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児発管からサビ管になるには?実務経験や研修の要件・給与などの違いを解説

  • #働き方
目標へのステップのイメージ

児発管のなかには、サビ管へのキャリアチェンジを検討している方もいるかもしれません。児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者になるためには、実務経験や研修の要件を満たす必要があります。 この記事では、児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者になる際の実務経験や研修の要件をまとめました。サービス管理責任者の仕事に就く方法も解説するので、参考にしてみてください。

この記事のまとめ

  • 児発管からサビ管になるには、実務経験の要件を満たしているか確認する

  • 児発管とサビ管の研修要件は共通している

  • 児発管とサビ管の違いは、支援対象や働く施設など

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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児発管からサビ管になるには?要件をチェック!

児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者になるには、まず実務経験や研修などの要件を満たしているか確認する必要があります。児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者を目指す場合の、主な要件に関するチェックリストは以下のとおりです。

  • 児童発達支援管理責任者としての勤務経験で、サービス管理責任者になるための実務経験の要件を満たせているか

  • 基礎研修・実践研修・更新研修を修了しており、有効期限が切れていないか

  • 自治体の規定を確認し、必要な書類はすべて揃えられるか

サービス管理責任者になる際の要件や必要書類についての詳細は、自治体の規定を確認する必要があります。また、要件は見直されることがあるため、必ず最新情報をチェックしましょう。

児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者の違い

児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者の違いのイメージ

児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者の違いは、支援対象や働く施設などです。ここでは、児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者の主な違いや、似ている仕事内容について解説します。

出典

こども家庭庁「障害児支援部会(第1回)新規タブリンク」(2026年2月17日)
厚生労働省「障害福祉サービスについて新規タブリンク」(2026年2月17日)

法律・支援対象・働く施設が違う

児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者は、それぞれ異なる法律に基づいて定められた職業です。児童発達支援管理責任者は、18歳未満の子どもを対象とした児童福祉法に基づく児童発達支援事業所や、放課後等デイサービスなどで働きます。一方、サービス管理責任者は18歳以上の方を対象とし、障害者総合支援法に基づく就労支援施設やグループホームなどで働くのが特徴です。

なお、こども家庭庁の「障害福祉サービス等報酬(障害児支援)に関するQ&A一覧(p.27)新規タブリンク」によると、施設によっては児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者を兼務できます。

出典

基本的な仕事内容は似ている

児童発達支援管理責任者もサービス管理責任者も、障がいのある方の個別支援計画の作成と実施が主な業務です。本人や家族からの相談に応じ、適切な支援を提供し、ほかのスタッフへの指導や関係機関との連携も行います。

児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者は支援対象が異なるので、利用者の抱える悩みや困りごとは違ってくるでしょう。児童発達支援管理責任者は発達段階に応じた支援や保護者との協力が重要である一方、サービス管理責任者は就労や地域生活といった成人期特有の課題への対応がポイントになります。児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者のどちらとして働くか迷ったら、自分がより深く関わりたい分野を選ぶとやりがいにつながりやすくなるでしょう。

働く施設によって給与に差が出ることもある

厚生労働省の「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査 調査結果報告書 (p.76)新規タブリンク」によると、「サービス管理責任者等」の平均月額給与額(常勤)は、40万5,480円です。また、同サイトの「施設形態別のデータ(p.84)新規タブリンク」で施設別の管理職の給与をみると、児童発達支援は33万5,760円、福祉型障害児入所施設は47万3,440円、放課後等デイサービスは36万1,380円となっています。

児童発達支援管理責任者やサービス管理責任者が働く施設のなかでも、入所施設は夜勤で働くことがあるため、給料は高くなりやすい傾向があるでしょう。児童発達支援管理責任者の平均年収について詳しくは、「児発管(児童発達支援管理責任者)の平均年収は?給料は他職種とどう違う?」記事で解説しているので、参考にしてみてください。

児発管からサビ管になるために必要な実務経験要件

児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者になるには、まず必要な実務経験の要件をチェックしましょう。児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者になるために必要な実務経験は、共通する部分と異なる部分があります。ここでは、児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者を目指す際の実務経験についてまとめたので、参考にしてみてください。

相談支援業務

厚生労働省の「サービス管理責任者等研修制度について(p.4)新規タブリンク」によると、児童発達支援管理責任者またはサービス管理責任者になるためには、相談支援業務または直接支援業務に従事した経験が3〜8年必要になります。なかでも相談支援業務とは、利用者やその家族の悩みや困りごとを聞いてアドバイスしたり、必要な情報を提供したりする仕事です。サービス管理責任者になるためには、以下のような要件に該当する施設で働き、相談支援業務に携わる必要があります。

・地域生活支援事業や障害児相談支援事業などの事業
・児童相談所や発達障害者支援センターなどの施設
・老人福祉施設や介護老人保健施設、地域包括支援センターなど
・障害者職業センターや障害者就業・生活支援センター
・特別支援学校やこれに準ずる施設

児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者の相談支援業務に関する要件には、異なる点があるので注意しましょう。たとえば、学校の進路相談・教育相談の業務、乳児院や児童養護施設などの従事経験で児童発達支援管理責任者になった方は、サービス管理責任者の要件を別途満たす必要があります。要件に関する詳細は、自治体の最新情報を確認してみてください。

直接支援業務

前述したように、児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者になるためには、「直接支援業務に3〜8年従事する」といった要件を満たすのも1つの方法です。直接支援業務とは、利用者の日常生活のサポートや訓練をする仕事です。サービス管理責任者になるためには、以下のような施設で働き、直接支援業務の要件を満たす必要があります。

・障害者支援施設や障害児入所施設、介護老人保健施設など
・障害福祉サービス事業や障害児通所支援事業など
・病院や診療所、薬局、訪問看護事業所など
・特例子会社や助成金受給事業所
・特別支援学校やこれに準ずる施設

児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者になるには、必要な直接支援業務を確認して、不足している要件の実務経験を積みましょう。たとえば、児童福祉に関わる施設の実務経験のみで児童発達支援管理責任者になった方は、老人福祉施設や障害者支援施設などでの業務を経験する必要があります。また、自治体によって、必要な要件が異なる場合があるので、詳細を確認することが大切です。

有資格者

東京都福祉局「サービス管理責任者研修・児童発達支援管理責任者研修研修制度について(p.3)新規タブリンク」によると、国家資格や任用資格などを持っていることで実務経験の要件を満たせる可能性があります。概要は、以下のとおりです。

・医師や保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、管理栄養士、栄養士、精神保健福祉士などの資格を有し、当該資格に係る業務に従事した期間が3年以上ある
・社会福祉士や精神保健福祉士、介護職員初任者研修修了者、保育士、児童指導員任用資格者、精神障害者社会復帰指導員任用資格者などで直接支援業務を5年以上経験した

サービス管理責任者の要件を満たす資格を持っている場合は、経験年数を正確に把握しましょう。また、自治体によって条件の解釈が異なる場合があるので、詳細を確認して、計画的に資格取得や経験を積みましょう。

児発管とサビ管の研修制度は統合された

厚生労働省の「サービス管理責任者等研修制度について(p.5)新規タブリンク」によると、児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者の研修は、カリキュラムを統一し共通で実施するとされています。すなわち、過去に児童発達支援管理責任者として基礎研修と実践研修を修了している場合、サービス管理責任者を目指すために新たに研修を受け直す必要はありません

たとえば、基礎研修のみを修了し児童発達支援管理責任者として働いている場合、基礎研修修了証はサービス管理責任者として働く際にも有効です。ただし、実践研修を修了するまでは正式なサービス管理責任者としては認められません。また、2018年度以前の旧制度で研修を受けた場合、履修状況によっては、児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者への移行時に、追加の講習や読み替えが必要になることもあるため、自治体の規定をよく確認しましょう。

出典

厚生労働省「サービス管理責任者等研修制度について新規タブリンク」(2026年2月17日)

児発管からサビ管の仕事に就く方法

児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者になる方法は、「いまの職場内での異動」や「転職」といった方法があるでしょう。ここでは、児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者の仕事に就く方法を解説します。

今の職場で異動して児発管からサビ管になる

現在勤務している法人が、児童発達支援事業と障害者福祉サービス事業の両方を運営している場合、内部異動で児童発達管理責任者からサービス管理責任者になれるかもしれません。内部異動であれば転職するよりも、新しい環境にスムーズに適応できるでしょう。また、これまでの実績や人間関係もキャリアに活かせます。サービス管理責任者に就きたい場合は、上司に相談し、必要なスキルや知識を積極的に身につける姿勢を示すことが大切です。

転職してサビ管になる

現在の職場でサービス管理責任者になる方法がない場合は、転職を検討する必要があります。転職活動を始める際には、障害福祉分野に特化した転職サイトや人材紹介会社を利用すると、求人探しや選考対策などを効率的に進められるでしょう。また、面接では児童発達管理責任者として身につけた個別支援計画の作成や、関係機関との連携経験を具体的に伝え、自身の強みをアピールすることが重要です。

転職を考えている児童発達支援管理責任者の方は、レバウェル保育士にご相談ください。サービス管理責任者へのキャリアチェンジも含めて、いまの仕事での悩みや転職への不安などをキャリアアドバイザーに相談できます。転職を迷っている段階での利用も可能です。

児発管からサビ管になる際に知っておきたいこと

ここでは、児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者になるときに知っておきたいことをまとめました。児童発達支援管理責任者の経験を活かせる部分と、新たな分野で必要なスキルついて、参考にしてみてください。

支援対象は違っても児発管の知識や経験が強みになる

児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者へのキャリアチェンジを考える場合、対象者が子どもから大人に変わることに不安を感じるかもしれません。しかし、児童発達支援管理責任者で培った支援スキルや考え方は、サービス管理責任者としても大きな強みになります

たとえば、児童発達支援管理責任者の経験により身につく「発達段階に応じた支援の視点」は、知的障害や発達障害のある成人支援においても役立つでしょう。また、家族支援の経験や関係機関との連携スキルも、成人分野で活かせる貴重なノウハウです。さらに、アセスメント力や支援計画作成の基本的な考え方は共通しているため、児童発達支援管理責任者としての経験はサービス管理責任者の基盤となるでしょう。

個別支援計画作成では視点を切り替える

児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者へと移行する際は、個別支援計画作成における視点の切り替えが必要です。児童分野では「発達支援」が中心となりますが、成人分野では「自立生活支援」や「社会参加」がより重視されます。また、児童分野では保護者との連携が重要になる一方、成人分野では当事者の意思決定を尊重し、本人を中心とした支援計画の作成が基本となるでしょう。

児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者になる際は、就労支援や地域生活支援など、サービス種別によって計画の焦点が大きく変わることも特徴です。長期目標の設定においても、就労継続や結婚など、成人期特有のライフステージに応じた視点が求められるでしょう。

成人支援分野の知識を深める

児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者になるためには、成人支援分野の専門知識を深めることが欠かせません。たとえば、成人期の障害特性や障害者雇用制度、ジョブコーチ支援などの知識が必要になります。

また、制度面では障害年金や成年後見制度など、児童分野とは異なる社会資源についての理解も重要です。積極的に研修に参加したり、実際に現場で働く方からアドバイスをもらったりしながら、成人支援の専門性を高める意識が大切になるでしょう。

出典

児発管からサビ管になるには?に関するよくある質問

ここでは、児童発達支援管理責任者からサービス管理責任者になるには?に関するよくある質問に答えます。

サビ管は児発管になれる?

サービス管理責任者は、自治体の要件を満たせば児童発達支援管理責任者になれる可能性があります。サービス管理責任者が児童発達支援管理責任者を目指す場合は、まず実務経験の要件を満たせているか、研修を修了しており有効期限が切れていないかチェックしてみましょう。また、自治体の最新情報を確認したうえで、必要な書類を揃える必要があります。

保育士からサビ管になるためのステップは?

保育士からサービス管理責任者になるためには、実務経験の要件を満たせる施設で働いた後、基礎研修と実践研修を修了する流れになります。厚生労働省の「サービス管理責任者等研修制度について(p.4)新規タブリンク」によると、要件に該当する施設で相談支援業務または直接支援業務に3〜8年従事することが必要です。最新の情報や詳細については、自治体の規定をよく確認しましょう。

出典

厚生労働省「サービス管理責任者等研修制度について新規タブリンク」(2026年2月17日)

まとめ

児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者は、2019年度から研修制度が統合され、より柔軟なキャリアの行き来が可能になりました。児童発達支援管理責任者がサービス管理責任者を目指す場合、基礎研修・実践研修の修了証があれば、新たに研修を受け直す必要はありません。ただし、実務経験の要件には注意が必要です。要件に該当する施設で、相談支援業務や直接支援業務の経験が3〜8年あるか確認してみましょう。

両者の大きな違いは支援対象者で、児童発達支援管理責任者は18歳未満、サービス管理責任者は18歳以上です。ただし、児童発達支援管理責任者として培った発達支援の視点や家族支援のノウハウは、成人支援でも活かせます。一方、サービス管理責任者になる際は、就労支援や自立生活支援など、成人特有の支援についての知識が必要になるでしょう。転職を検討している方は、レバウェル保育士にご相談ください。キャリア相談や求人紹介、選考対策など、転職活動の手厚いサポートが受けられます。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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