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保育士の給食事情!食べられない?指導方法は?よくある疑問を解説!

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「保育士も園の給食を食べられるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。給食の提供方法は園によって異なり、福利厚生として無料で出る場合もあれば、お弁当持参が必要な園もあります。この記事では、保育士の職場での給食事情や提供されるメリットをまとめました。また、実際の食べるタイミングや休憩時間の実態も解説します。ぜひ参考にしてみてください。

保育士も保育園の給食を食べられる?

保育園の給食は、保育士も食べられるケースが多いですが、園の方針によって対応が異なります。ここでは、保育士が給食を食べられるかどうか、その仕組みやメリットについて解説します。

給食が出るケース

給食が出る園では、保育士も園児と同じ献立の給食を食べられるのが一般的です。これは食育の一環として、子どもと一緒に食事を楽しみながら、給食の内容を確認する役割も兼ねています。給与から給食費が天引きされる場合や、福利厚生として無料で提供される場合があり、有料の園では1食あたり250円から400円程度が一般的です。

給食が出される園でも、「主食は持参が必要」「週に一度はお弁当を持参する」といったルールが設けられていることもあるため、事前に確認しておくと安心でしょう。

給食が出ないケース

子どもは給食があっても、保育士に提供されない園もあります。その場合は、毎日自分で昼食を用意しなければなりません。給食がない園で働く際は、昼食を準備する手間や費用の負担をあらかじめ考慮しておくことが大切です。転職先を選ぶときは、「保育士に給食が出るかどうか」を確認しておくのもポイントといえます。

保育士は給食をいつ食べる?

保育士が給食を食べるタイミングは、クラスや園の方針によって主に3つのパターンに分かれます。ここでは、保育士が給食を食べるタイミングや、その理由について解説します。

子どもたちと同じ時間

3歳以上で、ある程度自分で食事ができる子どものクラスでは、保育士も子どもたちと同じ時間に給食を食べる場合があります。子どもたちの食事の介助や見守りを行いながら、自分も食べ進める形です。この場合、保育士が食事のマナーのお手本を見せたり、子どもが苦手なものを美味しそうに食べる姿を見せたりすることで、食育に繋げられるメリットがあります。

午睡の時間

園児の年齢や職場の方針によっては、子どもたちが午睡(お昼寝)に入っている時間に、交代で見守りに入りながら給食を食べる場合もあります。子どもたちの給食時間は食事の補助に専念し、自分の食事は別途時間を取ることで、子どもたちのサポートに集中できるのがメリットです。ただし、午睡の見守りと食事を同時に行うため、落ち着いてゆっくり食べられないと感じる保育士もいるかもしれません。

休憩時間

子どもたちの昼食が終わった後、午睡とは別に交代で休憩時間を取り、その間に給食を食べるパターンです。これは、業務から完全に離れて落ち着いてゆっくり食事ができるというメリットがあります。休憩時間中に食事を済ませることで、午後の業務にリフレッシュした気持ちで臨めるでしょう。休憩時間がきっちり確保されている園では、この流れが多い傾向にあります。

給食が出る保育園で働くメリット

給食が出る保育園で働くことは、保育士にとって多くのメリットがあります。日々の生活をより豊かにするだけでなく、業務への集中にも繋がるようです。

お弁当を作る手間を省ける

給食が出るメリットの1つは、毎朝お弁当を作る手間が省けることです。忙しい保育士にとって、出勤前の時間は少しでも惜しいもの。お弁当作りがなくなるだけで、プライベートで自由に使える時間が増えたり、朝の準備にゆとりが生まれたりします。体力勝負でもある保育士にとって、この時間のゆとりは魅力でしょう。

バランスの良い食事を取れる

保育園の給食は、栄養士さんが子どもの成長を考えて献立を作っているため、栄養バランスの整った食事をとれるのがメリットです。園児の健康管理を担う保育士は、自身の体調にも気をつける必要があり、バランスの良い食事は健康維持に役立ちます。また、できたての温かいごはんを毎日食べられるのは、給食ならではの魅力といえるでしょう。

昼食代を安く抑えられる

保育園の給食が提供される園で働けば、毎日の昼食代を安く抑えられます。給食が無料の園であれば食費は一切かかりません。有料の場合は月4,000円~8,000円程度が目安ですが、外食したりコンビニで毎日お弁当を買ったりする費用と比べると、安く済ませられることが多いでしょう。

栄養士や調理師に改善提案ができる

子どもたちと同じ給食を食べることで、子どもたちが食べやすい味付けか、食材の大きさは適切かといった点を実際に確認できるメリットがあります。もし問題点があれば、調理師や栄養士と連携して改善を提案できます。これは、保育士として子どもたちの食育や健康管理に直接関わり、やりがいを感じられる役割の1つです。

給食より弁当持参派の保育士の意見

給食のメリットは理解しつつも、お弁当を持参したいと考える保育士もいます。自分の好みや食生活を重視する保育士の意見も見ていきましょう。

自分が食べたいものを食べられる

給食はメニューが決まっているため、毎日自分の好きなものを食べられるわけではありません。また、子ども向けなので味付けが薄いと感じることもあるでしょう。その点、お弁当なら、自分の好みの味付けや、食べたいメニューを自由に決められます。昼食が毎日の楽しみの1つという保育士にとっては魅力といえるでしょう。

給食の量が自分に合わない

給食は大人用の量で盛られますが、量が自分に合わないと感じる保育士もいます。少食の方にとっては「多過ぎる」と感じるかもしれませんし、逆にたくさん食べる方にとっては「少なくて物足りない」と感じることもあるようです。お弁当であれば、自分の食べる量に合わせて調整できるため、満足のいく食事がとれます。

自炊の方が昼食代が安くつく

給食費用は有料の場合、ある程度の出費になりますが、毎日お弁当を自炊した方が、トータルの昼食代を節約できると感じる保育士もいます。少しでも出費を少しでも減らしたい、食費を抑えたいという方にとっては、お弁当を持参する方が経済的なメリットが大きいかもしれません。

そもそも保育士は昼休憩をちゃんと取れる?

法律上は取れますが、実際の保育現場では難しいことが多いのが現状です。労働基準法の「第三十四条新規タブリンク」によると、休憩は従業員が業務から離れて、自由に過ごせる時間であると定められています。本来であれば、保育士も交代で休憩を取り、お昼ご飯を食べながら同僚と談笑したり、仮眠を取ったりと、ゆとりを持ってリフレッシュできる時間です。

しかし、実際の保育現場では、休憩中も事務作業や昼食後の片付け・掃除に追われ、園児と関わらない業務を行う保育士も少なくありません。場合によっては、業務の合間に急いで食事をかきこむだけで、まとまった休憩が取れないというケースもあります。

もし、休憩を取る余裕もないほど忙しいと感じているなら、それは働き方を見直すサインかもしれません。「休む暇もないほど忙しい」「残業や持ち帰り仕事が多くて疲労がたまっている」と感じる方は、ぜひレバウェル保育士にご相談ください。自身の希望を伺い、今より働きやすくなる園探しをサポートいたします。

出典

e-GOV法令検索「労働基準法新規タブリンク」(2025年10月1日)

保育士の給食についてよくある質問

ここでは、保育士の給食に関するよくある質問とその答えを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

給食の量が多くて太るのが気になります…

栄養満点で美味しい給食ですが、量が多かったり、食べ残しをしないよう意識したりすることで、「太るのが心配」と悩む保育士もいます。対策としては、調理師や栄養士に相談し、大人用の盛り付け量を少し減らしてもらうようにお願いしてみましょう。また、自宅での夕食の量や間食を調整したり、軽い運動をする習慣を取り入れたりして、カロリーバランスを整えることも大切です。

保育士の給食用エプロンはどんなものが良い?

保育士が給食時に使うエプロンは、普段の保育で使うエプロンで問題ありません。ただし、給食を配膳したり一緒に食べたりする際は、衛生管理の観点から清潔なものに着替えることが大切です。これは、衛生管理として外遊びや保育中に付いた汚れや菌を食事の場に持ち込まないようにするためです。柄や素材に特別な指定はありませんが、洗いやすく衛生を保ちやすいものを選びましょう。

まとめ

保育園の給食は、園の方針によって提供されるケースとされないケースがあります。給食が出た場合でも、子どもと同時に食べる、休憩時間に取るなど、食べるタイミングは園によってさまざまです。また、給食費も無料の園もあれば、一定の費用がかかるケースや、給与から天引きされるケースなど、負担方法が異なります。

給食が出る園で働くメリットは、お弁当作りの手間が省け、栄養バランスの良い食事が取れることです。一方で、自分の好みの味付けや量を選べないため、お弁当を持参し、昼食代を節約したいと考える保育士もいます。給食の有無や形態は、働く園を選ぶ際の重要なポイントの1つといえるでしょう

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執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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