保育士実技試験の内容は？各分野の概要や受験対策、当日の持ち物を解説

実技試験の「言語」では、お話を3分にまとめて暗唱したり、身振り手振りをつけたりすることが大切です。ほかにも、自分がお話する姿を録画し、表情や声を確認するのもおすすめです。ここでは、保育士実技試験「言語」の対策方法を紹介します。

言語の試験は、お話をする際の時間配分が重要で、3分を超えても短過ぎても減点の対象になる可能性があります。試験本番に慌てないためにも、時間を計りながらお話を暗唱し、3分ぴったりで話し終えるよう調整しましょう。時間が余りそうな場合は、お話をしながら子どもたちの反応を見守る余裕を持ち、穏やかな雰囲気で話し終えられるようにします。

3分間でスムーズに話し終えるためには、課題の物語のあらすじを簡潔に整理することが大切です。子どもたちが物語をイメージしやすいように不要な情報は削り、わかりやすい表現に言い換えるのがコツといえるでしょう。3分間でしっかりと完結し、子どもたちが物語に引き込まれるような流れを意識してください。

言語の試験では、子どもたちが内容を理解しやすくなるように身振り手振りを取り入れましょう。物語のクライマックスや盛り上がる場面で自然にジェスチャーを入れると、より表現豊かにお話できるでしょう。たとえば、動物が飛び跳ねる場面で手を上下に動かしたり、登場人物が驚く場面で両手を顔の近くに持っていくなどの動作を交えながら話すと臨場感が増します。

また、話す姿勢も重要なポイントです。椅子に座って話す場合は浅く腰かけ、背筋を伸ばして座りましょう。お話をするときに猫背になったり、だらしない姿勢だと印象が良くなく、声の通りも悪くなります。正しい姿勢で身振り手振りをつけて、子どもたちに自信を持ってお話しできるよう練習することが大切です。

自分がお話しをしているときの表情や話し方が子どもたちにどう伝わっているのかを客観視するために、練習の様子を録画をするのがおすすめです。録画を見て「表情が硬くないか」「視線が下向きになっていないか」「話し方が単調ではないか」など、改善点を具体的に確認できます。録画した動画を見るときは、子どもたちがいる想定の方向を見て、親しみやすい表情で話せているかどうかに注目するのがポイントです。

また、声のトーンにも注意しましょう。お話の展開に合わせて声の強弱や速さを変えると、子どもたちが飽きずに物語を楽しみやすくなります。たとえば、楽しい場面では少しテンポを速め、静かな場面ではゆっくりと落ち着いた口調にするなど、抑揚をつけるのがポイントです。録画を見ながら、自分の話すテンポや声の大きさが適切かどうかを確認し、必要に応じて修正しましょう。