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新卒の保育士だけどもう辞めたい⋯転職はできる?退職理由と解決策を解説

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胸に手を当ててうつむく保育士の画像

新卒の保育士は、「入職して間もないけど、辞めたい」と悩むこともあるでしょう。新卒の保育士は、入職前とのギャップや人間関係に悩み、退職を考えることもあるようです。心身に不調が出ている場合は、無理して働き続けないほうが望ましい場合もあります。 この記事では、新卒の保育士が辞めるリスクや転職できるかについて解説。新卒の保育士が辞めたいと悩む理由や対処法、辞めても良いケースもまとめました。

この記事を書いた人

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「レバウェル保育士」編集部

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保育士を辞めたいけど新卒も転職できる?

新卒で保育士として働き始めて間もない場合であっても、転職はできます。ただし、早期退職にはリスクもあるため、慎重に検討することが大切です。ここでは、新卒の保育士が退職や転職をする際の検討事項について解説します。

新卒保育士も転職することは可能

新卒の保育士が仕事を辞めたら、第二新卒として転職することが可能です。第二新卒とは、学校を卒業して一度就職したものの、1〜3年程度で転職活動を行う若手求職者を指します。第二新卒は、スキルではなくポテンシャルを評価してもらえるため、一般的な中途者と比べると、育成を前提に採用してもらいやすい点が特徴です。

身だしなみや接遇に関するマナー、基本的なパソコンスキルなどが身についており、教育コストが抑えられることから、第二新卒者を採用する企業もあります。そのため、新卒で保育士を辞めたからといって、転職に対して不安になりすぎる必要はないでしょう。

新卒が数ヶ月で早期退職するのはリスクもある

新卒の保育士が入職して数週間や数ヶ月などで辞める場合、転職時にリスクがあることも把握しておくことが大切です。新卒の保育士が研修中や独り立ちする前に辞めると実務経験が乏しいため、1年以上保育経験がある求職者に比べ転職のハードルは高くなる可能性があります。短期間で退職していることから「転職してもすぐ辞めてしまうのでは?」と採用担当から懸念されることもあるようです。

また、新卒のときほど求人を選べる立場ではなくなるため、条件が落ちるリスクもあります。新卒で入職した職場を衝動的に辞めると後悔する可能性があるため、転職するかどうかは慎重に判断しましょう。

新卒保育士が転職する場合はしっかり対策する

新卒の保育士が転職する際は、採用担当者が納得できる転職理由を伝え、自分の魅力をしっかりアピールする必要があります。次も短期の離職にならないよう、長く働ける職場を選ぶことも大切です。

転職するか悩んでいる方や、転職しても問題ないか不安な方は、保育士向けの転職支援サービス「レバウェル保育士」にご相談ください。無料でキャリアアドバイザーへの相談が可能です。

新卒保育士が辞めたいと思う理由

新卒保育士が、入職前とのギャップを感じたり仕事を上手く進められなかったりして、辞めたいと思うのは、決して珍しいことではありません。ここでは、新卒保育士が辞めたいと思う主な理由を紹介します。

入職前とギャップを感じている

保育以外の業務負担が大きかったり多角的なスキルを求められたりと、入職前に想像していた保育士の仕事とギャップを感じ、「辞めたい」と思う新卒者もいるでしょう。子どもたちと向き合う時間が思ったより少なく、事務作業に追われる現実から辞めたいと悩むこともあるようです。入職前とのギャップが大きく働きづらさを感じると、保育士として働くモチベーション低下につながるかもしれません。

職場の人間関係や雰囲気が合っていない

職場の人間関係や雰囲気は、入職してみないと分からない部分もあるため、辞めたい理由になる可能性があります。新卒として入職したあとは、上司や先輩とのコミュニケーションの取り方に悩むこともあるでしょう。新人の立場では意見を言いづらく、先輩保育士のやり方に疑問を持っても従うしかない状況に苦しむ人もいるようです。

また、園の保育方針と自分の保育観が合わないと感じることもあります。職場の雰囲気や人間関係の問題は、日々のストレスとなり、長く働き続ける意欲を削いでしまうかもしれません。

教育やフォロー体制が整っていない

新卒の保育士は、研修期間が短かったり具体的な指導がないまま業務を任されたりすると、仕事の進め方に悩み、辞めたい理由になるかもしれません。人手不足の職場では、忙しそうな上司や先輩をみて、質問したりアドバイスをもらったりしづらいと感じることもあるようです。また、失敗したことに対する適切なフィードバックがない環境では成長が難しく、働き続ける自信を失ってしまいます。

仕事を上手く進められない

新卒の保育士は、業務の段取りやマルチタスクなど、仕事の進め方に苦労することもあります。保育士は、子どもの対応や環境整備、書類作成など複数の業務を同時に行う必要があり、仕事に慣れるまで時間が掛かることもあるでしょう。子どもの予測不能な行動に対応しながら業務をこなす難しさもあります。仕事を上手く進められないと、自分の保育観や技術に自信が持てず、子どもたちの前で堂々と振る舞えないこともあるようです。

やりがいを感じられない

新卒保育士は、社会人生活に慣れたり仕事を覚えたりするのに必死で、保育の楽しさややりがいを見失ってしまう場合もあります。事務作業や行事の準備など保育以外の業務負担が多いと、仕事に対する意欲より疲労が勝ることもあるようです。

新卒保育士は、クラス担任を任されるまで時間が掛かることもあるため、サポート的な役割に不満を感じる人もいます。保育士として働く楽しさややりがいを感じられない日々が続くと、仕事へのモチベーションが下がりやすくなるでしょう。

新卒保育士が辞めたいと感じたときの対処法

新卒保育士の辞めたい理由によっては、現職で対処したうえで働き続けられる場合もあります。ここでは、新卒保育士が「もう無理かも、辞めたい」と思ったときに試してほしい対処法を紹介するので、参考にしてみてください。

新卒は基礎を身につける期間と割り切って働く

新卒1年目は、仕事の進め方に悩んだり失敗から学んだりする時期であるため、「保育士として働く基礎を身につける期間」と割り切って働いてみましょう。完璧を求めず、一つずつ前向きに学んでいく姿勢を大事にすれば、やりがいや成長につながります。たとえば、仕事内容をメモして段取りを組んでみたり、先輩が子どもと関わる姿を真似してみたりするのがおすすめです。

多少厳しい言い方だとしても、先輩の指摘を素直に受け入れ、次はどうすれば改善できるか考えることが成長への一歩といえます。保育園では幅広い行事や活動があるため、1年経験するとスキルが身についたり自信につながったりすることも考えられるでしょう。

できるようになったことに目を向ける

新卒保育士は、失敗やできないことなど未熟な点に目を向けがちですが、できるようになったことに目を向ければ、モチベーションを保てるかもしれません。「子どもたちの寝かしつけが上手くできた」「保護者とのコミュニケーションに慣れてきた」など、小さな成功体験を積み重ねれば保育士としての成長につながります。

できないことは受け入れつつ、「少しずつ成長もしているから、できないこともいつかはできるようになる!」と、自分自身を励ましてあげると前向きに仕事へ取り組めるかもしれません。できるようになったことや改善点は日誌や振り返りノートに書いておくと、保育士としての成長を実感しやすくなるでしょう。

園長や上司に相談して悩みの解決方法を探す

悩みは一人で抱え込まず、園長や上司に相談すると対処法がみつかるかもしれません。「迷惑をかけたくない」「できないと思われたくない」という気持ちから相談をためらう人もいますが、保育士として成長するためには適切な指導とサポートが必要です。仕事が上手く進められなかったり、仕事量が多かったりする場合は、人員配置やサポート体制を見直してくれる可能性もあります。

園によっては、面談や会議など悩みを共有する場があるかもしれません。自分の課題や悩みを共有し、周囲のサポートを得られる環境をつくることも大切です。

保育士向けの転職エージェントに相談する

保育士専門の転職エージェントでは、職場での悩みや今後のキャリアについて、保育業界の働き方や転職に詳しいプロに相談できます。新卒の保育士が抱えやすい悩みや第二新卒者の転職活動にも詳しいため、キャリアアドバイザーと一緒に今後についてを検討可能です。転職するか迷っている段階での相談もできるため、情報収集の目的で気軽に相談してみましょう。

新卒で保育士を辞めたいと悩んでいる方は、保育業界に特化した転職エージェント「レバウェル保育士」にご相談ください。レバウェル保育士では、保育業界に詳しいアドバイザーが悩みや転職の希望条件を丁寧にヒアリングし、状況に合わせたキャリアプランを一緒に考えます。サービスはすべて無料なので、お気軽にご相談ください。

新卒で保育士を辞めても良いケース

労働条件が入職前の説明と異なっていたり、心身に不調が出ていたりする場合は、無理に働き続けず退職を検討したほうが良いかもしれません。ここでは、新卒保育士が辞めることを選んだほうが望ましいケースを3つ紹介します。

労働条件や仕事内容が入職前の説明と異なる

採用時に説明されていた労働条件や仕事内容と大きく異なる場合は、辞めたほうが良い可能性があります。残業代が支払われなかったり、保育業務以外の清掃ばかり任されたりすることは、単に我慢すべき「新人の苦労」ではなく、労働環境の問題です。

労働環境における問題を見つけたら、園長や法人本部に相談することも大切ですが、改善が見込めない場合は退職を検討するのが望ましいかもしれません。保育士自体を辞める必要はないため、希望条件に合った保育施設への転職を選択肢に入れるのがおすすめです。

理不尽な対応やハラスメントを受けている

理不尽な扱いやハラスメントを受けており、相談しても改善が見込めない場合は、自分を守るためにも退職を検討しましょう。具体的には、「新人だけ行事の準備による残業を任される」「子どものケガの責任を押し付けられる」といった状況が挙げられます。パワーハラスメントや陰口などで心理的な攻撃を受けている場合、無理して働き続けると心身の健康を損なうかもしれません。

そのため、園長や法人本部に相談しても状況に変化がみられない場合は、労働基準監督署や弁護士など外部の相談窓口に助けを求めたり、退職を検討したりしましょう。

心身に不調が出ている

保育の仕事による過度なストレスや疲労から心身に不調が現れている場合は、休職や退職を検討するのも手です。心身に不調が出たまま無理に働き続けると、体調が悪化する可能性もあります。

職場環境が原因である場合は、退職も選択肢の一つです。休むことによる職場への負担を考えたり、新卒で辞めたら転職できないかもと不安になったりするかもしれませんが、自分の健康を最優先に考えるようにしましょう。

新卒保育士が退職する流れ

ここでは、新卒保育士が退職する流れを紹介します。退職の手順は職場によっても異なりますが、一般的な流れと社会人としてのマナーを確認しておきましょう。

辞めたい理由を整理し明確にする

職場に退職を申し出るためには、「なぜ辞めたいのか」という理由を整理し、どのように伝えるか検討しましょう。職場への不満により辞める場合であっても、円満に退職するためにはネガティブな退職理由をポジティブな表現に言い換える必要があります

人間関係が理由の場合は「連携が取りやすい小規模保育園への転職を検討している」、やりがいが感じられない場合は「ピアノのスキルを活かせる保育施設への転職したい」のように変換が可能です。また、体調不良や家族の事情などの場合は、「心身に不調が出ているため」「親の介護のため」など、話せる範囲で退職理由を伝えましょう。

直属の上司に退職を申し出る

退職の申し出は、主任保育士や園長など直属の上司に口頭で伝えます。退職を申し出る期限は、就業規則や契約書などで定められていますが、職場への負担を考え1〜3ヶ月前などなるべく早めに伝えましょう。保育士は、子どもたちへの影響を考慮し、年度末での退職に合わせて申し出るのも一つの方法です。

退職を伝えるときは、引き留められる可能性もあります。辞めることを決意したのであれば、退職理由をはっきりと伝えて迷わないようにしましょう。

上司の指示に従って退職の手続きを進める

退職の意思を伝えたあとは、退職届の提出や退職日の調整など、上司の指示に従って手続きを進めていきます。退職日は、有給休暇の消化も含めて、上司と相談したうえで決めましょう。退職の受理や社会保険の手続きなどは時間が掛かることもあるため、必要書類を早めに提出すれば職場への負担を減らせます。退職金については、就業規則や契約書などで支給されるかどうかを確認することが可能です。

引き継ぎや退職の挨拶をする

退職が正式に決まったら、上司の指示に従い引き継ぎや退職の挨拶をします。後任への引き継ぎは、最終出社日から逆算して計画的に進めることが大切です。担当しているクラスの子どもたちの様子や保護者とのやり取りなど、必要な情報はまとめておくとスムーズに引き継ぎできます。

子どもたちや保護者へ退職を伝える際は、不安を与えないような配慮が必要です。後任が決まってから伝えたり園だよりで一斉に周知したり、退職の伝え方やタイミングは上司と相談して決めましょう。お世話になった上司や同僚など職場の方々には、最終出社日までに感謝の気持ちを伝えるのが社会人としてのマナーです。

新卒保育士の退職に関するよくある質問

ここでは、新卒保育士の退職に関するよくある質問にQ&A形式で答えます。向いていないと悩んだときの対処法や辞めるときの注意点をまとめたので、参考にしてみてください。

新卒保育士が「向いていない」と思ったときは?

なぜ、保育士に向いていないと思うか、具体的な理由を考えてみましょう。新卒保育士は、仕事が上手く進められなかったり失敗が重なったりして「向いていない」と悩むこともあります。ただし、新卒保育士はスキルを身につけたり経験を積んだりする途中であるため、小さな成功に目を向けて、「成長段階である」と割り切ることも大切です。

向いていない悩みは、上司や先輩保育士に相談してみると、アドバイスをもらえるかもしれません。「向いていないから、辞めたい」と考える場合は、保育士向けの転職エージェントでキャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。

新卒保育士は年度途中に辞められる?

就業規則や契約書に従い、1ヶ月や3週間前などの期限内に退職を伝えれば、年度途中であっても辞めることは可能です。ただし、子どもたちのことを考えると、年度途中での退職をためらうこともあるでしょう。

体調不良や家庭の事情など、やむを得ない場合であれば、自分の健康やプライベートを優先して退職することも大切です。年度途中に円満退職するためには、引き継ぎの時間や子どもたちのケアを考慮して、なるべく早めに辞めることを伝えましょう。

新卒保育士が一週間で辞めたらどうなる?

「仕事が上手く進められない」「やりがいを感じられない」といった理由で、新卒保育士が一週間で辞めると、転職活動で不利になることがあります。転職時に、「またすぐに辞めるのではないか」「冷静な判断ができていない」などと、マイナスに捉えられる可能性があるからです。

ただし、あまりにもひどい労働環境やハラスメントを受けた場合は、自分の身を守るために退職したほうが良い場合もあります。病気や体調不良、親の介護などで働ける状況ではない場合も、無理せず職場に相談したうえで退職を検討するのが望ましいかもしれません。

まとめ

新卒の保育士は、第二新卒としてポテンシャルが評価され、転職できる可能性があります。新卒で保育士を辞めたからといって、転職に対して不安になりすぎる必要はありませんが、保育経験が豊富な方に比べ転職のハードルが上がるリスクは考慮しておきましょう。

新卒の保育士は、衝動的な退職は避け、冷静に状況を判断することが大切です。園長や上司に相談して環境改善を試みたり、基礎を身につける期間と割り切って働いたりする方法もあります。無理に働き続けることで心身の不調が出る場合は、自分の健康を優先して退職を考えましょう。新卒で保育士を辞めるか悩んだり、転職を検討したりしている方は、保育士専門の転職エージェント「レバウェル保育士」にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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