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保育士は早番のみで働ける?求人の探し方やメリット・デメリットを解説

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屋外で手を合わせて微笑む保育士の画像

「早番のみで働きたい」と考える保育士もいるのではないでしょうか?職場によっては、早番のみの働き方を実現することが可能です。この記事では、早番勤務の仕事内容や1日の流れを紹介します。また、早番の求人の探し方もまとめました。子育て中の保育士やブランクからの復職を考えている方、現場での体力面を気にしている方は、選択肢の1つとして参考にしてみてください。

保育士が「早番のみ」で働ける保育園はある?

結論からいうと、「早番のみOK」の保育士求人は実際にあります。早番のみのシフトで働ける保育士求人は、パートや時短勤務として募集されている傾向にあるのが一般的です。正社員向けに募集されている場合もありますが、交代制の求人のほうが幅広く展開されているでしょう。

早番で働ける人は、朝の登園対応や受け入れ準備などの忙しい時間帯に活躍することが可能です。保育園側にとっても、補助的な立場の人手を確保できるメリットがあります。求人によっては午前のみのシフトで働ける場合もあるため、子育て中の方やブランクのある方にぴったりといえるでしょう。

「早番のみ」勤務の保育士求人を見つける方法

ここでは、「早番のみ」の保育士求人を見つけるための方法を紹介します。自分で求人を見つけられるか不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。

求人サイトで「早番」の条件で検索する

保育士専門の求人サイトでは、勤務時間帯や勤務形態で絞り込み検索をすることが可能です。「早番」「パート」「時短」などのキーワードで検索することで、希望に合った求人を見つけやすくなります。

また、「午前のみ」「8時〜14時」といった具体的な時間帯で検索するのもおすすめです。求人サイトによっては「早朝保育」「朝のみ」といったカテゴリが用意されている場合もあります。

面接で「早番のみ勤務希望」を伝える

求人情報に「早番のみ」の記載がなくても、面接時に希望を伝えられる場合があります。人手不足に悩む保育園では、有資格者の希望に柔軟に対応してくれることもあるようです。

面接では、「子育てとの両立のため午後からは家庭の時間に充てたい」など、早番希望の理由を正直に伝えましょう。同時に、「朝の忙しい時間帯に貢献したい」「子どもたちの登園の受け入れを丁寧にしたい」といった意欲を伝えると好印象です。また、「将来的には時間を延ばせる可能性がある」といった柔軟性をアピールするのも効果的といえるでしょう。

保育士の転職エージェントを活用する

保育士専門の転職エージェントを利用すると、公開されていない「早番のみ」の求人情報を紹介してもらえる可能性があります。エージェントは地域の保育園の状況に詳しく、希望条件に合った職場を探してもらうことが可能です。

レバウェル保育士」などのエージェントに登録する際は、「早番のみ希望」という条件をはっきり伝えておきましょう。「何時から何時まで働けるのか」「週何日勤務可能なのか」など、具体的な条件を伝えることで、マッチした求人を紹介してもらいやすくなります。また、面接の日程調整や条件交渉もエージェントが代行してくれるため、効率的に転職活動を進められるというメリットもあります。

保育士の「早番のみ勤務」の仕事内容と1日の流れ

「早番のみ」の勤務では、保育園の開園から午後の途中までを担当し、子どもの受け入れや午前の活動、昼食・お昼寝準備などを担います。以下に、早番勤務の1日のスケジュール例を表にまとめました。

時間帯 主な仕事内容
7:00〜7:30 出勤、保育室の換気、玩具の消毒、当日の準備
7:30〜8:30 早朝保育、子どもの受け入れ、健康チェック、保護者対応
8:30〜9:30 朝の会、自由遊びの見守り(クラスでの活動開始)
9:30〜11:30 設定保育、外遊び、製作などの活動補助
11:30〜12:30 給食の準備・配膳・食事の介助
12:30〜13:00 昼食の片付け、お昼寝の準備、寝かしつけ
13:00〜14:00 休憩
14:00〜14:30 子どもたちの起床、布団の片付け
14:30〜15:00 おやつの介助、片付け
15:00〜16:30 引き継ぎ、連絡帳・保育記録の記入、退勤

上記のスケジュールはあくまでも例のため、職場によって実際の業務の流れは異なります。働く前に具体的なイメージを固めたい場合は、採用面接などの機会で確認しておくと安心でしょう。

「早番のみ」の保育士求人例

ここでは、早番のみで働ける保育士求人の例を紹介します。これから仕事探しをしようと検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。


施設形態:認可保育園
雇用形態:正社員(早番固定)資格要件:保育士
勤務時間:7:30~16:30(実働8時間/休憩60分)
勤務日数:週5日(月~金)
給与:月給230,000円~270,000円
昇給:年1回
賞与:年2回(2.5ヶ月分)
仕事内容:
・保育業務全般
・クラス担任
・指導計画作成 など



施設形態:小規模保育園
雇用形態:パート・アルバイト(早番限定)
資格要件:保育士
勤務時間:7:00~(5時間から勤務可能/休憩60分)
勤務日数:シフト制
時給:1,200円~1,500円
仕事内容:
・健康状態チェック
・申し送りノートの確認
・昼食、食事状況の観察
・事務作業など
特記事項:
・学歴不問
・ブランク可
・未経験可

「早番のみ」の勤務形態は園によってさまざまで、時給や待遇にも幅があります。地域性や園の運営方針(私立・公立、認可・小規模など)によっても勤務条件の違いがあるため、自分の希望やライフスタイルに合った職場を見極めることが大切です。希望条件に優先順位をつけながら、複数の求人を比較してみると、より納得のいく働き方が見つかるでしょう。

保育士が「早番のみ」で働くメリットとデメリット

保育士が早番のみで勤務する際は、メリットとデメリットがあります。自分の希望する働き方になるかどうか、以下のポイントを参考に考えてみましょう。

保育士が早番勤務を選ぶメリット

早番のみの勤務には、ライフスタイルとの両立がしやすく、無理のない働き方を実現しやすいという魅力があります。家庭や自分の時間を大切にしたい方にとっては、バランスの良い働き方といえるでしょう。

1.午後の時間を有効活用できる

早番のみのシフトによっては、午後の早い時間に退勤できるため、子育てや家事、趣味などに時間を使うことが可能です。お子さんの小学校のお迎えや習い事の送迎など、午後の予定がある方に向いている働き方といえます。また、早番で8時間勤務だとしても、夕方以降は自分の時間を確保できるので、仕事とプライベートのメリハリをつけられるでしょう。

2.ブランクがあっても復帰しやすい

長期間のブランクがある方でも、早番のみなら比較的復帰しやすいでしょう。保育園の朝の時間帯は、登園対応や身支度のサポート、園内の環境整備など、基本的な保育業務が中心となるため、ブランクがあっても取り組みやすい傾向があります。また、パート勤務では担任を持たずに補助に入るケースが多く、業務や責任の負担も調整しやすいのが特徴です。段階的に保育の感覚を取り戻したい方にとって、おすすめの勤務帯といえるでしょう。

3.残業が発生しにくい

早番勤務は、中番や遅番の保育士に業務を引き継いで退勤できるため、残業が発生しにくいのが特徴です。お迎え対応や事務作業を任せられる分、定時で帰宅しやすいでしょう。課せられた仕事はできるだけ自分が担当し、引き継ぎ時に口頭でポイントを簡潔に伝えたり、申し送り事項をメモに残したりすると、日頃から連携を取りやすくなります。

保育士が早番勤務で感じやすいデメリット

早番のみの勤務では、時間帯が限られているからこそ感じやすい負担や、周囲との連携の難しさなど、注意しておきたい点もあります。早番勤務ならではのデメリットは、以下のとおりです。

1.早起きが必須

早番勤務は名前のとおり、早朝からの出勤となります。7:00や7:30からの勤務では、通勤の準備と時間を考慮して早起きする必要があります。夜型の生活に慣れている方や、子育て中の夜泣きなどで睡眠が安定しない方にとっては、体調管理が難しくなることもあるでしょう。毎日同じ時間に起きて、前日は早めに寝るなど、自分なりの生活リズムづくりが求められます。

2.キャリアアップが難しい場合がある

早番のみの勤務では園全体の運営に関わる機会が少なく、研修などへの参加機会も限られる場合があります。また、園内会議や職員研修が午後に設定されていると、参加が難しくなることも。今後リーダー職や主任を目指したい場合は、スキルアップやキャリア形成に時間がかかる可能性もあります。

3.朝の受け入れ時間帯が特に忙しい

子どもたちの登園時間が重なる朝は、限られた人数で健康チェック・保護者対応・身支度のサポートなどを同時にこなす必要があります。加えて、欠席連絡などの電話対応も行うため、1人あたりの業務量が一時的に多くなります。バタバタとした雰囲気が苦手な方は、精神的な負担を感じやすい時間帯といえるでしょう。

保育士が早番のみで働くことに関する質問

ここでは、保育士が早番のみで働くことに関する質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

早番パートでも担任になることはありますか?

基本的には早番パートの保育士は補助的な役割を担う傾向にありますが、園の規模や人手の状況によっては担任を任されることもあります。早番であっても8時間勤務のシフトにしている場合や、経験豊富な方であれば、担任のポジションを打診される可能性も。不安がある場合は、面接時に業務範囲を明確に確認しておくと安心です。

保育士の「中番」ってどんな働き方?

「中番」は、早番・遅番の中間にあたる時間帯で働くシフトです。たとえば8:30~17:30のような、一般的な保育園の開園時間に合わせた勤務が該当します。子どもたちの登園から降園までを一貫して関わり、担任業務やカリキュラムの実施、保護者対応などの幅広い業務を担当します。保育の中心的な役割を担う勤務形態といえるでしょう。

まとめ

保育士は「早番のみ」で働くことも可能です。実際に、保育士専門の求人サイトや自治体の採用ページでは、「早番固定」「午前のみ」「扶養内OK」などの条件で求人を絞って探すことができます。

早番勤務には、午後の時間を有効に使える、残業が発生しにくいといったメリットがある一方で、朝が早く体力的に負担がかかりやすい、担当する業務が偏りやすいといったデメリットも。自分のライフスタイルや働き方の希望に合っているかを見極めながら、無理なく安心して働ける環境を見つけましょう。

「家庭も大事にしながら保育の仕事も続けたい」「今の働き方を見直したい」と感じている方は、レバウェル保育士にご相談ください。レバウェル保育士では、早番のみの勤務を希望する保育士さん向けの求人を豊富に取り扱っています。子育てや家事との両立がしやすい職場や、自分のライフスタイルに合った勤務条件の園を紹介することが可能です。また、応募書類の添削や面接対策などもキャリアアドバイザーが親身にサポートするので、一人で悩まずお気軽にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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