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企業内保育所で働く保育士の給料は?ボーナスや福利厚生、条件別の違い

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電卓と小銭と給料袋のイメージ

「企業内保育所で働く保育士の給料はどれくらい?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。企業内保育所の給料は、一般的な保育士に比べてやや低めの傾向にありますが、運営元が大手企業の場合は好待遇が期待できることもあります。この記事では、企業内保育所で働く保育士の給料・ボーナスの相場や、給料を左右する3つの条件を解説します。より良い待遇を求めて転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

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「レバウェル保育士」編集部

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企業内保育所の給料の相場

企業内保育所とは、主に企業の敷地内や近隣に設置されている保育施設のことを指します。企業内保育所で働く保育士の月給は、18万円〜25万円程度が相場のようです

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号3新規タブリンク」によると、全国の役職に就いていない保育士の所定内給与額は26万2,800円(企業規模計10人以上)。このデータと比べると、企業内保育所の給料はやや低めといえるかもしれません。

ただし、企業内保育所の給料には幅があり、経験やスキルによっては月給30万円以上になる場合もあります。また、大手企業が運営する保育所では、比較的高い給与を期待できるでしょう。

出典

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況新規タブリンク」(2025年7月24日)

企業内保育所のボーナス・各種手当

企業内保育所では、運営企業の規定に基づき、ボーナスや各種手当が支給されます。一般的にボーナスの支給額は年2回・基本給の2〜3か月分程度が相場のようです。中には4か月分以上のボーナスを支給する好待遇の企業も存在します。ボーナスは親会社の業績によって変動するため、大手企業の保育所は安定した支給が期待できるでしょう。

手当面では、通勤手当や住宅手当といった一般的な手当に加えて、企業独自の手当が用意されていることもあります。24時間体制の保育所であれば、夜勤手当や早朝手当が支給されるため、収入の増加が見込めるでしょう。

企業内保育所の福利厚生・勤務時間

直営型の企業内保育所では、親会社の福利厚生制度が適用されるのが一般的です。特に大企業の企業内保育所は、一般的な保育施設と比べて福利厚生が充実している傾向にあります。家賃補助や社宅制度をはじめ、社員食堂の利用や企業が保有する施設の割引制度など、多彩な福利厚生を受けられる可能性があるでしょう。

勤務時間については、基本的に親会社の就業時間に合わせて設定されます。企業の勤務体制によっては夜勤や早朝勤務が発生する働き方もあるでしょう。休日も親会社のカレンダーに準じるため、土日祝休みとなるケースもあれば、平日休みになる場合もあります。

企業内保育所の給料を左右する3つの条件

企業内保育所の給料は、「運営元」「保育所の種類」「勤務地」の3つの要素によって左右されます。以下の内容を押さえて、自分の希望に近い給与水準の求人を見つけましょう。

1.企業内保育所の運営元の違い

企業内保育所の給料は、どの組織が運営しているかによって異なります。直営型(企業が自ら運営する保育所)では、親会社の給与体系が適用されるため、一般的に給料水準は高めとされています。親会社の業績によっては保育所の運営に影響が出る可能性もあるため、事前に企業の経営状況を確認しておくと安心です。

一方、委託型(保育事業者に運営を委託している保育所)の場合は、委託先の給与体系が適用されます。直営型と比べて給料が必ずしも低いわけではありませんが、原則として親会社の従業員と同等の待遇は受けられない点を考慮することが大切です。

2.企業内保育所の種類の違い

企業内保育所は、以下の4つの種類に分類されており、設置形態によって給料水準にも違いが見られます。

  • 事業所内保育所

  • 企業主導型保育所

  • 認可外保育所

  • 託児スペース

このうち、事業所内保育所は認可保育所に分類されるため、国や自治体からの助成金が支給され、継続的な運営が見込めるのが特徴です。また、企業主導型保育所は認可外ではあるものの、認可保育所と同程度の助成を受けられるため、安定した待遇が期待できます。

これらの形態は、給料の見通しが立てやすく、高収入を目指したい保育士にとっておすすめの選択肢といえるでしょう。

3.企業内保育所のエリアの違い

企業内保育所の給料は、立地する地域によっても差が生じます。たとえば首都圏では保育士不足も相まって、好条件の求人が出やすい傾向があります。関西圏や福岡など、大手企業の本社が集まる都市部も待遇の良い職場に出会いやすいでしょう。

一方、地方では企業内保育所を設置している企業自体が少ない場合があり、希望条件に合う求人を見つけるのが難しい可能性も。自身のライフプランやキャリアプランを踏まえたうえで、働くエリアを選ぶことが大切です。

給料が高い企業内保育所に転職する方法

保育士が給料の高い企業内保育所へ転職するには、大手企業や業績の安定した企業が運営する保育所を探すことがポイントです。一口に企業内保育所といっても、園児数や業務量は施設によって違うため、仕事内容や勤務条件も含めて総合的に比較しましょう。

また、企業内保育所の求人を選ぶ際は、ボーナスや各種手当を含めた年収ベースで比較検討し、固定残業代の有無にも注意して確認しましょう。条件の良い求人には応募が集中しやすいため、日ごろから求人情報をこまめにチェックしておくことをおすすめします。

企業内保育所の給料や働き方に注目する保育士によくある質問

ここでは、企業内保育所の給料や働き方について、よくある質問を紹介します。

企業内保育所で働くメリットとデメリットを教えてください

企業内保育所で働くメリットは、福利厚生や給与面での待遇が良い場合があることです。また、基本的に企業の敷地内や近隣に保育所が設けられているため、保護者との信頼関係を築きやすい点も魅力といえます。一方、デメリットとしては、企業の営業日に合わせて保育を行う必要があるため、勤務時間が不規則になる可能性があることです。また、企業の業績が悪化した場合には、保育所の運営方針が見直される可能性もあります。

大手の企業内保育所の給料や待遇は良いですか?

大手企業が運営する企業内保育所は、一般的に給料や待遇が良い傾向にあります。特に企業が自ら運営する「直営型」の保育所では、勤務先企業の一員として扱われるため、安定した給与や充実した福利厚生が期待できます。好条件の求人は応募が集まりやすいため、転職を検討している場合は早めに情報収集を始めることが大切です。

企業内保育所の仕事内容は一般の保育園と違いますか?

企業内保育所で働く保育士の仕事内容は、基本的に一般の保育園と大きく変わりません。ただし、企業の従業員の子どもを預かるという性質上、施設によっては夜間保育に対応するなど、勤務時間が不規則になる場合があります。また、比較的小規模な施設が多いため、子ども一人ひとりと丁寧に向き合える環境が整っているのも特徴です。

まとめ

企業内保育所の給料は、月給18万円〜25万円程度が目安となります。一般的な保育士の平均月給と比べるとやや低めの水準ではありますが、大手企業が運営する保育所では、比較的高い給与が支給される場合もあります。企業内保育所の給料は、運営元や保育所の種類、勤務地によって大きく異なるため、求人内容を十分に比較したうえで就職・転職先を選ぶことが大切です。

保育業界に特化した転職エージェントサービスのレバウェル保育士では、あなたの希望条件に合った企業内保育所の求人を紹介します。専任のアドバイザーが給料だけでなく職場の雰囲気や働く人の生の声も丁寧にお伝えするので、「労働環境をきちんと知ったうえで転職したい」という方も安心ですよ。納得のいく転職を実現するために、ぜひお気軽にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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