保育の仕事

最終更新日:

異年齢保育を行う際の注意点とは?遊びや活動のねらいを保育士向けに紹介!

様々な年齢の園児たちの画像

保育士のなかには、異年齢保育について興味がある方もいるかもしれません。保育園によっては、協調性や社会性を育むことを目的に、異年齢保育を取り入れていることがあります。 この記事では、異年齢保育とは何かに触れたうえで、ねらいや実施方法、遊びの例、指導案などを紹介します。保育士が異年齢保育を行うときに押さえておきたいポイントや注意点もまとめました。

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士のお仕事探しならレバウェル保育士 登録する バナー

異年齢保育とは

異年齢保育とは、年齢の異なる子どもたちが一緒に活動する保育方法です。保育園や幼稚園によっては、異年齢保育のことを「縦割り保育」や「混合保育」などと呼んでいることもあります。異年齢保育では、年上の子が年下の子をサポートしたり、年下の子が年上の子の姿を見て学んだりするなど、異なる年齢ならではの子ども同士の関わりから成長を促せます。幅広い年齢の友だちとの関わりからは、思いやりや協調性、自立心などを育む機会になるでしょう。

異年齢保育のねらい

異年齢保育を実施する際は、年齢や発達段階に合わせたねらいが設定されます。ここでは、0~2歳児クラスと3~5歳児クラスに分けて、異年齢保育のねらいをまとめました。

0~2歳児クラスのねらい

0~2歳児クラスの異年齢保育では、異なる年齢の子どもから刺激を受け、発達を促すことがねらいです。同年齢だけでは得られない多様な関わりからは、言葉や行動のモデルを学ぶ機会が生まれます。たとえば、言葉をまだ話せない0歳児が1~2歳児の会話を聞くことで言葉の習得が促されることもあるかもしれません。また、2歳児の場合は、0~1歳児に対して「貸してあげる」「手伝ってあげる」など、思いやりの気持ちを育むねらいが設定されることもあります。

3~5歳児クラスのねらい

3~5歳児の異年齢保育では、協調性や自立心などを育むねらいがあります。たとえば、年上の子が年下の子をリードすることを想定して、責任感や思いやりの心を育むねらいが設けられるでしょう。3歳児や4歳児は、異年齢保育によって「あんなふうになりたい」という憧れの気持ちを抱くことがあるため、挑戦する意欲を設定する場合もあります。また、3歳児クラス以上になると、子どもたちだけで遊びを楽しめるようになってくるので、コミュニケーション能力を育むことをねらいにできるでしょう。

保育園における異年齢保育の実施方法

異年齢保育の実施方法は、すべての園児を対象に実施したり年齢別に保育方法を分けたりと、園によってさまざまです。ここでは、保育園における異年齢保育の実施方法を紹介します。

すべての園児を対象に異年齢保育をする

異年齢保育は、0歳児から5歳児までの全年齢が混合活動する形式で実施されることがあります。0歳と5歳のように、年齢差の大きい子どもが関わる機会もあるため、兄弟姉妹のような関係性が生まれやすいのが特徴です。すべての園児を対象に異年齢保育する際は、安全面を考慮して、保育士の配置や保育室の使い方などに工夫が必要になります。また、保育士は、乳児から幼児までの幅広い子どもに対応できるスキルが求められるでしょう。

年齢別に保育方法を分ける

異年齢保育では、「0〜2歳児クラス」と「3〜5歳児クラス」のように、発達段階が近い年齢でグループを分けて実施することもあります。発達段階に合わせた活動や遊びを展開しつつ、年齢が違う子ども同士の関わりも生まれることがメリットです。また、0〜2歳児まではクラスごとの保育、3〜5歳児は異年齢保育と、年齢によって保育方法を分ける場合もあります。異年齢保育は、小学校入学を見据え社会性や協調性を身につける目的で、3歳児クラス以上に限定することもあるでしょう。

状況に合わせて異年齢保育を取り入れる

基本的には年齢別のクラス編成を維持しながら、特定の活動や行事の際に異年齢保育を取り入れている保育園もあります。たとえば、午後の時間帯に異年齢交流の時間を設けたり、散歩や園外活動を異年齢グループで行ったりする方法です。このような方法は、年齢に応じた発達支援と異年齢交流のバランスを柔軟に調整できるメリットがあります。また、保育室の広さや保育士の配置などに制約がある場合は、状況に応じて取り入れたほうが異年齢保育を実施しやすくなるでしょう。

異年齢保育で行われる遊びと指導案の例

異年齢保育では、幅広い年齢の子どもたちが一緒に楽しめる遊びを取り入れることが大切です。ここでは、異年齢保育を実施する状況別に、具体的な遊びと指導案の例を紹介します。

0~5歳児クラスで異年齢保育を行う場合

0〜5歳児クラスと幅広い年齢で異年齢保育を行うときは、安全面に配慮したおもちゃや遊びを選ぶことがポイントです。ここでは、コーナー遊びと大型の積み木遊びの例を紹介します。

コーナー遊び

コーナー遊びとは、遊びや活動の種類ごとに場所を分け、子どもたちがやりたいことを自分で選べる環境を作る方法です。たとえば、保育室を、ままごとコーナー・絵本コーナー・製作コーナーのように分けて、複数の遊びの場を展開します。乳児向けのお絵描きコーナーや、幼児向けの折り紙コーナーのように、同じ製作活動でも年齢に合ったコーナーに分けて展開することもできるでしょう。ねらいや活動内容など、指導案の例は以下のとおりです。

ねらい:自分の好きな遊びを見つけて取り組む
内容:ままごとコーナー・ブロックコーナー・ぬりえコーナーなどに分けて遊びを展開する
予想される子どもの姿:興味関心のある遊びを主体的に選べる
保育士の援助:遊びに入れない子にはサポートしたり声を掛けたりする

コーナー遊びでは、それぞれの活動に必要なスペースがあらかじめ確保されているため、自分がやりたい遊びに集中しやすくなるメリットもあります。

大型の積み木遊び

大型の積み木は、年齢を問わず楽しみやすい遊具です。乳児は作られたスペースで遊んだり、幼児はお城や家を作ったりして楽しめます。大型の積み木遊びを異年齢保育で行う際のねらいや予想される子どもの姿は、以下のとおりです。

ねらい:友だちと協力して遊ぶ
内容:ホールで大型の積み木遊びをする
予想される子どもの姿:上のクラスの子どもたちがお城や家を作る・下のクラスの子どもたちはお城の中に入ったりトンネルをくぐったりして楽しむ
保育士の援助:積み木の高さや扱い方について安全面の指導をする

異年齢保育で大型積み木遊びを行うと、年上の子が作る姿を年下の子が見て学んだり、年下の子のアイデアを年上の子が実現したりする姿が見られるかもしれません。大型の積み木遊びは、互いの良さを生かした協働的な遊びが生まれることがメリットといえるでしょう。

0・1・2歳児クラスで異年齢保育を行う場合

乳児クラスの異年齢保育では、年齢差のある子どもたちが安心して楽しめる遊びを展開しましょう。ここでは、0・1・2歳児クラスで、ごっご遊びや手遊びを行う例を紹介します。

ごっこ遊び

0〜2歳児クラスの異年齢保育における「ごっご遊び」は、保育士が仲介役になって話しかけ、異年齢とのつながりをつくれる機会です。たとえば、買い物かごをもっている2歳児の子どもに、保育士は「◯◯ちゃん(0歳児)にお野菜買ってきてくれる?」と声を掛けます。そのあと、「△△ちゃん(2歳児)、◯◯ちゃん(0歳児)のためにピーマン買ってきてくれたの!優しいね!」のような会話をすると、年下を思いやる気持ちを育めるでしょう。指導案の例は、以下のとおりです。

ねらい:友だちと一緒に遊ぶ楽しさを味わう
内容:キッチンセットを使っておままごとをする
予想される子どもの姿:0歳児は保育士が差し出すおもちゃに触れる・1歳児は自ら興味のあるおもちゃを手にする・2歳児はキッチン道具を使いながら遊ぶ
保育士の援助:子どもが興味を示したおもちゃに対して「◯◯美味しいよね」「こうやって持ったら食べ物のおもちゃ切れるよ」と、ごっこ遊びを通してさらにイメージを膨らませられるような声掛けをする

保育士が子どもたちのつながりを作れば、2歳児が1歳児や0歳児に優しく話しかけたり、食べ物を「どうぞ」と差し出したりする姿が見られるかもしれません。1歳児は、2歳児の真似をすることで遊びの幅を広げる機会になります。

手遊びやリズム遊び

手遊びやリズム遊びは、発達段階が異なる乳児クラスの子どもたちがそれぞれのレベルで参加できる活動です。雰囲気を楽しむ、上の子を見て真似るなど、年齢に応じた参加の仕方を考えましょう。指導案の例は、以下のとおりです。

ねらい:音楽に合わせて身体を動かす楽しさを味わう
内容:「トントントントンひげじいさん」の手遊びを楽しむ
予想される子どもの姿:2歳・1歳児が保育士を真似て手遊びをする姿を見て0歳児が音や雰囲気を楽しむ
保育士の援助:速度を変えたり替え歌でアレンジしたりしながら手遊びの楽しさを伝える

手遊びやリズム遊びでは、みんなで一緒に同じ動きをするため、乳幼児クラス全体で一体感や楽しい雰囲気を味わえるでしょう。

3・4・5歳児クラスで異年齢保育を行う場合

3・4・5歳児クラスで異年齢保育を行う際は、小学校入学を見据えて協調性や集団行動を学べる遊びや活動を実施することもあるでしょう。ここでは、運動遊びやリレー遊びについて紹介します。

平均台やマットを使った運動遊び

平均台やマットを使った運動遊びは、それぞれの発達段階に合わせた挑戦ができる活動です。運動遊びは、年齢によって難易度を調整できることもあるため、3・4・5歳児クラスでの異年齢保育において展開しやすいでしょう。指導案の例は、以下のとおりです。

ねらい:発達段階に合わせたレベルに挑戦する
内容:平均台を渡る練習をする
予想される子どもの姿:上って立つ、降りるの練習をする・保育士と手をつなぎながら渡る・一人で渡る
保育士の援助:発達段階に合わせてサポートや挑戦の声掛けをする

異年齢保育での運動遊びでは、上の子の姿を見て憧れ、下の子たちの挑戦する気持ちが湧くこともあるでしょう。また、得意な子が「こうやるんだよ」と教えたり、子どもたちが「がんばれ!」と応援したりする姿が見られるかもしれません。

ボールを使ったリレー遊び

3・4・5歳児クラスでの異年齢保育では、みんなで協力することやルールを守ることを学ぶために、ゲーム形式の遊びをすることもあります。以下は、ボールを使ったリレー遊びの指導案です。

ねらい:友だちと協力する喜びを味わう
内容:1列に並びボールリレーをして最後の人まで回す・年齢をバランスよく3チームに分けて競争する
予想される子どもの姿:5歳児がリーダーシップを発揮する・3、4歳児は5歳児の指示やルールに沿って遊ぶ
保育士の援助:勝ち負けによる嬉しさや悔しさの感情に寄り添いながら、チームで取り組む楽しさを伝える

5歳児クラスの子どもたちに、並ぶ順番や早くボールを渡すときの掛け声を考えてもらうと、3~4歳児クラスの子どもたちがリーダー指示に従って動く姿勢を学べます。また、チームで協力する楽しさを知れば、年齢が違う子どもたち同士のコミュニケーションが活発になるかもしれません。

保育士が押さえておきたい異年齢保育のポイント

異年齢保育を行うときは、クラス担任同士が一貫した方針で連携したり、無理なく参加できる遊びを考えたりすることが大切です。ここでは、保育士が異年齢保育を行うときに押さえておきたいポイントを紹介します。

クラス担任同士が一貫した方針のもと連携する

異年齢保育では、各クラス担任が一緒になって保育にあたるため、活動のねらいや関わり方の認識を一致させておくことがポイントです。職員会議で保育士同士が情報共有をし、担当していないクラスの子どもの性格や発達、普段の様子などについても理解を深める必要があります。異年齢保育の方針や子どもたちとの関わり方が一貫していると、連携がスムーズにいったり保育の質が向上したりするでしょう。

無理なく参加できる遊びや活動内容を考える

異年齢保育では、全員が同じことを同じやり方でする必要はなく、それぞれが自分に合った方法で参加できる環境を整えることがポイントです。遊びの内容が難しかったり、反対に簡単でつまらなかったりすると、子どもたちは異年齢保育にストレスを感じる恐れがあります。たとえば、製作をする場合、5歳児はハサミやのりを使った作品、3歳児はシール貼りなど、同じ活動のなかでも、それぞれの発達段階に合わせた内容を考えましょう。

子どもたちが関わりやすい環境や雰囲気を作る

異年齢保育では、子どもたちが互いを知り、親しみを持てるような働きかけが求められます。「◯◯ちゃんが、お客さんやりたいって」「◯◯くんに、お城作ってくれる?」というように、子どもたちの関わりを促す声がけが必要になる場面もあるでしょう。また、異年齢保育のポイントとして、保育士自身が関わり方のモデルとなる方法も挙げられます。乳児への声掛けの仕方や遊びに入れてもらう方法など、子どもたちは保育士の姿を見て自然と関わり方を学ぶこともあるでしょう。

発達段階に合わせた声掛けや配慮をする

異年齢保育では、同じ活動をしていても、年齢によって声掛けや配慮を変える必要があります。幼児クラスの子どもには、「どうすれば小さい子も一緒に遊べるかな?」というように、考える力を養うのがポイントです。一方、乳児クラスの子どもには「〇〇くんのやり方、かっこいいね」のように声がけすると、上の子をみて挑戦する気持ちが湧くかもしれません。

また、個々の発達に合わせた期待値を設定することも大切です。たとえば、片付けの場面なら、5歳児には「みんなのお手本になるように片付けてね」、3歳児には「自分の使ったおもちゃを箱に入れてね」と声がけします。それぞれの発達に適した言葉かけをすれば、子どもたちは自信を持って活動に参加できるようになるでしょう。

子どもたちの様子や意見を活動に反映させる

異年齢保育を行うときは、朝の会や遊び始めに「今日は何をして遊ぼうか?」と子どもたちに尋ね、アイデアを出し合う時間を設ける方法もあります。幼児クラスであれば、年下の子どもたちの子を考えたうえで、遊びのアイディアを出してもらうと、思いやりの気持ちを育めるでしょう。

また、活動中の子どもたちの反応や言動をよく観察し、臨機応変に計画を調整することも大切です。異年齢保育では、1つの遊びに子どもが多く集まったり、上の子たちが遊びに飽きたりする可能性もあるため、状況に応じて新しいおもちゃや遊びを提案して柔軟に対応しましょう。

保育士が異年齢保育を行うときの注意点

異年齢保育では、年齢差を踏まえて安全面に注意を払ったり安心できるスペースを作ったりする必要があります。ここでは、保育士が異年齢保育を行うときの注意点をまとめました。

年齢差を踏まえた安全面に注意を払う

異年齢保育では、発達段階の異なる子どもたちが同じ空間で活動するため、年齢差を踏まえた安全面に注意を払わなくてはなりません。たとえば、3歳以上の子どもが使用するハサミや色鉛筆などは、0〜2歳児の手の届かない場所に保管する必要があります。

また、走り回る幼児と歩き始めたばかりの乳児が同じ場所で活動すると、ぶつかる危険性があるため、活動スペースについても配慮することが重要です。園外活動や水遊びなど、より高い安全管理が求められる活動では、年齢や発達に応じたグループ分けを検討しましょう。

子どもたちへ事前にルールを説明する

異年齢保育をスムーズに進めるためには、ルール説明の仕方に注意が必要です。「小さい子がいる場所では歩く」「おもちゃは順番に使う」など、安全や協調性に関わるルールは繰り返し確認しましょう。年齢によって理解度が異なるため、年上の子には「どうして」そのルールが必要なのかも含めて説明し、年下の子には簡潔な言葉や具体的な例を示すと理解しやすくなります。また、「座って遊ぶ場所と走っていい場所」「順番の列」をマークで示し、言葉でのコミュニケーションが難しい子どもも活動のルールを理解しやすい工夫をしましょう。

安心・休憩できるスペースを作る

異年齢保育では、年齢差による体力の違いがあるため、活動の合間に休憩したり、落ち着いたりできるスペースの確保が求められます。子どもにとって刺激が強過ぎないか、疲れている様子はないか注意して見守り、必要に応じて休むことを促しましょう。

保育室の一角に、クッションやマットを敷いた「ほっとコーナー」を設けたり、小さなパーテーションで区切った「おうち」のような空間を作ったりすれば、子どもたちは必要に応じて休息を取れます。また、年齢によって活動時間や集中力に差があることを考慮し、活動の途中でも抜けられるような流れを作ることも大切です。

異年齢保育を行っている保育園に転職するには

保育士が異年齢保育の保育園に転職したい場合は、「異年齢保育」「縦割り保育」「混合クラス」などのキーワードで求人を探します。求人情報だけでなく、保育園のWebサイトや園見学で、どのような形で異年齢保育を実施しているのか、方針や具体的な活動を確認しましょう

異年齢保育の経験がない保育士の方も、選考で子どもの発達に対する理解や柔軟な対応力などをアピールすれば、好印象につながる可能性があります。保育士としての基本的なスキルに加え、「さまざまな年齢の子どもに対応できる応用力を身につけたい」という前向きな姿勢を示すことが重要です。

異年齢保育の保育園で働くことに興味がある方は、レバウェル保育士にご相談ください。レバウェル保育士では、異年齢保育の内容や雰囲気など、具体的な職場環境を知ることが可能です。保育業界に詳しいプロが、求人紹介や選考対策を手厚くサポートします。転職するか迷っている段階での相談もできるため、お気軽にご利用ください。

異年齢保育に関するよくある質問

ここでは、異年齢保育に関して、保育士からよくある質問に答えます。異年齢保育での遊びや活動について、まとめました。

異年齢保育を室内でする際の遊びは?

室内で異年齢保育をする際は、コーナー遊びやゲーム形式の遊びを展開できます。コーナー遊びでは、絵本コーナーや積み木コーナー、ブロックコーナーなどのように、興味関心に合わせて遊びを選択できる環境を作ることで、どの年齢の子どもも主体的に遊びを展開できるでしょう。また、幼児クラスの異年齢保育であれば、ハンカチ落としやじゃんけん列車など、ゲーム形式の遊びを展開すると集中力やコミュニケーション能力などが育めるかもしれません。

異年齢保育で楽しめる製作は?

テーマを決めて、それぞれが大きな紙に作品を貼っていく共同製作は、異年齢保育で取り入れやすいでしょう。たとえば、「みんなの水族館」がテーマであれば、「5歳児は線に沿って自分で画用紙を切るところから魚を作る」「4歳児は型取られた魚にヒレやウロコをのりで貼る」「3歳児は丸シールを貼って魚の模様を表現する」のように年齢に応じた参加ができます。粘土を使った製作であれば、乳児クラスは感触を楽しむ、幼児クラスは形や作品を作るなど、それぞれの楽しみ方で遊べるでしょう。

まとめ

異年齢保育は、年齢の異なる子どもたち同士の関わりを通して、思いやりや協調性、自立心を育む保育方法です。0〜2歳児クラスでは言葉や行動のモデルを学び、3〜5歳児クラスでは責任感や挑戦する意欲を養うことがねらいとなります。実施方法は、全園児を対象にしたり年齢別に分けたりと、園によってさまざまです。

異年齢保育を行う際は、子どもたちが安全に遊べる環境作りや、発達段階に応じた声掛け、クラス担任同士の連携が大切になります。また、コーナー遊びや製作活動など、それぞれの年齢に合った参加方法を工夫すると、子どもたちが無理なく楽しく活動できるでしょう。レバウェル保育士では、保育園の具体的な活動内容や特色など詳しい情報をお伝えすることが可能です。異年齢保育を行っている保育園への転職を検討している方は、お気軽にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

この記事をシェアする

  • Facebookでシェアする
  • Xでポストする
  • LINEで送る
  • はてなブックマークでブックマークする

保育士・幼稚園教諭の転職なら

レバウェル保育士
  • 非公開
    求人あり

  • LINEで
    気軽に相談

  • 面接対策
    ・条件交渉

転職サポートを受けてみる