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保育士資格は履歴書になんて書く?正式名称と正しい書き方、記載例を解説!
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「保育士資格を履歴書にどう書けばいいの?」と迷っていませんか?正式名称や正確な記入方法を知らないと、せっかくの取得状況をアピールできない場合もあります。この記事では、保育士資格の正しい書き方や保育士以外の資格の記載方法、複数の資格を書くときのルールなどを、具体例を交えて解説します。履歴書作成のコツを知りたい保育士は、ぜひ参考にしてください。
目次
保育士資格の履歴書への正しい書き方
保育士が履歴書に資格名を書くときは、正式名称である「保育士資格」と明記しましょう。具体的な記載方法は以下のとおりです。
【記入例】
年 | 月 | 免許・資格 |
20XX年 | 3月 | 保育士資格 取得 |
ここでは、履歴書で保育士資格の取得状況を正しく書くポイントを解説します。
正式名称で「保育士資格 取得」と記載する
履歴書に保育士資格を記載するときは、正式名称を使用することが大切です。記入例のように、履歴書の免許・資格欄に、「保育士資格 取得」と正確に書きましょう。「保育士資格」と「取得」の間には1マスを空けると、内容が伝わりやすくなります。
なお、「保育士免許」「保育士証」「旧保母資格」と書くのは誤りなので注意しましょう。
新卒は「保育士資格 取得見込み」と記載する
新卒採用で保育士への就職を目指す場合は、卒業と同時に資格が取得できる見通しがあれば、履歴書の資格欄に「保育士資格 取得見込み」と記載して問題ありません。
【記入例】
年 | 月 | 免許・資格 |
20XX年 | 3月 | 保育士資格 取得見込み |
ただし、資格取得が完了していない状態で「保育士資格 取得」と書くと、履歴書の書き方を理解していないと思われたり、虚偽の内容と判断されたりする可能性があるので注意が必要です。新卒の就職活動では、あくまでも見込みの段階である旨を示すようにしましょう。
保母資格で保育士になった場合は「保育士資格(旧:保母資格)取得」と記載する
保母資格(1999年以前に取得)を所持している方が保育士として再就職を目指す場合は、履歴書の免許・資格欄に「保育士資格(旧:保母資格)取得」と正確に記載します。取得年月については、厚生省(現在は厚生労働省)が発行した「保母資格証明書」または「資格証明書」の発行日を参照しましょう。
なお、保母資格に関する資格証明書を持っていても、保育士として働くには資格の切り替え手続き(保育士登録)が必要です。手続きには時間がかかるため、転職で慌てないためにも応募前に切り替えを行い、保育士証が交付されてから仕事探しをすると安心できるでしょう。
資格取得年月の和暦・西暦は職歴欄と統一する
履歴書に記載する「年」の表記には、和暦と西暦のどちらを使っても問題ありません。ただし、履歴書全体で和暦と西暦のどちらか一方に統一することが重要です。職歴欄などで西暦を使っているなら資格欄も西暦に、和暦を使っているなら資格欄も和暦に合わせるようにしましょう。
資格の取得年月は、「指定保育士養成施設を卒業した年月」か、「保育士試験に合格した年月」を記載します。これらの情報は保育士証で確認できますので、正しい情報を書きましょう。
資格認定機関は基本的に書かなくても問題ない
履歴書の資格欄では、基本的に認定機関の記載は不要です。ただし、認定機関を記入する欄がある場合は、保育士証で管轄都道府県を確認し、「東京都知事認定」「○○県知事認定」と記載しましょう。
保育士以外の資格を履歴書に正しく記載する方法
ここでは、幼稚園教諭免許・子育て支援員・運転免許・民間資格を履歴書に記載するときの方法を紹介します。保育士資格以外に取得しているものがあれば、書き方を理解しておきましょう。
幼稚園教諭免許
幼稚園教諭免許を履歴書の資格欄に書く際は、正式名称と免許種別を記載しましょう。種類(専修・一種・二種)まで明記するのが基本です。
【記入例】
年 | 月 | 免許・資格 |
20XX年 | 3月 | 幼稚園教諭二種免許状 取得 |
幼稚園教諭免許の正式名称は、「幼稚園教諭一種免許状」「幼稚園教諭二種免許状」「幼稚園教諭専修免許状」です。幼保連携型認定こども園など、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を求められる職場に応募する場合は、両方の資格を記載しましょう。。
子育て支援員
子育て支援員の研修を修了している場合は、履歴書の「免許・資格欄」に受講した専門コースを明記することで、どの分野を学んだかが採用担当者に伝わります。
【記入例】
年 | 月 | 免許・資格 |
20XX年 | 3月 | 子育て支援員(地域保育コース) 修了 |
保育補助や一時預かりなどの業務に関わる場合、子育て支援員を修了していることで一定の知識があると評価されやすくなります。子育て支援員の研修を修了した年月は、各自治体から交付された修了証で確認しましょう。
運転免許
自動車運転免許を取得している場合は、履歴書に「普通自動車第一種運転免許」と正式名称で記載しましょう。
【記入例】
年 | 月 | 免許・資格 |
20XX年 | 8月 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
AT限定免許の場合は、「普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得」というように、正式名称の後ろに(AT限定)とカッコ書きで追加します。送迎サービスを行っている施設では運転免許の有無が採用の判断材料になる可能性もあるため、記載しておくのがおすすめです。
保育に関する民間資格
保育関連の民間資格を履歴書に記載する場合は、主催団体名と資格の正式名称を記載しましょう。たとえば、絵本専門士の資格を有している場合は、「独立行政法人国立青少年教育振興機構 絵本専門士養成講座 修了」というように書きます。保育に関する民間資格を複数取得しており、履歴書の免許・資格欄に収まらない場合は、応募先と関連性が高いものをピックアップするのがおすすめです。
複数の資格を保育士の履歴書に書く際のルール
保育士資格以外の資格や免許を持っている方もいるでしょう。ここでは、複数の資格を履歴書にまとめるときのルールを紹介します。
運転免許→資格の順に書く
複数の資格を履歴書に書くときは明確な決まりがありませんが、運転免許のあとに取得した資格を書くのが一般的です。応募先が保育園であっても、運転免許を先頭にしたほうが、採用担当者が内容を読み取りやすくなります。そのほかの資格を次に記載することで、免許・資格欄を整理できるでしょう。
資格は取得した順番に記載する
運転免許のあとに続く資格は、取得した順番(古い順)に記載するのが基本です。たとえば、先に保育士資格を取得し、そのあとに幼稚園教諭免許を取得した場合は、時系列に沿って記載します。
【記入例 保育園に応募する場合】
年 | 月 | 免許・資格 |
20XX年 | 8月 | 普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得 |
20XX年 | 3月 | 保育士資格 取得 |
20XX年 | 3月 | 幼稚園教諭二種免許 取得 |
20XX年 | 9月 | 社会福祉主事任用資格 取得 |
なお、応募先の業務に直結する資格を優先的にアピールしたい場合は、運転免許以外の順番を変えても問題ありません。厳密なルールはないので、業務に貢献できる姿勢を資格の記載順で伝えるのも手です。
履歴書作成が不安な方は転職エージェントも検討しよう
保育士として初めて転職活動に取り組む方や、履歴書作成に自信がない方は、保育士専門の転職エージェントの活用がおすすめです。エージェントでは、プロの担当者があなたの経歴や希望をしっかりとヒアリングし、応募書類の書き方のアドバイスや面接対策をトータルでサポートしてくれます。
また、一般には公開されていない非公開求人の紹介や、園との給与・待遇交渉まで代行してくれるため、忙しい方でも効率的かつ安心して転職活動を進められます。1人で抱え込まず、プロのサポートも活用しながら理想の職場を見つけましょう。
保育士資格の履歴書の書き方に関してよくある質問
ここでは、保育士資格を履歴書に書くときに生じる疑問や質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
履歴書のフォーマットはどれを選べばいい?
応募先から履歴書のフォーマットを指定されている場合は、指示に従って作成しましょう。指定がなければ、自分が使いやすい形式やアピールしたい欄が強調されているフォーマットを選ぶのがおすすめです。たとえば、複数の資格をアピールしたい場合は免許・資格欄が大きいものを、文章で熱意を伝えたい場合は志望動機欄や自己PR欄が大きいものを探しましょう。
保育士資格を履歴書の自己PRに活かすには?
履歴書の自己PRで保育士資格について触れるときは、「資格取得で学んだこと」や「それをどう現場で活かすか」を具体的に伝えることが重要です。たとえば、「保育士資格の取得を通じて、子ども一人ひとりの成長段階に応じた関わり方の大切さを学びました。今後は、保護者や職員との連携も大切にしながら、子どもが安心して過ごせる環境づくりに貢献したいです。」といった内容をまとめられます。知識やスキルを応募先で発揮していく姿勢をアピールしましょう。
まとめ
履歴書に保育士資格を書くときは、免許・資格欄に「保育士資格 取得」と正式名称で記載します。新卒の場合は取得が完了している状態ではないので、「保育士資格 取得見込み」と書きましょう。保育士以外にも複数の資格を有している方は、運転免許を先頭に記載し、それ以外の資格を取得順に記載するのが一般的です。資格を履歴書にまとめる際のルールを確認し、採用担当者へ好印象を与えながら選考突破を目指しましょう。
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執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。