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保育士の面接で好印象な服装は?年代・立場・季節別のポイントを解説!
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保育士の面接で「どんな服装が正解なんだろう」と不安に感じていませんか?保育士の面接では、応募形態や年齢、季節によって適した服装や身だしなみが少しずつ異なります。清潔感はもちろん、「信頼できる人」という印象を与えることも大切です。この記事では、状況別の服装選びから、身だしなみのチェックポイント、面接当日の準備までを分かりやすく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
保育士の面接はどんな服装が正解?
子どもと関わる職業である保育士は、「清潔感」「親しみやすさ」「誠実さ」といった印象が求められるため、面接時の服装選びが大切です。新卒・中途・パートなど応募形態によって服装の選び方は少しずつ異なるので、面接時の立場に合わせて、好印象を与えられるコーディネートを心掛けましょう。ここでは状況別に適した服装を解説します。
新卒の保育士はリクルートスーツが基本
新卒で保育士の面接を受ける場合は、黒・紺・グレーなどの無地のリクルートスーツが基本です。学生らしい清潔感とフレッシュさを演出できるので、迷ったらまずリクルートスーツを選びましょう。
女性の場合は、スカートでもパンツでもOKですが、やや柔らかい印象を与えたいならスカート、きちんとした印象を重視するならパンツがおすすめです。男性は、白や淡い色のシャツにシンプルなネクタイを合わせ、派手すぎないようにまとめましょう。園によっては「私服でお越しください」と案内される場合もありますが、面接ではスーツが無難です。
中途採用の保育士はビジネススーツが基本
中途採用の面接では、落ち着いた印象を与えるビジネススーツが基本です。黒やネイビー、グレーといったベーシックな色合いのスーツに、シンプルなインナーを合わせると清潔感と信頼感のある装いになります。
スーツを持っていない場合は、ジャケットにブラウス、黒や紺のスカートまたはパンツを合わせたオフィスカジュアルでも構いません。ネクタイやアクセサリーは派手すぎず控えめなものを選び、誠実で丁寧な印象を心掛けましょう。服装全体が清潔で整っていることが、安心感や信頼感につながります。
パート・アルバイトの場合はオフィスカジュアルもOK
パートやアルバイトとして保育士の面接を受ける場合は、ビジネススーツでなくても問題ありません。ジャケットにシンプルなブラウス、黒や紺など落ち着いた色味のスカートやパンツといった「きれいめなオフィスカジュアル」が適しています。
面接の雰囲気や園の方針によっては、スーツの方が安心な場合もあるので、迷ったときはスーツを選ぶのが無難です。
保育園から「私服でお越しください」と言われた場合
「私服でお越しください」と言われた場合でも、きちんとした服装を心掛けましょう。たとえば、ジャケットにセンタープレスのパンツや膝丈のスカート、シンプルなブラウスを合わせるスタイルが無難です。
一方で、ジーンズやノースリーブ、派手な柄物、露出の多い服装は避けましょう。「私服」と言っても、あくまで面接であることを忘れず、清潔感と落ち着きのある装いを意識することが大切です。
【年代別】保育士の面接で意識したい服装のポイント
どの年代でも「清潔感」と「きちんと感」は基本ですが、年齢によって求められる印象や役割も少しずつ変わってきます。ここでは、20代・30代・40代以上の年代別に、面接で意識したい服装のポイントを紹介します。
20代保育士の服装
20代の保育士は、若々しさと誠実さを伝えられるような服装が好印象です。新卒や第二新卒の場合は、リクルートスーツを基本に、清潔感と爽やかさを意識しましょう。
スーツは黒や紺のベーシックなものを選ぶ
新卒や第二新卒の場合リクルートスーツが基本
スカート・パンツどちらでもOK(膝丈以上の長さを意識)
髪色は明るすぎないもの
メイクはナチュラルで健康的、清潔さを重視
私服指定でも、きれいめなジャケット+パンツorスカートのビジネスカジュアルがおすすめです。第一印象でフレッシュさが伝わると、園側も育成前提で受け入れやすくなります。
30代保育士の服装
30代になると、「信頼感」「落ち着き」といった社会人らしい雰囲気が求められます。見た目の印象が丁寧さや安心感につながるため、細かな身だしなみにも気を配りましょう。
グレーや紺などの落ち着いたスーツ
白やパステルカラーのブラウス
シンプルながらも品のあるデザイン
アクセサリーは結婚指輪程度の控えめなもの
清潔感のあるまとめ髪
自然なメイクを心掛ける
30代は即戦力として期待されることも多いので、仕事に対する真剣さと責任感を服装で表現すると良いでしょう。同時に、柔軟性や協調性も大切な要素です。
40代・50代保育士の服装
40~50代の保育士は、経験に裏打ちされた落ち着きと親しみやすさが伝わる装いが理想です。堅すぎず柔らかさのあるコーディネートで、年齢にふさわしい品格を表現しましょう。
黒、ネイビー、グレイッシュトーンのセットアップやワンピース+ジャケット
柔らかい素材や色味のブラウスでやさしい雰囲気をプラス
髪はまとめるor整える
メイクは健康的な印象を意識
シンプルながらも上品な印象のコーディネート
服装も動きやすさを感じさせつつ、経験や安定感を示すものを選ぶのがコツです。
【季節別】保育士面接の服装選びの注意点
面接にふさわしい服装は、季節によっても少し変わってきます。暑さや寒さへの配慮をしつつ、清潔感ときちんと感を保つことが大切です。ここでは、夏と冬それぞれの面接時に気を付けたい服装のポイントを紹介します。
夏場の面接
夏は暑さ対策が欠かせませんが、面接時は基本的にジャケットを着用します。移動中に汗をかくことも多いため、面接会場に到着する直前に羽織ると良いでしょう。通気性の良い素材や速乾性のあるインナーを活用することで、不快感や汗ジミの防止にもつながります。
面接時はジャケットを着用(移動中は脱いでOK)
会場到着直前にジャケットを着て整える
通気性、速乾性、消臭機能のあるインナーやシャツを選ぶ
汗ジミや透け防止インナーを着用する
暑さ対策をしながらも、清潔感のある装いでフレッシュな印象を与えるように心掛けましょう。
冬場の面接
冬は防寒対策をしつつも、見た目に重たさが出すぎないよう注意が必要になります。コートは黒・グレー・ベージュなど落ち着いた色合いが基本です。ウール素材のコートは、繊維がスーツにつきやすいため避けたほうが良いかもしれません。室内では、コートの外側が内側になるよう丁寧に折りたたんで持ちましょう。
落ち着いた色(黒、ベージュ、グレー)のトレンチコートなどが無難
ウールコートは繊維がスーツにつくため避けたほうが良い
室内ではコートを脱ぎ丁寧にたたんで持つ
寒さ対策と面接マナーの両立を意識して、落ち着きと品のある服装を選びましょう。
服装以外も!保育士の面接での身だしなみチェックポイント
面接では服装だけでなく、髪型や靴、バッグ、メイクなど全体の「清潔感」や「誠実さ」が重視されます。保育士として働く上での信頼感にもつながるため、身だしなみは細部まで丁寧に整えておくことが大切です。ここでは、保育士の面接前に確認しておきたい身だしなみのポイントを紹介します。
髪型・ヘアカラー
髪型はその人の第一印象を左右します。保育の現場では清潔感が特に重視されるため、顔周りがスッキリ見えるように整えるのが基本です。髪色も自然なトーンにおさえましょう。
長髪は束ね、左右の髪もピンなどで留める
前髪は目にかからないよう横に流すかピンで固定
男性は耳やおでこを見せるスタイルが無難
整髪料を使って清潔感のある髪型に
明るすぎるカラー(8トーン以上など)は避けるのが無難
派手すぎない、スッキリとした髪型を意識することで、誠実さや落ち着いた印象を与えられます。
靴・カバン・ストッキング
服装と同じくらい大切なのが足元や持ち物の清潔感です。バッグや靴はシンプルで落ち着いたものを選び、ストッキングや靴下にも気を配りましょう。園によっては靴を脱ぐ場面もあるため、脱ぎ履きしやすい靴がベストです。
パンプスはヒール3cm前後、シンプルなデザインを選ぶ
男性は黒や茶の革靴+無地の靴下(スーツに合うもの)
バッグはA4が入るサイズでベーシックカラーが無難
靴は事前に磨いて、汚れや傷がないか確認
ストッキングは肌色の薄手のもの(夏でも着用が基本)
ストッキングや靴下にも汚れ、穴がないかチェック
私服指定でもスニーカーやサンダルは避け、きれいめな靴を
室内履きに履き替える場合も想定し、脱ぎやすく清潔な靴を用意
小さな部分ですが、こうした身だしなみの配慮が、面接官の印象を左右する大切なポイントです。
アクセサリー・ネイル・メイク
保育の現場では派手すぎる装飾は避けたほうが無難です。面接でも、控えめで上品な身だしなみを心掛けましょう。メイクや香りも含め、全体的に「ナチュラルな雰囲気」が理想です。
結婚指輪以外のアクセサリーは最小限に
メイクはナチュラルに、ブラウン系やピンク系で上品にまとめる
ネイルはクリアまたはベージュ系の控えめなものに
香水は子どもにアレルギー反応が出ることもあるため避ける
面接前に口臭ケアを行い、においの強い食事は避ける
園によっては「アクセサリーNG」「マニキュアNG」というルールがあります。面接前にその園のルールが分かれば、それに合わせるのがベストです。
保育士の面接前日〜当日のチェックリスト
面接で好印象を与えるためには、当日の身だしなみや持ち物だけでなく、前日の準備も大切です。服のシワや忘れ物があると、自信を持って面接に臨めなくなってしまうことも。ここでは、面接前日から当日にかけて確認しておきたいポイントをチェックリスト形式でまとめました。以下を確認して万全の準備を整えましょう。
【前日のチェックリスト】
スーツにシワや汚れがないか確認
ホコリや毛玉がついていないかチェック
ボタンの取れかけや糸のほつれがあれば補修しておく
靴も汚れがないように磨いておく
カバンの中を整理する
履歴書や職務経歴書、資格証のコピーなど必要な書類を入れる
ストッキングに破れがないか確認し、予備を用意
髪を洗い、清潔な状態にする
爪を短く切り、形を整える
交通手段と所要時間を確認、余裕を持った計画を立てる
交通機関に遅延が出た場合の連絡先もメモしておくと安心
【当日のチェックリスト】
洗顔・歯磨きを丁寧に行い、口臭ケア
ナチュラルメイク(派手な色は避ける)
髪型を整える(長い場合はまとめる)
服装の最終チェック(シワ、ホコリ、ボタンのゆるみなど)
スマホのマナーモード確認
必要書類の最終確認
前日と当日の準備をしっかり行うことで、余裕を持って面接に臨めます。特に交通手段は、途中のトラブルを想定して余裕を持った行動をしましょう。
保育士の面接当日に気を付けるべきポイント
面接当日は、服装や書類の準備だけでなく、行動やマナーにも注意が必要です。時間の使い方や立ち居振る舞いは、あなたの人柄や仕事への姿勢を映し出す大切な要素。ここでは、当日に意識しておきたいポイントを紹介します。
集合時間は面接の5~10分前を意識する
面接会場には、早くても開始時刻の10分前、遅くても5分前に着くようにしましょう。到着が早すぎると、園側の準備を妨げたり、対応に気を遣わせてしまったりすることがあります。逆に、ギリギリの到着や遅刻はマイナス評価につながるため、15〜20分前には最寄り駅に到着し、会場近くで時間を調整しておくのがおすすめです。
また、万が一の交通トラブルに備えて、事前に複数の経路や代替手段を調べておくと安心です。遅れそうなときは、できるだけ早く応募先へ電話連絡しましょう。
入退室の所作も評価対象になる
面接では、話し方だけでなく動作や姿勢も見られています。たとえば、ドアをノックするタイミングや回数、ドアの開け閉め、あいさつの仕方、椅子に座るまでの一連の流れはすべて面接マナーの一部です。
ドアを3回ノック
「どうぞ」と言われたらドアを開けて「失礼します」と一礼して入室
ドアを静かに閉める(背中を向けないよう注意)
面接官の前に進み、「○○と申します。よろしくお願いいたします。」と立ったまま自己紹介とあいさつ
「お掛けください」と言われてから、「失礼します」と言って着席
退室時も「失礼いたします」と一礼してから出る
入室時は、「失礼します」と声をかけてからドアをノックし、面接官の指示があるまで立ったまま待ちましょう。着席を促されたら、「失礼します」と一言添えて座るのが基本です。退室の際も、椅子の横に立って一礼し、「本日はありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えることが大切です。こうした丁寧な所作は、保育士としての礼儀正しさや信頼感をアピールすることにもつながります。
笑顔とハキハキした話し方を心掛ける
保育士は子どもだけでなく、保護者や同僚とコミュニケーションを取る機会が多い職業です。そのため、面接では明るく親しみやすい印象を持ってもらうことが大切です。受け答えの際は相手の目を見て、ハキハキと話すことを意識しましょう。質問に答えるときは、語尾を曖昧にせず、はっきりと言い切ることで、自信や誠実さが伝わりやすくなります。
また、笑顔を忘れず自然な表情で話すことで、「この人なら子どもたちや保護者にも安心感を与えられそう」という印象を与えられます。面接中に緊張してしまっても、笑顔を心掛けるだけで雰囲気が柔らかくなり、相手に好印象を与えやすくなるでしょう。
保育士の面接の服装に関する質問
ここでは、保育士の面接の服装に関するお悩みを、Q&A形式でお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
保育士の面接、スーツ以外でも大丈夫ですか?
基本的には、初めての面接ではスーツが無難です。ただし、園からの指示がある場合や、非常勤やパートの面接では、ジャケットとスカート・パンツの組み合わせなど、少しカジュアルダウンした服装でも問題ないケースがあります。清潔感と誠実さを感じられるコーディネートを意識しましょう。
パートの面接でカーディガンを着ても大丈夫ですか?
パートの面接では、カーディガン+ブラウス+スカートといった組み合わせでも問題ない場合が多いです。ただし、カーディガンを選ぶ場合は、毛玉がないか、色あせていないかなどをチェックし、清潔感のあるものを選びましょう。また、カジュアルすぎるデザインは避け、落ち着いた色のものがおすすめです。
面接で「質問はありませんか?」と聞かれたときは何て答えればいい?
「質問はありますか?」と聞かれたときは、その園に対する関心を示す良い機会です。事前に園のホームページなどで情報収集したうえで、いくつか質問を準備しておくと良いでしょう。どうしても質問が思いつかないときは、「特にありません」と答えるのではなく、面接の場を設けてもらったお礼と、面接をとおしてより応募先で働きたいという意欲が上がった点を伝えると、質問がなくても前向きな姿勢をアピールできます。。
まとめ
保育士の面接において、服装選びで大切なのは「清潔感」と「親しみやすさ」のバランスです。基本はスーツが無難ですが、応募形態によって最適なスタイルは変わります。新卒なら黒や紺などのリクルートスーツ、中途採用なら落ち着いたビジネススーツが無難でしょう。パート面接の場合は、ジャケットにブラウスを合わせたきれいめなオフィスカジュアルでも問題ありません。また、年代に合わせた装いもポイントです。20代は爽やかさと誠実さ、30代は落ち着きと信頼感、40代以上は経験を感じさせる品のあるスタイルを意識しましょう。
「どんな服装が正解なのか分からない」「スーツじゃなくても大丈夫?」と迷っている保育士の方は、「レバウェル保育士」にご相談ください。「レバウェル保育士」では、服装マナーに不安のある方にも、面接先に応じた服装や、実際の園の雰囲気などをお伝えします。初めての転職活動で不安な方も、保育業界に詳しい専任アドバイザーが求人紹介から面接対策までしっかりサポート。自信を持って当日を迎えられるよう、しっかり準備をお手伝いします。一人で悩まずに、ぜひお気軽にご相談ください。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。