保育補助とは？仕事内容や無資格で働ける理由・保育士との違いを解説

保育士になるためには、「専門学校や大学などの保育士養成学校を卒業する」「保育士の国家試験に合格する」という2つの方法があります。ここでは、保育補助から保育士になる方法や資格支援、補助金について紹介します。保育補助を経験した後、保育士を目指したいと思っている方は情報収集しておきましょう。

高卒以上の方が保育士を目指す場合は、保育士養成学校に指定された専門学校や短大、大学を卒業すれば、国家試験を受けずに保育士資格を得ることが可能です。

保育士養成学校では、保育士資格の取得に必要な授業科目の単位を履修します。保育園と児童福祉施設の両方で校外学習を修了した後、卒業と同時に保育士資格が得られます。

保育士養成学校に通う期間はおよそ2〜4年です。通学期間や学費を調べたうえで検討しましょう。

中卒の方が保育士になる方法は、2つあります。1つ目は、高校卒業程度認定試験に合格後、保育士養成学校に通い卒業する方法。2つ目は、児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上実務を経験した後に、保育士試験を受験し合格する方法です。

中卒者の方は、保育士を目指すためにまずは高卒の資格を得るか、「児童福祉法第7条」に基づく児童福祉施設での実務経験を積むか、2つの方法を検討しましょう。

保育士資格を取得する際に、国や民間の支援制度を利用して学費の負担を減らせることも。たとえば、雇用保険の加入期間や対象講座などの条件を満たせば、「教育訓練給付制度」を利用できる可能性があります。

また、独自の支援制度を設けている自治体もあります。たとえば、東京都は「保育士修学資金貸付事業」など独自の支援制度を設けています。条件を満たせば無利子で修学資金の貸し付けが受けられ、卒業後5年間、東京都内の保育所で働くと全額返還免除になります。

支援制度や補助金については、保育士養成学校で教えてもらえる可能性もあるため、情報収集をしてみましょう。

高卒以上の方は、通信講座や独学で自己学習した後、保育士の国家試験を受けることも可能です。通信講座や独学であれば、保育養成学校に通うより学習コストを抑えられます。一方、基本的には1人で勉強を進めるため、モチベーション維持が難しいといった方もいるでしょう。

なお、保育士の国家試験を受けるためには、音楽や造形などの実技試験の対策も必要です。通信講座や独学で保育士の国家試験を受けるかどうか、メリット・デメリットを踏まえて慎重に検討しましょう

なかには、無資格で働く保育補助向けに資格取得の支援をしている保育園もあります。支援内容は職場によりますが、教材費や保育士試験の受験料の支援が受けられることもあるようです。

保育士を目指している方は、保育補助の求人を探すときに「資格取得支援制度あり」といった条件で探してみるのも1つの手です。