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保育士3年目で「仕事ができない」と感じたら?悩みの理由と対処法を解説

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頭に手を当てて困る保育士の画像

3年目の保育士の中には、「仕事がうまくできない」と感じて悩んでいる方もいるかもしれません。一人前になりたいと思いつつも、忙しさに追われ、「このままで良いのかな」とモヤモヤを抱えることもあるでしょう。自信をつけるためには、漠然とした不安を明確にし、具体的な課題として捉えることが大切です。この記事では、保育士が仕事ができないと感じる5つの理由と対処法を紹介するので、ぜひ日々の保育にお役立てください。

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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保育士3年目で「仕事ができない」と感じるのは自分だけ?

保育士3年目になると、中堅としての立場を求められ、任される仕事や責任も大きくなってきます。そのような中で、自分の力不足を痛感するのは誰にでもあることです。

自分の判断に迷ったり、後輩の相談にうまく対応できなかったりして、「本当にこれで良いのかな」と不安になる場面もあるでしょう。頑張っているのに結果が出ず、「保育士に向いていないのかも…」と落ち込むこともあるかもしれません。こうした不安や葛藤は、3年目の保育士が直面しやすい共通の課題といえるでしょう。

保育士3年目が「仕事ができない」と感じる5つの理由

ここでは、3年目の保育士が「仕事がうまくできていない」と感じる主な理由を紹介します。以下の内容を参考に、自分を見つめ直すきっかけにしてみてください。

1.臨機応変に動けず戸惑ってしまう

3年目の保育士の中には、臨機応変な対応がうまくできず、「自分は仕事ができないのでは」と感じる人もいるかもしれません。保育現場では、子どもの体調の変化や突然のトラブル、天候による予定変更など、想定外の出来事が日常的に起こります。

3年目になると、こうした場面でも柔軟な対応が求められますが、どう判断すれば良いか分からず戸惑う場面も少なくありません。思うように動けなかった自分を責めて、「やっぱり自分はダメかもしれない」と自信をなくしてしまうこともあるでしょう。

2.先輩や同僚からの指摘がつらく感じる

保育士3年目になると、周囲から「もうできて当然」と思われることが増え、ときには厳しい言い方をされる場面もあります。忙しい時間帯で指摘されると、思いがけず心が傷つき、自信を失ってしまうこともあるでしょう。

また、同期と比べられたり、「あの先生のようにできないの?」といった言葉を掛けられたりすることで、自己評価が下がってしまう場合も。そうしたやりとりが積み重なると、「自分だけ置いていかれているのでは」と感じ、心を閉ざしやすくなります。

3.周りの保育士に比べて手際が悪いと感じる

保育士3年目で「仕事ができない」と感じる理由の1つが、「自分だけ仕事の進みが遅い」と思ってしまうことです。ベテランの保育士は、子どもへの声掛けやクラスの動かし方もスムーズで、余裕すら感じられます。そのような姿と自分を比べて、「どうして私はこんなに時間がかかるの?」「頑張っているのに空回りしてばかり」と落ち込むこともあるでしょう。

ときには、同期や後輩のほうが手際良く見えて、焦りや劣等感を抱く場合も。複数の仕事を同時にこなしつつ、クラス全体に目を配るマルチタスクの難しさを痛感するのも、この時期ならではの悩みです。

4.ミスにばかり意識が向いてしまう

保育士3年目になると、周囲の様子がよく見えるようになる反面、自分の足りない部分が気になってしまいがちです。「連絡帳の記入忘れ」や「保護者への伝達漏れ」といったミスにも敏感に反応し、必要以上に自分を責めてしまうことがあります。

また、子どもへの接し方に自信が持てず、「あの対応で本当に良かったのだろうか」と不安になる場合も。こうした思いが強くなると、新しいことに挑戦しづらくなったり、慎重になり過ぎて動きが鈍くなったりするなど、本来の力を発揮できなくなってしまいます。

5.新人や後輩への指導に自信が持てない

3年目の保育士の中には、新人や後輩に自信を持って指導できず、「自分は仕事ができないのでは」と悩む人もいます。「教える立場としてふさわしいのだろうか」「未熟なのに…」と感じ、迷いや不安が増すことも少なくありません。

また、「頼られる先輩でいなければ」という意識が強まるほど、プレッシャーも大きくなりがちです。つい最近まで教わる立場にあった人が、急に教える側になることに戸惑いを感じるのは自然なことといえるでしょう。

保育士3年目で「仕事ができない」と悩んだときの対処法

ここでは、保育士3年目で「仕事ができない」と悩んだときの対処法を紹介します。焦らずに、自分のペースで1つずつ取り入れてみてください。

原因を整理してできることから解決する

保育士3年目で「仕事がうまくいかない」と感じたら、なぜそう思うのか、具体的な原因を書き出してみましょう。「午睡の準備がスムーズにできない」「複数の子どもが泣いたときに対応できない」など、具体的な場面や状況を思い浮かべることで、漠然とした不安から具体的な課題に変えられます。

原因を明確にしたら、その課題を「すぐに改善できること」と「時間をかけて身につけること」に分けて考えましょう。たとえば、準備の段取りは工夫次第ですぐに改善できますが、子どもへの声掛けの技術は経験を重ねる必要があります。できることから一つずつ解決していくことで、少しずつ自信が付いていくはずです。

一日の流れを事前にイメージしておく

3年目の保育士が「仕事ができない」と感じる場合は、前日や朝の時間を使って、その日の流れや起こりそうな問題をあらかじめイメージしておきましょう。たとえば、「おやつのあとに製作活動があるから、その間にトイレ誘導を済ませよう」「雨が降りそうだから室内遊びの準備をしておこう」といったように、先を見据えて準備をしておくことで、気持ちにも時間にも余裕が生まれます。

その際、「どうすれば効率良く動けるか」「子どもたちにどのような声掛けをすればスムーズに進むか」といったポイントを意識して考えることも大切です。また、自分なりのメモやチェックリストを作っておくと、やるべきことの抜けや漏れを防ぎやすくなります。

子どもとの楽しい時間に意識を向ける

3年目の保育士が仕事をうまく進めるには、子どもとの関わり方を見直すことも大切です。忙しさに追われて「やらなければならないこと」にばかり気を取られると、子どもとの関わりが機械的になってしまう場合があります。

子どもたちに「楽しそう!」「やってみたい!」と思ってもらうためには、保育士自身が心から楽しむことが欠かせません。自分の得意なことを保育に取り入れ、子どもと一緒に活動を楽しむことで、子どもたちの反応も自然に変わっていきます。活動がスムーズに進むようになれば、保育の手応えも徐々に感じられるようになるでしょう。

先輩や同僚に悩みを相談しヒントをもらう

3年目の保育士が仕事で悩んだら、一人で抱え込まずに信頼できる先輩や同僚に相談することをおすすめします。「この場面ではどう対応するのがベストですか?」と率直に質問したり、具体的な対処法や工夫を教えてもらったりすることで、新しい視点や解決策が見つかる可能性も。また、先輩のやり方を観察して取り入れてみるのも効果的です。

普段から報告・連絡・相談を欠かさず、教わる姿勢を持つことで、周囲からのサポートも受けやすくなります。指摘を受けたときは感情的にならず、改善点として受け入れることで、着実にスキルを伸ばせるはずです。

今の職場が合っているかを見つめ直す

保育士として3年目を迎え、「仕事がうまくできていない」という感覚が長く続く場合は、職場環境が自分に合っているかを見直すことが重要です。保育方針や職場の雰囲気が自分の価値観と合わないと、実力を十分に発揮しにくくなります。

ミスを過度に責める風土や、相談しにくい人間関係がある職場では、働きやすさを改善するのは難しいでしょう。また、成長のための学びの機会が少ない職場では、経験も積みにくくなります。今の職場で改善できることを試したうえで、それでも自分の保育観や考え方と職場の方針にズレを感じる場合は、環境を変えるのも1つの選択肢といえます。

「仕事ができない…」と悩む3年目の保育士からよくある質問

ここでは、「仕事ができない…」と悩む3年目の保育士からよくある質問を紹介します。

ペアの先生が怖くて転職したいと考えるのは甘えでしょうか?

保育士がペアの先生との関係性に悩み転職を考えるのは、甘えではありません。「相手の態度が怖い」「話し掛けにくい」と感じるような環境では、ストレスや不安を抱えるのも無理はないでしょう。心身に負担がかかる状態が続けば、子どもたちとの関わりにも悪影響が出てしまう恐れがあります。配置換えやサポートが可能かどうかを園に確認したうえで、それでも状況が改善しない場合は、転職を検討するのも選択肢として挙げられるでしょう。

ベテラン保育士はどのようにして失敗を乗り越えていますか?

ベテラン保育士が失敗を乗り越えるうえで大切にしているのは、「失敗を隠さず、次に活かす姿勢」です。失敗を素直に受け止め、柔軟に改善を重ねていくことで、保育士としての成長につながります。また、失敗したときには一人で抱え込まず、同僚や主任に相談し、新たな視点や解決策を得ることも重要です。こうした前向きな姿勢が、現場で長く活躍する秘訣といえるでしょう。

保育士が失敗して落ち込んだときの解決方法はありますか?

保育士が失敗して落ち込んだときは、自分を責め過ぎず、その経験から学べる点を探しましょう。「なぜうまくいかなかったのか」「次はどうすればもっと良くなるか」を冷静に考えることで、失敗を成長につなげられます。また、仕事が終わったあとは気持ちを切り替え、趣味や運動、友人との交流などに時間を使うのもおすすめです。仕事以外の時間を充実させることで、心のバランスを保ちやすくなります。

まとめ

保育士3年目で「仕事ができない」と感じるのは、珍しいことではありません。新人を卒業し、中堅としての役割が求められるこの時期には、自信をなくしたり、不安を抱えたりすることもあるでしょう。そのような場合には、「原因を整理して、できることから少しずつ取り組む」「一日の流れをあらかじめイメージしておく」といった工夫が効果的です。先輩や同僚にも積極的に相談し、一人で抱え込まないようにしましょう。

保育業界専門の転職支援サービスであるレバウェル保育士では、キャリアアドバイザーがあなたの悩みに寄り添い、解決のヒントや今後の選択肢を一緒に考えます。第三者に話すことで気持ちが軽くなり、自分に合った働き方が見えてくることもあるでしょう。転職をご希望の場合は、希望条件にマッチした求人も紹介するので、ぜひお気軽にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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