保育士の転職

最終更新日:

保育士は履歴書の本人希望欄に何を書く?基本の書き方とケース別例文を紹介

  • #転職の基本
  • #保育士
履歴書とペンのイメージ

「履歴書の本人希望欄は何を書けばいい?」と悩む保育士の方も多いでしょう。本人希望欄は採用担当者に事前に伝えておきたい勤務条件や希望を記載する重要なスペースです。この記事では、本人希望欄の基本的な書き方から、入社日や勤務時間、通勤条件など具体的な記載例を紹介。また、避けるべき内容や印象を損なわない表現方法も解説します。履歴書作成に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士のお仕事探しならレバウェル保育士 登録する バナー

保育士の履歴書「本人希望欄」の書き方

履歴書の本人希望欄は、入社希望日や勤務条件など、採用担当者に事前に知っておいて欲しい情報がある場合に活用するスペースです。基本的には「貴園の規定に従います。」と記載するのが一般的で、特別な希望がなければこれで問題ありません。

もし、どうしても伝えたい勤務条件や希望がある場合は、具体的にその内容を記載しましょう。ただし、本人希望欄の内容は「勤務するうえでの必須条件」として見られることが多いです。そのため、要望が多い人という印象を与えないよう、どうしても譲れない条件がない限りは「貴園の規定に従います。」と記入するのが無難です。

保育士が履歴書の本人希望欄を記入する場合の例文

履歴書の本人希望欄は希望を伝える大切な場所ですが、書き方によっては意思とは異なる認識を与えてしまうこともあります。ここでは、保育士さんが好印象を与えつつ、伝えたいことを明確にできる例文を紹介します。

譲れない条件や希望がある場合

どうしても譲れない条件や希望がある場合は、本人希望欄で具体的に伝えましょう。ただし、転職への絶対条件と受け取られる可能性があるので、言葉を選んで伝えることが大切です。

入社日

入社時期に関する希望がある場合は、できるだけ具体的な日付を記載することで、採用担当者も予定を立てやすくなります

【例文 新卒の場合】
「貴園での勤務を心から希望し、卒業後の2025年4月1日から勤務開始できればと存じます。」

【例文 転職の場合】
「現職の引き継ぎの関係で、2025年3月中旬以降の入職を希望いたします。」

このように具体的な時期を伝えることで、採用側も人員配置の計画を立てやすくなります。また、入社希望日は、履歴書を提出してから1か月未満を目安に設定するのがおすすめです。もしすぐに働き始めるのが難しい場合は、履歴書を提出するタイミング自体を調整しましょう。

勤務時間・日数

子育てや介護など、個人的な事情で勤務時間や日数に制約がある場合は、率直に伝えておくことが大切です。

【例文】

  • 「正社員として、シフト制を含むフルタイム勤務を希望いたします。土曜日出勤も可能です。」

  • 「子どもの送迎があるため、9時から16時までの時短勤務(週5日)勤務を希望します。」

  • 「週3〜4日の勤務を希望します。」

勤務時間に関する希望は、保育現場ではシフト制や早番・遅番などがあるため、できるだけ詳しく記載しましょう。

通勤時間や勤務地

通勤可能な範囲や希望する勤務地がある場合は、その旨を記載します

【例文】

  • 「自宅から通勤可能な範囲での勤務地を希望します。」

  • 「自宅から電車で1時間以内の勤務地を希望します。」

  • 「家族の介護のため、当面は○○市内での勤務を希望いたします。」

通勤に関する希望は、複数の園を運営している法人に応募する場合に重要になります。自分の通勤可能な範囲を明確にしておくことで、適切な配属先を検討してもらえるでしょう。

扶養範囲内を希望する場合

配偶者の扶養に入っている方など、収入を一定額に抑えたい場合はその旨を明記します

【例文】

  • 「扶養範囲内での勤務を希望します。」

  • 「扶養内での勤務を希望します。勤務日数や時間帯については柔軟に対応可能です。」

このように収入の上限に関する希望を記載することで、勤務時間や日数の調整をしてもらえる可能性が高まります。ただし、具体的な金額については面接時に詳しく相談するのが良いでしょう。

健康面に配慮が必要な場合

持病や体調面で配慮が必要な場合は、就業に影響する範囲で簡潔に伝えておくと良いでしょう

【例文】

  • 「持病があるため、定期的な通院(月1回、午前中2時間程度)の時間をいただければ幸いです。そのほかの日は通常勤務可能です。」

  • 「業務に支障はございませんが、持病による通院のため、月に1度お休みをいただければ幸いです。」

健康上の問題は、入職後に突然伝えるよりも、事前に伝えておく方がお互いに安心して働ける関係を築けます。ただし、詳細な病名などは、面接時に必要だと感じた場合のみ伝える程度で大丈夫です。業務に支障がない範囲で、健康上の理由から配慮が必要な場合は、簡潔に伝えておきましょう。

小さい子どもがいて配慮したい場合

子育て中のため、勤務時間や休暇について希望がある場合は、具体的に伝えます

【例文】

  • 「子どもの送迎があるため、10時〜16時の勤務を希望します。」

  • 「子どもの保育園の行事参加のため、月に1回程度の休暇を希望します。」

  • 「子どもの急な体調不良時の対応についてご配慮いただけると幸いです。」

保育園は子育てを支援する場所なので、子育て中の職員に理解がある職場も多いかもしれません。ただし、急な休みが頻繁にあると保育業務に影響が出てしまいます。家族のサポート体制がある方は履歴書で触れておくと良いでしょう。

電話や連絡がつきにくい時間帯がある場合

現在就業中の方や学校に通っている方など、特定の時間帯に連絡が取りにくい場合は、希望する連絡方法や時間帯を記載しておくと良いでしょう

【例文】

  • 「現在就業中のため、平日9時〜17時30分までは電話に出られません。可能でしたら18時以降のお電話か、メールでご連絡いただけると幸いです。」

  • 「平日13時〜17時は電話対応可能です。」

この情報は、採用担当者にとっても大切な情報です。採用担当者の負担を減らし、転職準備をスムーズに進めるためにも、忘れずに明確に記載しておきましょう。

保育士が履歴書の本人希望欄を記入する際に避けるべき内容

履歴書の本人希望欄は希望を伝える大切な場所ですが、書き方によってはマイナスな印象を与えてしまうこともあります。ここでは、採用担当者に「この人とは一緒に働きにくいかも…」と思われないために、避けるべき内容と注意点を紹介します。

自己PRや志望動機の内容

自己PRや志望動機といった内容は、履歴書の該当欄や面接時に伝えるべき情報なので、ここに書くのは避けましょう。本人希望欄は、あくまでも勤務条件などの希望を伝える場所です。

たとえば、「子どもが好きで、一人ひとりの成長に寄り添える保育士になりたいと思い志望しました」といった内容は、志望動機欄に記載するのが適切です。本人希望欄はあくまで勤務条件などの希望を伝える場所と考えましょう。

「特にありません」や空欄

特に希望がない場合でも、「特にありません」とだけ記載したり、空欄にしたりするのは避けましょう。これは、採用への意欲が低いと捉えられたり、記入漏れと思われたりする可能性があります。実際に希望がない場合は、「貴園の規定に従います」と記載することで、園のルールに従う意思があることを伝えられます。

給料・待遇に関する希望

給料や福利厚生は、企業の規定で決まっていることが多く、本人希望欄に自分本位な希望を記載すると、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。「月給〇〇万円以上希望」などとストレートに書くのは避けましょう。

もし「現職の給与を考慮して欲しい」など、給与交渉をしたい場合は、直接履歴書に書くよりも、転職エージェントのキャリアアドバイザーなど第三者を介して交渉するのがおすすめです。その方が、選考に悪影響を及ぼさずにスムーズに話し合いを進められるでしょう。

保育士が履歴書の本人希望欄を書く際の注意点

履歴書の本人希望欄は伝えたいことを簡潔に、そして効果的に記載することが重要です。書き方を間違えると、かえってマイナスな印象を与えてしまいかねません。ここでは、好印象を与えるための注意点を紹介します。

要点を絞って簡潔に書く

本人希望欄には、本当に必要な要点だけを絞って簡潔に書きましょう。自己PRや給与・待遇の希望など、ほかの欄で伝えるべき内容を書くのは避けてください。記載があれば、面接時に採用担当者から質問してくれることが多いので、詳しい事情を伝えるのは面接時で問題ありません。

入社後に相談できる内容は書かない

入社後に柔軟に相談できる可能性のある内容や、一般的な福利厚生に関わることなどは、本人希望欄に書く必要はありません。たとえば、職場の人間関係や細かい業務内容についての希望などは、入社後に徐々に相談していく方が良いでしょう。

また、「有給休暇をしっかり取得したい」といった内容は、法律で定められた権利であり、多くの園で当然のこととして認められています。あえて記載すると、かえって園の規定を理解していない、または過度な要求が多いと受け取られる可能性もあるので注意しましょう。

希望が多過ぎて印象が悪くならないようにする

あまりに多くの希望や制約を記載すると、「扱いにくい人材」という印象を与えかねません。本人希望欄には、本当に譲れない最低限の条件のみに絞って記載し、それ以外は面接時に状況を見ながら相談するという姿勢が望ましいです。もし叶えたい希望が多くある場合は、応募する前にその希望が叶う職場なのかどうか、情報収集をして確認しておくと安心でしょう。

履歴書の書き方に不安がある保育士は転職エージェントに相談しよう

履歴書の作成に自信がない、あるいは自分の状況に合った書き方が分からない場合は、保育士専門の転職エージェントに相談するのもおすすめです。保育士資格や経験も、履歴書で効果的にアピールできなければ、面接の機会を逃してしまうかもしれません。特にブランクがある方や特別な事情がある方は、プロのアドバイスを受けることで安心して転職活動を進められます。

転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書の添削を専門的に行ってくれます。自身の経験やスキル、応募先の園が求める人物像に合わせた履歴書の書き方を、具体的にアドバイスしてくれるでしょう。

また、転職エージェントは履歴書作成だけでなく、面接対策や非公開求人の紹介、給与交渉の代行など、転職活動全般のサポートも受けられます。履歴書に少しでも不安がある方は、ぜひ一度相談して、自信を持って応募できる書類を作成しましょう。

保育士が履歴書の本人希望欄を記入する際によくある質問

ここでは、保育士が履歴書の本人希望欄を記入する際によくある質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

母子家庭なので本人希望欄に子育て事情を書いても良いですか?

家庭に事情がある場合、必要な配慮を受けるために本人希望欄に記載することは可能です。「送迎時間帯の配慮」や「残業ができない旨」などを明確に伝えることで、転職後のミスマッチを防ぎ、お互いにとって安心して働ける環境を築けるでしょう。

また、児童扶養手当の受給などで所得制限を意識して年収をコントロールしたい場合は、その旨も併記することで、状況をより正確に伝えられます。

土日祝の勤務可否を記載するには?

保育園によっては土曜保育や休日保育を実施しているところもあるため、土日祝の勤務可否は重要です。以下のように記載すると、自身の希望を伝えつつも、園の運営への理解と協力の意欲を示せます。
土日勤務可能な場合は、「シフト制での勤務に対応可能です。土曜日・日曜日の勤務も可能です。」のように表記しましょう。難しい場合は、「平日勤務を希望いたしますが、月1〜2回程度の土曜日勤務であれば対応可能です。」といった形だと採用担当者へ好印象を与えられ、入職後のスムーズなシフト調整にも繋がりやすくなります。

まとめ

履歴書の本人希望欄は、勤務条件などの重要な希望を伝えるための場所です。特に希望がない場合は「貴園の規定に従います。」と書くのが基本となります。どうしても伝えたい条件がある場合は、入社希望日や勤務時間、通勤時間などを具体的に記載しましょう。ただし、本人希望欄の内容は「絶対に譲れない条件」として見られやすく、要望が多過ぎると採用に不利になることもあるので、注意が必要です。

「履歴書の本人希望欄、書き方が分からない…」「ここに書いたら不利になる?」と不安を感じている方は、レバウェル保育士に相談してみてください。レバウェル保育士では、あなたの希望を効果的に伝える本人希望欄の書き方から、採用担当者に好印象を与える履歴書作成術まで、丁寧にアドバイスします。保育業界に精通したキャリアアドバイザーが、一人ひとりの状況に合わせて、あなたの強みが最大限伝わるようサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

この記事をシェアする

  • Facebookでシェアする
  • Xでポストする
  • LINEで送る
  • はてなブックマークでブックマークする

保育士・幼稚園教諭の転職なら

レバウェル保育士
  • 非公開
    求人あり

  • LINEで
    気軽に相談

  • 面接対策
    ・条件交渉

転職サポートを受けてみる