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保育園の年間行事!保育士の役割や活動のねらい、転職時の見極め方も解説

秋の遠足に行く幼児と保育士の画像

保育園で行われる年間行事について気になる方もいるのではないでしょうか。入園式や運動会、夏祭りといった行事には、自然や文化を感じつつ子どもの成長に繋げる役割があります。この記事では、保育園の年間行事と具体的な内容、保育士が担う役割や準備の流れを解説します。さらに、行事が多い保育園で働くメリット・デメリット、転職時のポイントも紹介しているので、ぜひご一読ください。

保育園の行事予定一覧【年間】

保育園では、子どもたちの成長を促し、季節や文化を体験するための行事が1年を通して多くあります。ここでは、一般的な保育園の年間行事予定を月ごとに紹介します。

行事
4 入園式、進級式
5 こどもの日、親子遠足、菜園活動
6 保護者参観、歯科検診
7 七夕、プール遊び
8 夏祭り
9 祖父母会、お月見会
10 お芋ほり、運動会
11 勤労感謝の日、作品展
12 クリスマス会、生活発表会
1 お正月遊び、もちつき大会
2 節分
3 ひなまつり、お別れ会、卒園式
定期 誕生日会、避難訓練、健康診断、保育参観

遠足は園によって時期が異なり、春に実施するところもあれば、秋に行うところもあります。そのため、一概に決まっているわけではありません。そのほかの行事や実施時期も、園の特色や地域、子どもの年齢構成などによって異なるので、参考程度に留めておいてください。

保育園の代表的な行事と保育士の役割

保育園の年間行事には、子どもたちの心と体の成長を促すための「ねらい」があります。ここでは、代表的な行事とその目的、行事を成功に導く保育士の役割について見ていきましょう。

入園式

入園式は、子どもたちが新しい園生活を始める第一歩となる大切な行事です。園と家庭の信頼関係を築くきっかけにもなるため、保育士にとっても重要な役割を担う場といえます。

入園式のねらい・ポイント

入園式では、新しい環境に対する期待を膨らませるために、園全体で心地よい雰囲気にするのがポイントです。明るく温かい会場づくりや、子どもや保護者に寄り添った対応を心掛けましょう。入園式は、子どもも保護者も安心して新生活を迎えられるようにすることがねらいです。

入園式に向けて必要になる準備

入園式を円滑に進めるためには、事前の準備が欠かせません。一般的に必要な準備は次のとおりです。

  • 会場の飾り付け(花や風船、子どもたちが楽しめる掲示物など)

  • 式のプログラムや進行表の作成

  • 子どもや保護者に配布する資料や名札の準備

  • 写真撮影や記録の手配

これらを整えることで、入園式当日をスムーズに進めるとともに、各家庭へ歓迎の気持ちを伝えられます。

入園式の保育士の役割

入園式における保育士の役割は、初めての集団生活に緊張する子どもや不安を抱える保護者に寄り添い、安心感を与えることです。新しい環境に戸惑う子どもの気持ちを理解し、受け止めながらサポートすることが大切になります。

親子遠足

親子遠足は、子どもと保護者が一緒に自然や遊びを楽しみ、親子の絆を深める大切な行事です。普段はゆっくり話す機会の少ない保護者同士の交流を深められる、貴重な時間でもあります。

親子遠足のねらい・ポイント

親子遠足は、子どもと保護者が一緒に自然や遊びを楽しむことで、親子の愛着関係をより深めるのがねらいです。また、保護者が集団の中で過ごす子どもの姿を知ることで、成長を実感できる機会にもなります。

親子遠足に向けて必要になる準備

親子遠足を安全かつ楽しく進めるためには、事前に多くの準備が必要です。一般的に必要な準備は次のとおりです。

  • 行き先の決定

  • 目的地の下見や下調べ(トイレ、おむつ替え場所、お弁当場所などの安全確認)

  • 活動内容やスケジュールの計画

  • 雨天や荒天時の代替プランの検討

  • 当日の保育士の役割分担の決定

  • 保護者への事前連絡

  • 必要な持ち物や注意点をまとめた案内の配布

  • バス利用時の座席調整や嘔吐対策の確認

  • 救急用品や連絡体制の整備

  • 子どもたちが楽しめるレクリエーションやゲームの準備

親子遠足といっても園主体の行事のため、準備することは多くあります。念入りに行うことで、当日の進行がスムーズになるだけでなく、親子の交流や園と家庭のつながりを深め、思い出に残る1日にできます。

親子遠足の保育士の役割

親子遠足における保育士の第一の役割は、子どもたちの安全を確認しながら、いつもと違う場所で季節の生き物や植物に触れて楽しめるようサポートすることです。加えて、保護者と積極的にコミュニケーションを取り、園での子どもの様子を伝えたり、家庭での様子を聞いたりすることで信頼関係を深めます。

夏祭り

夏祭りは、日本ならではの伝統的な夏の遊びを通して、友だちや保護者と特別な1日を楽しむ場です。準備や参加を通して協力する楽しさや社会性を育み、園と家庭のつながりを深めることもできます。

夏祭りのねらい・ポイント

夏祭りのねらいは、子どもたちが季節の変化や日本の文化に親しみ、夏の風物詩を体験することです。また、友だちや保護者と一緒に準備や活動に取り組み、周りの人との交流を深めながら協調性や社会性を育めます。

夏祭りに向けて必要になる準備

夏祭りを安全かつ楽しく実施するために、計画段階から子どもたちが主体的に楽しめる内容を考え、保育士同士で役割分担を明確にすることが大切です。一般的に必要な準備は次のとおりです。

  • 行事のテーマや内容の企画

  • 会場の装飾準備や衣装、小道具の準備

  • 子どもたちの工作に必要な材料や小道具の準備

  • 当日のスケジュール作成と保育士の役割分担の決定

  • 食品の準備、アレルギー対応の確認

  • 子どもたちと一緒に行う歌やダンスの練習

  • 会場のレイアウトや安全面の確認

  • 保護者への案内や参加の依頼

  • 当日の進行やプログラムの作成

  • 写真やビデオ撮影の準備

  • 子どもたちへのプレゼントや配布物の準備

子どもたちが楽しく過ごしながら夏祭りならではの体験を存分に味わえるよう、快適な環境をつくることが大切です。

夏祭りの保育士の役割

夏祭りにおける保育士の大切な役割は、子どもたちが安全に楽しめる環境を整えることです。たとえば、ヨーヨー釣りや輪投げなどの縁日遊びの企画・準備を行い、会場の進行や雰囲気づくりを担当します。また、子ども同士や親子での交流を促し、コミュニケーションの場を広げることも保育士の重要な役割です。当日は保護者と協力して運営することで、園と家庭のつながりを深める役割も果たします。

運動会

保育園の運動会は、子どもたちが日ごろの遊びや運動で培った体力や運動能力を発揮し、友だちと協力しながら楽しむための年間行事です。かけっこやリレー、ダンスなど年齢に応じた競技を通して、子どもたちは体を動かす喜びや達成感を得られます。

運動会のねらい・ポイント

運動会は、身体を動かす楽しさを知り、体力や運動能力を向上させることをねらいとしています。さらに、友だちと協力して一つの目標に向かって努力する協調性を育む機会でもあります。勝敗だけでなく、過程での頑張りや成長を認める姿勢が大切です。

運動会に向けて必要になる準備

保育園の運動会では、準備をしっかり行うことで子どもたちが安全に楽しめ、保護者も安心して参加できます。一般的に必要な準備は次のとおりです。

  • 運動会のプログラムや進行表の作成

  • 競技ごとに進行する担当保育士の決定

  • 競技に必要な衣装や小道具の確認とスケジュール調整

  • 会場の飾り付けや救護セットなど備品の準備

  • 園庭や体育館の整備、安全確認

  • 子どもたちの練習計画の立案と練習時間の確保

  • 競技に使用する曲の選定と当日再生の準備

  • 当日の音響準備・手配(マイクやスピーカーなど)

  • 未就園児や卒園生、保護者の参加競技がある場合の景品準備

  • 当日の流れや集合時間、持ち物、雨天時対応の保護者連絡

  • 駐車場・喫煙所・ベビーカー置き場など保護者から想定される質問への準備

  • 写真やビデオ撮影の手配

一般的に運動会は年間行事の中でも大きなイベントといえます。ほかの行事より準備期間も長めですが、当日の成功に向けて準備を進めるのは、保育園で働くうえで貴重な経験かもしれません。

運動会の保育士の役割

運動会での保育士の役割は、子どもたちが安全に楽しく参加しながら、協力する喜びや最後までやり遂げる楽しさを学べる環境を整えることです。本番当日だけでなく、練習の段階から体を動かす楽しさや友だちと協力する喜び、最後まで一生懸命やり遂げる達成感を味わえるよう工夫し続けます。

また、運動会では競い合うことによって生まれる嬉しさや悔しさなどの感情に寄り添いながら、子どもたちの興味や意欲を高めることが大切です。子どもたちが日々の練習を通して少しずつ達成感を感じ、本番も自然に力を発揮できるよう支えていきましょう

生活発表会

保育園の生活発表会とは、子どもたちが普段の練習や活動の成果を発表する場で、歌や合奏、劇などを通して表現力や協調性を育む大切な行事です。クラスや学年の仲間と協力して一つの作品を作り上げる体験を通じて、社会性や協調性も育めます。

生活発表会のねらい・ポイント

生活発表会のねらいは、豊かな感性や表現力を育むとともに、人前で発表する経験によって自己肯定感を高めることです。舞台での成功体験は、その後の園生活や小学校生活にもつながる自信となります。また、友だちと一緒に協力して作品を作ったり、自分を表現することを楽しむという協調性や自己表現の喜びを学べます。

生活発表会に向けて必要になる準備

生活発表会に向けては、子どもたちが胸を張って発表できるよう、事前の用意が重要です。一般的に必要な準備は次のとおりです。

  • 日程や会場の決定、保護者への連絡

  • クラスごとの出し物の決定

  • 子どもたちの配役や担当楽器の割り振り、練習計画の作成

  • 当日の進行表や保護者への案内文書の配布

  • 舞台道具や衣装の製作、準備

  • プログラムの作成

  • 伴奏・舞台装飾・援助など保育士の役割分担

  • リハーサルの実施

  • 装飾・音響・保護者席・道具の配置などの会場準備

子どもたちが練習したことを発表する姿は、保護者も楽しみにしているはずです。保育園側はできる限りのことを行い、当日もスムーズに進むようサポートします。

生活発表会の保育士の役割

生活発表会では、保育士は子どもたちが意欲的に表現できる環境を整える役割を担います。子どもたちが「やってみたい!」と思えるようなテーマや役割を用意し、その枠組みの中で、子どもが自分らしい表現を見つけられるようにサポートします。練習の過程では、友だちとイメージを共有し、協力する喜びを味わえるよう支援することが大切です。

また、舞台に立つことへの緊張や葛藤といった感情に寄り添いながら、表現する楽しさを伝えていきましょう。練習での努力や頑張りをしっかり認め、一人ひとりが自信を持って舞台に立てるように支えることが、子どもの心に成功体験を残すことに繋がります。

クリスマス会

クリスマス会は、子どもたちが季節の雰囲気を楽しみながら、歌や劇、製作などの活動を通して表現力や協調性を育む行事です。普段の保育とは違う特別な体験として、友だちや保護者と喜びを分かち合いながら、園での思い出をつくる大切な機会でもあります。

クリスマス会のねらい・ポイント

子どもたちがクリスマスの雰囲気を楽しみ、季節の行事を味わうことがねらいの1つです。歌や劇、製作を通して表現力や達成感を育てるとともに、プレゼント交換や出し物を通して、友だちや保護者と喜びを分かち合えます。また、異文化に触れ、世界の文化や習慣に関心を持つきっかけにすることも大切です。

クリスマス会に向けて必要になる準備

クリスマス会では、子どもたちが季節の雰囲気を楽しみながら安心して参加できるよう、事前の準備が大切です。一般的に必要な準備は次のとおりです。

  • 子どもの年齢や発達に合わせた歌・劇・ゲームなどのプログラム企画

  • ツリーやオーナメント、リースなどを子どもと一緒に製作して会場を彩る

  • 衣装や小道具、音響機材、工作材料、プレゼントの準備

  • おやつを用意する際はアレルギーや食事制限に配慮する

  • 保育士同士での進行やサポート役割の決定

  • 保護者の参加人数や持ち物、注意点を事前に確認し、会場や席の準備に反映する

  • 装飾品や使用物品の安全性を確認する

  • 発表中の緊急事態に備え、救急セットや嘔吐対応セットを用意する

クリスマス会は感染症が流行りやすい時期であることもふまえ、子どもや職員の急な休みも考慮したうえで準備を進めることが重要です。

クリスマス会の保育士の役割

保育士は子ども達が歌や劇、合奏などを安心して発表できるように、舞台下で合図をだしたり、歌を先導したりする役割を担います。子どもが緊張しても、指示や声掛けでいつも通りのパフォーマンスができるように支援するのが大切です。

また、クリスマスの由来や楽しみ方をわかりやすく説明し、子どもの世界を広げる役割も担います。活動中に子どもの様子を観察し、体調不良やトラブルがないよう配慮しつつ、子どもの成長を保護者と一緒に喜び合い、園と家庭のつながりを深めることも大切です。

卒園式

保育園の卒園式とは、園での生活を終えた子どもたちが新たな生活へと踏み出す節目を祝う行事です。これまでの成長を振り返り、保育士や保護者、友だちに見守られながら自信をもって巣立っていく姿を確認する大切な場となります。

卒園式のねらい・ポイント

卒園式のねらいは、子どもたちがこれまでの成長を実感し、自信を持って新しい生活へ踏み出せるようにすることです。そのうえで、保護者や保育士と達成感や喜びを分かち合い、園生活を振り返りながら感謝の気持ちを伝える大切な機会となります。

卒園式に向けて必要になる準備

卒園式は子どもたちにとって特別な節目となる大切な行事です。そのため、心に残る温かい時間を残せるよう、事前に細やかな準備を整える必要があります。一般的に必要な準備は次のとおりです。

  • 卒園証書や記念品の準備と、名前や内容の確認

  • 式のプログラムや進行表の作成

  • 保育士の役割分担を含めた当日の進行表の作成

  • 会場内の装飾や卒園児の作品展示

  • 出入り口付近の看板や飾り付けを整え、写真撮影しやすい環境づくり

  • 保育士からの寄せ書き用色紙や装飾の準備

  • 歌やお別れの言葉の練習

  • 保護者への案内状や当日の配布物の用意

  • 感動的で温かい雰囲気をつくるための演出(BGM、映像など)の準備

会場の装飾や進行の工夫など、子どもや保護者の気持ちに寄り添った準備をすることで、子どもたちが元気に巣立ち、思い出に残る卒園式を実現できます。

卒園式の保育士の役割

卒園式における保育士の役割は、子どもたちが小学校入学への喜びや期待を高められるようにすることです。別れへの寂しさや不安を感じる子どもには、そっと寄り添いながら園生活の思い出や成長を振り返り、自信を持って次のステップへ進めるようフォローします。保護者に対しても感謝の気持ちを伝え、子どもの成長をともに喜び合うことで、温かい雰囲気で子どもたちの卒園をお祝いできるでしょう。

誕生日会

誕生日会は子どもの誕生をお祝いし、みんなで成長を喜び合うための行事です。保護者が参加する場合には、家庭と園とが一緒に成長を喜べる大切な場となるでしょう。

誕生日会のねらい・ポイント

誕生日会のねらいは、子どもが年齢を重ねたことを祝うだけでなく、「自分はみんなから大切にされている」と実感できる機会を提供することです。自己肯定感を高めると同時に、友だちの誕生日を祝うことで思いやりや共感の心を育めます。自分だけでなく、友だちの成長を喜べる心を育てることも大切な目的の1つです。

誕生日会に向けて必要になる準備

子ども一人ひとりの特別な日を充実させるために、一般的に必要な準備は次のとおりです。

  • その月に誕生日を迎える子どもを確認し、対象者リストを作成する

  • 誕生会のプログラムや流れを決め、タイムスケジュールを作成する

  • 簡単なゲームや出し物の内容を決め、必要な準備や練習を行う

  • プレゼントや記念品、誕生日カードなどを準備する

  • 会場を装飾し、誕生日会を盛り上げるグッズを用意する

  • 当日の進行に関わる保育士の役割分担を確認・決定する

  • 保護者へのメッセージや子どもの成長を伝える工夫をする

  • 子どもたちが安全に楽しめるよう、会場や備品の安全チェックを行う

保育園ならではの楽しい誕生会になるよう、当日の流れをイメージしながら準備を進めます。月によって誕生日を迎える子どもの数は異なりますが、内容に差が出ないよう配慮することも重要です。

誕生日会の保育士の役割

主役の子どもが特別な気持ちで過ごせるように寄り添うことが保育士の重要な役割です。子どもが笑顔で楽しめる企画を考えたり、保護者に成長を伝える場を設けることで、園と家庭が一体となって子どもを祝う雰囲気をつくり出します。一人ひとりに焦点を当て、心に残る誕生日になるようサポートしましょう。

保育園行事の目的やねらい

保育園では1年を通してさまざまな行事が行われています。行事は子どもにとって楽しいイベントであると同時に、成長や学びにつながる重要な機会です。行事の主な目的には次のようなものがあります。

  • みんなで活動する中で思いやりや協力し合う心を育てる

  • 日本の伝統行事を体験し、文化への関心を深める

  • 季節ごとのイベントを通して、自然や季節の移り変わりを感じる

  • 入園や進級といった節目で子ども自身が成長を意識できるようにする

  • お遊戯や歌、製作発表を通して子どもの日々の成長を保護者と共有する

保育士はこうしたねらいを理解したうえで、子どもにとって実りある経験となるように行事を企画します。行事はただ楽しいイベントではなく、楽しみながら学びや成長を得られる大切な機会となっているのです。

保育園の行事は多すぎる?

保育園では、年間を通してさまざまな行事が行われます。しかし、行事の準備や運営には多くの時間と労力がかかるため、保育士の中には「本当にこれだけ多くの行事が必要なのか」と感じることも少なくありません。ここでは、行事準備の負担や効率化の工夫について考えてみます。

「保育園の行事はこんなにいらない」という声はある

行事の準備には、会場の設営や衣装や小道具の製作、練習の指導など大変な業務量を伴います。そのため、準備のための業務が多いことが負担となり、「こんなに行事が必要なのか?」と考えてしまう保育士は少なくありません

子どもの成長や経験は行事だけでなく、日々の保育活動からも十分に得られるという考えから、行事の開催頻度や内容を見直す園が増えているのも事実です。子どもにとって最善の成長環境を提供しつつ、保育士の負担をどう減らすかという模索が進められています。

行事準備の業務を効率化する方法

行事準備の業務を効率化するには、装飾や衣装の再利用と職員の適材適所の役割分担がポイントです。装飾や衣装などは、毎年新しく作るのではなく、園にすでにあるものを再利用したり、長く使えるものを工夫して活用したりしましょう。

また、職員の得意分野が生きるように役割を分担し、効率よく準備を進められるようにするのも効果的です。たとえば、裁縫が得意な職員は衣装担当、PC操作が得意な職員はプログラム作成担当など、適材適所で業務を振り分けることでスムーズに進みます。

行事が多い保育園で働くメリットとデメリット

ここでは、行事が多い保育園で働く場合のメリットとデメリットについてまとめました。働き方や職場環境のイメージを持つために、ぜひ参考にしてみてください。

メリット

保育園で行事に関わることには、以下のようなメリットがあります。行事を通して得られる達成感やスキルは、日々の保育にも活かせるでしょう

  • 運動会や発表会などの行事を成功させることで達成感や自信を得られる

  • 行事の準備や本番を通して、保育士同士の連携やチームワークを強化できる

  • 年間を通して多彩な活動に関わることで、経験やスキルの幅が広がる

  • 行事の計画・運営を担当することで、企画力や調整力が身につく

  • 普段の保育と異なる活動に携わることで、仕事にメリハリを感じやすい

  • 作品展や発表会で保護者と成長を共有できる

行事は単なるイベントではなく、一人ひとりの成長を後押しする学びの場として、保育士にとっても価値ある経験となります。

デメリット

行事の準備や対応に追われることで業務量が増え、残業や負担を感じることもあるでしょう。以下ではデメリットについてまとめました。

  • 行事の準備や片付けに時間がかかり、残業が増えることがある

  • 打ち合わせや練習など、普段の保育業務に加えて業務量が増える

  • 緊張しやすい子どもへのサポートや、トラブル対応など臨機応変な対応が求められる

  • 土日や早朝、夕方に行事がある場合は休みや勤務調整が必要になる

子どもにとっては特別な経験となる一方で、保育士にとっては日々の保育にプラスして業務が増え、大変さを実感する場面も少なくありません

保育士の転職では行事の内容や頻度もチェックしよう

ワークライフバランスを重視したいなら、行事の頻度が少ない園や、準備の負担が軽い園を選ぶのがおすすめです。その分、日々の保育に集中でき、子ども一人ひとりとゆとりを持って向き合う時間が増えるでしょう。

反対に、行事を通して子どもの成長を感じることにやりがいを見出している方は、行事が少ない園へ転職すると、物足りなさを感じるかもしれません。自分にとって理想の働き方が実現できる園を選びましょう。

行事にどれくらい力を入れているかや、準備の負担がどの程度なのかは、求人票やホームページだけではなかなか分かりません。そのようなときには、転職エージェントを活用するのもおすすめです。レバウェル保育士では、採用担当者に園の行事運営の方針や準備体制について直接確認できます。気になる園の実情を知りたいときは、ぜひ相談してみてください。

保育園の行事に関するよくある質問

ここでは、保育園の行事に関する質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

行事が少ない保育園もあるの?

小規模保育園や事業所内・院内保育園、夜間保育園などの施設は、行事が比較的少ない傾向にあります。こうした施設では、園児数や保育の目的に応じて大きな運動会や発表会を実施せず、日々の保育や遊びを重視する傾向があります。園を選ぶ際は、行事の多さだけでなく、日常の保育内容や雰囲気も確認してみましょう。

自分の子どもの行事と園の行事が重なった場合、どうすれば良い?

自分の子どもが通う園の行事と職場の行事が重なった場合は、子どもの行事日程が分かった時点で、できるだけ早く園長や主任に相談することが大切です。園によっては、職員の家庭事情に配慮してくれる体制が整っている場合もあります。

また、事前に相談することで、当日に参加必須ではない業務に割り振ってもらうなど、柔軟に対応してもらえる可能性があります。日ごろから真面目に仕事に取り組む姿勢を示しておくと、相談しやすいかもしれません。

まとめ

保育園の年間行事は、子どもの健やかな成長を支援し、季節や文化を体験する大切な機会です。入園式や運動会、生活発表会、クリスマス会などの行事には子どもの発達を促すねらいがあり、保育士は子どもたちの経験がより充実したものになるように準備を進めています。業務の負担が大きい側面もありますが、その分、子どもたちの達成感や笑顔を見られることは、保育士にとってのやりがいにも繋がるでしょう。

「行事の準備で残業が多い…」「自分のペースで働ける園を見つけたい」といった方は、転職エージェントのレバウェル保育士にご相談ください。レバウェル保育士では、求人票だけでは分からない園の行事運営体制についても、具体的な情報提供が可能です。ワークライフバランスを重視したいなら行事の少ない園が良いのか、それとも行事を通してやりがいを感じたいのかなど、あなたに合ったキャリアプランもともに考えます。サービスはすべて無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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