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保育士の離職率は高いって本当?実際のデータや主な退職理由を解説!

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「保育士の離職率は高いって本当?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。厚生労働省の調査によると、保育士の離職率は9.3%と決して高くありません。しかし、働きやすさや定着率は、園によって異なります。この記事では、公立や私立、新卒1年目の保育士の離職率を解説します。現役保育士が辞めたいと思う主な理由や離職率が低い職場を見分けるためのポイントも紹介するので、ぜひご覧ください。

この記事のまとめ

  • 保育士の離職率は9.3%で、一般的なフルタイム労働者より低めの水準

  • 公立の離職率は5.9%、私立は10.7%と運営形態によっても差がある

  • 就職・転職活動では人員配置や業務効率化の取り組みを確認しよう

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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保育士の離職率は高い?

ここでは、厚生労働省の統計データをもとに、保育士の離職率を深掘りします。保育業界の現状を知りたい方は、チェックしてみてください。

保育士全体の離職率データ

厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(p23)新規タブリンク」によると、保育園に勤務する保育士の離職率は9.3%(勤務者約40.7万人、退職者数約3.8万人)です。

同省の「令和6年雇用動向調査結果の概況(p6)新規タブリンク」における一般的なフルタイム労働者の平均離職率(11.5%)と比較しても、保育士の離職率はわずかに下回る水準となっています。調査年が異なるため単純な比較は難しいものの、「離職率が高そう」という世間のイメージとはギャップがあるといえるでしょう。

出典

厚生労働省「保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料新規タブリンク」(2026年6月15日)
厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概要新規タブリンク」(2026年6月10日)

【公立保育園】保育士の離職率データ

厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(p23)新規タブリンク」によると、公立保育園で働く保育士の離職率は5.9%です。離職率が低い理由としては、手厚い福利厚生や昇給制度など、長く働き続けやすい体制が整っていることが考えられます。

なお、公立保育園で働くには自治体ごとの公務員試験に合格する必要があり、採用のハードルは比較的高めです。

出典

厚生労働省「保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料新規タブリンク」(2026年6月15日)

【私立保育園】保育士の離職率データ

厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(p23)新規タブリンク」によると、私立保育園で働く保育士の離職率は10.7%となっています。私立保育園は、各施設が独自に給与体系や福利厚生などを定めているため、職場環境に差が出やすいのが実情です。

ただし、すべての私立保育園が離職しやすい環境にあるわけではありません。労働条件や人間関係が良好な園では、保育士の定着率が高いケースも見られます。

出典

厚生労働省「保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料新規タブリンク」(2026年6月15日)

【新卒】保育士1年目の離職率データ

厚生労働省の「社会福祉施設等調査 / 令和6年社会福祉施設等調査 個別表 施設票 表番号H16新規タブリンク」によると、新卒保育士の離職率は約8.1%です。前述と同様、私立保育園のほうが公立保育園に比べて離職率が高い結果となっています。

経営主体新卒採用者数退職者数離職率
公営2,144人48人約2.2%
私営8,133人787人約9.7%
全国合計1万277人835人約8.1%

保育士1年目は、理想と現実との違いに戸惑いを感じやすい時期です。仕事に慣れるまでは、日々の忙しさに追われることも少なくありません。教育体制やフォロー体制が不十分な園では、誰にも悩みを打ち明けられずに一人で抱え込んでしまい、結果として離職につながるケースも考えられるでしょう。

出典

厚生労働省「社会福祉施設等調査新規タブリンク」(2026年6月15日)

現役保育士が「辞めたい」と思う主な理由

保育士が退職を考える背景にはさまざまな事情がありますが、中でも給与の低さや残業の多さ、複雑な人間関係などは共通しやすい悩みといえるでしょう。ここでは、東京都福祉局の「令和4年度東京都保育士実態調査 結果の概要(p8)新規タブリンク」を参考に、保育士が仕事を辞めたいと感じる具体的な理由を解説します。

出典

東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)新規タブリンク」(2026年6月15日)

給料が安い

保育士が辞めたいと思う要因の1つに、給与水準の低さがあります。こども家庭庁の「保育士・幼稚園教諭等の処遇改善(p2)新規タブリンク」によると、国による処遇改善策は段階的に進められているものの、保育士の平均賃金はいまだ全産業の平均を下回っているのが現状です。「仕事の責任や業務量に対して給与が見合っていない」という現場の認識は強く、将来の生活を見据えて異業種への転職を考える人もいます。

出典

こども家庭庁「保育新規タブリンク」(2026年6月15日)

仕事量が多く労働時間が長い

仕事量の多さや労働時間の長さも、保育士が退職を考える理由です。保育士の仕事は、日々の保育だけでなく、書類作成や園内の環境整備、保護者対応、行事の準備など多岐にわたります。深刻な人手不足が続く職場では、こうした業務を勤務時間内に終わらせるのが難しく、サービス残業や自宅への持ち帰り仕事が常態化してしまうケースも。このような状況下では、有給休暇や体調不良での休みも取りにくく、心身ともに疲弊してしまいます。

人間関係に悩みやすい

保育現場では、対人関係のストレスが原因で離職につながることも少なくありません。東京都福祉局の「令和4年度東京都保育士実態調査 結果の概要(p9)新規タブリンク」によると、保育士を辞めた理由として、職場の人間関係が第1位に挙げられています。

職場内では、先輩職員との関係性や保育方針の食い違い、派閥の存在などがストレスの原因になりがちです。また、同僚との関係だけでなく、保護者からのクレームや過度な要求への対応も、保育士にとって精神的なプレッシャーとなることがあります。

出典

東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)新規タブリンク」(2026年6月15日)

離職率が低い職場を見分けるためのチェックポイント

ここでは、保育士が離職率が低い職場を見極めるために注目したいポイントをまとめました。最近では、処遇改善や労働環境の改善に積極的に取り組む保育園も増えています。複数の園を比較検討しながら、納得できる就職・転職先を見つけましょう。

保育士の人員配置状況

配置基準が手厚く、スタッフの数に余裕がある保育園は、離職率が低い可能性があります。一人あたりの業務負担が軽くなるだけでなく、体調不良などで欠員が出たときもお互いに無理なくフォローし合えるからです。自治体の中には、独自の配置基準を設けているところもあります。

気になる園の体制を知るには、公式Webサイトで確認するほか、国が提供する「ここdeサーチ(子ども・子育て支援情報公表システム)新規タブリンク」を活用するのも有効です。職員数や経験年数といったデータが園ごとに公表されているので、他園との比較もしやすいでしょう。

シフトパターンや残業時間

希望する園のシフト体制が自分に合っているか、無理のない仕組みになっているかを見極めることも重要です。園によっては、フルタイムで柔軟に動けるスタッフの数が限られており、早番や遅番、土曜出勤などの負担が一部の人に偏ってしまうケースも見られます。

募集要項を確認する際は、「残業ほぼなし」「持ち帰り仕事なし」など、具体的な記載があるか注目しましょう。記載内容と実態が異なるケースもあるため、園見学や転職エージェントを活用して内部事情を確認しておくと安心です。

給与体系や福利厚生

離職率が低い職場を探す際は、給料の仕組みや評価の基準がはっきりしているかを確認しましょう。昇給のルールが明確であれば、将来的な見通しを立てやすく、モチベーションを持って長く続けられるはずです。

加えて、処遇改善手当がどのようなルールで支給されるのか、また、みなし残業(固定残業)制度がある場合は、何時間分がいくら含まれているのかも把握しましょう。各種手当や研修制度といった福利厚生の充実度も働きやすさを判断する指標になります。

職場の雰囲気や人間関係

困ったときに職員同士で助け合える文化が根付いているかどうかも、離職率の低い職場を見極めるためのポイントです。

厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(p23)新規タブリンク」によると、現在の保育業界は経験年数8年未満の層が全体の約半数を占めています。そのため、経験の浅い保育士が不安なく働くには、若手からベテランまで幅広い層がバランス良く在籍し、いつでも気軽に相談やフォローが受けられる体制になっているかが重要です

出典

厚生労働省「保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料新規タブリンク」(2026年6月15日)

業務負担を軽減する取り組み

日々の業務負担を減らす工夫を進めている園も、離職率が低い可能性があります。事務作業を効率化するためのICTシステムの導入や、ノンコンタクトタイムの実施などが代表的な例です。また、清掃や配膳といった周辺業務を専門スタッフに任せることで、保育に集中しやすい体制を整えている園もあります。こうした情報は、求人票や公式Webサイトで公開されている場合も多いため、応募前にぜひチェックしてみてください。

保育士が自分に合った働きやすい職場を探す方法

ここでは、保育士が働きやすい保育園を見つけるためのコツをまとめました。先に挙げた離職率が低い職場の共通点も踏まえ、就職・転職活動をスムーズに進めるためのヒントにしてみてください。

希望条件を整理して求人を探す

後悔のない職場選びを実現するには、自身の希望条件に優先順位をつけ、明確な軸を持つことが重要です。給与や勤務時間、休日数、園の保育方針、自宅からの距離など、求める条件を一度リストアップしてみましょう。

すべての条件を満たす職場を見つけるのは難しいので、譲れない点と柔軟に対応できる範囲をあらかじめ線引きしておくのがおすすめです。条件が整理できれば、求人サイトの検索機能を使って、自分に合った職場を効率的に絞り込めるようになります。

園見学や面接で質問する

職場のリアルな雰囲気を掴むには、園見学を活用するのがおすすめです。保育の様子や職員同士のかかわりを見ることで、自分が笑顔で働けそうかといった点をより具体的にイメージできるようになります。また、勤務体制や残業時間など気になる点があれば、面接時の逆質問を利用して聞いてみるのも1つの手です。風通しの良い園であれば、現在の課題も含めて真摯に答えてくれるでしょう。

保育士専門の転職エージェントを利用する

保育業界に詳しいキャリアアドバイザーに相談すると、求人票だけでは見えてこない職場の実態を把握しやすくなります。給与の細かい内訳や実際の残業時間、園の人間関係などの内容も、エージェント経由ならスムーズに確認しやすいでしょう。条件交渉なども担当者が代わりに進めてくれるため、入職後の「こんなはずじゃなかった…」を防ぎ、安心して転職活動を行えるはずです。

保育士の離職率についてよくある質問

ここでは、保育士の離職率についてよくある質問を紹介します。

保育士の3年以内の離職率はどれくらい?

保育士の3年以内の離職率は、残念ながら公表されていません。ただし、厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します新規タブリンク」によると、「医療・福祉分野」の3年以内の離職率は、全産業の中で上位5位以内に入る水準となっています。保育士のみの数値ではないためあくまで目安にはなりますが、一般的な平均値と比較すると、保育士の3年以内の離職率はやや高めであると考えられるでしょう。

保育士と幼稚園教諭の離職率の違いは?

幼稚園教諭のみの離職率は公表されていないものの、基本的には保育士と近い傾向にあると考えられます。こども家庭庁の「資料2 文部科学省資料(p2)新規タブリンク」によると、幼稚園教諭等の人材確保について、平均勤続年数の短さや離職後の再就職率の低さなどが課題として挙げられており、需要に対して供給が追いついていない現状が指摘されています。実際の働きやすさは各園の就業環境に左右されるため、どちらの職種を選ぶにしても、あらかじめ内部事情を詳しく調べておくことが重要です。

出典

こども家庭庁「保育人材確保懇談会(第3回)新規タブリンク」(2026年6月15日)

保育士の離職率が高いとされる理由は?

厚生労働省のデータによると、保育士の離職率は9.3%となっており、他職種と比べて特別に高いわけではありません。それにもかかわらず離職者が多いという印象が強いのは、保育士不足の報道や業務の過酷さが強調されやすい点などが関係していると考えられます。この記事の「保育士の離職率は高い?」の項目では、具体的なデータをもとに保育士の離職率について詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

まとめ

厚生労働省のデータによると、保育園で働く保育士の離職率は9.3%となっており、全産業のフルタイム労働者の平均(11.5%)と比べて低い水準です。とはいえ、日々命を預かる現場の責任は重く、給料の低さや長時間の残業、人間関係などにより悩みを抱える保育士も少なくありません。もし今の職場につらさを感じているなら、より自分らしく働ける環境を探してみるのも1つの手です。人員配置のゆとりや給与体系、園全体の雰囲気などを細かく確認し、定着率の高い職場を見極めましょう。

「自力で園の内部情報を調べるのは大変」と感じる方は、レバウェル保育士にご相談ください。専任のキャリアアドバイザーが求人票には載っていない園のリアルな情報をお伝えし、あなたの理想の職場探しをサポートします。相談から面接対策まですべてのサービスを無料で利用できるので、転職が初めての方も安心です。今の悩みや理想の働き方について、まずは気軽にお話ししてみませんか?

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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