に加えて、目指す保育士像や何歳児クラスを担当したいか考えておく必要があります。ここでは、保育士の就職面接でよくある質問と回答の例をまとめました。

自己紹介をしてください

就活の自己紹介では、簡潔に自分の人柄や強み、保育に対する姿勢を伝えられるように準備しておきましょう。以下は、保育士の就職面接での自己紹介の例文です。

◯◯専門学校の保育科に在学中の、◯◯(氏名)と申します。学生時代は、地域の子育て支援ボランティアに2年間参加し、さまざまな年齢の子どもたちと関わってきました。子どもとの関わりにおいては、好奇心に寄り添い一緒に発見する喜びを共有することが得意です。穏やかな性格で、どのような子どもとも根気強く向き合えます。貴園では、子どもたち一人ひとりの成長をサポートできる保育士になりたいと考えています。

自己紹介で内容を詰め込み過ぎると、伝えたいことが分かりにくくなるため注意が必要です。一般的には、自己紹介のあと志望理由や自己PRを聞かれるため、次の質問につながるように伝えたいポイントを簡潔に話すことが大切です。

志望理由を教えてください

志望理由は、その園の特色や保育方針に触れながら、自分がどのように貢献できるかを伝えましょう。以下は、保育園の採用選考で志望理由を回答するときの例です。

貴園の自然を生かした保育と、子どもの主体性を尊重する保育方針に共感し志望しました。実習先で落ち葉を使った遊びを取り入れた活動を行った際、子どもたちの想像力が豊かに広がる様子に感銘を受けました。貴園でも、季節の変化を感じられる活動や、子どもたちが自ら考えて行動できるような環境づくりに貢献したいと考えています。また、園見学で拝見した職員の方々の温かな雰囲気にも惹かれ、このような環境で保育士として成長していきたいと思いました。

就活では、保育園の方針や活動内容で共感した部分とその理由を伝えると、志望度の高さが伝わりやすくなります。自分の経験と結び付けて、保育観が合っていることをアピールするのがポイントです。

幼稚園教諭ではなく保育士になった理由は?

保育園の就職面接では、意欲や熱意を知るために、幼稚園教諭ではなく保育士になった理由が聞かれることもあります。「幼稚園教諭ではなく保育士になった理由は?」の回答例は、以下のとおりです。

私は子どもの生活全般に深く関わり、保護者の方と協力しながら子どもの成長を支えていきたいと考え、保育士を志望しました。0~2歳の乳児期は人格形成の基盤となる大切な時期だと考えており、この時期の子どもたちの発達や成長に携わりたいと思っています。また、保護者支援の面でも、子育てに悩む保護者の方々のサポートができる保育士という仕事にやりがいを感じています。

この質問では、幼稚園教諭の仕事を否定したり、下に見たりするような言い方にならないように注意しましょう。保育士が就活する際は、あらためて幼稚園と保育園の違いや特徴を確認しておくと、面接対策になります。

当園でどのような保育士を目指したいですか?

保育園の面接で、目指す保育士像について質問されたときは、志望先の保育方針を踏まえた目標を伝えると好印象につながるでしょう。「当園でどのような保育士を目指したいですか?」の回答例は、以下のとおりです。

貴園の「子どもの主体性を尊重する」という保育方針のもと、一人ひとりの子どもの興味や関心に寄り添い、その子らしさを大切にできる保育士を目指したいです。子どもの主体性を尊重するためには、「やってみたい」という気持ちを引き出すことが大切であると考えています。そのためには、日々の遊びや製作活動、行事などで挑戦する喜びを伝えていける保育士になりたいです。

目指す保育士像を達成するための取り組みや前向きな姿勢も交えて伝えると、責任感や信頼感のアピールにつながるでしょう。

何歳児クラスを担当したいか希望はありますか?

保育園の面接では、何歳児クラスを担当したいか聞かれることがあるため、希望と理由を伝えられるように準備しておきましょう。「何歳児クラスを担当したいか希望はありますか?」の回答例は、以下のとおりです。

可能であれば3歳児クラスを担当させていただきたいです。言葉の発達が進み、友だちとの関わりが広がるこの時期に、子ども同士の関係づくりをサポートしたいと考えています。実習でも3歳児クラスを担当し、子どもたちの成長に合わせた援助の方法を学びました。ただ、どの年齢の子どもたちとも関わる経験を積みたいと考えていますので、園の状況に合わせて柔軟に対応させていただきます。

この質問では、担当したいクラスの聞き取りだけに限らず、応募者の興味や適性を知る意図もあるため、「特にありません」という回答を避けるのが無難です。最後には、何歳児クラスになっても真剣に取り組む姿勢を伝えると、柔軟性をアピールできます。

ほかに応募している保育園はありますか?

就活の応募状況を聞かれた際は、正直に答えつつも、志望度の高さをアピールしましょう。「ほかに応募している保育園はありますか?」の回答例は、以下のとおりです。

はい、ほかに1つの保育園に応募しています。ただ、貴園の保育方針や環境は私の目指す保育と最も合っていると感じており、第一志望として考えています。貴園の地域に開かれた保育活動に魅力を感じており、ぜひ一員として貢献したいです。

この質問では、志望度の高さやほかの園と比べてどの点を魅力に感じているか知る意図があります。第一志望である理由を伝えられるように、方針や特色に合わせた回答を準備しておきましょう。

保育士の就活に関するよくある質問

ここでは、保育士の就活に関するよくある質問に答えます。保育士が就活を始めるタイミングや採用選考で落ちたときはどうしたら良いか、参考にしてみてください。

保育士の就活はいつから始めたら良い?

保育学生の場合は、卒業年度に入る前、4制大学なら3年生の終わり〜4年生の始まり、専門なら1年生の終わり〜2年生の始まりに就活を始めます。保育士試験を受験して保育士資格を取った人は、資格取得後すぐに未経験OK求人に申し込めば、早くて1ヶ月後には働き始められるかもしれません。人気の園は早めに募集を締め切ることもあるため、情報収集や選考対策はできる限り早めに始めましょう。

保育士が採用選考で落ちたときはどうしたら良い?

選考で不採用になった場合は、履歴書の内容や面接を振り返って改善点を見つけ、次の選考に活かしましょう。学校の就職支援や転職エージェントを利用して、書類の添削や模擬面接を受けると、改善点が見つかりやすくなるかもしれません。メンタル面では、1つの園の採用結果だけで自分の価値を判断しないことが大切です。保育園によって求める人材像は異なるため、「自分に合った園を見つけるプロセス」と前向きに捉え、次の応募に活かしましょう。

保育士の就活時期は遅い?

3月から採用活動が始まる一般的な企業に比べると、保育士の就活時期は遅い傾向があるようです。保育園では、一般的に新年度の予算や職員体制が確定する4月以降に採用活動を本格化させます。ただし、人気の保育園や定員の少ない小規模保育園は早めに募集が締め切られるかもしれません。大学や専門学校に通っている方は、卒業年度に入る前に情報収集を始め、スケジュールに余裕をもって就職活動しましょう。

内定承諾後に保育園の入職を辞退することはできる?

内定承諾書類に法的な拘束力はないので、保育園への入職を辞退することは可能です。ただし、内定者が決まった時点で受け入れ準備を進めたり募集を停止したりする保育園もあるので、辞退すると先方に迷惑を掛ける可能性があります。また、大学や専門学校に通っている場合は、職場の関係性に悪い影響を与え、後輩の就職活動が不利になるかもしれません。理不尽な対応を受けたり病気になったり、よっぽどのことがない限りは、内定承諾後の辞退はしないように慎重に判断しましょう。

まとめ

保育士の就活は、大学や専門学校を卒業する年度に入る前から、業界研究や自己分析といった準備を始め、希望条件を明確にしておくことが大切です。私立保育園は4月から、公立は自治体ごとに採用試験が始まるので、早めに情報収集しておきましょう。求人探しには、保育に特化した求人サイトや転職エージェント、学校の就職支援などが活用できます。

実習やアルバイトの経験を振り返ると、就職先選びの参考になるかもしれません。また、園見学で実際の様子を確認し、どのような保育施設や職場環境が自分に合っているか比較検討することが大切です。面接では清潔感のある身だしなみと、園の方針に沿った志望動機をアピールしましょう。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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