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保育士の退職理由の例文7選!伝え方のコツや転職面接時の注意点も解説

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デスクの上にあるパソコンとペンと退職届の画像

退職を考えている保育士の中には、退職理由をどう切り出せば良いか悩んでいる方もいるかもしれません。保育士がスムーズに退職を進めるためには、職場への不満を直接口にするのではなく、自身の状況を前向きに伝えることが大切です。この記事では、退職理由ごとの例文や伝える際に気を付けたいポイントを解説します。転職活動の面接で注意すべき点も紹介するので、ぜひご一読ください。

この記事を書いた人

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「レバウェル保育士」編集部

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【ケース別】保育士の退職理由の例文7選

ここでは、状況別に使える保育士の退職理由の例文を7つ紹介します。伝え方のコツも解説するので、円満退職を目指す際の参考にしてみてください。

例文1:家庭の事情で退職する場合

以下は、保育士が「家庭の事情」を退職理由にする場合の例文です。

この度、家族の介護が必要となり、家庭での時間を優先せざるを得ない状況となったため、退職を決意いたしました。現在の状況では、これまでのように十分な時間と労力を仕事に注ぐことが難しく、悩んだ末の苦渋の決断でございます。保育士の仕事には大きなやりがいを感じており、子どもたちと過ごした日々は私にとってかけがえのない宝物です。これまで温かくご指導いただき、心より感謝申し上げます。

保育士が家庭の事情を理由に退職を申し出る際は、具体的な状況を簡潔に説明し、感謝の気持ちを伝えることが大切です。「勤務継続も検討したが、やむを得ず退職を決めた」という経緯を含めることで、職場の理解も得やすくなるでしょう

例文2:人間関係を理由に退職する場合

以下は、保育士が「人間関係」を退職理由にする場合の例文です。

保育に対する考え方や方向性を改めて見直した結果、新しい環境で自分を磨きたいと感じ、転職を決意いたしました。園での経験から多くのことを学び、貴重な基礎を築けたことに心より感謝しております。いただいたアドバイスを胸に、今後も保育の道を追求していきたいと考えております。

保育士が人間関係を理由に退職を申し出る際は、「一身上の都合」や「新たな環境での成長」といった柔らかい表現を使うのがポイントです。園の体制を批判していると誤解されないためにも、否定的な言葉は避け、感謝や学びに焦点を当てることをおすすめします。

例文3:仕事量や適性を理由に退職する場合

以下は、保育士が「仕事量や適性」を退職理由にする場合の例文です。

入職以来、保育の仕事に誠心誠意取り組んでまいりましたが、日々の業務を通じて、自分の能力や適性について考える機会が増え、この度退職を決意いたしました。子どもたちの成長を支えることの大切さを実感する一方で、より質の高い保育を提供するためには、私自身のスキルアップや経験の蓄積が必要だと気づきました。一度立ち止まって自己研鑽の時間を持ちたいと考えております。皆さまのご指導に心より感謝いたします。

保育士が業務量や適性を理由に退職を申し出る際は、「さらに成長したい」「学び直したい」という前向きな姿勢を伝えると好印象につながります。消極的な言い方は避け、自分の課題に向き合う姿勢を示すことで理解を得やすくなるでしょう。

例文4:給料や待遇面を理由に退職する場合

以下は、保育士が「給料や待遇面」を退職理由にする場合の例文です。

将来のライフプランを見据え、自分のキャリアについて改めて考えた結果、必要なスキルや経験を見直すべきだと感じ退職を決意いたしました。今後はこれまでの保育経験を活かしながら、生活基盤をより安定させるための選択をしたいと考えております。子どもたちの笑顔や成長に携われたことを誇りに思い、新たなキャリアを築いていく所存です。

保育士が給与や待遇を理由に退職を申し出る際は、「キャリアや今後の生活設計を見据えた前向きな決断」として伝えることが大切です。自分にとってより良い環境を選んだという形で説明すれば、穏やかに受け止めてもらいやすくなります。

例文5:体調不良や健康面を理由に退職する場合

以下は、保育士が「体調不良や健康面」を退職理由にする場合の例文です。

この度、健康上の理由により退職させていただきたく、ご相談申し上げます。最近は体調を崩すことが多く、医師からも休養を取るよう勧められております。子どもたちの安全と健やかな成長を第一に考えると、体調に不安を抱えたまま保育を続けることは難しく、責任を十分に果たせないと判断いたしました。これまで温かくご指導いただき、また体調へのご配慮を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

保育士が健康上の理由で退職を申し出る際は、その旨を率直に伝えて問題ありません。ただし、後ろ向きな理由を強調し過ぎると、職場環境の改善などを提案されて引き止められる可能性があります。退職理由を伝えるときは、子どもたちへの責任や安全面を十分に考慮したうえでの決断であることを示すのがおすすめです。

例文6:キャリアアップを理由に退職する場合

以下は、保育士が「キャリアアップ」を退職理由にする場合の例文です。

この度、自身のキャリア形成のために新たな道を模索したく、退職願を提出させていただきます。保育士として経験を重ねる中で、今後は現場での実践に加え、専門知識の習得や資格取得を通じて、より質の高い保育を提供したいという思いが強くなりました。現在の職務と並行して新たな学びに集中することが難しく、転職という決断が自分にとって最も良い選択であると判断いたしました。ここで得た貴重な経験を糧に、今後はより幅広い形で保育業界に貢献できるよう努めてまいります。

保育士がキャリアアップを理由に退職を申し出る際は、なぜ転職が必要なのか、そしてなぜ現在の職場では実現が難しいのかをはっきりと伝えることが大切です。今後の目標や具体的な計画を簡潔に伝えることで、職場の理解を得やすくなるでしょう。

例文7:保育観の不一致を理由に退職する場合

以下は、保育士が「保育観の不一致」を退職理由にする場合の例文です。

この度、退職願を提出させていただきます。入職以来、保育への理解を深めながら日々業務に励んでまいりましたが、自身の保育観を改めて見つめ直す中で、新しい環境でさらに経験を積みたいという思いが強くなりました。子どもとの接し方や保護者対応から得た知見は、今後も大切に活かしていきたいと考えております。これまで温かくご指導いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。

保育士が保育方針の違いを理由に退職を申し出る場合は、園の方針を否定せず、自分の価値観と合わなかったことを丁寧に伝えましょう。批判的な言い方は避け、自身の成長や新しい環境での挑戦を理由にするのが望ましいといえます。

保育士が職場に退職理由を伝える際のポイント

保育士が退職の意向を職場に伝える際は、タイミングや言葉遣い、態度に配慮することが大切です。次のポイントを意識して円満退職を目指しましょう。

早めのタイミングで意思表示を行う

保育士が退職を決断したら、可能な限り早めに職場へ伝えましょう。一般的には、退職の2〜3ヶ月前、遅くとも1ヶ月前までには伝えるのが望ましいとされています。

特に注意したいのは、1月〜2月の時期です。この時期は4月の新年度に向けて、入園や進級の準備が始まるため、突然の人員変更は園にとって大きな負担になります。後任の採用や引き継ぎの時間を確保するためにも、余裕を持ったスケジュールで退職を申し出ましょう。

ポジティブな言い回しを心掛ける

保育士が職場に退職理由を伝える際は、ポジティブな言い回しを心掛けましょう。たとえば、「人間関係の辛さ」は「新しい環境で視野を広げたい」、「業務量の多さ」は「自分のペースで保育に向き合える環境で成長したい」といった言葉に置き換えることで、相手に与える印象が変わります。

園への不満を直接伝えると引き止められる可能性があるため、避けるのが賢明です。自身の成長や将来のビジョンに焦点を当て、双方が気持ちよく別れられるように努めましょう。

言いづらさを感じても嘘はつかない

保育士が職場に退職を申し出る際は、気まずさや後ろめたさから、つい本当の理由を隠したり、嘘をつきたくなったりすることもあるかもしれません。しかし、たとえ言いづらいと感じても、事実と異なる内容を口にするのは控えましょう

その場では問題なく収まったように見えても、業界内のつながりから、あとになって真実が明らかになる可能性はあります。本音をすべて話す必要はありませんが、辻褄が合わなくなるような退職理由は避けたほうが無難です。

転職先や今後の進路を明確にしておく

保育士が退職を申し出る際は、今後の進路についてある程度の方向性を示すことが大切です。「次はどこで働くの?」「これから何をするの?」といった質問に対して曖昧な返答を繰り返すと、相手に不信感を与えてしまう可能性があります。

転職先がすでに決まっている場合は、保育業界内かどうかなど、状況に応じて簡潔に説明しましょう。まだ決まっていない場合も、「保育の経験を活かせる仕事を探しています」「しばらく休養しながら資格取得に取り組む予定です」というように、納得してもらいやすい説明を添えるのがポイントです。

引き止められたときの回答を考えておく

保育士が退職理由を伝える際は、引き止められた場合の対応も考えておくと安心です。保育士の面談では、「条件を見直すから残ってほしい」「もう少し考えてみては?」などと引き止められる場合も少なくありません。

もし、条件次第で残る意思があるなら交渉も選択肢の1つです。しかし、すでに退職の意思が固まっている場合は、優柔不断な態度を取ると話し合いが難航する可能性があります。「ご提案いただきありがとうございます」と感謝を伝えつつ、熟考したうえでの決断であることを丁寧に伝えましょう。

園長や上司に対する感謝を忘れない

保育士が退職する際は、どのような理由であっても、園長や上司へ感謝の気持ちをしっかり伝えるようにしましょう。特に初めて勤務した園であれば、「これまでご指導いただきありがとうございました」「多くのことを学ばせていただきました」といった言葉で、基礎力を培う貴重な機会を得られたことへの敬意を示すようにしてください。

保育士の退職は、子どもたちや保護者にも少なからず影響を与えるものです。引き継ぎや日々の対応にも配慮し、最後まで職場と良好な関係を保てるように努めましょう。

保育士が転職面接で退職理由を伝える際の注意点

ここでは、保育士が転職時の面接で退職理由を伝える際の注意点を紹介します。印象を損ねないためにどのような点に気を付ければ良いのか、以下で確認していきましょう。

年度途中の退職には説得力のある説明が求められる

保育業界では、一般的に年度末での退職が望ましいとされています。そのため、年度途中で退職した場合には、「なぜ年度末まで働かなかったのか」と面接官に疑問を持たれる可能性があります。1月〜2月といった年度末が間近に迫った時期の退職であれば、より説得力のある説明が求められるでしょう。

理由を説明する際は、「子どもたちへの影響をできるだけ抑えるために、行事の節目に合わせて退職した」「後任の先生に丁寧な引き継ぎを行った」というように、具体的な配慮もあわせて伝えると責任感や誠実な姿勢が伝わりやすくなります。

ネガティブな印象を与えないように配慮する

採用面接で保育士が退職理由を伝える際は、マイナスな印象を与えないよう注意が必要です。前職の在籍期間が短い場合は、「なぜ早期に退職したのか」と疑問を持たれやすいため、面接官が納得できる説明を事前に用意しておく必要があります。

また、退職理由は事実に基づいて説明するのが基本ですが、ストレート過ぎる表現はかえって悪印象を与える可能性も。「残業が多く体力的に厳しかった」という理由であれば、「ワーク・ライフ・バランスを大切にし、自分らしい保育を追求したい」といった前向きな言い回しに言い換えると、好印象につながります。

保育士の退職理由の例文や伝え方に関してよくある質問

ここでは、保育士の退職理由の例文や伝え方に関してよくある質問を紹介します。

転職で使える保育士の退職理由の例文を教えてください

保育士の転職活動で用いられやすい退職理由としては、「専門性を高めたい」「キャリアアップを目指したい」「新たな保育環境で経験を積みたい」などが挙げられます。自己成長やスキルアップへの意欲を伝えることで、不満からの退職ではなく、将来を見据えた前向きな決断である旨をアピールできるでしょう。

保育士の面接で参考にされやすい退職理由の例文は何ですか?

保育士の採用面接で使われやすいフレーズとしては、「貴園の教育方針に共感し、保育の質の向上に向けて学びを深めたいと考えました」といった表現があります。志望先の園の方針や特色と自分の想いを結び付けることで、面接官に好印象を与えられるでしょう。

異業種の面接で退職理由をうまく伝えるコツはありますか?

保育士から異業種へ転職する場合は、自分の強みを新しい業種と関連付けてアピールすることが大切です。「子どもたちの成長を支える中で養ったコミュニケーション能力を接客業で役立てたい」「保護者対応を通じて身に付けた傾聴力や問題解決能力を営業職で活かしたい」というように、これまでの経験をどのように活かせるかを伝えましょう。

まとめ

保育士が退職理由を職場に伝える際は、状況に応じて適切な言葉を選び、誠実な対応を心掛けることが大切です。人間関係や待遇面での不満が理由の場合は、直接的な表現は避け、角が立たないよう言い回しに配慮しましょう。どのような理由であっても、これまでの感謝の気持ちを忘れず、前向きな姿勢で話すことが円満な退職につながります。

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執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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