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保育士は年度途中に退職可能?辞める理由や実際の流れ、挨拶の例文を紹介
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「本当は保育士を辞めたいけど、年度途中に退職して大丈夫か」という不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。職場の人間関係や労働環境、体調の問題など、年度途中に退職を考えざるを得ない状況はどんな保育士でも起こる可能性があります。 この記事では、保育士が年度途中に退職する理由や仕事を辞めるときの流れを解説します。保育士が年度途中で退職するメリット・デメリットや辞めるかどうかを迷ったときの対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
保育士は年度途中であっても退職が可能
保育士は年度途中であっても退職する権利があります。e-Gov法令検索の「民法」第627条によると、期間の定めがない雇用形態の保育士は、職場に退職の意思を伝えてから2週間が経過すれば退職できます。ただし、保育園側の引き継ぎや人員確保の都合もあるため、保育士はできるだけ早めに退職の申し出をするのが望ましいでしょう。
保育士は年度途中での退職を決めたら、園の就業規則を確認し、円満に辞めるための手順を踏むのが大切です。実際に保育士が年度途中に退職するケースは珍しくありません。自分の人生や健康を優先することも必要です。
出典
e-Gov法令検索「民法」(2025年6月30日)
保育士が年度途中に退職する理由とは
保育士が年度途中に退職する理由はどのようなものが多いのでしょうか。東京都庁の「東京都保育士実態調査 結果の概要 (p.9)」によると、保育士の退職理由には以下のものが挙げられます。
退職理由 | 割合 |
職場の人間関係 | 31.5% |
仕事量が多い | 23.1% |
給料が安い | 22.1% |
健康上の理由(体力含む) | 20.6% |
労働時間が長い | 18.6% |
妊娠・出産 | 16.2% |
他業種への興味 | 15.3% |
結婚 | 13.6% |
参照:東京都庁「東京都保育士実態調査 結果の概要 (p.9)」
このデータから、保育士の退職理由には職場の人間関係や仕事量の多さが多いとわかります。また、給料の安さや健康上の問題、妊娠・出産や結婚などライフイベントの変化も保育士が仕事を辞める要因となっているようです。
こうした要因が重なり、年度途中に退職を決意する保育士もいます。ここでは、年度途中に保育士が退職する理由を原因別に解説します。
出典
東京都庁「令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」(2025年6月30日)
職場の人間関係がしんどい
保育現場は園長や同僚との関係、保護者対応など幅広い人と関わる機会が多く、人間関係にストレスを感じやすい環境です。保育士は上司や先輩とのトラブルが続くと、心身ともに疲れ果ててしまい、年度途中に退職を選ぶというケースもあります。また、保育士は保護者対応に強いプレッシャーを感じる場合もあり、クレーム対応や無理な要望に対応するために精神的に限界を迎えることもあるようです。
労働条件に不満がある
給料の低さや長時間労働など労働条件に対する不満も、保育士が年度途中に退職を考える理由の1つです。保育士は子どもの命を預かる責任のある仕事ですが、それに見合った待遇が得られないと感じ、将来を考えて転職を決断する人も少なくありません。残業が多いのにサービス残業になってしまったり、持ち帰りの仕事が常態化している園では、保育士がプライベートの時間を確保できず心身の疲労が蓄積してしまいます。
体調不良や体力的な負担がある
保育士は子どもを抱っこしたり、走り回ったりと常に動き回る仕事であり、体力的な負担が大きい仕事だといえます。そのため、保育士のなかには腰痛や膝の痛みなど慢性的な不調を抱える人もおり、健康状態を理由に退職する場合もあるようです。また、保育士は多くの子どもたちと関わるため、風邪や感染症をもらいやすい環境でもあり、体調を崩しやすいのも退職の一因になるでしょう。保育士は体調が回復しない状態が続くと、「このままでは長く続けられない」と感じ、やむを得ず年度途中で辞める選択をする場合もあります。
結婚や妊娠、出産などのライフイベントがある
保育士のなかには結婚や妊娠、出産というライフイベントによって、年度途中に退職を選ぶ人もいます。妊娠中は体調が不安定になりやすく、保育現場での業務が負担になる場合もあるようです。また、保育士が結婚を機にパートナーのもとへ引っ越す必要がある場合も、年度途中の退職につながる可能性も。保育士が出産後に職場復帰を考えていても、育休制度が整っていない園では復帰しにくく、結果的に辞めざるを得ない状況になることもあるでしょう。
保育士が年度途中で退職する際の流れ
保育士が年度途中でスムーズに退職するには、適切な手続きが必要です。ここでは、保育士が年度途中に円満退職を目指すための具体的な流れを解説します。
前向きな退職理由を伝えられるよう準備する
保育士が退職を決意したら、まずは自分の退職理由を整理しましょう。年度途中の退職は、園の運営や子どもたちへの影響も考慮されるため、伝え方が重要だといえます。退職理由は、「家庭の事情で遠方に引っ越すため退職したい」「体調管理のために働き方を見直したい」など、園に理解してもらいやすい前向きな理由を伝えることが大切です。
また、保育士は退職理由を聞かれた際に、落ち着いて話せるようしっかりと準備しておくことも重要です。円満な退職を目指すのであれば、園に対する不満があったとしても直接的な言い方は避け、建設的な言い方をするように工夫しましょう。
園に退職の意向を伝える
退職理由を整理したら、上司に退職の意向を伝えます。退職の意向を伝えるときは、事前に上司に「お話ししたいことがあるのでお時間いただけますか?」とアポイントをとると、落ち着いて話し合う場を設けてもらいやすいでしょう。年度途中に保育士が退職すると、園の運営にも影響を与えるため、なるべく早めに報告するのが大切です。
また、保育士は園の就業規則を確認し、退職を申し出るのに必要なタイミングを把握しておくことも重要だといえます。退職する意思が固まっているのであれば、3カ月〜半年前など早めに伝えるほうが現場への負担が軽減できるでしょう。退職を伝えるタイミングは園によって異なります。上司に退職の意向を伝える際は、退職希望日を明確に伝え、引き継ぎ期間についても相談しながら決めましょう。
業務の引き継ぎを進める
保育士は退職日が決まったら、後任の保育士や同僚に業務の引き継ぎを行います。保育士が年度途中で退職する際は、子どもたちや保護者が戸惑わないよう、できる限り丁寧に引き継ぎを進めることが大切です。引き継ぎでは、以下のような内容をまとめると、後任の保育士がスムーズに業務を進められるでしょう。
子どもたちの発達過程や健康状態
アレルギーの有無
子どもの性格
得意なこと・苦手なこと
人間関係(仲が良い子など)
保護者の情報
クラスの様子やルール
行事予定や進行状況
引き継ぎは資料を作成し、書面でも残しておくと、後任の保育士が安心して業務を遂行できる可能性が高まります。また、後任者と一緒に業務を行いながら口頭で説明する期間を設けると、より円滑に引き継ぎできるでしょう。
子どもたちや保護者に退職する旨を伝える
保育士は退職の時期が近づいたら、子どもたちや保護者にも退職する旨を伝えます。園によっては、保育士が子どもや保護者に退職を伝える時期や方法が決まっている場合もあるため、事前に確認しましょう。
保育士が子どもたちに退職する旨を伝えるときは、できるだけ安心できるように伝えるのが重要です。仕事を辞めるのを伝えつつ、前向きな言葉をかけると、子どもたちが不安や寂しさを感じにくくなります。子どもたちは急に保育士がいなくなると混乱してしまう場合もあるため、配慮しましょう。
保護者には、園を通じて退職する旨を正式に通知する傾向にあります。保育士が個別に保護者に挨拶する機会がある場合は、「これまでお世話になりました」と感謝の気持ちを伝えるのが重要です。保護者は年度途中の退職に驚くかもしれませんが、保育士が誠実に対応すると、良好な関係を保って退職しやすくなります。
退職手続きをする
保育士は、最終出勤日までに必要な書類や備品を返却しましょう。園から借りているものをリストアップし、紛失しないよう注意が必要です。園への返却物は、以下のようなものが該当する場合があります。園によって異なる可能性があるため、事前に確認してください。
健康保険証
社員証
名札
セキュリティカードや鍵
制服やエプロン
業務資料(マニュアルや個人情報が分かる資料)
文房具やファイルなどの備品関係
通勤定期券(会社負担の場合)
また、保育士は退職するにあたって必要となる書類を園から受け取ります。保育士が園から交付してもらう書類は以下のとおりです。
雇用保険被保険者証
離職票
年金手帳または基礎年金番号通知書
源泉徴収票
健康保険被保険者資格喪失証明書
退職証明書(必要な場合のみ)
これらの書類を受け取ったら、なくさないように保管しましょう。次の職場で提出を求められる書類もあるため、スムーズに転職活動を進めるためにも早めに準備することが大切です。
【例文付き】保育士が年度途中に退職する際の挨拶
保育士が年度途中に仕事を辞めるときは、園の職員や子どもたち、保護者に対して丁寧に挨拶する必要があります。退職の挨拶では、感謝の気持ちをしっかりと伝え、前向きな印象を残しましょう。ここでは、保育士が職員や子ども、保護者に向けた挨拶の例文とポイントを解説します。
職員への挨拶
保育士が職員へ退職の挨拶をする際の例文は、以下のとおりです。
お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。このたび、○月○日をもって退職することになりました。
これまで皆さんと一緒に働かせていただき、多くのことを学びました。日々の保育の中で悩んだときに支えていただいたこと、行事の準備で協力し合えたことは、私にとってかけがえのない経験となりました。
これからも、皆さんのご活躍を心からお祈りしております。本当にありがとうございました
保育士が職員に向けて退職の挨拶をする際は、退職の経緯を簡潔に説明しつつ、感謝の気持ちを伝えます。挨拶では、一緒に働けたことへのお礼とこれからの園の発展を願う言葉を添えましょう。
子どもたちへの挨拶
保育士が子どもたちに退職の挨拶をする際の例文は、以下のとおりです。
みんなにお話があります。先生は○月○日でお別れすることになりました。みんなと遊んだり、お歌を歌ったりした時間は、先生にとって楽しくて大切な思い出です。
先生は新しい場所で頑張ることになったけれど、みんなのことをずっと応援しています。これからも、お友達と仲良くして、元気いっぱい過ごしてくださいね。またどこかで会えたら、たくさんお話ししましょう
子どもに向けた挨拶は難しい言葉を避け、子どもが理解しやすい表現を使うのがポイントです。保育士は「先生はどこかに行ってしまう」ではなく、「また会える」「応援している」など前向きな言葉で、子どもたちに退職の旨を伝えましょう。
保護者への挨拶
保育士は、退職する旨をおたよりで保護者に知らせるのが一般的です。保育士がおたよりで保護者へ退職の挨拶をする際の例文は、以下のとおりです。
この度、私事ではございますが、○月○日をもちまして退職いたします。このような時期に退職することとなり、ご迷惑をおかけいたしますことを心よりお詫び申し上げます。
短い期間ではありましたが、子どもたちと一緒に過ごせたことは、私にとってかけがえのない時間でした。子どもたちの日々の成長を間近で見守れたこと、一緒に笑ったり、悩んだりしながら過ごした日々は、私の大切な思い出となりました。
これまで保護者の皆さまには多くのご協力をいただき、本当にありがとうございました。今後もお子さまたちの健やかな成長を心よりお祈り申し上げます
保護者に向けて退職の挨拶を記載する場合には、誠実で丁寧な表現を心がけることが大切です。おたよりでは、子どもたちと過ごした時間や保護者が協力してくれたことへの感謝を伝えます。保護者の送り迎えの際に退職の挨拶をする際は、簡潔に退職の報告と感謝の気持ちを伝えましょう。退職することに関して保護者に長々と話す必要はありません。保護者の時間をとらないよう、「これまでありがとうございました」と手短に伝えつつ、しっかりと感謝を伝えましょう。
保育士が年度途中で退職するメリット
保育士は年度の半ばであっても、一度立ち止まって自分の状況を見直すと、より良い働き方を見つけるきっかけになる可能性があります。ここでは保育士が年度の半ばで退職するメリットを解説します。
精神的・身体的な負担が軽減する
園によっては、人手不足から保育士の業務量が多くなり、長時間労働や持ち帰りの仕事が常態化している場合もあります。そのため、保育士のなかには職場における対人関係の悩みが蓄積し、精神的に疲れ果ててしまう場合もあるでしょう。保育士はこうした環境に無理に適応し続けることで体調を崩したり、仕事に対するモチベーションが低下したりする可能性があります。
保育士は退職することによって、こうした負担から解放され、心身の健康を取り戻す時間を確保できるでしょう。離職中にリフレッシュすると、前向きな気持ちで「自分に合った働き方は何か」と考えるきっかけにもなります。
自分に合った職場を探しやすい
こども家庭庁「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」によると、2025(令和7)年1月の保育士の有効求人倍率は3.78倍となっており、全職種平均の1.34倍と比較すると、引き続き高い水準で推移しています。保育士の求人は1月から2月にかけてピークを迎えます。
保育士には急募の求人もあるため、すぐに採用が決まる場合もあるでしょう。保育園が年度末以外で保育士を募集するときは即戦力を期待されるケースも。そのため経験のある保育士は有利といえるかもしれません。
年度途中で退職すると、自分の希望条件に合う園をじっくりと見つけやすい可能性もあります。働きやすい環境を手に入れられると、仕事への満足度も向上するでしょう。
出典
こども家庭庁「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」(2025年6月30日)
家庭との両立がしやすくなる
保育士が一旦仕事を辞め、家庭やプライベート、子育てに集中する時間を確保すると、どちらも両立しやすくなるでしょう。また、パートや短時間勤務など柔軟な働き方を選択しやすくなる可能性があるのも、メリットの1つです。年度の半ばであっても保育士の仕事を一度離れることで、将来の働き方をじっくりと考える余裕が生まれるでしょう。
保育士が年度途中で退職するデメリット
保育士は年度の半ばで退職することでメリットもありますが、デメリットも考慮する必要があります。保育士は退職するデメリットも理解し、対策を考えたうえで決断するのが大切でしょう。ここでは、保育士が年度途中に退職するデメリットを解説します。
同僚や園に負担がかかる
保育士が年度の半ばで仕事を辞めると、職場の体制に影響を与えます。人手不足の園では、ほかの職員に業務の負担がかかる可能性も。シフト調整や業務の分担を見直す必要が発生するでしょう。
退職する保育士が担任を持っている場合は、子どもたちに不安を与える可能性もあります。また、保育士が退職する旨を保護者に説明する必要があり、園側が対応に追われるケースもあるようです。
新しい環境で人間関係を築かなくてはならない
保育士が年度半ばで退職すると、新天地で最初から人間関係を築く必要があります。保育士の仕事はチームワークが不可欠であり、周囲の職員と信頼関係を築かなければ、スムーズに業務を進めることが難しくなるケースもあるでしょう。新しい園の保育方針や業務の進め方に慣れるまでは、戸惑うこともあるかもしれません。転職先の人間関係が前職よりも良いとは限らず、新しい環境に適応できるかどうかも不安要素の1つです。
引き止められる可能性がある
年度途中で退職する場合、保育士は園側から思いとどまるよう説得されるケースもあります。保育士は上司から「代わりの人が見つかるまで残ってほしい」と説得されたり、「年度末まで勤務してほしい」とお願いされる場合もあるようです。
年度途中の退職を園から強く引き止められると、決意が揺らぎ、精神的な負担を感じることもあります。期間が長引くとスムーズに仕事を辞められず、転職活動にも影響を及ぼすかもしれません。
保育士が年度途中に退職するか迷った際の対処法
保育士は年度半ばでの退職を考えたとき、「本当に辞めて良いのか」「職場に迷惑をかけるのではないか」と悩むことも珍しくないでしょう。ここでは、保育士が年度途中の退職を迷った際の対処法を紹介します。
自分の状況を整理する
保育士が年度半ばでの退職を迷ったときは、自分の状況を冷静に整理することが大切です。本当に退職した方が良い状況なのか、自分の心と体の状況を見つめ直しましょう。今の職場に心身ともに限界を感じている、人間関係や労働環境が原因で体調を崩しているなど、仕事を続けるのが難しい理由が明確であれば、年度の半ばに仕事を辞めるのも1つの選択肢です。
一方で、一時的な人間関係のストレスや業務の負担が悩みであれば、上司などに相談すると解決する可能性もあります。年度の途中で退職を視野に入れている場合は、感情だけで判断せず、現状を客観視して長期的な視点で考えることが重要です。
退職後のキャリアプランを明確にする
保育士が年度途中の退職を決断する前に、退職後のキャリアプランを具体的に考える必要があります。退職後すぐに次の仕事を始めるのか、少し休養をとって転職活動を行うのかを決めましょう。また、正社員やパート、派遣社員など、どのような雇用形態を選択するのかを考えるのも重要です。
保育業界での転職を考える場合は、労働環境や待遇をしっかり確認し、同じ理由で退職を繰り返さないよう注意しましょう。もし保育士以外の異業種に挑戦したい場合は、資格取得の準備や必要な知識の習得など、スムーズに次のキャリアに進めるよう計画を立てることが大切です。保育士は退職後に明確なキャリアプランがあれば、年度途中の退職に対する不安を軽減し、自信を持って次のステップに進める可能性が高まります。
転職エージェントを活用する
保育士が転職を考える際には、転職エージェントを活用するのも有効な方法です。保育業界に特化したエージェントを利用すると、自分の希望に合った職場を効率的に探せるのでおすすめです。
また、転職エージェントは求人情報の提供だけでなく、履歴書の添削や面接対策などのサポートも受けられるため、保育士が1人で転職活動をするよりもスムーズに進めやすいといえます。転職活動は慎重に進める必要があるため、信頼できるエージェントを活用しながら自分に合った環境を見つけるのも1つの手でしょう。
保育士が年度途中に円満退職するための注意点
保育士が年度途中に退職を決断する場合、円満に辞められるよう注意が必要です。ここでは、保育士が年度途中に仕事を辞める際に気をつけた方が良いことを解説します。
退職理由の伝え方に気をつける
保育士が年度途中で職場に退職の意思を伝える際には、伝え方に配慮が必要です。職場への不満が原因で退職する場合もネガティブな伝え方は避け、前向きな退職理由に言い換えましょう。たとえば、「人間関係が合わない」という理由で退職するときは、「新しい環境で自分を成長させたい」と伝えると職場に受け入れてもらいやすくなります。
保育士が退職の申し出を切り出すときは、感情的にならず、冷静かつ誠実に話すことを心がけましょう。年度途中での退職は、園側としてもできるだけスムーズに引き継ぎを進めたいと考えているため、保育士が協力的な姿勢を見せると、円満退職につながります。
退職する時期を慎重に選ぶ
保育士が年度途中で円満に退職するには、タイミングが重要です。保育士は担任業務や行事の準備など、年間スケジュールに沿って仕事を進めるため、突然退職すると職場に大きな負担がかかります。保育士が退職時期を決めるときは、可能であれば繁忙期を避け、引き継ぎがスムーズに行えるタイミングを選ぶのが望ましいといえます。行事前や新年度などの忙しい時期が終わり、落ち着いているタイミングに退職すると、周囲への影響を最小限に抑えられます。退職を決めたらなるべく早めに上司に相談し、どのタイミングで辞めるのかを話し合い、余裕を持って引き継ぎを進めましょう。
保育士が年度途中に退職する際によくある質問
ここでは、保育士が年度途中に退職する際によくある質問に、Q&A形式で回答します。
保育士が年度途中に退職するのは迷惑?
保育士が年度途中に退職する場合、タイミングによっては園の運営に大きく影響するため、迷惑だと感じる人もいるでしょう。しかし労働者として、保育士にも自分の健康やキャリアを守る権利があります。保育士の退職理由が心身の不調や労働環境が問題の場合は、無理して働き続けることが必ずしも良いとは限りません。年度途中であっても退職した方が良いのかわからず悩んでいる保育士は、本記事の「保育士が年度途中に退職するか迷った際の対処法」を参考にしてください。
公務員保育士も年度途中に退職できる?
公務員保育士も年度途中に退職できます。公務員保育士が年度途中に退職するときは、できるだけ早めのほうが良いですが、少なくとも退職希望日の1ヶ月前までには上司に退職の意思を伝えましょう。公務員保育士の場合は、各自治体によって退職に必要な手続きが決められている場合もあるため、事前に規定を確認することが大切です。
まとめ
年度途中の退職は保育士にとって大きな決断だといえるでしょう。しかし、保育士の心身の負担や労働環境を考えたときに、必要な選択となる場合もあります。保育士が退職を決める際は、自分の状況を整理し、退職後のキャリアプランを明確にするのが大切です。年度途中に退職すると園や同僚に影響を与えるため、できるだけ早めに意思を伝え、丁寧に引き継ぎを行いましょう。保育士が年度途中に退職したあと、転職活動をスムーズに進めるためには、転職エージェントのサポートを活用するのも有効です。保育士は自分に合った環境で働くために、冷静に判断し、計画的に行動することが大切です。
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