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理想の保育士像とは?具体例や転職の面接で聞かれる理由、実現方法を解説

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「理想の保育士像が思い浮かばない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。理想の保育士像とは、一例として「子どもの気持ちに寄り添える」「保護者から信頼される」などが挙げられるでしょう。 この記事では、理想の保育士像の例や面接で問われる理由、回答のポイントを解説します。面接で理想の保育士像を伝える例文のほか、思い浮かばないときの考え方も紹介します。理想の保育士像の実現方法も、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

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「レバウェル保育士」編集部

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理想の保育士像とは

理想の保育士像とは、一例として「子どもの気持ちに寄り添える」「保護者から信頼される」「いつも笑顔で明るい」などが挙げられるでしょう。先輩保育士や尊敬する人の姿から、理想の保育士像を思い描くことがあるのではないでしょうか。

また、転職時の面接対策や入職時に目標を立てる際にも、理想の保育士像を考える必要がある場合も。理想の保育士像が明確であれば、仕事やスキルアップへのモチベーションにつながるでしょう。

理想の保育士像の例

ここでは、具体的に理想の保育士像とされる例を5つ紹介します。理想の保育士像は、子どもの保育だけでなく、ほかの職員や保護者との関わりからも考えられます。

一人ひとりに寄り添う保育士

一人ひとりに寄り添える保育士は、小さな変化や成長に気づいて必要な支援を行い、子どもと信頼関係を築けるでしょう。なかなか自分を出せない子に好きな遊びや興味があることを聞いたりして、知る努力を続けたりすれば次第に心を開いてくれる場合も。

保育士は複数の子どもを同時に保育するため、一対一で関わる時間を取るのが難しい場面があるかもしれません。しかし、一人ひとりの子どもに寄り添う保育士を理想像に掲げ、子どもたちとの関わりを大切にすれば、絆を深めることができるでしょう。

子どもの性格や特性を理解できる保育士

子どもの性格や特性を理解できる強みがあれば、信頼される保育士になれる可能性が高まります。子どもによっては上手にできないことがあり、保護者が「発達が遅れているのでは」と心配になるケースも。しかし、子どもの発達が遅れているのではなく、やり方を知らないだけであったり、経験がないために上手にできない場合もあるでしょう。また、得意なことはほかにあるかもしれません。
子どもの特性を理解して適切にサポートできる保育士は、子どもや保護者にとって心強い存在になるでしょう。

いつも笑顔で明るい保育士

いつも笑顔で明るい保育士は、子どもや保護者から親しまれる可能性が高いといえます。また、明るい雰囲気づくりは子どもたちが安心して過ごせる保育環境にもつながるでしょう。笑顔で対応するのは、保育士が忙しかったり疲れていたりすると難しい場合があるかもしれません。そのため「理想の保育士像」として、笑顔や明るさを意識すると保育士としての強みになるでしょう。

保護者から信頼される保育士

保育士は子どもだけでなく、保護者との信頼関係も重要です。保護者とコミュニケーションがとれて信頼関係を築ければ、子どもに適切かつ必要な支援がしやすくなります。信頼される保育士になるためには、子どもの様子を細かく伝えたり保護者の悩みを聞いて一緒に解決策を考えるなど、日々の積み重ねが大切です。子どもに対する保育スキルだけでなく、保護者への対応能力も磨くと保育士としてのキャリアアップにも活かせるでしょう。

ほかの職員や保護者と上手く連携できる保育士

保育士が子どもの安全を守ったり、適切な保育をしたりするためには、ほかの職員や保護者との連携が重要といえます。連携が上手くいっていないと、事故やトラブルにつながるケースも。そのため、職員間や保護者など大人同士のコミュニケーションにフォーカスし、「理想の保育士像」として掲げる保育士もいるでしょう。

面接や作文で理想の保育士像を問われる理由

転職する際の選考では、園が求める人物像と合っているか確認するために面接や作文で理想の保育士像を問われる場合もあります。ここでは、転職時の面接や作文で理想の保育士像を問われる理由を3つ紹介するので、見ていきましょう。

保育観が保育園とマッチしているか確認するため

理想の保育士像は、応募者の保育観が保育園の方針とマッチしているか確認するために聞かれることがあります。理想の保育士像からは、「一人ひとりの子どもと寄り添う」「笑顔で明るい保育士」など、大切にしている保育観がわかるためです。

そのため、事前に保育園の保育方針や求める人物像を確認し、理想の保育士像を考えたほうが保育観のズレを防げる可能性が高まります。また、応募先の保育方針に共感できるのであれば、理想の保育士像として掲げるのも1つの方法です。

仕事への熱意や意欲を確認するため

理想の保育士像からは仕事への熱意や意欲も伝わるため、実現への取り組みも含めると効果的です。たとえば、実現するために業務で大事にしていることや日々の小さな目標、取得した資格など、具体的な取り組みも伝えましょう。
理想の保育士像を回答するだけでなく、実現への努力も伝えれば好印象につながります。

人柄や考え方を確認するため

理想の保育士像からは、人柄や考え方がわかる場合もあります。たとえば、理想の保育士像が「職員や保護者と上手く連携できる」という場合、チームワークを大事にして働いてくれそうといった印象を与えられるでしょう。そのため、理想の保育士像には人柄や考え方をアピールする要素も含めてみましょう。

作文や応募書類で理想の保育士像を書くコツ

理想の保育士像は、面接前の作文や応募書類で聞かれる場合もあります。ここでは、作文や応募書類で理想の保育士像を書く2つのコツを紹介します。

読みやすさを意識して構成する

作文や応募書類で理想の保育士像を書く際には、読みやすさを意識した構成が重要です。文章構成が上手く読みやすいと、理想の保育士像を効果的に伝えられるでしょう。

読み手が理解しやすくなる文章構成には、「PREP(プレップ)法」があります。Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の順で文章を構成する方法です。結論から述べるため、読み手は聞きたいことが最初にわかり、後述する理由や具体例の内容を理解しやすくなります。

読みやすいか確認するためには、友人や家族、ハローワーク、転職エージェントなど第三者に添削してもらうのも1つの方法です。読みやすいかは書いた本人では判断しにくい場合もあるため、第三者に添削してもらうと修正点が見つかりやすくなるでしょう。

印象に残せるエピソードを交える

面接時には、一次審査として作文や応募書類を提出しなくてはならない場合もあるようです。一次試験で落ちると面接に進めないため、二次審査に進むには強い印象を残せるエピソードを交えるのがポイントです。理想の保育士像には、具体的なエピソードや人柄、意欲を交えて「この人に会いたい」と思ってもらえるようにしましょう。

印象を残すために、話を大きくする必要はありません。ほかの応募者と差別化できるように、具体的なエピソードを交えて伝えるのが重要です。また、応募する保育園のホームページなどをチェックし、園が求める人物像からズレないように注意しましょう。

面接で理想の保育士像を回答するときのポイント

面接で理想の保育士像を回答するときは、具体的なエピソードを交えたり、回答に一貫性をもたせたりするのがポイントといえます。面接では、話す姿勢や表情も意識して理想の保育士像を伝えましょう。

具体的なエピソードを交えて伝える

理想の保育士像を述べるだけでなく、「なぜそう思ったか」について具体的なエピソードを交えて伝えましょう。具体的なエピソードがあると、応募者の人柄が伝わったり考え方が理解しやすくなったりします。
具体的なエピソードを伝えるためには、理想の保育士像を深く掘り下げることが重要です。先輩が働く姿や前職での経験など、理想の保育士像を掲げたきっかけやタイミングを思い出してみましょう。

ほかの回答と一貫性をもたせる

人柄や考え方を把握するために、面接ではさまざまなことを質問されるケースも。そのため、理想の保育士像を含めて回答には一貫性をもたせましょう。回答に矛盾する点があると、本当に思っているのかと疑問をもたれてしまう可能性があります。自己PRや志望動機など、ほかの質問と理想の保育士像の回答には一貫性をもたせられるように準備しておきましょう。

面接で理想の保育士像を伝えるときの例文

ここでは、面接で理想の保育士像を聞かれたときの回答例を紹介します。具体的にどのように答えたら良いか、参考にしてみてください。

子どもを褒めて伸ばせる保育士が理想像の場合

理想の保育士像が「子どもを褒めて伸ばせる」場合の回答例は、以下のとおりです。

私は、子どもを褒めて伸ばせる保育士が理想像です。前職で、子どもの小さな変化や成長にも気づき褒めて伸ばす上司の姿を見て、それが「理想の保育士像」になりました。
子どもは褒められると自信につながったり、苦手なことにチャレンジしたりするため、成長を促せると感じています。「子どもを褒めて伸ばせる」という理想の保育士像を実現するために、一人ひとりの子どもへの理解を深めて、ポジティブな声がけを意識しています

理想の保育士像を考えたきっかけや、実現するために取り組んでいることを含めて回答するのがポイントです。

保護者から信頼される保育士が理想像の場合

理想の保育士像が「保護者から信頼される」場合の回答例は、以下のとおりです。

私は、保護者から信頼される保育士が理想像です。保護者と信頼関係を築けると、子どもに適切なサポートができたり、一緒に成長を喜べたりするのがその理由です。
前職では、初めてクラス担任を任され、最初は保護者との会話に慣れず苦手意識がありました。しかし、日々コミュニケーションを重ねると、会話が少なかった保護者からも悩み相談を受けるようになり、信頼してくれている実感が湧きました。
今後も、送り迎えなどの短時間でも日々のコミュニケーションを大事にし、保護者との信頼関係を大切にしたいです

上記は、前職での実体験を交え「コミュニケーションスキルを養うことができた」というアピールにもつながる可能性があるでしょう。

ほかの職員と上手く連携できる保育士が理想像の場合

理想の保育士像が「ほかの職員と上手く連携できる」場合の回答例は、以下のとおりです。

「ほかの職員と上手く連携できる」というのが、保育士の理想像です。前職では、乳児保育のリーダーとして、ほかのクラス担任と情報を共有したりコミュニケーションをとったりして、連携体制を整え、子どもたちの安全対策や業務の効率化に取り組んでいました。
保育士は子どもの安全を守るためにマルチタスクが求められます。そのため、職員同士の連携や助け合いがとても大切だと感じています。こちらの園でも「職員間の連携体制を整え、業務の効率化を進めている」とうかがったため、前職での経験を活かしながら取り組んでいきたいと考えております

上記は、志望する保育園で活かせる経験をアピールしながら回答しています。保育方針や求める人物像と、理想の保育士像が合っているのをアピールする方法も1つの手です。

理想の保育士像が思い浮かばないときは?

「理想の保育士像が思い浮かばない」という場合、保育士を目指した理由を振り返ったり、自分の長所から考えたりしましょう。ここでは、理想の保育士像の考え方を4つ紹介します。

保育士を目指した理由を振り返る

理想の保育士像は、保育士を目指した理由から考えられる場合もあります。「子どもが好き」「保育園に通っていて楽しかった」など、自分が保育士になろうと思ったきっかけから理想の保育士像が思い浮かぶ可能性もあります。初心を思い出せば、保育士として目指す方向性を再確認できるでしょう

得意なことや長所から考える

自分の得意なことや長所から、理想の保育士像を考える方法もあります。たとえば、ピアノが得意であれば「音楽の楽しさを伝えられる保育士」、コミュニケーションスキルを活かして「親しみやすい保育士」などが挙げられます。自分の得意なことや長所を伸ばす視点で理想の保育士像を考えれば、強みのアピールにもつながるでしょう

尊敬できる保育士の姿を思い浮かべる

理想の保育士像は、尊敬できる保育士の姿から思い浮かぶ場合もあります。たとえば、「尊敬しているのはどういう部分か」「先輩保育士にあって、自分にないものは何か」という視点から、理想の保育士像を思い浮かべてみます。
理想の保育士像が実際に存在すれば、具体的なエピソードを交えながら伝えられるでしょう。

子どもとの関わりから考える

理想の保育士像は、保育するときに意識していることや課題など、子どもとの関わりから考えてみましょう。「子どもの行動をよく観察している」「子どもが安心して過ごせる雰囲気づくりを大事にしている」など、日々心がけていることが理想の保育士像になる場合もあります。

また、「乳児保育の経験が少ない」「人手不足でゆっくり子どもと話す時間が取れない」など、課題としていることから理想の保育士像を考えるのも可能です。理想の保育士像を考えるためには、これまでの経験を振り返ってみましょう。

理想の保育士像を実現する方法

理想の保育士像は考えるだけでなく、行動に移して実現を目指すのが重要です。ここでは、理想の保育士像を実現する方法を3つ紹介します。

読書や研修などで知識・スキルを身につける

理想の保育士像を実現するためには、読書や研修などにより知識・スキルを身につけるのが大切です。理想とする保育士像にもよりますが、実現するためには自主的にスキルアップを目指す必要があります。
通勤時間を使って読書したり外部の研修に参加したりして、努力を積み重ねると理想の保育士像に近づけるでしょう。

ほかの保育士や子ども、保護者をよく観察する

周辺の保育士や子ども、保護者をよく観察すると、理想の保育士像を実現するヒントが見つかる場合があるかもしれません。たとえば、一人ひとりに寄り添う保育士を目指すのであれば、子どもをよく観察して必要な支援を考える必要があります。

また、理想の保育士像が「信頼される」であれば、保護者と子どもの関わりを観察し、親子に向けて必要な支援や声がけを考えるのが重要です。理想の保育士像を実現するためには、周りをよく観察し客観的な視点で自分に必要なスキルや行動を考えてみましょう。

自分の保育を定期的に振り返る

理想の保育士像を実現するためには、自分の保育を定期的に振り返る必要があります。定期的に振り返ると、「自分ができるようになったこと」「できていないこと」が明確になります。また、振り返った後に小さな目標を立てて達成していけば、理想の保育士像に一歩ずつ近づいていけるでしょう。

まとめ

理想の保育士像とは、一例として「子どもの気持ちに寄り添える」「保護者から信頼される」「いつも笑顔で明るい」などが挙げられます。先輩保育士や尊敬する人の姿から、理想の保育士像を思い描ける場合があるでしょう。
理想の保育士像は、子どもの保育だけでなく、「信頼される」「上手く連携できる」など、保護者や職員同士の関わりから考えることも可能です。

転職時の選考では、園の保育方針や求める人物像と応募者の保育観がマッチしているかを確認するために、理想の保育士像を問われるケースもあります。また、理想の保育士像からは人柄や考え方も伝わるでしょう。

理想の保育士像を伝える際は、具体的なエピソードを交えて伝えるのがポイントといえます。面接で話す際には、ほかの回答と一貫性があるようにしましょう。また、理想の保育士像を答えるだけでなく、実現に向けた努力や行動を交えて伝えると効果的です。

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執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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