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保育士試験の実技で落ちる人の傾向とは?不合格理由や分野ごとの対策

  • #保育士試験
ピアノを弾く保育士の画像

「保育士試験の実技で落ちる人には、どのような要因があるの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。保育士試験の実技分野では、ルールや注意事項を把握していなかったり、表現力が不足していたりすると、不合格になる可能性があります。 この記事では、保育士試験の実技で落ちる人にみられる特徴や、不合格を避けるコツを分野ごとにまとめました。実技試験の突破を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事のまとめ

  • 保育士試験の実技では、傾向を理解したうえで本番に備える必要がある

  • ルールの確認不足やミスで諦めの姿勢があると、実技で落ちる場合がある

  • 練習や試験対策がしやすい分野を選び、実技試験の合格を目指そう

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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保育士試験の実技とは?落ちる人はいる?

保育士試験の実技には、音楽・造形・言語の3分野があるのが特徴です。受験する際は、そのうち2分野を選択し、それぞれ50点中30点以上を取ると合格になります。片方だけ合格点をクリアしても、保育士試験を通過することはできません。なお、受験申請で選択した実技の2分野は、あとから変更するのが不可能です。

実技試験の合格率は高い傾向にありますが、落ちる人もゼロではありません。保育現場で必要な表現力が評価されるため、準備不足のないようしっかりと対策を練る必要があります。

保育士試験の実技で落ちる人にみられる特徴

実技試験の採点基準は公表されていませんが、ルールを把握しきれていなかったり子ども向けに調整できていなかったりすると、不合格につながる可能性があるようです。ここでは、保育士試験の実技で落ちる人に見られる特徴を紹介します。

ルールや注意事項を確認しきれていない

保育士試験の実技には、細かいルールや注意事項があります。内容をきちんと把握していないと、落ちる可能性があるでしょう。たとえば、音楽の実技試験では、歌と同じ単旋律のみを弾きながら歌うと、採点の対象外となります。造形の実技試験では、人物のイラストが入ったものを机上に置くと、ルール違反となるので注意が必要です。

実技試験のルールや注意事項は、一般社団法人全国保育士養成協議会の「保育士試験を受ける方へ新規タブリンク」に記載されています。事前に目を通し、規定に違反しないようにしましょう。試験対策のイメージを膨らませるため、過去に受験した人の体験談で情報収集をするのも手です。

出典

一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ新規タブリンク」(2026年3月2日)

子供に向けた表現力が足りていない

保育士試験の実技では、表情や身振り手振り、声量などが子どもに向けた想定になっていないと、評価につながりません。子どもに音楽やお話を聞かせる際は、表現力の豊かさも重要です。

音楽の実技なら、正確に弾き歌いをするだけでなく、感情を込めて楽しく演奏できているかをチェックされます。言語の実技なら、絵本の内容を子どもが理解できるよう工夫して読めているかが見られるでしょう。

試験で披露するための練習が不足している

ピアノが上手だったり絵が得意だったりしても、保育士試験の実技では課題内容に沿ってクリアする必要があります。実技のスキルがあるからといって、試験対策を疎かにしていると不合格になる場合も考えられるでしょう。

「なんとなくで練習した」という状態では、本番で実力を発揮できません。自分のスキルを過信せず、保育士試験に向けてしっかりと対策をしましょう。

当日ミスをして諦めてしまっている

保育士試験の実技で落ちる人の特徴として、当日の小さなミスに動揺し、そのまま諦めてしまう受験者も挙げられます。実技試験で重視されるのは、ミスの有無だけではありません。緊張して歌詞を間違えたり、お話の内容が飛んだりしても、最後までやり遂げようとする姿勢が必要です。挽回しようとする心意気がないと、保育現場で予定通りにいかないことに対応しきれないのではと判断される場合もあります

【音楽】保育士の実技試験で不合格を避けるコツ

この項目では、保育士試験の音楽実技を通過するためのポイントをまとめました。落ちる人によくある理由や試験対策を把握し、合格を目指しましょう。

音楽で落ちる人によくある理由

保育士試験の実技で音楽を選択した場合、以下のような理由で落ちる可能性があります。

  • 子どもが歌うことを想定していない

  • 声が楽器の音に負けている

  • 表情が硬い

  • 課題曲の楽譜を見ずに練習した

テンポが早く子どものお手本になっていなかったり、楽器の音と声量のバランスが取れていなかったりすると、試験監督からの印象が下がるかもしれません。子どもたちと一緒に歌うイメージを保ちながら、楽しい雰囲気で弾き歌いをすることが重要です。

音楽で求められる力

音楽の実技試験で求められる力は、「保育士として必要な歌・伴奏の技術・リズムなど、総合的に豊かな表現ができること」です。基本的なスキルとして、リズムや音程が正確であることが問われます。演奏や歌唱の高い技術よりも、保育の場で子どもたちが参加したくなるような表現ができているかが求められるでしょう。

出典

一般社団法人全国保育士養成協議会「実技試験(前期)概要新規タブリンク」(2026年3月2日)

音楽の実技対策

音楽の実技試験では、事前に課題曲が発表されるため、楽譜を確認して反復練習することが大切です。試験会場に入ると、緊張して子どもに向けた実技であるのを忘れてしまうかもしれません。弾き慣れた曲であっても、本番を想定した練習を重ねるよう意識しましょう。保育関連の仕事に従事している友人や知り合いがいれば、演奏を披露して現場目線のアドバイスをもらうのも手です。

【造形】保育士の実技試験で不合格を避けるコツ

保育士試験の造形実技を通過するには、以下の内容を参考に不合格を避けるコツを理解することが重要です。

造形で落ちる人によくある理由

実技試験で造形を選択した場合、以下のような理由で落ちる可能性があります

  • テーマに沿っていない

  • 人物のみで背景が描かれてない

  • 色使いが乏しい

  • 45分以内に完成されていない

造形の実技試験では、テーマ・描く子どもと保育士の人数・場所が指定されるため、条件を満たしていないと選考通過が難しくなります。人物は全身が収まっていないと、1人とカウントしてもらえない場合もあるので注意が必要です。

造形で求められる力

造形の実技試験で求められる力は、「保育の状況をイメージした造形表現(情景・人物の描写や色使いなど)ができること」です。具体的には、大人と子どもが描き分けられているか、シチュエーションが伝わるか、色使いにメリハリがあるかなどが見られているでしょう。子どもが絵を見たときに状況を理解しやすくなるよう、出題の意図を汲み取って作品を仕上げる姿勢が問われます。

出典

一般社団法人全国保育士養成協議会「実技試験(前期)概要新規タブリンク」(2026年3月2日)

造形の実技対策

音楽・言語とは違い、造形の実技試験は試験当日に問題文と条件が掲示されます。複数の過去問を参考に、どのような課題が出されても対応できるよう本番に備えましょう。過去の合格作品を見て合格の傾向を掴んだり、絵本や子供向けの作品からレイアウトを研究したりするのもおすすめです。制限時間内に課題を描き終えるためにも、45分の時間配分を決めておくのも重要といえます。

【言語】保育士の実技試験で不合格を避けるコツ

下記では、保育試験の言語実技に落ちる人の傾向や求められる力を確認してみましょう。

言語で落ちる人によくある理由

言語の実技試験で落ちる人は、以下の点に当てはまる可能性があります。

  • 声が小さく聞き取れない

  • 早口で子どもが話に没入できない

  • ジェスチャーが硬い

  • あらすじが3分でまとめられていない

言語の実技では、難しい言葉や表現を使うと子供向けのアプローチを意識できていないと判断されてしまいます。話の内容だけでなく、表情や身振り手振り、笑顔、声量などにも注意が必要です。

言語で求められる力

言語の実技試験で求められる力は、「保育士として必要な基本的な声の出し方や表現上の技術、幼児に対する話し方ができること」です。登場人物や場面に合わせた声色の使い分け、感情の込め方、内容に合わせた適切な間の取り方などが総合的に評価されます。子どもたちが楽しく絵本の世界に引き込まれるよう、読み聞かせの表現力の幅を広げましょう。

出典

一般社団法人全国保育士養成協議会「実技試験(前期)概要新規タブリンク」(2026年3月2日)

言語の実技対策

保育士試験の言語実技では、事前に公表されている課題のお話を暗記することが必要です。自分が話している姿を録画・録音をすれば、話し方に抑揚がつけられているか、話の流れに合わせてジェスチャーできているかなどを客観視できます。主観では上手く話せていたつもりであっても、動画や音声を冷静に振り返ることで改善点を見つけられるでしょう。身内や友人に小さな子どもがいる場合、実際に読み聞かせをしてみて反応を伺ってみるのも手です。

保育士試験の実技分野はどう選ぶべき?

保育士試験の実技を選ぶときは、得意な分野や関心のある分野から考えてみるのがおすすめです。楽しい気持ちで意欲的に練習ができる実技分野なら、試験対策も苦ではなくなるかもしれません。学生時代に楽器や合唱の経験があれば音楽を、手先が器用で創作活動が好きなら造形を、演劇や読み聞かせの経験があれば言語を選択すると、これまでに培ってきたスキルを活かせるでしょう。

未経験分野を選ぶ必要がある際は、「どれが短期間で上達できそうか」「保育者として自分の個性が出せるのは何か」といった視点で判断するのも手です。実技分野の選択に迷うときは、過去問を調べて対策と傾向を具体的にイメージしてから決めるのも方法として挙げられます。

保育士試験の実技不合格者は再受験できる?

保育士試験の実技が不合格となった場合、筆記試験の免除期間内であれば再受験できます。筆記試験の合格科目の有効期間は、通常3年間です。対象の施設で所定の条件を満たすと、合格科目の免除期間を最大5年に延長できます。

たとえば、筆記試験ですべての科目に合格していれば、翌年に保育士試験へ申し込むときは実技試験のみを受験することが可能です。保育士試験は年に2回実施されているため、再受験の際はチャンスを逃さないようにしましょう。

出典

一般社団法人全国保育士養成協議会「筆記試験合格科目における合格科目免除期間延長制度について新規タブリンク」(2026年3月2日)

「保育士試験の実技で落ちる人」に関してよくある質問

ここでは、保育士試験の実技で落ちる人に関する質問に、Q&A形式で答えます。

保育士実技試験の造形で不合格になる作品の傾向は?

保育士試験の造形実技では、絵のなかで人物が何をしているのかが分かりづらかったり、物や人物の特徴が捉えられていなかったりすると、不合格になる場合があるようです。保育園の行事や使う物を理解し、絵に表現できるよう練習しておきましょう。また、人物の表情や動作が硬くならないよう、表現力を身につけることも重要といえます。絵のテイストやカラーは、子どもたちが見て楽しめるように意識するのもポイントです。

保育士の実技試験はピアノが弾けないと不利ですか?

ピアノが弾けないからといって、保育士試験の実技が不利になることはありません。音楽の実技では、ピアノかギターのどちらかを選択することが可能です。ギターを弾いた経験がある方は、音楽の実技で役立てられるでしょう。楽器を弾いた経験がなく、練習に不安を感じる方は、音楽以外の実技を選択して試験対策を行うのがおすすめです。

保育士実技試験が不合格になった人の体験談はある?

保育士試験の実技で不合格となった体験談は、受験者のブログやSNSなどで確認できるかもしれません。場合によっては、反省点を分析している方もいるので、どのような要素で落ちてしまった可能性があるのかを参考にしてみるのも手です。実技で苦手な分野がある方は、合格者や不合格者の体験談を参考に、早めの対策に取り組みましょう。

まとめ

保育士試験の実技で落ちる人は、「分野ごとの注意事項を確認していない」「子供向けの内容を意識できていない」「練習が不足している」などの傾向がみられるようです。保育士試験の実技で不合格を避けるためには、反復練習をしたり自分の姿を撮影して改善点を見つけたりするのが有効といえます。

音楽の実技では事前に課題曲が出るため、弾き慣れた曲であっても譜面を確認しましょう。造形の実技ではテーマ・子どもと大人の人数・場所などが指定されるので、条件を満たす必要があります。言語の実技では笑顔や声量、身振り手振りなどを意識することが大切です。

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執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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