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保育士にコミュニケーション能力が必要な理由とは?スキルを高めるコツ

  • #保育士
  • #スキルアップ
粘土で遊ぶ子供と保育士のイメージ

保育士のなかには、コミュニケーション能力に悩む方もいるでしょう。保育士は子どもや保護者、職員間など幅広い年齢や立場の人とのコミュニケーション能力が求められます。 この記事では、保育士にコミュニケーション能力が必要な理由や鍛える方法、相手別にスキルを高めるコツを解説。保育士がコミュニケーション能力向上によって得られることも紹介します。コミュニケーション能力向上を目指して、参考にしてください。

この記事を書いた人

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「レバウェル保育士」編集部

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目次

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保育士に求められるコミュニケーション能力とは

保育士は子どもや保護者、職員同士など、幅広い年齢や立場の人と上手くコミュニケーションを取る能力が求められます。特に子どもや保護者とは会話や連絡帳での言語的なやり取りだけでなく、表情や態度などの非言語コミュニケーションも重要です。
また、安心安全な環境を作り、保育の質を向上させるためには保育士同士でコミュニケーションを取り、連携するのが大切といえるでしょう。

保育士にコミュニケーション能力が必要な理由

保育士がコミュニケーション能力を身につけ、向上するためには、必要な理由を理解しておきましょう。ここでは、保育士にコミュニケーション能力が必要な理由を3つ紹介します。

保育業務では職員同士の連携が必要なため

保育士は、ほかのクラスの保育士や職員と連携しながら仕事を進めるため、コミュニケーション能力が必要だといえます。保育士間のコミュニケーションが上手く取れいていないと、業務が滞ったりトラブルにつながったりする恐れもあります。

保育士はマルチタスクで同時にさまざまな業務をこなす必要があるため、職員同士のコミュニケーションによる連携が重要になるでしょう。なお、コミュニケーション能力があり連携が上手くいけば、良好な人間関係も築きやすくなります。

子どもの安全を守るため

保育士のコミュニケーション能力は、子どもの安全を守るために必要です。保育士は子どもの命を預かる仕事であるため、職員同士や保護者がコミュニケーションを取り、連携することが安全な環境作りにつながります。

たとえば、保育士間で子どもの体調やいつもと違う様子だというのを共有できていれば、急な変化にも対応しやすくなる場合も。そのため、保育士のコミュニケーション能力は、子どもの安全を守るために必要なスキルといえるでしょう。

保護者から子どもの様子を聞いて保育に活かすため

保育士が子どもとの関わり方や保育内容を考えるには、保護者とのコミュニケーションも必要です。保護者から「子どもが家でどのように過ごしているか」を聞くと、保育園での関わり方のヒントになる場合も。保護者とコミュニケーションが上手く取れず、子どもに関する必要な情報を聞けないと、後でトラブルになるケースもあるため、日々の会話や連絡帳でのやり取りを大事にする必要があるでしょう。

保育士がコミュニケーション能力を鍛える方法

保育士がコミュニケーション能力を鍛えるためには、相手の話を落ち着いて聞いたり話し方を相手に合わせたりするなど基本的な部分を見直してみましょう。ここでは、保育士がコミュニケーション能力を鍛える方法を3つ紹介します。

相手の話を落ち着いて聞き理解する

保育士がコミュニケーションを円滑に進めるためには、相手の話を落ち着いて聞き理解したうえで会話することが重要です。自分から積極的に話そうとしても、会話が一方通行だとコミュニケーションは上手くいきません。

そのため、相手の話は最後まで落ち着いて聞き、理解したうえで話すなど、会話のキャッチボールを意識するのがポイントだといえます。子どもも大人も話をよく聞いてくれる人には安心感をもち、スムーズなコミュニケーションにつながるでしょう。

会話のタイミングや話し方を相手に合わせる

保育士としてコミュニケーションを取るときは、相手のタイミングや話し方に合わせてみましょう。子どもと話すときは優しい声色で話したり、保護者と話すときは結論から述べて端的にわかりやすく伝えたり、相手の状況に合わせて話すことが重要です。
また、声量や話すスピード、会話のタイミングなど聞き取りやすいコミュニケーションを意識すれば相手と気持ちよく会話できるでしょう。

相手の意見を頭ごなしに否定しない

コミュニケーションを取るうえで、相手の意見を受け入れられない場合も頭ごなしに否定するのは避けましょう。職員同士や保護者との会話では、相手の意見を否定すると傷つけたりトラブルになったりする場合もあります。

そのため、相手の意見が受け入れられない場合も「自分とは違う考え方もある」と事実を理解し、冷静に対応することが重要です。相手と意見が異なる場合は、ほかの職員に相談したり、上司に一緒に対応してもらえるようにお願いしたりして、冷静にコミュニケーションを取る必要があるでしょう。

保育士間のコミュニケーション能力を高めるコツ

ここでは、保育士間のコミュニケーション能力を高めるコツを解説します。保育士間の会話では基本的な報連相(報告・連絡・相談)や声がけなどを意識して、コミュニケーション能力を高めましょう。

基本的な報連相を大事にする

保育士間のコミュニケーション能力を高めるコツは、周りの保育士や上司などへの基本的な報連相(報告・連絡・相談)を大切にすることがポイントです。保育士間で報連相が不足していると、業務が滞ったりトラブルにつながったりする可能性があります。
保育士間のコミュニケーション能力を高めるためには、社会人として基本的な報連相が日常的にできているか振り返ってみましょう。

保育中に声をかけ合い協力体制を整える

保育中には周りの保育士や職員に声をかけて協力体制を整えるのも、コミュニケーション能力を高めるコツといえます。子どもの体調はどうか、業務の進行状況など、タイムリーな情報を伝え合うと、協力し合いながら仕事を進められます。
業務で悩んだときに自分から相談したり、周囲を見渡して困っていそうな保育士がいたら声をかけたりしましょう。

保育士が子どもとのコミュニケーション能力を高めるコツ

保育士が子どもとコミュニケーションを取るときは、目線の高さを合わせたり感謝を伝えたりするのがコツといえるでしょう。ここでは、保育士が子どもとのコミュニケーション能力を高めるコツを3つ紹介します。

子どもと目線の高さを合わせて話す

保育士が子どもとコミュニケーションを取るときは、しゃがんだり座ったりして目線の高さを合わせましょう。保育士が立ったまま子どもと話すと上から見下ろすことなるため、子どもに威圧感を与えたり表情が見えなくて不安にさせたりする可能性があります。

保育士が目線を合わせて向き合うと、子どもは「自分の話をしっかりと聞いてくれる」という安心や信頼を感じられる場合も。また、目線を合わせると、保育士の話も子どもに伝わりやすくなるでしょう。

褒めたり感謝を伝えたりする

保育士が子どもとのコミュニケーション能力を高めるコツは、成長や行動に対して褒めたり感謝を伝えたりするのがポイントです。些細なことでも子どもを褒めたり感謝したりすると、自信や意欲につながり成長を促せるでしょう。

たとえば、友達におもちゃを譲ったときは「◯◯くん、優しいね」と褒めたり、片付けを手伝ってくれたときは「ありがとう!助かったよ」と感謝を述べたりと、言葉で伝えることが大事です。褒めたり感謝を伝えたりすれば、自分のことをよく見てくれていると保育士への信頼にもつながるでしょう。

子どもの気持ちに寄り添い話をよく聞く

保育士は担当する子どもの定員が多かったりマルチタスクで忙しかったりしますが、一人ひとりと寄り添う時間を作ることが大切です。子どもが泣いていたり怒っていたりするなど、いつもと違う様子が感じられたときは、気持ちに寄り添い話をよく聞きましょう。
よく話を聞いてくれる保育士がいると、子どもは保育園で安心して過ごせます。また、子どもが好きなことや休みに何をしたかなど、日常的な何気ない会話も大切にすると、信頼関係を築けるでしょう。

保育士が保護者とのコミュニケーション能力を高めるコツ

保育士が保護者と会話するときは、子どもの些細な変化を伝えたり、丁寧な言葉遣いを意識したりしましょう。ここでは、保育士が保護者とのコミュニケーション能力を高めるコツを2つ紹介します。

子どもの些細な変化や様子も伝える

保育士が保護者とのコミュニケーション能力を高めるコツは、保育中に感じた子どもの些細な変化や様子、成長などを伝えることだといえるでしょう。些細なことも伝えてくれる保育士に対し、保護者は「自分の子どもをよく見てくれている」と安心できます。

たとえば、「お箸が上手に持てた」「腕に少し赤みがある」「お昼寝がいつもより長かった」など、保育中に感じた成長や気になる点は送迎時に伝えましょう。特に、体調の変化やケガに関しては伝え忘れるとトラブルになる場合もあるため、メモをしたり職員間で共有したりして保護者に伝え忘れがないように注意しましょう。

丁寧な言葉遣いで落ち着いて話す

保育士は子どもたちが騒がしいなかで保護者と会話する場合もありますが、丁寧な言葉遣いで落ち着いて話すことが大切です。大事な話であれば、ほかの部屋で話したり別に時間をもらったりする配慮も必要だといえます。
挨拶や丁寧な言葉遣い、落ち着いて話すなど、保護者とのコミュニケーションは基本的な部分を大事にしましょう。

コミュニケーション能力向上によって保育士が得られること

保育士のコミュニケーション能力が向上すると、子どもや保護者との信頼関係を築けたり、キャリア形成につながったりします。コミュニケーション能力を高めるためには、どのようなメリットがあるか把握しておきましょう。

子どもや保護者との信頼関係を築ける

子どもや保護者と保育士のコミュニケーションが上手く取れていると、信頼関係を築ける可能性が高まります。信頼関係を築けると、子どもが心を開いてくれたり保護者から悩み相談を受けたり、より緊密なコミュニケーションが取れるようになる場合もあります。

スキルアップによりキャリア形成につながる

コミュニケーション能力が向上すると、スキルアップにつながり、職場での評価や昇進につながるケースも。保育園では、主任保育士や園長など役職が上がるにつれ業務の幅が広がるため、高いコミュニケーション能力が必要になります。
そのため、コミュニケーション能力が向上すれば、役職が上がったり、保育士としてのキャリアアップにつながる可能性があります。

転職時に長所としてアピールできる

コミュニケーション能力が向上すると、転職時に長所としてアピールできるでしょう。コミュニケーション能力は保育士に必須なスキルといえるため、選考で評価されやすくなる場合もあるようです。
コミュニケーション能力は面接時の会話からもうかがえます。あえて長所としてアピールしなくても、コミュニケーション能力が面接で発揮され評価されることもあるでしょう。

保育士がコミュニケーション能力を自己PRする例文

保育士が転職する際、面接時にコミュニケーション能力を自己PRする場合には、以下のように具体的なエピソードを交えて伝えましょう。

私の強みは、一人ひとりの子どもに寄り添って丁寧なコミュニケーションが取れることです。前の園では、3歳児クラスの担任として15人の子どもをメインに保育を行っていました。子どもの様子に異変を感じたときは、保育補助の方にサポートしていただき、寄り添って話す時間を作りました。

また、給食や自由遊びのときは、会話ができていない子どもに寄り添いコミュニケーションを取るよう心がけていました。その結果、保護者からは子どものことをよく見てくれていると評価いただき、職場からは幼児クラスのリーダーを任されました。
今後も子どもとの丁寧なコミュニケーションを大事に、一人ひとりに寄り添った保育を実施していきたいと考えています。

自己PRするときは、子どもや保護者、職員など誰とのコミュニケーションが得意なのか絞って伝えると、具体性が増すでしょう。

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保育士のコミュニケーション能力に関する質問

ここでは、保育士のコミュニケーション能力に関する質問にQ&A形式で答えます。

コミュニケーション苦手な保育士が能力を身につける方法は?

挨拶や報連相(報告・連絡・相談)、丁寧な言葉遣いができているか見直してみましょう。また、子どもと話すときは、目線の高さを合わせたり落ち着いて話を聞いたりするのも大切です。基本的なコミュニケーションを見直して、苦手意識を克服していきましょう。

保育におけるコミュニケーションの大切さは?

保育において、子どもの成長を促したり安全を守ったりするためには、コミュニケーションが大切です。子どものことを褒めたり感謝を伝えたりすると、自信や意欲につながる場合もあります。子どもとのコミュニケーションを大切にすると、安心し信頼できる存在になれるでしょう。

保育者同士の連携・コミュニケーションで大切なことは?

保育士が上手く連携したりコミュニケーションを取ったりするためには、情報共有や協力体制が大切だといえるでしょう。子どもの様子などの情報がきちんと共有されていると、上手く連携が取れ業務が円滑に進む場合も。保育士間ではコミュニケーションを密に取り、持ちつ持たれつで協力体制を整えておく必要があるでしょう。

保育士向けのコミュニケーション研修はある?

地方自治体が開催している保育士向けの就職・転職セミナーでは、コミュニケーションに関する研修を受けられることもあるようです。また、保育士向けの転職エージェントでは選考対策をサポートしてもらえるため、模擬面接を通じてコミュニケーションについてアドバイスがもらえる可能性もあるでしょう。

まとめ

保育士は子どもや保護者、職員同士など、幅広い年齢や立場の人とコミュニケーションを取る能力が求められます。保育士は、職員同士で連携したり子どもの安全を守ったりするために、コミュニケーション能力が必要だとされています。

保育士間のコミュニケーション能力を高めるコツは、基本的な報連相(報告・連絡・相談)や保育中の声がけを大事にすることだといえるでしょう。子どもとコミュニケーションを取るときは、しゃがんだり座ったりして目線の高さを合わせましょう。保護者とのコミュニケーションでは、子どもの些細な変化を伝えたり丁寧な言葉遣いで話したりするのがコツだといえます。

保育士がコミュニケーション能力を高めると、子どもや保護者との信頼関係を築ける可能性が高まります。また、コミュニケーション能力は、保育士のキャリア形成や転職時にも活かせるでしょう。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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