最終更新日:
保育士の退職メッセージの例文!同僚や保護者など相手別の書き方を解説
- #保育士

保育士のなかには、退職メッセージの書き方に迷っている方もいるかもしれません。保育士が退職するときのメッセージは具体的なエピソードを交えて感謝の気持ちを伝えるのがポイントです。 この記事では、保育士が退職するときのメッセージの書き方や相手別の例文をまとめました。退職メッセージの伝え方についても、参考にしてみてください。
目次
保育士が退職するときのメッセージの書き方
ここでは、保育士がメールや園だより、連絡帳などにおいて退職メッセージを書くときの基本的な文章の流れに沿って書き方を解説します。退職理由や感謝の気持ちをうまく伝えるためには、以下を参考に文章を組み立ててみましょう。
1.退職する旨を伝える
退職メッセージの冒頭では、退職する旨を明確に伝えましょう。退職する日程や理由については、相手との関係性に応じて記載します。たとえば、上司や同僚は引き継ぎや送迎会といった日程調整をするため、いつまでに退職するのかを知りたいと考えている場合があります。このような状況においては、退職日や最終出勤日を明記しておくのがおすすめです。
保育士の退職メッセージの冒頭は、、「結婚を機に、3月末日をもちまして退職することとなりました。最終出勤日は◯月◯日となっております」のように書きましょう。退職理由は詳しく説明する必要はなく、「一身上の都合」の表現をしても問題ありません。
2.お世話になったエピソードを交えて感謝を伝える
退職することを伝えたあとは、これまでの感謝の気持ちを伝えましょう。ただ「お世話になりました」というだけでなく、具体的なエピソードを交えると心がこもったメッセージになります。たとえば、「一緒に行事の準備をしたエピソード」や「研修で教わったこと」など、相手との思い出を具体的に示すのがポイントです。同僚であれば楽しかった思い出、保護者には言葉で励まされたことなど、相手に合わせたエピソードを交えて感謝の気持ちを表しましょう。
3.相手の健康や活躍の祈願で締める
保育士の退職メッセージの最後は、相手の健康や今後の活躍を願う言葉で締めくくりましょう。「今後のご健康とご活躍をお祈りしております」「これからも素敵な保育を続けられることを願っています」というように、相手を思いやる気持ちを込めた言葉で結びます。子どもたちへのメッセージの場合は、「これからも元気に大きくなってね」「また会える日を楽しみにしています」など、温かい言葉でまとめるのがポイントです。
【相手別】保育士の退職メッセージの例文
ここでは、上司や保護者、子どもたちなど、相手別に退職メッセージを書くときの例文を紹介します。保育士向けの書き方のポイントも、参考にしてみてください。
上司や先輩向けの例文
保育士が目上の方に退職のメッセージを書くときは、感謝の気持ちや経験を活かして頑張っていく誠意などを丁寧に伝えましょう。以下は、園長に向けて、退職のメッセージを書くときの例文です。
園長先生
このたび、一身上の都合により3月末日をもって退職することとなりました。最終出勤日は、◯月◯日となっております。
在職中は丁寧なご指導いただき、心から感謝しております。昨年の運動会では、私の不安に寄り添いながら励まし続けてくださったおかげで、無事に役割を果たせました。園長先生から学んだ「子どもの目線に立つ」という保育の姿勢は、今後も私の大切な財産です。
ご多忙のなか、いつも温かく見守ってくださったことに心から御礼申し上げます。園長先生のますますのご活躍と、園のさらなる発展をお祈り申し上げます。
◯年◯月◯日◯◯◯◯(氏名)
目上の方の退職メッセージでは、尊敬できる部分や学んだ保育姿勢などに触れると、心のこもった文章になるでしょう。
同僚向けの例文
同僚向けメッセージでは、親しみやすい言葉で書きつつも、感謝の気持ちをしっかり伝えるのがポイントです。以下は、同期の保育士へ、退職のメッセージを書くときの例文です。
◯◯先生へ
このたび、結婚を機に3月末で退職することになりました。◯月◯日が、最終出勤日となっております。
2年間、同じクラスを担当させていただき、本当にありがとうございました。
◯◯先生は、保育で不安なことや困っていることを気軽に相談できる心強い存在でした。◯◯先生と一緒に作り上げた夏祭りの出し物や、子どもたちとの楽しい日々は、私の宝物です。
これからも素敵な保育を続けられることを願っています。本当にお世話になりました。
◯◯より
一緒に乗り越えた困難や支えられたエピソード、共有した喜びの場面を具体的に書くと心に響きやすくなります。
後輩向けの例文
後輩向けの退職メッセージでは、相手が自信を持てるような言葉を入れると喜ばれるでしょう。以下は、後輩の保育士に向けた退職メッセージの例文です。
◯◯先生へ
このたび、3月末をもって退職することになりました。最終出勤日は、◯月◯日となっております。短い間でしたが、お世話になりました。
◯◯先生の子どもたちへの優しい言葉かけや、丁寧な製作指導からは、私自身も多くのことを学ばせていただきました。
これからも大変なことがあるかもしれませんが、◯◯先生の明るさと笑顔があれば、きっと乗り越えられると思っています。これからのご活躍を心より応援しています。本当にありがとうございました。
◯◯より
後輩向けの退職メッセージでは、尊敬できる部分や感心したことなどを交えて、応援している気持ちを伝えるのがポイントです。また、将来への励ましの言葉を添えると温かみのあるメッセージになります。
保護者向けの例文
保護者向けの退職メッセージでは、日ごろの感謝と、子どもたちの成長を願う気持ちを添えると印象に残ります。以下は、クラス担任をした子どもたちの保護者に向けた、退職メッセージの例文です。
保護者の皆様
いつも温かいご支援をありがとうございます。このたび、一身上の都合により、3月末日をもちまして退職することとなりました。
◯◯組の担任として1年間、お子様の成長を間近で見守らせていただき、初めての言葉、できなかったことができるようになった瞬間、友だちと笑顔で遊ぶ姿など、一つひとつの成長が私の喜びでした。
後任は、◯◯先生が担当いたします。子どもたちが毎日笑顔で過ごせるよう、しっかりと引継ぎに務めてまいります。
保護者の皆様には、行事の準備や日々の保育活動にご協力いただき、心より感謝申し上げます。これからもお子様の健やかな成長と、皆様のご多幸をお祈りしております。本当にありがとうございました。
◯年◯月◯日◯◯組担任◯◯◯◯
保育士が保護者向けの退職メッセージを残すときは、後任や今後のサポート体制について触れ、安心感を与えられるように配慮しましょう。
ここから文章見直し子どもたち向けの例文
子どもたち向けの退職メッセージは、年齢に合わせた分かりやすい言葉で書きましょう。以下は、幼児クラスの子どもたちに向けた退職メッセージを書く際の例文です。
◯◯組のみんなへ
◯◯先生は、保育園とお別れすることになりました。
◯◯組のみんなと、園庭あそびを楽しんだこと、運動会の練習をがんばったこと、いつまでも先生の宝物です。
みんなはこれからどんどん大きくなって、いろいろなことができるようになりますね。元気に大きくなってね。また会えることがあったら、たくさんお話をきかせてください。だいすきな◯◯組のみんな、ありがとう!
◯◯先生より
保育士が子どもたちに退職メッセージを書く際は、漢字を最小限に抑えて、使う場合は振り仮名を付けておくと丁寧です。子どもたちの成長を願う気持ちや、またいつか会えることを楽しみにしている気持ちを伝え、寂しさを和らげる内容にしましょう。
保育士が退職メッセージを伝える方法
保育士が退職メッセージを伝える方法は、上司の指示や職場の慣習があれば、それに従いましょう。特に決まりがない場合は、相手別に以下の方法を参考にしてみてください。
【職員向け】手紙で伝える
お世話になった同僚や上司には、一人ひとり個別に手紙を書くと感謝の気持ちが伝わりやすくなります。便箋や封筒は、無地やシンプルなデザインのものを選びましょう。手紙は最終出勤日の1週間前くらいに渡すと、相手も気持ちの整理をつけやすくなります。渡すタイミングは休憩時間など、落ち着いた時間を選び、できる限り手渡ししましょう。また、お礼の品を渡す際に手紙を添える方法もあります。
【職員向け】メールで伝える
職場によっては、メールでの退職挨拶が主流の場合もあります。退職の挨拶を直接したうえで、最終出勤日にあらためて感謝の気持ちをメールで送ると丁寧な印象になるでしょう。保育士がメールで退職メッセージを送る場合は、改行や文字数などに注意して読みやすい文面を作成します。
なお、どうしても顔を合わせて退職の挨拶ができず、メールのみになる場合は、「本来であれば直接ご挨拶すべきところですが、メールでのご挨拶となりましたこと、お詫び申し上げます。」のような言葉を添えるのがポイントです。
【保護者・子どもたち向け】連絡帳に記入する
保護者宛の退職メッセージは、連絡帳に書く場合もあります。連絡帳を通じて一人ひとりの保護者に個別にメッセージを書くと、これまでの感謝の気持ちをしっかりと伝えられるでしょう。保育士が連絡帳に個別で退職メッセージを書く際は、子どもの日々の様子とともに、退職の挨拶を添える形で伝えると自然です。担任として長く関わった場合は、成長した姿や印象に残っているエピソードを交えると、子どもを大切に思う気持ちが伝わりやすくなります。
【保護者・子どもたち向け】園だよりに記入する
保育園によっては、保護者や子どもたち向けの退職メッセージを園だよりやクラスだよりに掲載することがあります。園だよりに書く退職メッセージでは、園への感謝や子どもたち全体への思いを中心に書きましょう。また、保護者向けの文言として、日ごろの感謝の気持ちも伝えることが大切です。スペースがあれば、イラストや装飾を加えると、親しみやすい退職メッセージに仕上がります。園の雰囲気に合った、温かみのある文章を心掛けましょう。
保育士が退職メッセージを書くときの注意点
保育士が退職メッセージを書くときは、ポジティブな表現を心掛けたり誤字脱字を確認したりすることが大切です。ここでは、保育士が退職メッセージを書くときの注意点をまとめました。
退職理由はポジティブな表現にする
退職メッセージ内で辞める理由について触れる場合は、できるだけポジティブな表現を意識しましょう。たとえば、「体調不良による退職」なら、「健康面を考慮するため」といった表現にします。新天地に赴くときは「新たなスキルを身につけるため」、プライベートな理由で詳細を伏せたいときは「家庭の事情のため」というように、当たり障りない書き方を取り入れるのがポイントです。
関係性によって言葉を使い分ける
保育士が退職メッセージを書くときは、上司や同僚、後輩、保護者、子どもたちなど、相手との関係性に合わせて適切な言葉遣いや表現ができているか注意しましょう。上司には正しい敬語を使い、同僚には親しみを込めた言葉で、子どもたちには分かりやすい表現で伝えるのがポイントです。なお、関わりが少なかった方への退職メッセージにおいては、シンプルな文章であっても、丁寧に感謝の気持ちを伝えることが大切です。
丁寧な字で書き誤字脱字を確認する
手書きで退職メッセージを書く場合は、丁寧な字で書きましょう。急いで書くと乱雑な印象になるため、時間に余裕を持って作成することが大切です。また、書き終わったあとは、誤字脱字がないか、読みやすい文面になっているか確認します。相手の名前や日付などの重要な要素は、間違いがないように注意が必要です。
退職メッセージの書き方に不安を感じている保育士の方は、レバウェル保育士にご相談ください。レバウェル保育士では、退職時期の決め方や円満退職のための手順など、保育業界に精通したキャリアアドバイザーが丁寧にサポートいたします。退職後のキャリアプランや求人探しについても、お気軽にご相談ください。
保育士の退職メッセージに関するよくある質問
ここでは、保育士の退職メッセージに関するよくある質問に答えます。異動する際の例文や退職挨拶の伝え方などを、まとめました。
保育士が異動する際のメッセージの例文は?
異動の場合は、お世話になった感謝の気持ちと、今後も同じ保育士として頑張ることを伝えましょう。以下は、保護者向けに、異動のメッセージを書くときの例文です。
保護者の皆様
いつも温かいご支援をありがとうございます。このたび、4月より系列園の◯◯保育園へ異動することになりました。
1年間、お子様の成長を一緒に見守らせていただいたことは、私にとって大変貴重な経験でした。毎日の笑顔や「できた!」という成功体験の喜びを共有できたことに心から感謝しています。
新しい園でも、ここで学んだことを活かして保育に取り組んでまいります。別の園になりますが、お会いした際にはぜひお声がけください。短い間でしたが、本当にありがとうございました。
◯◯組担任◯◯◯◯
系列園への異動であれば、「また会える機会があるかもしれない」という希望も添えると好印象を残せます。
保育士が退職挨拶する際の伝え方は?
保育士が口頭での退職の挨拶をする際は、退職日や辞める理由を簡潔に伝えたうえで、感謝の気持ちを表します。退職挨拶の最後は、今後の活躍を祈る言葉で締めくくりましょう。大勢の前で挨拶する場合、長過ぎると場の空気が重くなるため、2〜3分程度で簡潔にまとめるのがポイントです。声のトーンは明るめにし、最後まで笑顔で伝えましょう。
また、子どもたちへの口頭での伝え方は、年齢に合わせた言葉選びが大切です。「先生は別のお仕事をすることになった」「新しいところに行くことになった」など、分かりやすい表現を使いましょう。
関係性の薄い同僚に退職メッセージで書く内容がないです…
同僚の保育士と関係性が薄いと感じても、知らないうちにお世話になっていることもあるため、きちんと感謝の気持ちを伝えることが大切です。たとえば、「発表会の準備で助けていただき、ありがとうございます」のように、相手の印象に残っている良い点や、園全体での思い出などを書きます。無理に個人的なエピソードを作る必要はないため、シンプルな文章であっても誠実に感謝の気持ちを伝えましょう。
まとめ
保育士が退職時に書くメッセージは、相手への感謝と今後の関係性を大切にする気持ちを込めて作成することが重要です。メッセージを書くときは、園長や同僚には丁寧な敬語で、保護者には安心感を与える内容で、子どもたちには分かりやすい言葉で表現するなど、相手に合わせた言葉選びを心掛けましょう。最後は、相手の健康や活躍を願う言葉で締めくくります。
退職のメッセージは手紙や連絡帳、園だよりなど、上司の指示や職場の慣習に沿って伝えることが大切です。退職理由はポジティブな表現を使い、誤字脱字がないよう丁寧に作成することで、気持ちがこもった退職メッセージを残せます。退職後に仕事探しをする場合は、保育業界に特化した転職エージェントのレバウェル保育士をご活用ください。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。