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保育士が面接で自己紹介をするコツ!回答時のマナーや例文、NG例を解説

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面接を受ける女性の画像

面接で自己紹介をするのが苦手な保育士もいるのではないでしょうか。面接官は保育士の自己紹介を通じて、保育への熱意や価値観、コミュニケーション能力などを総合的に判断します。 この記事では、保育士が面接で自己紹介を聞かれる理由やマナー、状況別の例文を紹介します。保育士の自己紹介に含める内容やNG例も解説するので、これから面接を控えている保育士は、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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保育士が面接で自己紹介を聞かれる理由

保育士の面接では、最初に自己紹介を聞かれる傾向にあります。ここでは、面接官が保育士に自己紹介を聞く理由を見ていきましょう。

面接官が応募者の人柄や雰囲気を把握するため

自己紹介は、面接官が応募者である保育士の人柄を知る機会です。保育の仕事は子どもたちと接する仕事なので、明るく温かい印象を与えられる人物かどうかが重視されるでしょう。面接官は自己紹介を通じて、応募者が子どもたちに安心感を与えられる存在かどうかを見極めます

自己紹介の内容から、保育士がどのような価値観を持ち、何を大切にしているかが面接官に伝わるでしょう。子どもの成長をどのように捉えているか、保育に対してどのような思いを持っているかといった保育観も、自己紹介から垣間見えるものです。

緊張をほぐして和やかに面接を行うため

保育士の面接で最初に自己紹介の時間を設けるのは、和やかな雰囲気づくりをするためでもあります。面接を受ける保育士は、緊張している人も少なくありません。緊張状態が続くと、本来なら答えられるはずの質問に上手く対応できなかったり、自分の考えがまとまらなくなったりする人もいるでしょう。

保育園側は、なるべくリラックスした状態の応募者の回答を期待しています。自己紹介で保育士の緊張がほぐれると、そのあとの質疑応答もスムーズに進みやすいです。

応募者のコミュニケーション能力を確認するため

面接における自己紹介は、保育士のコミュニケーション能力を図る重要な機会です。保育士の仕事では、子どもや保護者、同僚とのコミュニケーションが欠かせません。

面接官は、保育士の自己紹介を通じて、相手に分かりやすく自分の考えを伝えられるか、適切な言葉遣いができているかなどを確認します。保育士には臨機応変な対応力も求められるため、自己紹介の内容や話し方から、状況に合わせて柔軟に対応できる人物かどうかも判断されるかもしれません。

保育士の面接で自己紹介に含める内容

保育士の面接では、以下の要点をまとめた自己紹介をします。内容も大切ですが、緊張し過ぎず、笑顔で話すことも忘れないようにしましょう。

  • 挨拶・名前

  • 学歴・経歴

  • 志望理由

  • 入社後の目標

自己紹介では、丁寧に挨拶として名前をはっきり伝え、保育に関連する学びや経験を簡潔に話します。志望理由は、あとから詳しく質問される傾向にあるので、自己紹介では端的に伝えるのがポイントです。自己紹介の最後に入社後の目標を伝えれば、意欲が伝わりやすいでしょう。

保育士が面接で自己紹介をするときのマナー

保育士の面接では、明るさや丁寧さを意識して、面接官に好印象を与えられる自己紹介を心掛けましょう。ここでは、自己紹介をする際の話し方や態度について解説します。

明るく挨拶をする

保育士が自己紹介をするときは、明るく元気に挨拶をしましょう。「本日は面接のお時間をいただきありがとうございます」と時間をもらったお礼も添えると、丁寧な印象を与えられます。

保育現場では明るさや元気さが求められるため、自己紹介の段階から笑顔で話すと、保育士としての適性をアピールできます。声のトーンも明るめに保ち、園の雰囲気に馴染めそうな印象を与えましょう。

背筋を伸ばして面接官の顔を見て回答する

保育士が自己紹介をするときは、姿勢や目線も重要です。背筋を伸ばしてしっかりと座り、面接官の顔を見ながら話せば、誠実さや自信が伝わりやすくなります

相手と目線を合わせられると、コミュニケーション能力の高さもアピールできるでしょう。保育士は子どもや保護者と目を合わせて話す場面があるので、面接においても顔を見て話す姿勢を見せることが大切です。ただし、じっと見つめ過ぎるのではなく、自然に目を合わせて話しましょう。

1~2分程度を目安に準備する

自己紹介は、1〜2分程度を目安に、簡潔に必要な情報を盛り込みましょう。自己紹介で話す内容は事前に準備し、不要な情報を省くことが大切です。内容を整理して話せると、面接官に自己紹介を理解してもらいやすくなります

限られた時間で最大限にアピールできるよう、自己紹介を何度も練習して身体に覚えさせましょう。時間配分に不安がある場合は、自宅で時間を計ってみるのがおすすめです。

【状況別】保育士が面接で自己紹介する際の例文

保育士の状況やこれまでの経験によって、自己紹介の内容は変わります。ここでは、状況別に例文を紹介するので、参考にしながらオリジナルの自己紹介を準備しましょう。

新卒保育士の場合

新卒保育士の自己紹介では、学校での学びや、実習での経験をアピールするのがおすすめです。以下の例文では、学んだことと園の方針への共感を伝えています。

本日はお時間をいただき、ありがとうございます。○○大学保育科の△△です。大学では子どもの発達心理学を中心に学び、ピアノや手遊びなども積極的に習得しました。実習では、子どもたちの「やってみたい」という気持ちを大切にした関わりを心掛け、特に制作活動では、子どもたちが自分で考えて作る喜びを感じられるよう支援することの大切さを学びました。貴園の「子どもの主体性を育む」という保育方針に共感し、ぜひここで保育士としての第一歩を踏み出したいと考えています。子どもたちの笑顔があふれる環境づくりに貢献できるよう、日々学び続ける保育士になりたいです。

新卒保育士の自己紹介は、学校で学んだ専門知識や実習での気づきを盛り込み、その学びをどう活かしたいかを明確に示すと好印象を与えやすいです。

中途採用保育士の場合

中途採用で保育経験がある保育士は、自己紹介で具体的なスキルや実績を伝えましょう。この例文では、前職での経験と、それをどう活かせるかを明確に示しています。

本日はお時間をいただき、ありがとうございます。保育士の○○と申します。前職では0〜2歳児クラスを3年間担当し、食育活動や感覚遊びを通した発達支援に力を入れてきました。子どもたちが自分で物事を進められたときの喜びに寄り添えることにやりがいを感じています。貴園の少人数制できめ細かな保育と保護者支援に力を入れている点に共感し、応募させていただきました。これまでの経験を活かしながら、貴園の保育方針に沿った保育を実践したいと考えています。また、前職で培った保護者対応のスキルも活かし、信頼関係づくりにも貢献できればと思います。

中途採用では、担当していた年齢や特に力を入れてきた活動を具体的に伝え、応募先でどう役立つかを結びつけると説得力が増します。

ブランクがある保育士の場合

ブランクがある保育士の自己紹介は、空白期間をどう過ごしたかと復帰への意欲を伝えることが重要です。この例文では、保育士をしていなかった期間の学びと復帰への熱意を表現しています。

本日はお時間をいただき、ありがとうございます。保育士の○○です。以前3年間保育士として働いた後、育児のため5年間のブランクがあります。ブランク期間中も子育てサークルでのボランティア活動に参加し、保育の知識やスキルを維持するよう心掛けてきました。また、自身の子育て経験を通して、保護者の気持ちにより寄り添える保育士になれると感じています。復帰にあたり、最新の保育情報も学びながら、子どもたち一人ひとりに寄り添った保育を実践したいと考えています。貴園の温かい雰囲気と丁寧な保育方針に惹かれ、ぜひここで再び保育士として働きたいと思い、応募しました。

ブランク期間を弱みではなく、新たな視点や経験を得た期間として前向きに説明し、復帰への具体的な準備や意欲を示しましょう。

パート保育士の場合

パート保育士の自己紹介では、時間の制約があっても、応募先の園に貢献できる点をアピールしましょう。この例文では、限られた時間でできることや、特技を強調しています。

本日はお時間をいただき、ありがとうございます。保育士の○○です。以前は認可保育園で4年間フルタイムで働いていましたが、現在は家庭の事情によりパートでの勤務を希望しています。限られた時間でも、子どもたちとの関わりを大切にし、チームの一員として貢献したいと考えています。特に制作活動や読み聞かせを得意としており、これらの活動を通して子どもたちの創造性を育むお手伝いができればと思います。貴園のアットホームな雰囲気と、一人ひとりの子どもを大切にする保育方針に共感し、ぜひここでパート保育士として力を発揮したいと考えています。

パート保育士は、自分の強みや特技を活かして園に貢献できる内容をまとめられれば、短時間勤務であっても戦力になれることを伝えられます。

保育士が面接で自己紹介するときのNG例

保育士の面接では、自己紹介をするときの声の大きさや表情などによって、面接官に悪い印象を与えてしまう可能性があります。ここでは、自己紹介をする際のNG例を解説するので、面接での失敗を防ぎましょう。

緊張で声が小さくなる

保育士の面接で緊張するのは自然なことですが、自己紹介をするときの声が小さくなり過ぎると、相手が聞き取りにくく、自信がないように見えてしまいます。保育現場では、子どもたちに対して指示を出したり、保護者に情報を伝えたりする場面があるため、適切な声量で話せることも重要です。

声の大きさは第一印象を左右する要素でもあります。園で活気ある雰囲気を作れる人材かどうかを、面接官は声の張りで判断している場合もあるでしょう。

表情が硬く笑顔がない

面接で自己紹介をするとき、緊張のあまり表情が硬くなってしまうと、面接官に暗い印象を与えかねません。保育士の仕事は、子どもたちの心を開かせる表情の豊かさが求められます。表情が硬いと、子どもとの信頼関係を築くのが難しいと判断される可能性もあるでしょう。

保育士は子どもたちに安心感を与える笑顔が大切です。面接中も意識して笑顔を作れば、明るく温かい人柄を伝えられます。

だらだらと長く話し過ぎる

保育士の面接で自己紹介が長過ぎると、伝えたい情報が面接官に届かなくなる可能性があります。限られた面接時間の中で長々と話をすると、面接官に「何を伝えたいのか分からない」という印象を与えてしまうかもしれません。

保育士には、子どもや保護者に分かりやすく伝える能力が必要です。子どもの集中力は短いため、要点を絞って話すスキルが求められます。自己紹介で話がまとまっていないと、「保育士間の情報共有が上手くできない」「子どもや保護者とコミュニケーションが取れない」と思われてしまうかもしれません。

ネガティブな内容を伝える

保育士が面接を受けるときは、「前の職場が合わなかった」「保護者対応が苦手で…」といった、ネガティブな内容を自己紹介に含めるのを避けましょう。保育士には前向きな姿勢や困難を乗り越える力が求められます。保育現場では予期せぬトラブルに直面する場合もあるので、ポジティブな思考で課題に立ち向かえる人材の方が重宝されやすいかもしれません。

保育士が面接で自己紹介を成功させるための事前準備

保育士が上手く自己紹介をするには入念な準備が必要です。ここでは、面接前の事前準備を解説します。

熱意が伝わる内容に絞る

保育士の自己紹介は、保育への熱意が伝わる内容を意識しましょう。なぜ保育士になりたいのか、子どもたちとどのように関わりたいのかなど、保育に対する思いが伝わる内容を含めることが大切です。

たとえば「実習での子どもたちとの関わりの中で、一人ひとりの成長に寄り添える保育士になりたいと思いました」といった、具体的なエピソードを交えながら熱意を伝えると説得力が増します。保育に対する情熱を、自分なりの言葉で面接官に伝えましょう。

応募先の保育園が求める人物像を理解する

保育士が面接官の印象に残る自己紹介をするには、応募先の保育園がどのような人材を求めているかを把握することが重要です。園のWebサイトや求人情報から、保育方針や大切にしている価値観を事前に調べておきましょう。

園の特色に合わせた自己紹介をすれば、「この園で働きたい」という熱意が伝わり、面接官の心に響きやすくなります。園が重視している取り組みに関連する自分の興味や経験があれば、積極的に盛り込むのがおすすめです。園見学に参加したことがある場合は、その際に共感した部分も伝えてみましょう。

転職エージェントを活用して面接の練習をする

自己紹介が上手くまとまらなかったり、面接で自分の思いを伝えられるか不安な保育士は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。保育士専門の転職エージェントの「レバウェル保育士」を利用すれば、模擬面接を受けられます。

模擬面接を受けると、キャリアアドバイザーからフィードバックをもらうことが可能です。そのため、自分では気づかなかった改善点が見つかるかもしれません。応募先の園の保育理念や方針も分かるので、より的確な自己紹介ができあがります。面接当日は緊張しがちですが、転職エージェントを利用して練習を重ねておくと、落ち着いて自分の言葉で話せるでしょう。

面接で自己紹介をする予定がある保育士によくある質問

ここでは、面接で自己紹介をする予定がある保育士によくある質問にお答えします。

保育士の面接で聞かれる自己紹介と自己PRはどう違う?

自己紹介は自分がどのような人物なのかを簡潔に伝えるのに対し、自己PRは自分の強みや長所をアピールする違いがあります。自己紹介では、名前や経歴、志望理由などの基本情報を伝えるのが特徴です。自己PRでは、自分の強みや保育士としての価値を具体的に伝えます。

保育士の面接で逆質問はするべき?

保育士の面接で「最後に質問はありますか?」と聞かれたら、気になることを質問してみましょう。逆質問をすれば、園への関心や意欲をアピールでき、働く環境をより詳しく知ることが可能です。ただし、園のWebサイトに明記されている内容や、給与・休暇ばかりを尋ねるのは避けましょう。

まとめ

保育士の面接における自己紹介は、面接官に人柄や保育に対する熱意を伝える重要な機会です。面接官は自己紹介を通して、応募者である保育士が子どもたちに安心感を与えられる存在かどうかを見極めます。面接官に良い印象を与えるには、明るくハキハキとした態度で自己紹介をするのがポイントです。名前や学歴・経歴、志望理由、入社後の目標を1〜2分程度にまとめて簡潔に伝えましょう。

自己紹介は面接前に適切な声量と表情で話せるように練習し、応募先の園が求める人材像を理解したうえで、自分の強みや熱意を伝えることが大切です。面接への不安がある場合は、転職エージェントを活用して練習するのもおすすめといえます。

面接での自己紹介に不安を感じている保育士は、「レバウェル保育士」にご相談ください。「レバウェル保育士」では、キャリアアドバイザーが面接対策をサポートし、自己紹介の作成から模擬面接まできめ細かくアドバイスします。面接官の心に響く自己紹介ができるよう、保育業界に精通したプロがアドバイスするので、ぜひお気軽にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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