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保育士の退職届の書き方・マナーは?封筒や手書きの場合についても解説!
- #保育士

「退職届の書き方や提出時期に迷っている」「初めての転職で、書類の提出方法がイメージできない」という保育士の方もいるのではないでしょうか。退職届の書き方自体は難しくありませんが、円満に退職するためには、使用する封筒や用紙の選び方などにも配慮が必要です。この記事では、実際の例文を用いて、保育士の退職届の基本的な書き方を解説します。退職願や辞表との違いにも触れるので、ぜひ参考にしてください。
この記事のまとめ
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保育士の退職届の書き方は「白色の用紙や便箋に縦書き」が基本
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退職届には退職日や提出日、氏名など必要な項目を記載する
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就業規則に規定がなければ、手書きとパソコンのどちらで作成してもOK
目次
保育士が知っておきたい退職届の基本
ここでは、保育士が知っておきたい退職届の基本事項を確認します。退職願や辞表との違いも解説するので、正しい知識を身につけて「書き方」のステップへ進みましょう。
退職届とはどのような書類?
退職届とは、勤務先に対して退職の意思と退職日を正式に伝えるための書類です。法律上、退職の意思表示は口頭でも可能であり、書面での提出が義務付けられているわけではありません。しかし、退職の記録を明確に残し、後々のトラブルを防ぐ目的から、多くの職場では就業規則として退職届の提出を求めています。
退職届は、退職の承認を得て、退職日が確定したあとに提出するのが一般的です。退職の申し出と同時に提出すると、一方的な印象を与えてしまう可能性があるため避けましょう。また、退職届が園側に受理されたあとは、原則として撤回できない点にも注意が必要です。
退職届と退職願・辞表の違いは?
退職時に提出する書類には、退職届のほかに退職願と辞表があります。それぞれの主な特徴は以下のとおりです。特に退職届と退職願は混同しやすいので、違いを明確にしておきましょう。退職願はお願いベースの書類、退職届は決定事項を通告する書類と捉えるとスムーズです。
| 書類名 | 主な特徴 |
| 退職届 |
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| 退職願 |
|
| 辞表 |
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退職届と同様に、退職願の提出も法律で義務付けられているものではありません。そのため、保育園の就業規則に定められていない場合は、提出しないこともあります。
【例文あり】保育士の退職届の正しい書き方
ここでは、例文を用いながら退職届の基本的な構成とルールをまとめました。実際に書き始める際の参考にしてみてください。

| 退職届に記載する内容 | ポイント |
| 1.表題 | 1行目の中央に「退職届」と記載する |
| 2.私儀もしくは私事 | 下部に「私儀」または「私事」と書く。どちらを使用しても問題ない |
| 3.退職理由 | 自己都合退社の場合は、「一身上の都合」と書く。語尾は「お願い申し上げます」ではなく、「退職いたします」と言い切る |
| 4.退職日 | 職場と相談して決めた日付を記入する |
| 5.提出日 | 提出する日付を記入する |
| 6.所属と氏名 | 所属名を書く必要がある場合は、氏名より少し上にくるよう位置を調整する。所属がない場合は自分の氏名のみでOK。名前の下に捺印する |
| 7.宛名 | 勤務先の正式名称「◯◯保育園」、その隣に宛名「園長◯◯◯◯殿」と記入する。宛名は自分の名前より上の位置に書く |
保育士が退職届を提出する際は、職場の就業規則を確認し、決められた形式に沿って作成しましょう。特に形式の指定がない場合は、一般的な書式やルールに沿って作成すれば問題ありません。インターネット上のテンプレートなどを利用するのも便利です。
保育士が退職届を作成する際の注意点
退職届を書く際は、記載内容だけでなく、使用するペンや用紙、封筒などの基本的なマナーにも配慮することが大切です。作成に取りかかる前に、しっかり確認しておきましょう。
退職届の形式
保育士の退職届は、縦書きが一般的です。横書きでも問題はありませんが、保育園から特に指定がない場合は縦書きを選ぶのが無難でしょう。縦書きでは漢数字を、横書きでは算用数字を使用するのが基本です。
作成方法は、手書きとパソコンのどちらを選んでも構いません。ただし、勤務先の指示がない場合や判断に迷うときは、手書きのほうが丁寧な印象を与えやすいでしょう。パソコンで作成する際は、明朝体のような標準的なフォントを使用するのがおすすめです。いずれの方法でも、誤字や脱字がないよう細心の注意を払って作成してください。
ペンの選び方(手書きの場合)
保育士が退職届を手書きで作成する場合は、黒のボールペンや万年筆を用いるのが一般的です。鉛筆やシャープペンシル、摩擦で文字を消せるタイプのペンは避けます。サインペンや筆ペンも、扱いに慣れていないと線が太くなったり、文字が滲んだりすることがあるため、使用しないほうが安心です。書き損じた際には、修正ペンや修正テープは使わず、新しい用紙に書き直すようにしましょう。
便箋・用紙の選び方
保育士の退職届では、B5またはA4サイズの用紙を使用します。就業規則で指定がなければ、白色の無地の用紙や便箋、または罫線入りのシンプルな便箋を選びましょう。模様や装飾のあるものは避け、文字が透けない程度の厚みのある用紙を使うのが望ましいです。
罫線がない便箋を使用する場合は、文字が傾きやすいので気をつけましょう。罫線入りの下書き用紙を便箋の下に敷いて書くと、文字の位置やバランスを整えやすくなります。
封筒の選び方
退職届を入れる封筒は、無地の白封筒が基本です。茶色の封筒や郵便番号枠付きのもの、中身が透ける封筒は避けましょう。可能であれば、二重封筒を使用するとより丁寧です。封筒のサイズは、以下のとおり退職届のサイズに合わせて選びます。
B5サイズの退職届:長形4号封筒
A4サイズの退職届:長形3号封筒
退職届は原則として直接手渡ししますが、ケガや病気などやむを得ない事情がある場合は、事前に上司に相談したうえで郵送することも可能です。その際は、退職届を入れる封筒とは別に一回り大きな封筒(郵便番号枠付き)を用意し、添え状を同封して郵送しましょう。退職届を入れた封筒に直接宛先を書かないように注意してください。
保育士の退職届の封筒の書き方・マナー
ここでは、退職時に使用する封筒について、記載内容や退職届の入れ方を解説します。封筒の扱い方ひとつで印象は変わるため、基本的なマナーを確認しておくと安心です。
封筒の書き方
保育士が退職届を提出する際は、封筒の表面と裏面に以下の内容を記載しましょう。
表面:中央に「退職届」とのみ記入する(宛名は不要)
裏面:左下に、1行目に所属、2行目に氏名(フルネーム)の順で記入する
保育園指定のフォーマットで退職届を作成した場合も、用紙をそのまま渡すのではなく、封筒に入れて提出するのがマナーです。筆記用具は、便箋と同様に黒のボールペンまたは万年筆を使用します。
封筒への入れ方
保育士が退職届を封筒に入れる際は、用紙を3つ折りにして、用紙の右上(退職届の書き出し部分)が封筒の裏側の右上に来るようにします。文面を内側にして下3分の1を上に折り、次に上3分の1を折り下げると3つ折りになります。
封筒の封は、してもしなくても構いません。封をせずに提出する場合は、折り目部分を折っておきましょう。のりやテープ付きの封筒を使用する場合は、封をして綴じ目に「〆(しめ)」と記入する方法が推奨されます。
保育士が退職届を渡すタイミングと提出先
退職届の書き方をマスターしたあと、次に悩むのが「いつ、誰に渡せば良いのか」という点ではないでしょうか。以下の内容を参考に、退職届を渡す適切なタイミングと提出先を確認してみてください。
タイミングは職場の就業規則に従う
保育士が退職届を提出するタイミングは、勤務先の就業規則に従うのが原則です。一般的には、退職予定日の1〜2ヶ月前が提出の目安となります。
一方で、退職の意思を園側に伝えるのは、退職希望日の3〜6ヶ月前が理想的です。厚生労働省の「知って役立つ労働法〜働くときに必要な基礎知識〜 (p.53)」によると、期間の定めのない雇用の場合、退職を申し出てから2週間が経過すれば退職可能とされていますが、これは最低限のルールです。保育士の場合、後任者の確保や園児・保護者への影響、業務の引き継ぎなどを考慮する必要があるため、できる限り早めの相談がベターといえます。
出典
厚生労働省「知って役立つ労働法~働くときに必要な基礎知識~」(2025年11月12日)
園長か直属の上司に提出する
保育士の退職届は、基本的に園長か直属の上司に提出します。勤務先によっては法人の理事長に提出する場合もあるため、あらかじめ提出先を確認しておくと安心です。
前述のとおり、退職届は対面で直接手渡しするのがマナーです。その際、「お世話になりました」といった感謝の言葉を添えましょう。直接渡すのが難しい場合は、事前に電話やメールで連絡し、提出方法について相談するようにしてください。
保育士が円満退職するためのポイント
保育士が退職する際は、退職届の書き方だけでなく、退職交渉や引き継ぎの進め方についても理解しておくことが重要です。ここでは、保育士が円満に退職するためのポイントを紹介します。
退職時期は年度末に設定する
保育士の退職時期は、職場や園児への影響を考慮して、年度末(3月末)に設定することをおすすめします。やむを得ず年度途中の退職を希望する場合は、運動会やお遊戯会といった大型行事がある繁忙期を避け、職場への負担を最小限に抑えるよう配慮しましょう。
上司へ退職理由を伝える際は、職場の不満やネガティブな内容を述べるのは避けてください。改善策を提示されて引き止めに遭ったり、悪い印象を与えたりする可能性が高まります。嘘はNGですが、キャリアアップ・スキルアップ・家庭の事情など、納得してもらいやすい理由を伝えることがスムーズに退職するためのコツです。
計画的に引き継ぎを行う
具体的な退職日が決まったら、残りの期間で計画的に引き継ぎを進めましょう。後任の保育士が困らないよう、子どもの性格やアレルギー・持病の有無、保護者の情報、相談歴などを文書にまとめておくことが重要です。また、年度途中に退職する場合は、クラスの様子や進行中の業務、行事の準備状況なども漏れなく記載してください。
文書だけでなく、口頭での補足説明や実際の業務を一緒に行うなど、最後まで責任を持って取り組むことが円満な退職につながります。引き継ぎシートの詳しい書き方は、「保育園の引き継ぎシートの書き方・例文を転職する保育士向けに解説!」でご覧いただけます。
保育士の退職届に関してよくある質問
ここでは、保育士の退職届に関してよくある質問を紹介します。
保育士の退職届のテンプレートはどこでダウンロードできますか?
退職届のテンプレートは、インターネット上で手軽にダウンロードできます。「退職届 テンプレート」といったキーワードで検索すれば、無料のフォーマットを提供しているサイトが複数見つかるでしょう。保育士専用のものを選ぶ必要はなく、一般的なテンプレートで問題ありません。ダウンロード後は、必要に応じて項目や書式を調整してください。
保育士の退職届は横書きで書いてもOKですか?
保育士の退職届は、保育園からの指定がなければ横書きで作成しても問題ありません。しかし、退職届のような正式な文書では、縦書きが一般的とされています。特に、伝統を重んじる園に勤務している場合は、縦書きを選択するほうが無難でしょう。提出形式について迷う場合は、事前に直属の上司に確認することをおすすめします。
保育園が勤務先の場合、退職届の宛名は園長と理事長どちらですか?
保育士の退職届の宛名には、園長の名前を記載するのが一般的なようです。ただし、学校法人など保育園の運営形態によっては、理事長宛てに提出する場合もあります。また、「社会福祉法人〇〇 理事長〇〇殿、〇〇保育園 園長 〇〇殿」のように併記することもあります。宛名に迷う場合は、直属の上司や事務担当者に確認するのが確実です。
保育士が退職届を拒否された場合の対処法を教えてください
保育士が退職届を提出しても上司に受け取ってもらえず、退職を拒否されたり引き止められたりした場合は、まず保育園側の事情も考慮したうえで、冷静に話し合いましょう。退職理由や今後の予定を丁寧に説明し、理解を求めることが大切です。話し合いで解決しないときは、労働基準監督署に相談したり、内容証明郵便で退職届を郵送したりする方法を検討してみてください。
まとめ
保育士の退職届の書き方は、白地の用紙や便箋に縦書きで記入するのが基本です。作成方法は手書きとパソコンのどちらでも構いません。就業規則を事前に確認し、規定に沿って手続きを進めるようにしてください。提出のタイミングは、直属の上司から退職の承認を得て、正式な退職日が確定したあとです。提出する際は、退職届を3つ折りにして、サイズに応じた封筒に入れます。封筒の表と裏に必要事項を記入し、上司に直接手渡ししましょう。
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執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。














